おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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一章

第五話「インストール」

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 説明し忘れたが、黒の全身タイツでモジモジ君みたいといっても、頭にはバイクのフルフェイスヘルメットのようなものを被っている。
 頭までアノ感じならホントに泣けてきてしまう。

 そのヘルメット、フルフェイスなので頭部全体を覆っているのだが、まるで被っていないかのように周囲が透けて見えた。外の音もクリアに聞こえる。

 鏡で見ても、お腹の出た黒の全身タイツ男が、ちゃんと真っ黒のフルフェイスヘルメットを被っているのが確認できた。
 中からのみ透けて見えるのだろう。まさに気分はセルフマジックミラー号だ。

 隔壁を開け、第三エリアの通路に入る。

「こんなので、本当に倒せるでしょうかイノリさん。
 ワタクシものすごく不安デス」

 手のひらにある、刃渡り三十センチほどのダガーをまじまじと見つめた。

 ヘルメット内、透過して見える視界の角に小さなウインドウが開く。そのウインドウに映っているイノリさんが俺に答えた。

『銃火器は船体へのダメージが高いので、そちらを使用してください。
 そのダガーは、高周波振動発生機を取り付けたもので、妖魔にも十分ダメージを与えることが可能です』

「うーむ、十分ねぇ」 
 俺は、手に持ったダガーを振ってみる。
 シュッ、シュッと、口で音を鳴らしながら、カッコ付けてみせた。

『――刀剣の扱いは素人ですね。
 確かにこのままだと不安があります。
 今のうちにわかって助かりました』

「ちょいちょい俺の心、折ろうとしてくるよね。イノリさんって。
 あなたホントに、妖魔、倒して欲しいんでしょうか……」

『安心してください、ワタシにいい考えがあります。
 コウゾウ。これからアナタに、プロの傭兵のようなナイフ捌きを体得してもらいます』

「……やだ、なにそれ「いい考え」とか言っちゃったよ、この娘。失敗フラグじゃんそれ。
 いや、その……それより、そんなことと簡単に言ってくれますが……」

『――まずは、そこの分岐を左へ曲がってください』

 まったく聞く気はないらしい。
 ご丁寧に視界には矢印が浮かんでいるのだった。


 廊下を先導されるまま進むと、その部屋へたどり着く。

 部屋の中は、歯医者の椅子のようなものが置いてある。
 イノリさんは俺に、ヘルメットを脱ぎ、そこに座るように促してきた。

「これかぁ、こんな感じの椅子――
 俺って、歯医者にいい思い出がないんだよ……。
 小さい頃、歯並びがよくなくて、母親が歯の矯正しろってうるさくってね……。
 母は父さんの歯並び悪いのが嫌だったみたいで、父みたいになって欲しくないからって理由で、無理矢理連れて行かれたんだよね――」

 俺がヘルメットを脱ぎ、椅子に座ると、目の前に画像を出力するモニタが下りてきた。そこにはイノリさんが映っている。

『歯を矯正することは、悪い事ではありませんよ。
 健康のためには、むしろ良いことかと――
 両親への悪感情のためイメージが悪いのかもしれませんが、それと歯の矯正は別のものだと考えればいいのではないのでしょうか』

「でも、いじめられたんだよね。
 歯に強制器具がついてるって理由で……。
 思えばアノ頃からだよ、色々うまくいかなくなったのって。俺がこんなになったのは、母さんのせいなのかな……」

『それを、母親のせいにして問題は解決しますか?
 幼少期、両親の意向で施された施術でも、コウゾウの体はコウゾウのもの。
 その体が健康になるのも、それによっていじめられるのも、ご両親が代わりに背負えるものではなく、全てコウゾウが背負うしかありません』

 モニタに映るイノリさんは、悲しそうな顔をしていた。

『それならば、コウゾウは施術のメリットに目を向け、それを活かす方が、自分自身の人生を有意義にすごすことができると思いますよ。
 母親の不満は母親の人生です。アナタがそれに付き合うことはありません』

