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第7話Part.3~透明な男~
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「俺はこの研究所に用があって来た。それで俺がここに来たことを黙っていてくれないか?」
「え……?」
「俺は所謂無能者だ。お陰で随分虐げられた……アンタたちほどじゃないが。その復讐のために研究所の能力者や研究員を全員殺す」
「わ、私も……?」
「俺の邪魔をするなら不本意だが殺す」
俺は彼女に口止めをした。全容は話さないが、とにかくこの研究所を潰しに来たということだけは話した。
「この男、透明スキルとか言っていたが見たことはあるか?」
「はい、希少なスキルと言って何度か」
「透明とは物を見えなくするのか?自分自身を見えなくするのか?」
「私が見たのはあの男が見えなくなるところでした」
「分かった」
俺は倒れている男の首根っこを掴んでテレポートする。場所は屋上だ。さっき梯子を通ってみて分かったが、屋上には人はあまり行かないようだ。
まあテレポーテーションのスキルを持つものが屋上を確認するのかもしれないが、俺も何度も何度も使っているようにかなり有用なスキルだ。
スキルの有用さ、希少で有用なスキルを持つ者が優遇されるこの場所でテレポートできる能力者を雑用のように扱うとは思えない。
「うぅ……うぁぁ……」
呼吸すらままならないほどに身体を麻痺させておいたのでこのまま放って置いても死ぬ。息苦しさに呻くような声を上げながら必死で呼吸しようとしているが中々酸素が供給されない。
楽に死なせるに値しないゲス。このまま窒息させても良いのだが、この男のスキルは有用なのでそれを奪うためには仕方がない。
俺は男の心臓を潰しに行く。だがせめて苦しめてやれるように直接は貫かずヤツの心臓より少し上部を貫き、ヤツの心臓を握り込んでいく。のたうち回るほどの元気はなく身体が小刻みにバタバタと動く。俺は爪を立てながら握り込んでいくとヤツの心臓は俺の手で少しずつ小さくなっていった。
もう既に弱っていた男の鼓動は更に微弱となる。完全に止まってしまう前に俺は一気に握りつぶしてやった。身体が一度身体が大きく跳ね、そして口から血を吐いてピクピクと痙攣したがすぐにおさまっていく。俺は血みどろの手でケダモノの鼓動がおさまるのを感じていた。
だがその事に関する感慨は特にない。それよりも俺の略取のスキルで透明化能力を得たことになるはずだが。
スキルは脳内でイメージすると発動させられる。一度自分を透明にとイメージしたが、テレポーテーションのように自分が他の場所へ飛ぶ、引き寄せスキルのように相手をこちらに引き寄せるのと違い、自分はこの場に居るのに相手から認識されないというスキルは自分では確認しようがなかった。
こうなるとあの娘に確認してもらうしかない。俺はテレポートして彼女の元に戻る。
「あ……」
「今戻った。あまり驚かないんだな」
「あの男だけに止まらず、スキルを見せたがる奴は多いんです」
「あぁなるほどな。じゃあ俺のスキルも1つ見てもらおうか?」
俺が彼女の部屋に戻ると、何をして良いのか分からず敷布にくるまったままで待つ彼女の姿があった。
俺が消えたり戻ったりしてもあまり驚かなかったのは、俺がさっき始末した男に止まらず、自分のスキルを自慢してナザリーの娘たちに誉められたいという欲求を持つものが結構居るようだ。
俺は合点がいき、そしてじゃあ自分のスキルも見てくれと言い、再び自身の透明化を脳内でイメージする。
「俺の姿は見えるか?」
「え……?声は聞こえるのに……」
俺は彼女に近づいて、自分の姿が見えるかと尋ねる。もし消えていなければ非常に間抜けな姿でしかないのだが、どうやら彼女の視界に俺は映っていないらしい。
「ひっ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。何処ででも何度でもしますから……姿を見せてください」
「お、おい……」
視界に映らないのに声だけは聞こえる。今の状態になって彼女は急にガタガタと震え始めた。涙を流しながら身体を縮み込ませて身体を守っている。
毎日毎日あのような行為を強要されていたのにも関わらず生きるためにまるでそれが最高の悦びのように受け続けていた彼女がこのような反応を見せる。あのケダモノに何をされたのかは分からないが、透明化した状態で行われた所業は彼女に相当な傷を負わせているのだろう。
「落ち着け。俺はここに居る」
「ハァッ……ハァッ……」
俺は透明化を解除して彼女の前に姿を現し、彼女の肩に手を置いて落ち着くように言い聞かす。俺に肩を掴まれて一瞬身体を大きく跳ねさせたが、俺の姿が見えて少し落ち着いたように見える。
「あ、あなたも透明になれるんですか……?」
「あぁ。だが本当か分からなくてな」
「鏡にも映らないので、それで確認できますよ……」
「え?」
何度も何度も見せられ、更に教えられたようで透明化スキルのことを多少知っていたようで、部屋に置かれた姿見を指差した。そして敷布を被って自分で確認してという態度を見せた。俺は彼女に言われた通り透明化スキルを使用して姿見の前に立った。たしかに自分の姿が映っていない。これで透明化スキルを間違いなく得たと確信した。
「邪魔したな。もう少し待っていてくれ。この地獄は俺が終わらせる」
俺は敷布を被った彼女の元に近づいて声を掛けた。本当なら今すぐにでも助け出してやりたい。だが彼女を連れての潜行は難しいし彼女がこの部屋から消えれば騒ぎになり、おそらく探し始めるだろう。屋上に逃がしてもすぐに見つかる可能性が高いし、森に逃がしても魔物や能力者に見つかる可能性があり危険。
