おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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一章

第八話「作戦会議」

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〈三人称視点〉


「一万五千年前。
 来るべき夜は途中でその姿を隠した。
 世界はまだ、夜の時代を迎えることができずにいる」

 美少年は両手を広げ、同時にその黒い翼をヌルりと羽ばたかせた。
 彼はその場に残っている立体映像であるイノリに話しかけているのだ。

「生まれるべきものが生まれてこられない世界は歪になり、間違った方向へ向かおうとしている。

 昼が終われば夜が来るように、世界は巡っているんだ。
 何者もそれを止めることはできない。
 この世はすでに、昼の時は過ぎ、大禍時おおまがときに入っている。
 人間たちは夜を迎えるため、その体を造り替えているはずなんだ。
 彼らは、ボクたちの影響なくしては生きてはいけないんだよ……。
 なのに、何でこんなことをするんだい?
 母上を取り返す前に、ボクはそれが聞きたいね」

 美少年は、イノリを横目で見ながらニヤニヤと笑みを浮かべている。

『――はいっ。
 妖魔結晶石を一時的に装置から外しても、船の運航、結界の維持は暫くの時間可能です。
 結晶石さえ無事なら、再度設置し直すことは簡単です――
 あ、間違えてコチラで話してしまいました……。

 えっと……失礼ですが……なんでしたっけ?』

 イノリの赤くなっていた目も、すでにもとの青い目に戻っている。その表情は、美少年の挑発しているような笑みも、気にした様子がなくとぼけた顔をしていた。

 いや、逆に挑発しかえすように、手でピースを作り、ふざけた感じで顔にもっていくと「てへっ☆ペロッ」っと言いながら、美少年に舌を出した。


「……ねぇ。
 君たち……そんな余裕、無いと思うんだけど……。
 ニンゲンってバカだから、まだ状況わかってないのかな?」
 美少年からはにやけた表情も消え、青白い額に苛つきを浮かべた静脈の筋が見える。

『いえ、状況は理解していますよ……。
 我々の目的に関しては、話すことができません。

 ――えっ、コウゾウ、ワタシはこの船の管理をまかされているだけなので……。
 今回のような、不測の事態が発生した際に、スリープ状態から起動し、対応するように設置されています。
 戦略的なことは、ワタシの範疇ではありません――
 あ、また間違えました』


 ――ぶぉん

 イノリのホログラフが、揺れて消滅する。
 美少年が急接近し、イノリを殴りつけたからだ。

 ――ドガンッ
 
 空を切り、勢い余った拳が衝撃とともに床へ流れる。
 当たった所はクレーターのように派手に凹でいた。

「バカにするなよ、ニンゲンの分際で……」

 拳で床を押さえたまま顔をあげる。

 彫刻のようなキレイな顔。
 その顔、その眉間に、今度は怒りを表した深い皺が刻まれていた。
 彼はゆっくりと立ち上がり……。

「まあ理由なんてどうでもいいや。
 母上を早く安全な所へ――ん?? あれ?
 どこに……」

 美少年が中央の器械を見ると、そこから核は消えていた。
 続けて周囲を見渡すが、そこに核はない。

 核はないが、丁度、部屋入口に全身タイツ男の背中が見える。
 美少年は「あっ」と声を上げるが、その瞬間、出入り口の隔壁が降りるのだった。



 走り去る男の手に、オリハルコン製のワイヤーが収納される。男はワイヤーの先に巻き付いていた黒い核を手に入れていた。

「あ、あいつ……。まあまあ、頭悪くて助かった……」

『悪くは無いハズですが、慢心による油断ですね……。
 私たちも気をつけましょう』

「イノリさん。通信、間違えてたの絶対わざとだよね。
 君だってアイツのことバカにしてた癖に……」

『あっ!? ――流石、腐っても上級妖魔ですね。
 強引にパワーで、隔壁をこじ開けているようです。
 おそらく五分ほどで、隔壁は突破されるでしょう。
 コウゾウ、これからどうしますか?』

