4 / 7
004.転校初日
学校の校門で恵介と別れた僕は転校生なのでそのまま教員室へと足を運ぶ。そこでひとまず待機するということになった。その間に担任の先生とも挨拶しておく。
「俺が担任の松坂だ。担当教科は体育、よろしくな」
「あ、はい。五十嵐翔です。よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
僕の担任になったのはジャージ姿が似合うゴリゴリマッチョの体育教師。これはツイてるのかツイてないのか……きっと体育は厳しいことになりそうだ。
「なんかスポーツはしていたのか?」
「ええ、ソフトボールをちょっと」
「そうかぁ……ここ学校にはソフトボール部はないがね。野球部ならある」
「坊主頭にするのはちょっと」
そういうと先生は「まあそうだよな」と笑った後、一緒に教室に向かう。まだ僕は入らず、先に先生が入ってホームルームを始めていた。僕が入ってない間のことは春休みの宿題などのことだったらしいので僕には関係ない。
『さて、席が1つ空いていると思うが……今回は転校生だ。入ってきてくれ』
そして、なぜか僕が気を抜いたタイミングで先生から中に入って来いという声がかかる。あまりにも計算されたタイミングだったので一瞬ビクッとしたものの、しっかりと体制を立て直して中に入る。
『お前、どこが”ダメ”なんだ?』
この言葉が少しだけ引っかかっていたが、それよりもまずは自己紹介をしなければいけない。
「あー、それじゃあ。挨拶して」
「はい、五十嵐翔といいます。東京から来ました。よろしくお願いします」
「よし、それじゃあ。席は一番廊下側の一番後ろの席だから」
テンプレの会話が終わると、僕は荷物を持ってまっすぐに席へ。その間に恵介が同じクラスにいないか探してみるもののその姿は見当たらなかった。
ひとまず僕は席について先生の話を聞くことに。この後は学年集会があるらしく、それが終わったら始業式。そしてホームルームがあって終わるらしい。
変わっていることは学年集会と始業式は各教室でリアルタイムの映像を見ながらやることだろうか。
「とりあえず今後の予定を言うぞー。明日は午前授業の4時間授業。明後日も同様だ。それで木曜日は模試だ。範囲は学年通信に書いてあったとおりだ。金曜からは通常授業な」
「模試か……」
たぶん高1で習ったことが出るんだろうなぁ。そこまで頭は悪くないのである程度の点はとれるんじゃなかろうか。
「それじゃ、休憩。学年集会は9時10分から始まるからな。それまでに着席しとけよー」
すこし走り気味の説明を終えた先生は名簿を持ってクラスを出て行った。この休み時間でこの学年のフロアを少し回ってみて恵介を見つけようと席を立とうとしたら……。背後のドアが開いて恵介が顔を出した。
「お、やっぱここにいたか。ゴリマッチョのクラスとはついてなかったなぁ」
「恵介……」
ちょうど探そうとしてたんだよ、そう話しかけようとしたその時。クラス全体がザワッとし始めた。
「恵介、お前戻って来たのか!?}
「今回は大丈夫だったのか」
「だから言っただろ、鳴海は大丈夫だって」
何人かの生徒は彼の元へ集い握手なんかしている。復帰って言ってたからある程度の期間いなかったのだろう。それにしてはオーバーな気もするけど。
「ああ、なんとか今回はな。へへっ、悪運は強いみたいだからな」
「突然だったからだろまったく。音沙汰なかったし」
「そりゃみんないつものことだろ」
「それでもある程度回復したならラインくらい返せ!」
「前に同じことしてた坂本が言えるかそれ」
集まった人と楽しそうに恵介は笑ってるし……後でいいかと思った僕は席を立って廊下に出ようとする。とりあえずトイレの位置とか知っているのといないとでは安心感が違うし……。
「あ、翔。俺はC組にいるから。困ったときは来てくれよな」
僕が横を通り過ぎようとしたときに恵介はこっちに声をかけてくれた。僕も「わかった」と返して廊下へ。そのまま廊下を歩いてトイレの位置の確認とか同じ階にある専門教室なども見てみる。
……あれ? 僕もしかして転校早々ういちゃってる?
