おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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二章(前編)

第十四話「栗田彩子」

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〈三人称 視点〉


「恋愛だけが人生じゃない」

 三十九歳、未婚。
 それが彼女の口癖。


 辛い毎日の仕事も、その言葉をつぶやきながら何とか乗り切っている毎日だった。


 ――そして、四十歳を迎える今日。

 誕生日である今日もそのことは変わらない――
 ハズだった。


 今朝から悩まさていた頭痛は、夜になってもまだ癒えていない。

 毎年、同じ時期に来る片頭痛は、季節の変わり目――
 寒くなり始める季節をその身に感じさせる。

 それは彼女の独り身と合わせて、なおのこと身にしみるものだった。



 ただ、それにしても今日の片頭痛はしつこい。


「ただいまー」

 誰もいない家。
 帰宅した彼女は、いつものように誰もいない空間へと声をかける。


 真っ暗な部屋。
 「ただいま」が、やまびこのように自分へ帰ってきて、ヤケに神経を逆撫でしてくれた。



 それは、片頭痛がそうさせるのだろうか……。

 それとも今日の休憩中。
 女同士で好きな俳優の話をしてると、聞いてもない部下の男から「俺、テレビとか見ないッスから」とドヤ顔で言われたからなのだろうか。

 それとも、コンビニで見かけたゼクシィに「二十代女性×四十代男性カップル急増中」とか、恥ずかしげもなく書かれた見出しを見たからなのだろうか。

 それとも、今日が自分の……誕生日だからなのだろうか。



 気まぐれに買ったルンバロボット掃除機ぐらいしか動くものの居ない家は静かで、誕生日という特別感を無いものとしてくれていた。



 手を洗い、うがいをすませると、四十デニール、ベージュの着圧パンストを脱ぐ。
 そして解放された腹を揺らしながら、それを八つ当たり気味にソファに投げつけた。

 ささやかな暴力で、そんな気分も晴れるはずはなく、余計に頭痛が酷くなるばかりだった。



「ざまぁみろ……」

 誰に何を訴えるのかよくわからない言葉を吐き捨て、ルームウェアにしている、醤油ジミと乾いたご飯粒のついたねずみ色のスウェットに着替る。そして「ピー」と自分で声を出しながらエアコンのリモコンのボタンを押した。