「ああ……何にも考えてなかったや……。
 身体もヤバいぐらい痛いし……、逃げながら考えようよ――」

 今来た通路の方から、八つ当たりするように隔壁を殴打する鈍い音が響いている。
 
 目の前の危険から逃げられたハズなのだが、全身タイツ男のその足取りは重い。
 それは、先ほど受けたダメージが残っているせいだけではない。これからのことを考えると憂鬱なのだろう。

 彼は無駄だと思いつつも抗議の意味を込め、ため息をつく。
 血の通わない相棒に、そのことを気がつかせるため、いつもより大げさに息を吐き出しながら。




§




〈コウゾウ視点〉


「ねえ、この核もって地上に逃げるってのは……」

『却下です』
 即座に却下された。

 いてて……。
 脇腹に呼吸するたびにビキッっとした痛みが走る。痛い。

 肋骨やってるなこりゃ。
 掴まれていた腕も、痺れたように痛い。
 折ったことはないが、なんとなくそう感じる。

「イノリさん、身体が痛いです……
 このままだと死んじゃいます……」

 痛みは時間が経過するにつれ、熱く、ズキズキとしたものに変わっていった。

「でも、あんなのどうやっても勝てないよ……。
 逃げたい……」

 俺は情に訴えるつもりで涙目になり、イノリさんを見つめた。
 AI相手に何やってんだ、と思うが、イノリさんって感情あるみたいだし……効くかもしれないじゃん。

『申し訳ありませんが……逃げることはできません。
 コールドスリープ中の者たちがいます。
 それに、ワタシの体はこの船の管理のため、中央の制御システムの中にありますので……』

「えっ、それってどういうこと?
 イノリさんを動かしてるコンピュータがあるから、無理ってことなの?」

 ううむ、他のコンピュータにコピーして持ち出すとかできないのかな?

『他の住人と同じように、コールドスリープをしている訳ではありませんが……ワタシの身体は脳のみとなっており、中央システムと結合しているのです』

 いきなり、そんな話をぶっちゃけられても……。
 AIでないことにもビックリするが、そんなことよりも身体がなくて脳のみという事実にさらにビックリする。

 そんなイノリさんの話を聞き、ホルマリン漬けの脳の様子が頭に浮かんでくる、自分で想像しといてなんだか気持ち悪い。

「いえ、あの……なんか、すみません……。
 ってか、人間を船に組み込んでるってこと??
 倫理的にヤバくない?」

『気にしないでください。
 ワタシは先天的に、体に障害をもって生まれました。
 そのままの状態なら流産するはずだった命なのです……。
 しかし、政府の電人プログラムにより、人工的な体を与えてもらい、育てられ、船を管理する仕事を任されました』

「ぐぬぅ……」
 そんな話を聞かされても、本気でなんていっていいかわからない。妙な声がでてしまう。

『情に訴える作戦です』
 イノリさんは「てへっ☆ペロッ」って顔をした。

 ……可愛いじゃない。

 なんだろ、そんなの聞くと、逃げるとか言い辛くなってくるではないか。
 情に訴える作戦が裏目に……こういうのをミイラ取りがミイラにというのだろうか。

「ぐぬぬ、じゃあ逃げる作戦はナシ、なし!
 せめて他に火力の高い武器とか無いの?」
 
『ありません……。
 鎮圧用のスタンロッドならありますが……、武器と呼べるようなものはこの船にはないです』

「いてて、じゃあこの痛み、どうにかならないかな……」

 ――ピコーン

 目の前に「魔力装填数 6/6」と表示される。

『これで、魔法使用準備状態となりました。
 一回魔法を使用するたびに、数字が減っていきます。
 頭の中で「装填」と考えて頂くだけで、再装填は可能です。
 しかし、装填は魔力を消費しますので、残り数には気をつけてください』

「えっ、魔法なんて使えるんだ。
 でも、ど、どうしたらいい?」

『頭の中で指示するだけで可能ですよ。
 はっきりと言葉にしなくとも、手や足を動かす感覚で大丈夫です。
 現在【ACHILLES成長ツリー】にて取得している魔法リストを表示します』