〇 〇 〇
20分程度の休憩の後、学年集会が始まった。学年主任の言葉に始まり生徒指導部や進路部などの先生が順々に話していくだけのつまらないものだった。そりゃあこういう改まった場で笑いを取りに行くというのもどうかと思うけど。
そのあとは始業式。ここの学校の校長はそれほど長い話はしなかった。ただ新年度の抱負なりあって多少は面倒だった。
その後のホームルームは自己紹介とか配布物とかばっかりだった。どこの学校もそうだけど始業式だけで正直意気消沈なのにこの話聞いてプリントをもらうという作業もなかなか面倒だ。
そんな単調な時間も10時30分くらいで終わりを告げ、新しい学校での生活1日目はあっという間に終わってしまった。
もちろん転校1日目ではろくに話せるのは恵介くらいしか居ず……彼と一緒に帰ろうと隣のC組へ行ってみようと思い席を立とうとすると……。再びドアが開いてまた恵介がB組に侵入してきた。
「お、帰ってなかったのか。助かったぜぇ」
「ちょうど僕もそっちに行こうと思ってたところだよ」
「翔がいないとあそこの交差点までの道がわからねぇからな」
あ、そういえば恵介はここまでの道がわからないんだった……。そういうのも込々でこっち来たってことね。
「恵介は転入生君と帰るの~?」
「せっかくだから駅前の”茜屋”で奢ろうと思ったんだけど……久しぶりにゆっくり話したいし」
「だったらみんなで帰るか? 翔が構わなければだけど」
やはり恵介は人気者なようで、2名の女子と少し根暗そうな男子生徒が教室の対角線上から寄り道を誘っていた。話を聞いている限り僕も誘ってくれるようだし。友達も作れそうだから行ってみようと思う。
「うん、僕は大丈夫。そっちがよければだけど……」
「転校生君~、別に気を使わなくてもいいよ~」
「よっし、そうと決まったら”茜屋”に行くか!」
すこし遠慮気味だった僕に女子の一人が手を振って「大丈夫だから~」というそぶりを見せると、もう待ちきれないという感じの恵介が荷物を持って教室へ出ていく。
それを見た僕も慌ててかばんを持って恵介を追っていった。
もしかしたら、転校早々騒がしいことになるかもしれない。
「俺が担任の松坂だ。担当教科は体育、よろしくな」
「あ、はい。五十嵐翔です。よろしくお願いします」
「ああ、よろしく」
僕の担任になったのはジャージ姿が似合うゴリゴリマッチョの体育教師。これはツイてるのかツイてないのか……きっと体育は厳しいことになりそうだ。
「なんかスポーツはしていたのか?」
「ええ、ソフトボールをちょっと」
「そうかぁ……ここ学校にはソフトボール部はないがね。野球部ならある」
「坊主頭にするのはちょっと」
そういうと先生は「まあそうだよな」と笑った後、一緒に教室に向かう。まだ僕は入らず、先に先生が入ってホームルームを始めていた。僕が入ってない間のことは春休みの宿題などのことだったらしいので僕には関係ない。
『さて、席が1つ空いていると思うが……今回は転校生だ。入ってきてくれ』
そして、なぜか僕が気を抜いたタイミングで先生から中に入って来いという声がかかる。あまりにも計算されたタイミングだったので一瞬ビクッとしたものの、しっかりと体制を立て直して中に入る。
『お前、どこが”ダメ”なんだ?』
この言葉が少しだけ引っかかっていたが、それよりもまずは自己紹介をしなければいけない。
「あー、それじゃあ。挨拶して」
「はい、五十嵐翔といいます。東京から来ました。よろしくお願いします」
「よし、それじゃあ。席は一番廊下側の一番後ろの席だから」
テンプレの会話が終わると、僕は荷物を持ってまっすぐに席へ。その間に恵介が同じクラスにいないか探してみるもののその姿は見当たらなかった。
ひとまず僕は席について先生の話を聞くことに。この後は学年集会があるらしく、それが終わったら始業式。そしてホームルームがあって終わるらしい。
変わっていることは学年集会と始業式は各教室でリアルタイムの映像を見ながらやることだろうか。
「とりあえず今後の予定を言うぞー。明日は午前授業の4時間授業。明後日も同様だ。それで木曜日は模試だ。範囲は学年通信に書いてあったとおりだ。金曜からは通常授業な」
「模試か……」
たぶん高1で習ったことが出るんだろうなぁ。そこまで頭は悪くないのである程度の点はとれるんじゃなかろうか。
「それじゃ、休憩。学年集会は9時10分から始まるからな。それまでに着席しとけよー」
すこし走り気味の説明を終えた先生は名簿を持ってクラスを出て行った。この休み時間でこの学年のフロアを少し回ってみて恵介を見つけようと席を立とうとしたら……。背後のドアが開いて恵介が顔を出した。
「お、やっぱここにいたか。ゴリマッチョのクラスとはついてなかったなぁ」
「恵介……」
ちょうど探そうとしてたんだよ、そう話しかけようとしたその時。クラス全体がザワッとし始めた。
「恵介、お前戻って来たのか!?}
「今回は大丈夫だったのか」
「だから言っただろ、鳴海は大丈夫だって」
何人かの生徒は彼の元へ集い握手なんかしている。復帰って言ってたからある程度の期間いなかったのだろう。それにしてはオーバーな気もするけど。
「ああ、なんとか今回はな。へへっ、悪運は強いみたいだからな」
「突然だったからだろまったく。音沙汰なかったし」
「そりゃみんないつものことだろ」
「それでもある程度回復したならラインくらい返せ!」
「前に同じことしてた坂本が言えるかそれ」
集まった人と楽しそうに恵介は笑ってるし……後でいいかと思った僕は席を立って廊下に出ようとする。とりあえずトイレの位置とか知っているのといないとでは安心感が違うし……。
「あ、翔。俺はC組にいるから。困ったときは来てくれよな」
僕が横を通り過ぎようとしたときに恵介はこっちに声をかけてくれた。僕も「わかった」と返して廊下へ。そのまま廊下を歩いてトイレの位置の確認とか同じ階にある専門教室なども見てみる。
……あれ? 僕もしかして転校早々ういちゃってる?
