おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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一章

第一話「ドキドキぱらだいす」

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 ドキドキぱらだいす 私立 魔導聖女学園。

 まあ、学園といっても俺が通学している学校――
 ってわけじゃあない。
 第一に俺は学生って歳じゃないしね。

 学生生活から離れ、十数年。
 その青春時代からとうに離れたものの、今、俺は再びバス乗っている。
 そしてそれは昔、学生時代、通学に使っていた同じ路線だった。

 しかし、久しぶりすぎてオドオドしてしまう。
 他人から見ると、ずいぶん挙動不審に見えるだろう。


 あぁ、説明してなかったな。

 冒頭で述べた、“ドキドキぱらだいす 私立 魔導聖女学園”とはなにか。

 簡単に説明すると、このリュックの奥底に忍ばせているエロゲーのタイトルなのである。
 そんな、魔だか聖だかよくわかんない学校、実際に存在するわけがない。
 ちなみに、この話しのタイトルではないし、それに変えるつもりもない。

 今日、三ヶ月ぶりに外へ出て俺がしたことは、このエロゲーを買う――たったそれだけだった。

 オイオイ、仕事はどうした。
 そう思っている君――

 正解!

 まともな人ならそう思うよねー。
 俺もそう思う。
 でも人間、自分で考えていることと行動が必ずしも一致するとは限らない。

 そりゃ、させたいけどね。
 俺だって、平日の昼間っから、エロゲー買ってブヒブヒ言ってたいわけじゃあない。

 でも出来ないんだから、しょうがないじゃないか。
 働く気力が、わかないんだもの……。

 金もない、若さもない、伴侶もいない。
 自分のナイナイだらけの人生、情けなくて涙がでてくる。

 このままじゃいけない。一念発起、リハビリだ。
 今回、ネットではなく、外に買い物に出たのは社会復帰したいという俺の願いもこもっているのだった……。
 え、まあ、買ったのはエロゲーなんだけどね……。


 ――プシュー

 エアシリンダーが音をたて、俺の思考を中断させた。
 バスの扉が開く。
 学生の一団が、ゾロゾロと入ってきた。

 そっか、ここってあそこの高校の通学路だったよな……。
 初々しい若者の放つ生命力。
 眩しすぎておもわず目を細めてしまう。

 若者のエネルギーって、元気がよすぎておっさんにはつらい。

「えー、それってヤバくない?
 第一、悠斗ユウトのせいじゃないし」

 その中で、一段とパワーのある声が車内に響く。

 声の主は金髪で、ギャルっぽい派手な学生だ。
 今時は、あんなに金髪でも先生に怒られないのかと心の底から感心(呆れて)してしまう。

 ――しかし、ギャルって古いか?
 俺が言うとキモイな。
 思わず顔がニヤけてしまう。

「……夏のインハイ、うちの学校、出れないかも」
 シュッとした、薄口だが爽やか顔のイケメンが、脇にいるギャルに応えた。

「えっ、喫煙してたのって、交代枠の人たちだよね?
 吸ってない人たちだけでも、出場無理なのかな?」

 もう片方、イケメン君の脇に居る黒髪で清楚そうな顔の美少女が彼に話しかけていた。
 その彼女は巨乳を武器にし、彼の腕に遠慮なくそれを押し付けている。さらにイケメン君を、上目遣いで見つめているじゃないか。これは、あざとい。

「ダメだよ……。
 動画があがってて、PTAや親も見てるから……。
 やった人たちだけの問題じゃなくなってるし、ちょっと絶望的かも……」

 イケメン君が悲しそうにぼやく。
 それを聞いたギャルと黒髪巨乳が、落ち込むイケメン君を、よいしょ、よいしょと励ましている。


 ……あーあ。よそでやってくんないかなぁ。(切実)

 本人達は、これ以上無い不幸に見舞われ落ち込んでいるようなのだが、俺には青春の一ページ、イケメン君が美少女たちとイチャコラしているようにしか見えない。

 と、そんな俺の切実な願いも空しく、シュシュで結った髪先をいじる金髪のギャルを先頭に、イケメン様ご一行は最後尾に座っている俺の前まで来ていた。

「ここ、莉奈リナらが、いつも座ってんですけど……。
 誰か座ってるし」

 ――おおぅ。
 いきなりのギャルの暴君ぶりに、度肝を抜かれる。 

「しかも、さっきからニヤニヤして――キモっ」

 なん……だと……。

 衝撃で言葉が出ない。
 キレていいよね?
 キレていいよね?