 ――どういうことだろう。
 母さんのせいにするよりも、そんなこと気にせず、前向きに考えた方が、自分の得になると言ってるんだよな。たぶん。

『いずれにしても、そのユニットは歯の治療のためのものではありませんので安心して座ってください』

 くだらない愚痴に、マジレスされると恐縮してしまう。

「あ、ありがとう。
 わざわざ、くだらない愚痴に付き合ってくれて……」

『いえ、この施術を行う上で、ストレスなど脳にかかる負担はなるべく減らしておくほうがよいので……。
 それにワタシも――』

「施術って!? 手術する気??
 え、やめてっ――」
 
『安心してください。外傷は伴いません。
 このβ版スキルニューロンMODは、暗号化した情報をサブリミナル効果で視覚から脳へインストールするだけのものです。
 一度に情報が入りますので、脳に負荷がかかりますが、昏倒する程度です。
 脳に障害は残らず数分で覚醒することでしょう』

「やだ……なにそれ。
 すっごく恐いんですけど……。
 しかもβ版とかってなによ」

 ――シャキン
     ――ガチャッ

 あ、動けない。
 立ち上がろうとする俺を、椅子から拘束具が出て縛りつける。頭まで固定された。

『大丈夫です。痛くありません。
 すぐに終わりますよ。
 ちょっと……軽く、少しでいいので目を開けてください……』

 だ、誰が開けるか。
 
 体の自由を奪われた俺には、目をつぶる抵抗しか残されてなかった。頭を抑えている拘束具がギリリッと強くなった気がする。

「やだーっ! ころされるー! 誰かたすけてー!」

『往生際が悪いですね。男だったら腹をくくってください。
 何も怖くありませんよ、痛くしませんので……』

「やだ、やだって! 洗脳されるって! 怖いって!」

『…………』

 必死の抵抗にイノリさんは沈黙する。

 くそっ、だまされるとこだった……。
 脳にインストールって……。
 やだ、なにそれ……、コワイ。

 俺は、さらにぎゅっと目を閉じた。


 ……。

 ……しゅっ、パサッ。

   ……かさ ……かさ


 沈黙の世界に音が響く。
 よく聞くと、布が擦れ、人が動いているような音だった。


 ……しゅっ、パサッ。

   ……しゅっ、パサッ。


 何だろう……人が着替えているような……。


『はぁ、はぁ……ぁ……んぅ……
 あっ……ああっ……あっ……』

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ……

『ふぅ……ん……
 あっ、いや、いやっ……
 んはぁ!? んんっ、うぁぁぁぁ……

 ダメ……声が……
 あっ、ダ、ダメッ……んは!? 
 はあっ……ダメッ……ダメぇ……

 はっ、はぁん……ダ……メッ……
 気持ちよくなって……あっ……いいっ……

 あっ……そんな……
 はぁ……ん……そんな……ワタシ……
 あっ……エッチになっちゃうっ……
 ダメッ、ダメなの……エッチになっちゃうよぉ……』

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ……

『はぁ、はぁ……
 ガマン……できないっ……

 あっ……ダメッ……
 はぁ、はぁ、気持ちいいよぉ……

 あっ……
 はぁ、はぁ、あっ、あぁぁぁぁっ……
 ダ、ダメッぇ……変になっちゃうよぉっ!』




 イノリさんの艶っポイ声に、思わず目を開けてしまう。
 開けるだろ。これ。

 すると目の前のモニタには幾何学模様が。
 さらに、何がなんだか分からない映像がどんどんと切り替わり映っていく。

 や、ヤバい、目がそらせない――
 怒濤の勢いで流れる映像から、目を離すことができなくなっていた。

 頭の中。
 ぐちゃぐちゃになり、何かが流れ込んでくる感触。

 吐き気とともに頭痛がする。
 乗り物酔い、片頭痛と眼精疲労が一気にきた感じだ。
 目がチカチカして頭の中をかき回されている。

 ――そして、数分にも数時間にも感じられる時間が終わり、映像が止まった。

 俺はそれと同時に意識を手放していたのだった。




§




「ひどいよ……シクシク……
 無理矢理するなんて……」

『これで戦闘術はインストールされました。
 それと、このβ版スキルニューロンMODをインストールすることで、これ以降コウゾウに様々な技術をインストールすることが可能になりました。
 しかし現在、これ以上のインストールは脳への負荷を考えるとお勧めできません。
 情報量が膨大なため一度に多くの負荷がかかり、耐えきれずに廃人になる可能性もありますので……』

「やだ、なにそれ……、こわい……」

『安心してください。
 コウゾウの怠惰により萎縮しかけた脳でも、この程度なら問題ありません。
 脳が、ある程度回復すれば、追加でインストールも可能ですので、今はこれでガマンしてください』