 テーブルの上に置いたコンビ二袋から、帰宅途中に買った惣菜を取りだす。

 そして、冷蔵庫から冷えたビールを取り出し、栓を開けた。
 彼女は片手でスマホを操作しながら、片膝を立ててカーペットに座り、食事を始める。



「ぜったい、みかつるより、くりつるでしょ……」

 そうつぶやきながら、スマホゲームをプレイ。
 そして惣菜を口に運んだ。

 彼女はそうやってしばらく過ごすが、未だ治まらない頭痛に「やっぱり頭が痛い……」と声を漏らした。


 ソファに投げていたバックからピルケース薬入れを取り出し、その中から頭痛薬を取る。
 彼女は、その薬と手元にあるビールを共にあおった。



「あ、そうだ……」

 日曜日にアマゾンで購入した女性向けコミックが積みっぱなしになっていたのを思い出し、またつぶやく。


「本、よもぉ……」

 そう言って、積んである雑誌や漫画のもとに向かい、一緒に置いてある、たまった段ボールを足で脇にずらした。



 広くなったスペースにドカリと座り、新しく買った雑誌を手にとる。


「ひひっ、BLって……
 くっ、知り合いに見られたら死ねる」

 四十になる女がBL雑誌なんて……。
 しかも、最近では、妊娠のないBLなんて物足りなくなってしまっている自分がいた。


 ――絶対、会社の連中や、両親には知られたくなかった。
 自虐的な笑みを浮かんでくる。

 だが、それでもページをめくる手は止まらない。



 ちなみに、もちろんなのだが、とうらぶ関係のBLも抜かりなく揃えている。
 それは色々と諦めている彼女にとって当然のことだった。


 四十代未婚。
 更に処女。

 色々と終わってる女。



「あーあ、人生やり直したいわ……」

 そんな彼女から、その言葉が漏れだすのは必然なのかもしれない。
 もちろんそんなことは、いつもの彼女だと、それですんだ話なのだろう。



 しかし、今回は違った。

 そう言った瞬間、彼女の頭に鈍器で殴られた様な衝撃が走る。


 激しい頭痛と吐き気。
 身体は自由に動かず、その場でもだえ苦しんでいた。



 ――彼女は思った。

 こんな時に、恋人が一緒にいたなら、すぐに救急車を呼んでもらえるのだろうか。



 ――彼女は思った。

 こんな時に、結婚していたらなら、こんなに不安にならずにすんだのだろうか。



 そんなこと考えている場合じゃないのに、痛みとともに浮かんでくるのは後悔ばかり。




 あー、私、終わったな。

 思考がぐちゃぐちゃと混じり合い、もう、自分でも何を考えているか、よくわからなくなっていた。


 周囲のものをまき散らしながら、先ほどまでゲームをしていたスマホに手を伸ばす。


 それは、思考して動いているわけではない。
 痛みと吐き気から逃げたいがために、無我夢中で足掻いているだけだった。



 あと少しで手が届く――

 そう思ったのもつかの間。
 視界は狭まり、暗闇に包まれた。



 彼女は、今際の際に思う。


 人生――
 もっと恋愛でもして、楽しんでいればよかった。


 同じ会社の新人。

 女子大生気分の抜けない、ビッチそうなあの女は、人生楽しそうだった。
 私もビッチにでもなってたら楽しかったのだろうか。


 今度、生まれ変わるなら男に囲まれて逆ハーレムを楽しみたい……。
 今度、生まれ変わるなら恋人が欲しい。
 今度、生まれ変わるなら結婚したい。


 会社の女の子ビッチのように、若いうちに恋愛エッチを楽しみたかった……。




 ――ハタと、彼女は大事なことに気がつく。



 それに気がついた時。
 彼女の頭の中は、それに支配されていた。



 それをどうにかしないとヤバい。



 そう考え、最後の力を振り絞る。


「ま、漫画BL雑誌、私の漫画BL雑誌……。
 誰か処分して……」




 この世界での、彼女の最後の言葉。


 彼女はろれつの回らない口で、その言葉をやっと絞りだしたのだった。




§




「ぶえええええぇぇん。
 びええええええぇぇぇぇぇぇぇぇん
 ぶひー」

 目の前の雌(?)オークが、だかだかわからない声をあげていた。



 俺たちは、今、タルタロス五層にいる。


 彼女を見つけたのは、五層にある砦、その中の城への隠し通路を抜けている途中の出来事だった。


「あの……、泣いてちゃよくわかんないんですけど……。
 ようは、君は日本からの転生者生まれ変わりってことで、いいんだよね?」

「さっきから、いってるじゃぁぁぁんブヒー」


 俺の質問に、さらに泣き声が強くなる。
 どうやら、この雌オークは、日本からの転生者生まれ変わりらしいのだ。



 彼女のステータスをイノリさんにスキャンしてもらい、表示してもらう。

―――――――――――――――――――――――――――
名前:雌オーク(処女)
種族:オーク希少亜種(3)
容姿:3 (オークにのみ:10)
言語:オーク語・日本語
サイズ:7 149cm

筋力:25
耐久:30
知覚:8
魔力:55
機動:7
教育:7

亜種特性
[多産]
[性豪]

攻撃力(名称:貫通力:ダメージ:動作)
・素手:0:25:1

防護値(名称:装甲値:緩衝値)
・布の衣服のみ(体毛):4:3
―――――――――――――――――――――――――――

 色々と酷いが、地味に強い。

 力とか、普通のオークよりもあるし……。

 もしかしたら助けなくても、何とかなったかもしれない。
 ちなみに、この階層の普通のオークのステータスはこれだ。
 

―――――――――――――――――――――――――――
種族:オーク
言語:オーク語
サイズ:8

筋力:15
耐久:17
知覚:8
魔力:8
機動:8
教育:1

攻撃力(名称:貫通力:ダメージ:動作)
・両手槍:突き/3:25:2
・スクトゥム:0:20:2

防護値(名称:装甲値:緩衝値)
・体毛:3:2
・ブリガンダイン:4:0
・スクトゥム:7:0
―――――――――――――――――――――――――――



 なっ。

 彼女、強いよね?


「やっと、話せる人間見つけたー。
 助けてもらえると思ったら、いっつも攻撃されるしぃ。
 ぶえええええぇぇん」


 そいつは、すまなかった。
 彼女を見て、金髪ローブくんが魔法攻撃をしてしまったのだ。


 俺は彼等の追撃を抑えるため、間に入り攻撃をすぐに止めさせたのだが……。

 だけどさ、そんなの間違えるでしょ、こんなところに転生者が居るなんてだれもわかんないし。
 こみ上げてくるそんな思いを「ぐっ」とこらえる。


「前だって、鎧着た人たちが来たから、助けにきてくれたと思ったら「こんな所もにオークが、えいやっ」って切られたしぃ。ぶええぇぇぇん」


「え、本当に? なにそれ――
 そんなのあり得ないでしょ、サイテーッ!」


 莉奈さんが、雌オークの話を聞きながら、彼女の頭をよしよしと撫でている。



 おい、めっちゃ鼻水とかついてるけどいいのか?
 俺は無理だ、色々と勘弁して欲しい。

 しかし、そんな献身的な莉奈さんのお陰で、しばらくすると、話を聞くことができる状態になってきた。



 転生前の名前は「栗田彩子」。
 こちらの世界では名前などなく、オークたちからは巫女と呼ばれているそうだ。


 どうやら彼女、あのバスに乗っていたわけではなく、病気で倒れたところ、この世界に転生生まれ変わりしてきたらしい。


 目が覚めてみれば、周りは豚の顔したオークたちばかりで混乱したしたのだが、その時は赤ん坊で身体がうまく動かず、どうにもならない状況。
 世話をされているうちに、だんだんと落ち着きを取り戻し、自分の置かれている状況を理解したということなのだ。