 大事なことだから、二回、心で唱えた。

 ニヤニヤって、これは俺の処世術ってやつなんですけど。 
 ムスッとしてるよりいいじゃん。
 気分悪くさせないように笑顔でいるだけなんですぅー。

 しかし、気分悪くさせないための行為がさらにキモがられるというキモメンの不思議。なんたる不条理か。
 所詮、キモメンでニートの処世術など、たかがしれてるのだろう。

「こら、莉奈。失礼だろ。
 いつも座ってるけど、俺たちの席じゃないんだ。
 他の人だって座ることもあるさ……。
 ホント、すみません。連れが失礼なこと言って」

 イケメン君が頭を下げる。

 謝るのはオメーじゃねぇ。そこのビッチだ。

「えっ、悠斗が謝ることないって」
 ギャルがゴミでも見る目で、こっちを見ている。

「あっち行こうよ……」
 黒髪巨乳がイケメン君の袖を引っぱり、この場から離れようと促す。

 ――ヤダっ、何これっ。
 何も喋ってないのに、なんだか俺が悪い感じになってるんですけど……。

 えっ、キモいおっさんって、存在するだけでダメなんですか?

 俺の、ガラスのハートが砕け散りそうです。
 とっても、とっても涙目です。

『次は朝日ヶ丘~、お降りの方は~……』
 車内アナウンスが流れる。

 ――もうそろそろ降りる場所だ。

 涙が溢れそうになるのを必死にこらえ、膝の上のリュックに手をつっこみ財布を探す。

 リュックの口が開き、中にある黒い袋がチラリと見えた。

 ――ドキドキぱらだいす 私立 魔導聖女学園。

 この袋の正体を思い出し、俺の心臓がドクンと跳ねる。

 笑顔ニヤニヤで座っていただけで、ヤレこの仕打ち。

 絶対、このエロゲー見られたら、キモメンから一気に性犯罪者にクラスがランクアップしかねん。
 俺はなるべくリュックの口を広げないよう、手探りで中をまさぐった。

 くそぉう、エロゲーって、なんでこんなに箱がでっかいんだ。
 箱いらねーよ! 箱っ!
 恥ずかしがり屋な俺の財布は、大きな箱エロゲーの下に入り込んでしまったようだ。

「えぇっ! おじさん何かゴソゴソしてるし。
 もしかして……ナイフ?」

 ギャルの言葉にイケメン君と黒髪巨乳がギョッっとした顔になる。

 ちげーよ、ビッチ!
 お前、本当にそれヤバい勘違いだからやめろ。
 
「お、落ち着いてください。
 気を悪くしたんなら謝ります。
 だから落ち着いて――」

 い、イケメン君。テメーまで勘違いすんな!

 くそっ、なんでこのエロゲー、特典とか付いてんだよ!
 登場キャラクターの、おっぱい形マウスパットの柔な感触が俺の財布サルベージを邪魔する。
 その無駄に高いクオリティが今は恨めしい。

「――ひいっ」
 いつの間に、車内中の視線が俺に集まっていた。
 みんな一様、目に不安の色を浮かべている。

「ち、ちがっ――」
 誤解を解こうと、必死に声を絞り出す。

 そんな時――
 窓の外から白い光が強く差しこんできた。

 目の前のギャルやイケメン君、黒髪巨乳、すべてを光が飲みこんでいく。 

 周囲が白い光に包まれた――。


 おれのいしきが……

  とおのいていく……

 しろいひかりは……しかい……だけではなく

 おれのいしきを……しろ……く――




§




 目覚めたのだが、そこは気を失ったときと同じく、バスの中だった。

 これは夢の中なのか?
 朦朧とした意識と膨らむ違和感。

 それらが、夢でも見ているのかと俺に錯覚させる。

「……うぅ」
 車内を見渡すと、ギャルやイケメン君、黒髪巨乳が床に倒れていた。

 口からわずかに漏れるうめき声。
 彼らは生きている。
 気を失っているだけだとわかり、ひとまず安心する。

 他の乗客も意識を失ってるようだ。
 俺が、この中で一番最初に目が覚めたらしい。

 起こすべきかどうか迷うが、ヘタに身体に触れ、トラブルにでもなったらめんどくさい。

 ――結論。
 転がっている彼らを、見てみないフリすることにした。

 そして……。
 これは、見てみないフリは無理か……。
 考えないようにしていた、違和感に目を向ける。

 窓の外に広がる異様な光景。
 見渡す限り、鏡の大地。

 地面はまるで鏡のよう、まばらに浮かんだ雲、真っ青な空を写しだしている。
 上下対称、奇妙で美しい光景が、地平線の向こうまで広がっていた。

 ――テレビで見た世界の絶景で、こんな場所あったような気がする。

 奇妙だが美しいので見とれてしまう。

 さりとて、いつまでもぼーっとしている訳にはいけない。
 周囲に建造物などないか、外を必死に眺める。

 そうこうしてると、周りの皆もどんどん覚醒していった。

「みなさん、落ち着いてくださいっ!
 と、とりあえず外の様子を見てきますっ!」

 そう言って、バスの運転手が外へ出た。
 お前が一番落ち着け。

「た、確かこのバス、環状線走ってたよな――」
 今しがた目を覚ましたイケメン君が頭を振り、黒髪巨乳に話しかける。

「たしか……外が光って……ど、どうしよう?
 悠斗くぅん……ここ何処なんだろ……。
 私、こわいよぅ……」

 イケメン君の胸に飛び込む黒髪巨乳。
 効果的に上目遣いを発動し、イケメン君の保護欲をグイグイ引っ張り出しているのがわかる。さすがだ。

「……うぅん」
 倒れているギャルが、悩ましげに声をあげた。

 ――はっ!
 そういえば俺、ここに飛ばされるまでに、コイツらと一悶着あったよな。犯罪者にされそうになったんだった。

 このギャルの側に居るのはまずい!