〇 〇 〇
20分程度の休憩の後、学年集会が始まった。学年主任の言葉に始まり生徒指導部や進路部などの先生が順々に話していくだけのつまらないものだった。そりゃあこういう改まった場で笑いを取りに行くというのもどうかと思うけど。
そのあとは始業式。ここの学校の校長はそれほど長い話はしなかった。ただ新年度の抱負なりあって多少は面倒だった。
その後のホームルームは自己紹介とか配布物とかばっかりだった。どこの学校もそうだけど始業式だけで正直意気消沈なのにこの話聞いてプリントをもらうという作業もなかなか面倒だ。
そんな単調な時間も10時30分くらいで終わりを告げ、新しい学校での生活1日目はあっという間に終わってしまった。
もちろん転校1日目ではろくに話せるのは恵介くらいしか居ず……彼と一緒に帰ろうと隣のC組へ行ってみようと思い席を立とうとすると……。再びドアが開いてまた恵介がB組に侵入してきた。
「お、帰ってなかったのか。助かったぜぇ」
「ちょうど僕もそっちに行こうと思ってたところだよ」
「翔がいないとあそこの交差点までの道がわからねぇからな」
あ、そういえば恵介はここまでの道がわからないんだった……。そういうのも込々でこっち来たってことね。
「恵介は転入生君と帰るの~?」
「せっかくだから駅前の”茜屋”で奢ろうと思ったんだけど……久しぶりにゆっくり話したいし」
「だったらみんなで帰るか? 翔が構わなければだけど」
やはり恵介は人気者なようで、2名の女子と少し根暗そうな男子生徒が教室の対角線上から寄り道を誘っていた。話を聞いている限り僕も誘ってくれるようだし。友達も作れそうだから行ってみようと思う。
「うん、僕は大丈夫。そっちがよければだけど……」
「転校生君~、別に気を使わなくてもいいよ~」
「よっし、そうと決まったら”茜屋”に行くか!」
すこし遠慮気味だった僕に女子の一人が手を振って「大丈夫だから~」というそぶりを見せると、もう待ちきれないという感じの恵介が荷物を持って教室へ出ていく。
それを見た僕も慌ててかばんを持って恵介を追っていった。
もしかしたら、転校早々騒がしいことになるかもしれない。
あなたにおすすめの小説
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あなたのためなら
天海月
恋愛
エルランド国の王であるセルヴィスは、禁忌魔術を使って偽の番を騙った女レクシアと婚約したが、嘘は露見し婚約破棄後に彼女は処刑となった。
その後、セルヴィスの真の番だという侯爵令嬢アメリアが現れ、二人は婚姻を結んだ。
アメリアは心からセルヴィスを愛し、彼からの愛を求めた。
しかし、今のセルヴィスは彼女に愛を返すことが出来なくなっていた。
理由も分からないアメリアは、セルヴィスが愛してくれないのは自分の行いが悪いからに違いないと自らを責めはじめ、次第に歯車が狂っていく。
全ては偽の番に過度のショックを受けたセルヴィスが、衝動的に行ってしまった或ることが原因だった・・・。
侯爵様の懺悔
宇野 肇
恋愛
女好きの侯爵様は一年ごとにうら若き貴族の女性を妻に迎えている。
そのどれもが困窮した家へ援助する条件で迫るという手法で、実際に縁づいてから領地経営も上手く回っていくため誰も苦言を呈せない。
侯爵様は一年ごとにとっかえひっかえするだけで、侯爵様は決して貴族法に違反する行為はしていないからだ。
その上、離縁をする際にも夫人となった女性の希望を可能な限り聞いたうえで、新たな縁を取り持ったり、寄付金とともに修道院へ出家させたりするそうなのだ。
おかげで不気味がっているのは娘を差し出さねばならない困窮した貴族の家々ばかりで、平民たちは呑気にも次に来る奥さんは何を希望して次の場所へ行くのか賭けるほどだった。
――では、侯爵様の次の奥様は一体誰になるのだろうか。
背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)
MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。