[ヒール]
[エネルギー・ボルト]
[プロテクション]

『ヒールは、負傷を回復させる魔法です。
 回復量は多くありませんが、効果は重複しますので現在の負傷の程度を考えると……あ、現在の負傷状態を表示しますね』

―――――――――――――――――――――――――――
【頭 部】負傷:2
【左 腕】負傷:27(骨折)
【右 腕】負傷:10
【胸 部】負傷:27(骨折)
【腹 部】負傷:27(内蔵損傷)
【右脚部】負傷:27(骨折)
【左脚部】負傷:10
―――――――――――――――――――――――――――

 満身創痍どころの騒ぎではない。
 よく、こんなので動けてるなと不思議になってくる。

『スーツの機能[生命維持機能]が止血及び鎮痛、骨折カ所の固定などをおこなっていますので、頭部が破壊されない限り、とりあえず行動することは可能です。
 ――さあ、とにかく左腕に[ヒール]かけてみてください』

 俺は、言われた通りに左腕に[ヒール]をかけてみる。

 ――魔力装填数 5/6
―――――――――――――――――――――――――――
【左 腕】負傷:27→17(骨折)
―――――――――――――――――――――――――――
 視界に表示されていた装填数が減り、左腕が発光した。

『さあ、もう一度、左腕にかけてみてください』

 ――魔力装填数 4/6
 さらに[ヒール]をかける。
―――――――――――――――――――――――――――
【左 腕】負傷:17→7
―――――――――――――――――――――――――――

 ズキズキしていた左腕の感覚が、一気に軽くなる。
 まだ、痛いのは痛いのだが、痺れのようなものは消え、左腕が明らかに治癒しているのが実感できた。

『さあ、もう一度』

 ――魔力装填数 3/6
―――――――――――――――――――――――――――
【左 腕】全快
―――――――――――――――――――――――――――

 三度目の[ヒール]により、完全に左腕の感覚は元通りとなり、グーパー握ったり開いたりしても違和感ないものとなっていた。

『だいたい三回で破壊された部位は修復しますね――
 その他の部位は、一回といった所でしょう。
 さあ、続けてください』

 俺は、どんどんと負傷している身体を治していく。

 あったかいナリ……。
 体の痛みが、光とその暖かさとともに和らいでいく。
 魔力の装填数がゼロになっても最装填しながらかけ続けていると、三回目の装填の後、すっかり痛みは引いていた。


 よかった……。
 俺は痛みから開放され、束の間、安堵に浸る。
 しかし、まだ目の前の問題は沢山あり、まだまだ山積み状態といった現実にげんなりとしてしまう。


「[エネルギー・ボルト]や[プロテクション]は戦闘に使えそうだけど、どうかな?」

 一番大きな問題。
 あの厨二病妖魔の問題を解決しなければ、落ち込んでいる時間も俺たちにはナイ。
 新しく手に入った魔法という武器に、何か打開策に通じるものがないかとイノリさんに問いかけてみる。

『[エネルギー・ボルト]は――
 今の魔力から考えると、高周波振動付きダガーのほうが確実にダメージを与えることができますね。
 [エネルギー・ボルト]の利点は、魔法使用数を消費することにより、一度の攻撃で、攻撃対象を増やすことができることです。雑魚が複数現れた際には役に立ちますが、現在の問題にはあまり役にたたないと思います。

 あと残る[プロテクション]は――単純に受けるダメージを減少することができるものなので、今後、戦闘前にはかけておいた方がいいでしょう』

「ぐぬぬ……結局、どつき合いか……」
 初の[エネルギー・ボルト]という飛び道具に期待してみるがそんなに都合よくはいかないらしい。


『それなのですが、彼の妖魔の攻撃は破壊力が高く、近接戦闘で暴れた場合、船に被害がでる恐れがあります。
 戦闘エリアを第七エリアに移すことはできませんか』

 たしかに、床とかがっつり凹んでたよな。
 隔壁もこじ開けてるみたいだし……。
 おいおい、俺よく生きてたな。

 全身タイツの防御力にも関心するが、同時にヤツへの恐怖がよみがえってくる。勘弁してくれよ。

『入口など、物資搬入を目的とした第七エリアなら、重要な設備はないので被害が出ても大丈夫です。
 各エリアは、モジュールの組み合わせでできていますので、いざとなれば被害のでたモジュールを切り離せば対処可能です』