 乱暴にリュックを引き寄せる。
 すると、ガサッと音がした。

 何だ? よくわからないが早く逃げないと。

 運転手は外を歩いている。
 外は大丈夫なようだ。

 よし、外に出よう。




§




 外に出て気がついたのだが、バスの死角に三つの扉があった。

 俺の背よりもかなり高い立派な扉なのだが、そこに何かの建造物があるわけじゃない。

 奇妙なことに、扉だけが三つ立っているなのだ。
 扉の裏に回り込んでみるが、そこには何もなかった。

 同じく、扉を見ていた運転手と顔を見合わせ、二人して肩をすくめ首をかしげた。

 運転手は、俺より少し年下ぐらいに見える。
 いたって普通の真面目そうな男だ。

「これって――扉ですよね」
 俺は、運転手に声をかけた。

 運転手は俺が来るまで、慎重に扉を触らないよう距離を保ちながら観察していたようだった。

「みたいですね、どこにも通じてないみたいですけど。
 開けてみます?」

「うーん、なんか恐いですよ……。
 不用意に触って、なにかあってもいやですし――」

 運転手は「確かに」と言って頷く。

「それに、この空間。
 少し、心当たりがあるんですよね」

 運転手の発言に、ぎょっとする。

「あ、来たことあるとか、そんなんじゃなくて――
 アレです、よくライトノベルとかである、異世界転移に状況が似てるなーって……」

 おおぅ。
 運転手の兄ちゃんもそっち系か。
 しかしいきなり異世界転移とか、そんな言葉ワードぶっ込んでくるとは――アンタも好きですね。親近感が湧きます。

「あはは、異世界転移ですか――
 確かに異世界へ行く前、こんな場所へ転移したりして、神様に会ったりしますよね。
 しっかし、よく知ってましたね、そんな言葉ワード

「最近はスマホとかでも、小説とか読めたりして――
 仕事の合間によく読んでるんですよ。
 あーあ、神様とか現れてチートとか、くれたりしないかなぁ」

「あはは、そうですね」
 俺たちは力なく、乾いた笑いを浮かべる。
 アホだなと思いながらも、少しでも不安を拭おうと楽観的な思考で会話をしていた。

 しばらくすると、中に居た人たちも外へ出てくる。

「やっぱりあれだろ、異世界転移だろー」
「神様とか、でてくるんじゃね?」

 バスから降りてきた生徒たちが、さっき俺達がしてた会話のようなことを、まんま話しながらはしゃいでいる。

 やはり、お年頃の子はそう考えちゃいますか。
 そうですよね。
 おっさん、お年頃じゃなくてもそう考えちゃいます。

 ――何人ぐらい、いるんだろ。

 俺は目視で人を数えた。
 ざっと数えると、バスには全員で二十人ほど乗っていたみたいだった。

 内訳は――運転手、イケメン君とそのお仲間、同じ学校の生徒であろう男子5人、女子4人、若いママンにその娘っぽい女児、小学生女子2人にスーツ姿の女性、私服の女性、各1人だ。

 数えた所で、何がどうってことはないのだが、知っているに越したことはない――と思う。

「あっ! これ階段になってんじゃん。
 俺、開けちゃったよヒヒッ」
「ほんとだー、健司ケンジくん、さっすが勇気あんじゃん!」
「下、まっくらだな」

 チンピラみたいな男子。
 学生三人組が、右端の扉を開いていた。

 あ、あのバカども、勝手に開けてやがる……。

 しかし、俺は動じない。

 ここは冷静に――
 クールにクレバーに、対処したほうが、生き残る確率が高いはずなんだぜ。ソースはライトノベル。

 ここは年長者である俺がリーダシップを発揮し、的確な指示を出さなくてはな――ライトノベルの知識で。まあ、引きこもりの俺には、そんなコミュスキルないけど。

「イテテッ、カラダいたすぎー。
 あのさー、莉奈の近くに、黒い袋落ちてたんだけど。
 コレって、悠斗が落とした?」

 ギャルの声が聞こえる。

 ――嫌な予感。

 この先起こるであろう危機的状況を予感し、俺の心臓は大きく跳ね上がった。

 全身からサッと血の気が引く。
 急いで自分のリュックを開け、中を覗き込んだ。

 ――ゲームが無いっ。

 普段から日光に当たらなく、ただでさえ不健康な肌の色。
 その肌からさらに血の気が引き、俺はみるみると不健康な土気色に変わっていった。

 なんて日だッ!!

 足が震える。
 正常な思考ができそうにない。

 あのビッチ……。
 気持ちの悪い汗が、額にスッと流れ落ちるのを感じる。

 悪い夢なら、早くさめてほしい――
 俺は、そう願わずにはいられなかった。

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