「なんだか、バカにされてる感じもするんですけど……。
 シクシク……で……これからどうしたらいいんでしょうか……」

『侵入者の行動を予測すると、第四エリアにある妖魔結晶石に向かっていることが分かりました。
 この船を隠す結界の核でもある魔石なので、なんとしてでも防衛しなければなりません』

「えっ、俺たち今、第三エリアだよね!?
 妖魔達は今どのへんなの?」

『第七エリア、第六エリアの隔壁は破られ――
 あ、たった今、第五エリアも破られました。現在、第四エリアに侵入されています』

「ヤバいじゃん!? うぅ。
 じゃあ、い、急いだほうがいいよね?」

 一応、戦闘することに納得したつもりだが、怖いものは怖い。こんなに腰が引けていると戦えない。
 俺は深呼吸をして、無理矢理、恐怖を心の角に押し込んだ。

 ――すると、えらくすんなりと恐怖が引っ込む。
 すっ、と顔に影が落ちるように気分が落ち着く。

「……なんだろ、こんな状況なのにさっきより恐怖が少ない……」

『戦闘術により、歴戦の傭兵の経験を再現しました。
 戦場でのメンタルコントロールが可能になっているハズです』

 なるほど、だからこんなに落ち着いているのか……。
 自分がロボットにでもなった気分だ。

「わかった。これなら戦える……と、思う。
 よしっ、行こうか!」

 いつもより、少し大きく声を張る。
 俺はヘルメットを被り、勢いよく立ち上がるのだった。




§




 エアシリンダーが鳴る音が聞こえ、隔壁がゆっくりと持ち上がる。
 目の前には第四エリアへの通路が続いていた。

 第三エリアとは違い、照明が落ち、非常灯のうっすらとした明かりが各所に見える。

 隔壁を開く際、用心のため、俺は入口の遮蔽物に身を隠して中の様子を伺った。
 光を背負っている俺からは、光の届く範囲しか暗すぎてよく見えない。
 
「暗いな……」俺はつぶやく。

『隔壁を開ける際、妖魔の攻撃により、このエリアの一部配電系統が損傷したようです。
 行動に支障を及ぼすので、武装の暗視モードを起動します。
 暗所と明所の明度差を補正――』

 今まで見えなかった場所が、隅々まで確認できるようになる。そこには、今まで見ていた第四エリア通路、と同じものが続いていた。

「すごい……色も、はっきり見えるし……
 もう、なんでもありじゃん……。

 しかし、こんなに凄いのに、警備ドローンやられたの?
 俺、行ってもいいけど、無駄な玉砕はいやだよ」

 ヘルメット内のウインドウ。そこに映るイノリさんの目を見つめる。

『警備といっても、戦闘用ではなく哨戒用です。
 大きさは、このACHILLESのヘルメットほど。
 武器は非殺傷スタンガンのみです。

 現在、確認できている妖魔はコボルトが20体。それを従えたリーダーが1体。コボルトの性格は臆病ですが残酷です。個体の強さはそれほどでもありませんが、数が揃うとやっかいですね。

 ドローンも、一体を気絶させているうちに別個体に攻撃されてしまいました。
 しかもリーダーが強力で、足止めにすらならない状況です』

「コボルトか……。
 俺の知ってるやつだと、犬の頭した人型のやつ?」

 また突然出てくるファンタジー要素。
 SFなのか、ファンタジーなのか、はっきりして欲しい。

『はい、リーダーは違いますが、頭部はイヌ科のオオカミに近い形状ですね。
 身の丈は、やや小柄な成人男性ほどです。
 彼らは暗視能力インフラビジョンをもっているので、この暗闇でも視界は十分確保できているようです』

 あー、なんか、悪い情報ばかりでため息がでる。

『この船は、内部で防衛戦が行われると想定されていませんでした。なのでこのような事態には対応できないのです』

 ありゃ、俺のため息が聞こえたのか。
 ウインドウのイノリさんに表情の変化はない。

 しかし、今更だけど、彼女、ほんとにAIなんだよね?
 プログラムとか詳しくないけど、すごいな。確実に、ため息の意味を理解しているし。

 ラブなプラスとかみたいな、元の世界のゲームとかも進化したらこのぐらいすごくなるのだろうか。
 それらが好きだった俺は、こんな人恋しい状況でこんな対応されたら普通の人間のように思って勘違いしそうになる。