「じゃあ、とにかくその第七エリアに向けて、逃げるしかないか……作戦は着いてから考える方向で」

 まったく、何も思いつかないまま走り出す。
 つい昨日まで、エロゲーにブヒブヒいってたおっさん。
 それに戦えって酷くね。思いつくわけないじゃんね。




§




「イノリさんこれって……」

 それまで白を基調にしていた空間が、むき出しの金属パーツや金網などになり、灰色の空間へと変わる。

 俺たちは、たくさんのコンテナが積んである倉庫のような所についた。
 ここが第七エリアなのだろう。

 まあ、そんなことよりだ。

 目の前に置いてある物を見て、俺は、興奮抑えきれぬままイノリさんに聞く。

『パワーローダーのことですか?
 コンテナを運搬するための汎用型作業機械です。
 オーパーツやオリハルコンの使われていない、通常のパワードスーツですね』

 コンテナを運ぶための両手についた蟹のようなフォーク。
 目の前の無骨にむき出た駆動系、油圧ピストン。

 エイリアンと戦った二作目にでてきたあれだ。
 男の子が、これを見て血が激らないほうがおかしい。

「ねえ、これって俺にも操縦できるかな?」
 いいこと、思いついたので聞いてみる。

『操作はある程度ワタシがサポートできますので……。
 コウゾウでも操縦することは可能かと』

「妖魔って、宇宙空間でも生きていける?」

『通常の妖魔は体を持った際に、生物としての機能を得ます。
 コボルト等は炭素を中心とした有機化合物で構成されており、温度変化に弱く、宇宙空間での生存は不可能です。

 しかし上級妖魔等、その中でも一部の妖魔はケイ素生命体に近いものがあり、高温、放射線などにもかなりの耐久性を持っています。
 酸素を燃焼させる必要もありませんので、呼吸も必要ありません。魔力さえあれば一時的に生存可能です』
 
「宇宙空間を、飛行することは?」

『妖魔の飛行に使用するエネルギーである精霊力は地上から離れるごとに減少していきます。
 現在、この船が活動している領域に、精霊力は極わずかしかありません。
 精霊力の変わりに体内の魔力を使用して飛行すれば可能かもしれませんが、魔力がつきてしまった場合、その後は宇宙空間を飛ぶことは疎か、生命を維持するのも難しくなってくるでしょう』

「ふむふむ、魔力が無くなってしまえば宇宙空間を漂うか、地球の重力に引き込まれてしまうって感じかな……。
 そうだよな、自由に動けたら、この船が今まで安全だったはずないし……」

『因みに、ACHILLESは耐放射線、温度調整可能で、酸素も蓄えてある魔力によって作成可能です。
 一日程度なら、宇宙空間でも生存可能です』

「イノリさん、一つ作戦を考えたんだが、聞いてくれないかね」

『了解です。
 核の魔力をたどって、妖魔がこちらに近づいています。
 早い話、時間がありません。
 なので他の作戦を考えている時間はないと思います。
 その作戦、是非聞かせてください』


 やるしかないよな……。
 正直、作戦なんていえるもんじゃないと思うが、やれるだけやるしかないじゃない。

「よし、今から話すから耳の穴かっぽじって聞いて」

『ワタシに、その必要はありません』

「いや、今のは言葉のなんちゃらってヤツだよ……。
 まあいいや、話すね」

 モニタに映るイノリさんは真剣な顔で頷く。
 決戦前の顔つきだ。

「もちろん、作戦に穴はあると思うけど……。
 一応、思いついたこと話すね。
 あの、昔、エイリアンと戦う映画があってね……」

 記憶を掘り返す。
 昔何回も見た、あの映画に希望を託し、俺はそれをイノリさんに説明することにしたのだった。



§
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