俺の目的が達成できれば彼女ら全員救える。だから俺はまず研究所を潰す。そんな言い訳を心中でしながらこの部屋を出た。
「え……?」
「俺は所謂無能者だ。お陰で随分虐げられた……アンタたちほどじゃないが。その復讐のために研究所の能力者や研究員を全員殺す」
「わ、私も……?」
「俺の邪魔をするなら不本意だが殺す」
俺は彼女に口止めをした。全容は話さないが、とにかくこの研究所を潰しに来たということだけは話した。
「この男、透明スキルとか言っていたが見たことはあるか?」
「はい、希少なスキルと言って何度か」
「透明とは物を見えなくするのか?自分自身を見えなくするのか?」
「私が見たのはあの男が見えなくなるところでした」
「分かった」
俺は倒れている男の首根っこを掴んでテレポートする。場所は屋上だ。さっき梯子を通ってみて分かったが、屋上には人はあまり行かないようだ。
まあテレポーテーションのスキルを持つものが屋上を確認するのかもしれないが、俺も何度も何度も使っているようにかなり有用なスキルだ。
スキルの有用さ、希少で有用なスキルを持つ者が優遇されるこの場所でテレポートできる能力者を雑用のように扱うとは思えない。
「うぅ……うぁぁ……」
呼吸すらままならないほどに身体を麻痺させておいたのでこのまま放って置いても死ぬ。息苦しさに呻くような声を上げながら必死で呼吸しようとしているが中々酸素が供給されない。
楽に死なせるに値しないゲス。このまま窒息させても良いのだが、この男のスキルは有用なのでそれを奪うためには仕方がない。
俺は男の心臓を潰しに行く。だがせめて苦しめてやれるように直接は貫かずヤツの心臓より少し上部を貫き、ヤツの心臓を握り込んでいく。のたうち回るほどの元気はなく身体が小刻みにバタバタと動く。俺は爪を立てながら握り込んでいくとヤツの心臓は俺の手で少しずつ小さくなっていった。
もう既に弱っていた男の鼓動は更に微弱となる。完全に止まってしまう前に俺は一気に握りつぶしてやった。身体が一度身体が大きく跳ね、そして口から血を吐いてピクピクと痙攣したがすぐにおさまっていく。俺は血みどろの手でケダモノの鼓動がおさまるのを感じていた。
だがその事に関する感慨は特にない。それよりも俺の略取のスキルで透明化能力を得たことになるはずだが。
スキルは脳内でイメージすると発動させられる。一度自分を透明にとイメージしたが、テレポーテーションのように自分が他の場所へ飛ぶ、引き寄せスキルのように相手をこちらに引き寄せるのと違い、自分はこの場に居るのに相手から認識されないというスキルは自分では確認しようがなかった。
こうなるとあの娘に確認してもらうしかない。俺はテレポートして彼女の元に戻る。
「あ……」
「今戻った。あまり驚かないんだな」
「あの男だけに止まらず、スキルを見せたがる奴は多いんです」
「あぁなるほどな。じゃあ俺のスキルも1つ見てもらおうか?」
俺が彼女の部屋に戻ると、何をして良いのか分からず敷布にくるまったままで待つ彼女の姿があった。
俺が消えたり戻ったりしてもあまり驚かなかったのは、俺がさっき始末した男に止まらず、自分のスキルを自慢してナザリーの娘たちに誉められたいという欲求を持つものが結構居るようだ。
俺は合点がいき、そしてじゃあ自分のスキルも見てくれと言い、再び自身の透明化を脳内でイメージする。
「俺の姿は見えるか?」
「え……?声は聞こえるのに……」
俺は彼女に近づいて、自分の姿が見えるかと尋ねる。もし消えていなければ非常に間抜けな姿でしかないのだが、どうやら彼女の視界に俺は映っていないらしい。
「ひっ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。何処ででも何度でもしますから……姿を見せてください」
「お、おい……」
視界に映らないのに声だけは聞こえる。今の状態になって彼女は急にガタガタと震え始めた。涙を流しながら身体を縮み込ませて身体を守っている。
毎日毎日あのような行為を強要されていたのにも関わらず生きるためにまるでそれが最高の悦びのように受け続けていた彼女がこのような反応を見せる。あのケダモノに何をされたのかは分からないが、透明化した状態で行われた所業は彼女に相当な傷を負わせているのだろう。
「落ち着け。俺はここに居る」
「ハァッ……ハァッ……」
俺は透明化を解除して彼女の前に姿を現し、彼女の肩に手を置いて落ち着くように言い聞かす。俺に肩を掴まれて一瞬身体を大きく跳ねさせたが、俺の姿が見えて少し落ち着いたように見える。
「あ、あなたも透明になれるんですか……?」
「あぁ。だが本当か分からなくてな」
「鏡にも映らないので、それで確認できますよ……」
「え?」
何度も何度も見せられ、更に教えられたようで透明化スキルのことを多少知っていたようで、部屋に置かれた姿見を指差した。そして敷布を被って自分で確認してという態度を見せた。俺は彼女に言われた通り透明化スキルを使用して姿見の前に立った。たしかに自分の姿が映っていない。これで透明化スキルを間違いなく得たと確信した。
「邪魔したな。もう少し待っていてくれ。この地獄は俺が終わらせる」
俺は敷布を被った彼女の元に近づいて声を掛けた。本当なら今すぐにでも助け出してやりたい。だが彼女を連れての潜行は難しいし彼女がこの部屋から消えれば騒ぎになり、おそらく探し始めるだろう。屋上に逃がしてもすぐに見つかる可能性が高いし、森に逃がしても魔物や能力者に見つかる可能性があり危険。
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