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第1章~無能な勇者~
第4話Part.2~冒険者ギルド・ロデード支部支部長、ダルジ・コング~
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声が聞こえた方向を向くとそこにはデカい男が立っていた。他にも色々言うところはあると思うが、とにかくデカい。身長は明らかに200センメラーを超えている。そして腕も足も胴体も分厚い筋肉の鎧に覆われ、これは本当に自分と同じ人間なのかと思ってしまうほど。
「コング支部長!」
受付嬢が彼の名前を呼ぶ。彼の名前はダルジ・コング。ギルドのロデード支部の支部長。昔はギルドの一員として様々な魔物を討伐した伝説的な戦士らしい。そしてその功績からこのロデード支部の支部長を任されたらしい。
「さて、一体何があったんだ?」
コング支部長は言い争いになっている俺たちの仲裁に出てきたようだ。俺たちの元にゆっくりとした足取りで歩いて来る。顔はにこやかな様子だが空気が明らかに張りつめている。俺は思わず生唾を飲み、彼がすぐ近くに来るまで何も言えなかった。
「き、聞いてください。俺たちはイングジャミの討伐を受注したんですが、コイツらが俺たちの獲物を掠め取ったんです。」
「違います。たしかに仕事の受注はしていませんでしたが、イングジャミが町の周囲に居たため放っておくと危険と判断して討伐しました。この者たちが発見する前にです。」
支部長がまずお互いの言い分を聞く姿勢を見せたのでさっきのほとんど同じような事を言い彼に聞いてもらった。彼は俺とシューインの言葉に頷いたり相槌を打ちながら耳を傾ける。だがやはり俺の言葉にも明確な決め手が無く
「そうか。どちらにも決め手がないということか。ところで獲物の規則については知っているな?」
「もちろん。別のパーティーが仕留めた獲物を奪うことは禁止ですね。」
不意にコングは獲物に関して定められている規則について問うてきた。俺が答えるよりも早くシューインの奴が支部長におもねるような態度で答える。
支部長は「うむ。」と言って頷いて、俺にも確認する。俺も当然知っているので「存じています。」と返答した。
「それでだな、こういったことは珍しいことではないんだ。そして話し合いで決着がつかない場合、代表者で決闘して勝った側の言い分を認めることになっている。」
コングは話し合いでの解決が図れない際には代表者の1対1での決闘を行うことになっていると言った。だが彼からしても本意では無いようで複雑そうな表情を見せながらだった。
「へぇ……。いいじゃないですか。俺は問題ないですよ?卑怯者の自称勇者サマの化けの皮を剥いでやります。」
シューインはニタニタとした笑みを見せながら自分は問題ないと返答した。そして相変わらずものすごい自信である。さっき俺に気絶させられたことは頭でも打って忘れたのだろうか。
だが俺は正直気が乗らない。イングジャミは間違いなく俺とミリアで倒したというのにコイツらの虚言が正当になるチャンスが与えられるのは気に入らない。当然俺も負けるつもりは無いのだがかなり複雑だった。
「不服かな?」
「ええ。はっきり言えば不満です。もどかしいですね。心の中では真実が分かっているのにそれを証明できないのは。」
「勝つ自信がねえからそんなこと言ってんだろ?」
「ミリア、すまない。」
「え?」
俺の様子を見てコングは俺に問う。どうやら明らかに不服なのが分かったようだ。俺はそれに対して自分の思う所を言った。彼に悪意が無いのは分かっているが故に余計にもどかしい。
相変わらずシューインは俺を挑発する。俺はそんなヤツの顔をチラと見てからミリアに謝った。彼女は要領を得ない様子だった。
「受けましょう。この闘い。」
俺もコングの提案を受け入れ、自分の正しさを押し通すためだけの闘いを受けた。
「コング支部長!」
受付嬢が彼の名前を呼ぶ。彼の名前はダルジ・コング。ギルドのロデード支部の支部長。昔はギルドの一員として様々な魔物を討伐した伝説的な戦士らしい。そしてその功績からこのロデード支部の支部長を任されたらしい。
「さて、一体何があったんだ?」
コング支部長は言い争いになっている俺たちの仲裁に出てきたようだ。俺たちの元にゆっくりとした足取りで歩いて来る。顔はにこやかな様子だが空気が明らかに張りつめている。俺は思わず生唾を飲み、彼がすぐ近くに来るまで何も言えなかった。
「き、聞いてください。俺たちはイングジャミの討伐を受注したんですが、コイツらが俺たちの獲物を掠め取ったんです。」
「違います。たしかに仕事の受注はしていませんでしたが、イングジャミが町の周囲に居たため放っておくと危険と判断して討伐しました。この者たちが発見する前にです。」
支部長がまずお互いの言い分を聞く姿勢を見せたのでさっきのほとんど同じような事を言い彼に聞いてもらった。彼は俺とシューインの言葉に頷いたり相槌を打ちながら耳を傾ける。だがやはり俺の言葉にも明確な決め手が無く
「そうか。どちらにも決め手がないということか。ところで獲物の規則については知っているな?」
「もちろん。別のパーティーが仕留めた獲物を奪うことは禁止ですね。」
不意にコングは獲物に関して定められている規則について問うてきた。俺が答えるよりも早くシューインの奴が支部長におもねるような態度で答える。
支部長は「うむ。」と言って頷いて、俺にも確認する。俺も当然知っているので「存じています。」と返答した。
「それでだな、こういったことは珍しいことではないんだ。そして話し合いで決着がつかない場合、代表者で決闘して勝った側の言い分を認めることになっている。」
コングは話し合いでの解決が図れない際には代表者の1対1での決闘を行うことになっていると言った。だが彼からしても本意では無いようで複雑そうな表情を見せながらだった。
「へぇ……。いいじゃないですか。俺は問題ないですよ?卑怯者の自称勇者サマの化けの皮を剥いでやります。」
シューインはニタニタとした笑みを見せながら自分は問題ないと返答した。そして相変わらずものすごい自信である。さっき俺に気絶させられたことは頭でも打って忘れたのだろうか。
だが俺は正直気が乗らない。イングジャミは間違いなく俺とミリアで倒したというのにコイツらの虚言が正当になるチャンスが与えられるのは気に入らない。当然俺も負けるつもりは無いのだがかなり複雑だった。
「不服かな?」
「ええ。はっきり言えば不満です。もどかしいですね。心の中では真実が分かっているのにそれを証明できないのは。」
「勝つ自信がねえからそんなこと言ってんだろ?」
「ミリア、すまない。」
「え?」
俺の様子を見てコングは俺に問う。どうやら明らかに不服なのが分かったようだ。俺はそれに対して自分の思う所を言った。彼に悪意が無いのは分かっているが故に余計にもどかしい。
相変わらずシューインは俺を挑発する。俺はそんなヤツの顔をチラと見てからミリアに謝った。彼女は要領を得ない様子だった。
「受けましょう。この闘い。」
俺もコングの提案を受け入れ、自分の正しさを押し通すためだけの闘いを受けた。
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