 その後、オークたちは赤ちゃんである自分には皆優しく、言葉オーク語など教育してもらい、安全に成長することができた。


 ここでの生活は、食事がゲテモノなのと、オークたちの知能が高くないせいで、会話がたどたどしいのを除けば、生きて行くことは難しくなかったらしい。

 そして、その生活に若干慣れたかけた頃、自分の役割を知ったのだという。



 雌オークは珍しく、その雌オークの中でも希少種とよばれる自分は、オークの王と交わり、子を生す使命を持っているのだと。

 通常、オークは雌の個体が滅多に産まれず、ご多分に漏れず、他種族の女性を攫い、子を産ませるということだった。
 しかし、まれに雌オークが生まれ、純血のオークを産ませるために大切に育てられるという。


 オークは混血の場合、人間なら人間の、エルフならエルフの母体特徴が多少混ざってしまうらしい。
 その混ざった異物は、多分の場合、オークの能力を落としてしまうため(力が弱くなるなど)血は濃いほうがいいらしいのだ。

 そして、純血のオークはオークの始祖に近いらしく、オークキングと呼ばれ、他のオークたちを統率する立場になるという。

 雌オークは多産で、オークキングも複数いるらしく、その全てと交わらなければならなかった。


 彼女は妊娠できる身体になる、三歳まで(オークの生長スピードは早い)育てられ、そろそろオークキングたちのもとに嫁がねばならない時期だったらしい。


 彼女を育ててくれた、他の雌オークたちから聞いた話、オークキングははオーク基準ではイケメンだという。
 しかし彼女には、少し前に見た王の姿が、ただのデカイオークにしか見えなかったようで、人の価値観からすれば、どうしても受け入れられなかったらしいのだ。


 そして、逃げ出した彼女は、俺たちに訴える、私を助けてくれと。


 先ほど追われていたのは、逃走中に巡回していた警備オークに見つかったのだという説明も聞いた。



 もちろん金髪ローブくんたちには、転生者だというのは伏せて(この説明が大変だった)、このオークは安全だと説明する。


「オークたちの生態がよくわかる話じゃな。

 ワシは、その話は初めて聞く――
 もし本当なら文化妖類学の者たちはだまってないぞ」

 じじいが、目を輝かせて話している。

 お前も黙ってない感じじゃないか……。
 しかしそんな状態のじじいに付き合っていては、話が先に進まない。


「で、どうしようか……」

 俺はイノリさんと相談することに。


「可哀想じゃん!
 助けてあげようよ!!」

 莉奈さん的には、助ける方向で決まっているようだ。
 両手を広げて俺に訴えかけ、イノリさんとの会話に割り込んでくる。


『会話の際、生態反応から考えても、彼女は嘘を言っていないようです。
 彼女を、この階層から連れ出すことは可能ですが、安全な場所までとなると……。

 街には連れて行けませんから、保護する場所を探さなければなりません。

 しかし、私たちには、この迷宮にある施設を起動させる目的があります。
 急いではいませんが大幅な遅延は免れないでしょう』


「じゃあさ、とりあえず、地上まで連れて行ってあげたら?
 それぐらいなら、できるでしょ?」


 雌オークにも莉奈さんは同意を求める。


「つ、連れってって!!

 私も地上にでたいよぅ。
 太陽がみだいいいぃぃぃぃ!」

 うわっ、鼻水ついた手で掴んできやがった。


「そうは言っても、このまま進んで、この階層の主倒すつもりだから、ついて来てもらうことになるし、オークも殺しちゃうからね――大丈夫なの?」


 年に一回~二回位、大量に冒険者が押し寄せてくるから、それでオークたちはかなりの数、殺されるらしい。
 もう、オークたちが死ぬのは慣れっこ(それもどうかと思うのだが)だそうだ。


 俺は顔を引きつらせながら。

「そ、それでいいなら、いいんじゃない……」
 と言った。


 本人が、いいって言うならいいんでしょうよ。

 まあ、多少、同情もしないでもない。
 俺だったら、こんな所に三年も……絶対、発狂してる。


 安全なハズの隠し通路で思わぬアクシデントもあったが、俺たちは無事(?)珍妙な仲間を加え、この階層の攻略を再開するのだった。




§
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