「イノリさんって、すごいよね。
 なんだか、本当の女子と話してる気分になるよ」

『何を言ってるんですか?
 本物の女子ですよ。失礼ですね』

 そう答えたイノリさんが、気のせいかもしれないが、微かに笑っているように見えた。




§




 イノリさん誘導のもと進む。
 第四エリアは、監視カメラの遠隔操作などが一部使用できないようになっているらしい。制御室がコボルトに襲撃されたことが影響しているようなのだ。因みに敵が監視カメラを使っている様子はないようだ。
 おそらく妖魔たちは、壊すことはできても、それらを使うことはできないもよう。

 どこから敵が飛びかかってくるかわからない。
 そのままでは危険なので、気配を感知するためにイノリさんはレーダーを立ち上げてくれていた。

 視界の右上に別のウィンドウが開き、簡単に書かれた周囲の地図が見える。
 その中に対象が入ると感知できるらしい。

 便利なレーダーだが、自分でも警戒はしたほうがいいだろう。もしもってこともあるしね。
 視界が変わる曲がり角では、一応、物陰から覗き込むようにする。

 戦闘の際、先手を取ることが勝敗を分けると俺は思っていた。

 いくら、このダガー高周波振動付きが高性能だと聞いてても、かすっただけで敵を倒せると思えない。ダメージはあるんだろうけど、行動不能は無理でしょ。たぶん。
 反撃食らったら、確実にパニクる自信がある。もらう前にやって殺れだ。

 戦闘術をインストールしてもらったとはいえ戦闘未経験の素人。

 スキルのおかげか、こう攻撃がきたらこう避けるとか頭の中に思い浮かぶのだが、武井なんちゃらの動物の倒し方みたいな机上の空論感がハンパない。 

 だって、バッティングセンターでだって、気持ちいいヒットなんてそんなに出ないだろ。
 正しいバッティングフォームを知ってたって、その通りできるものではない。
 童貞がAVで勉強して「これで俺も男優並みだぜ」って粋がってるみたいなもんだ。

 イノリさんは大丈夫だと言ってるが信用できない。
 
 何はともあれ、確実に攻撃を当てるためには不意打ちだ。
 反撃するヒマなんて与えてやんない、絶対に。
 

『二十メートル先、右方向より対象が二体接近。
 コチラには、気がついてないようです』

 俺は、右上のウィンドウを見る。
 地図上に、赤い点が二つ記されていた。

 息をひそめ、隠れる。

 二体か――
 二体いるということは、片一方を攻撃すれば、もう片一方が気がつくということだ。
 しかし、これをやり過ごしても、この先、都合良く敵が一体でいるなんてことあるのだろうか。気がついてないなら、この機会を逃がさずやるべきなのではないか?

 悩んでいても結論はでない。
 頭の中で、一体を確実にしとめる動作を反復練習する。
 一対一に持ち込み、ダメそうなら逃げる。
 逃走経路も考えた。

 索敵マップと、敵が現れる予定の曲がり角を一緒の視界におさめ、みつめる。頭の中では攻撃を反復、反復、反復……。


 ――あっ。
 
 コボルトが曲がり角から現れた。
 サファリパークで遠目にライオンを見ている。そんな感覚をおぼえる。

 隠れていることで安全圏から見ているせいなのか、意外と冷静だ。戦闘術が効いているせいなのかもしれない。

『対象の姿を拡大します』
 遠目に見えるコボルトを拡大したウィンドウが開く。

 息づかいが聞こえそうなほど細部までよく見える。
 ゆっくりと、こちらへ向かってきていた。

 呼吸により上下している胸は獣毛で覆われている。
 はァ、はァ、と動く口は半開きでだらしなく舌をたらし、絶え間なく涎が滴っていた。

 ギラギラとした目は、獰猛なそいつの持つ残酷さをにじみださせている。
 せっかく妖魔言語を使えるらしいのだ。会話が成立するなら降伏することも選択肢に入れていたが、そんなのは、やつを見た後だと、淡くかき消された。

 あのぶっとい、こん棒……。
 当たったら絶対ヤバいよな……。

 その、見るからに野蛮な武器は野生動物の牙のようにシンプルで、それが見せるであろう暴力を容易に想像させられた。

 体を覆う全身タイツは外気を遮断し、体温調整を完璧にこなしていた。
 しかし、そんな機能も空しく、コボルトに見せつけられる巨根を目の当たりにすると、俺の背中に一筋の汗が伝うのを止めることはできなかったのだった。










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