30 / 52
二章(前編)
第一話「黒の森」
しおりを挟む狼型の妖魔が十一匹。
俺はダガーの一振りで、妖魔の身体を切り裂き死体へと変えた。
今倒したのは七匹目。
残り四匹はギャルこと、莉奈さんが相手をしている。
現代から来たJKなんだから当たり前かもしれないが、彼女は生き物を殺すことに忌避感が強かった。もちろん俺だってそうなのだが――
今は異世界。しかも戦闘中なのだ。
そうも言ってられないのが現状で、殺生については俺も考えないようにし、戦っている。
だが、彼女はそこまで割り切れないのか、結局これまで生き物を殺したことはない。
そういった理由で、彼女は目前の妖魔を倒せずにいた。
妖魔も、集団が半数以下となったのに引く気配がない。
このままでは埒があかないので、俺は莉奈さんに加勢し、さらに妖魔を倒すことに。
莉奈さんは、俺に次々と切り裂かれている妖魔から目を背け顔を歪ませた。
戦闘が終わった後には、辺り一面、どす黒い妖魔の血が水たまりをつくり、ヘルメット越しにも臭ってきそうなほどの惨状が目の前に残る。
莉奈さんは、それからも目を背けていた。
妖魔の死体には妖魔結晶石が。
俺は死体の胸を切り裂き、一つずつそれを取り出していた。その作業も、ここ数日で手慣れたものとなっている。
遠巻きに……黙ってそれを見ていた莉奈さんは、俺の作業が終わるのを確認すると、暗い顔でとぼとぼと側に近寄ってくるのだった。
「お風呂に入りたいし……
お布団で眠りたい……」
血を拭っている俺に、彼女はそう言った。
衣服の残骸として残っていたなけなしの布。
着ていた服は、逃走中の橋の上でとうにボロボロとなり、今の俺たちは、ピチピチの黒い全身タイツにヘルメット姿である。
タイツの中は体温調整完璧。汗、垢などの老廃物も吸収してくれて、イノリさん曰く、時間はかかるが、中でした小や大でも吸収し外へ塵や水蒸気として放出してくれるそうだ。
まあ、だからといって中で出したりはしないし、寝る時に毛布や寝袋も必要ないからといって、屋根の無い寝床では気持ち的にも休むことができなかった。
その状態が一週間以上続くと疲労がたまっていくるのは当然だろう。
気持ちはわかる。
俺だって、そうしたい。
でも現状、逃亡生活で無理なんだからしかたないじゃない。
「ごはんだって……
普通のでいいから食べたい……」
女子からのわがまま。
もてない男子なんだから、それを甘んじて受けいれろ――
元居た世界にいるリア充パイセン達は、そう言うかもしれません。
ですが、難度が高すぎます。
引きこもりだった俺。
こめかみの血管は、切れそうなほどピクピクしており、ストレスがマッハすぎて、死にそう。
具体的に誰というわけではないですが、リア充パイセン、ボスケてって気分。
俺はため息をつき、「そうだね」と言って、妖魔から回収した結晶石――彼女は回収すらも手伝ってもくれなかったのだが、集めた結晶石を平等に分け全身タイツへと吸収した。
さて、居もしないリア充パイセンへと助けをもとめるのは脇におき。俺たちは今、森の中を絶賛行軍中だ。
――この森は、昼でも薄暗い。
元の世界でもよく見たタイプの木なのだが、それらにしては背が高く、樹齢何百年ありそうなほどに大きい。
さらにその大きな木についている大きな枝は、不気味に歪み、空を覆うようにひろがっている。気持ち悪いったらありゃしない。
黒ずんだ土とむき出しになった木々の根、その間から顔を出す尖った岩たちが、さらに俺たちの不安を煽る。
そんな奇妙な木が視界を埋め尽くし、その周囲に広がる薄くかかったガスは、磨りガラスように太陽の光をにじませていた。
にじませているのは光だけではない。
ガスのせいで影さす森は、視界と一緒に意識すらもぼんやりとさせ夢の中に居るようだった。
さて、ひとまずそれらはさておき、現在までの経緯を説明せねばなるまい。
この前までは橋の上逃げてた自分たちが、突然森の中にいるのだ。メタ的話だが読んでいる方たちは混乱するだろう。
本当に申し訳ない。
とりあえずこの森。
道などない。
バイクも特殊なものだから、自動操縦で人が乗っていなくても走ることはできた。しかし悪路すぎて乗ることは極力控えているのが現状。
だって、莉奈さんがうるさいんだもの。
揺られすぎて、嫌なんだってさ。
もしかすると俺と密着するのが嫌でそういってるのかもしれないけどね。
そんなわけで、俺たちはほぼ徒歩で、まるでトレイルランのように走りながら、この気色の悪い森の中を踏破しようとしていた。
なっ、この厳しさ。
軍隊でもないのに行軍とか言いたくもなるだろ?
戦闘だって、さっきので何回目だ?
この森の中の妖魔の数は異常だ、数えるのも嫌になる。
森に入る前だって、思い起こすと、今まで町はおろか村にも立ち寄らず他人とも一切接触しない生活を続けていた。
帝国の追跡から逃れるため、痕跡を残さないよう注意していたためだった。
そんなことができたのも、ひとえに、イノリさんの索敵レーダーのお陰であり、さらには人工衛星からの情報のおかげでもあるのだが……。
とにかく、食事と寝床の確保は難しかった。
そりゃそうだよね、人に会わないのなら、それらは自分で調達しないといけない。
しかし俺たちは、転移させラレたての都会派シテーボーイたち。それなりの道徳と倫理がある。
某、泣けるアニメの如く、畑に生えている野菜を盗ったりだとかは気が引けた。
必然的に、自分で自然のものを採り、それを食べることになってくる。
別に、採れるならいいじゃないかって?
いや、考えてもみてくれ。
それらは、なんとか採れるかもしれないが、調味料も鍋も皿もなにもないわけで……。
当然、料理なんか、まったくできなかった。
火をおこすこともできないので、食べる物は木の実ばっかりだ。
あ、言っとくが木の実は、クルミとかブナの実、低い木についているドングリみたいな、なんとかナッツだ。フルーツとかではない。地っっっっっ味なやつだ。しかも煎ってないからまずい。
逃げ出してから二日目。
山中で、使われなくなった猟師小屋の廃墟らしきものを発見。
その中から、誰も使う人はいないだろうと、マッチと調理器具、道具袋など、使えそうなものを再利用させていただいていた。
さっき良心がどうとか、道徳がーとか言ってた、どの口が言うかと思われるかもしれないけど、いろいろ限界なのもあったのだ。許してくれ。
少し良心が傷むが、これによって、簡単な調理ができるようになり、途中の川で魚を取って食べることができるようになったので、結果よかったのだと思うことにした。
だが調味料の塩や香辛料はない。
生くっさい、味のしない川魚ぐらいしか取れない。
ね、そりゃ、不満もたまるわ。
だから、莉奈さんの主張はわからないでもない。
俺だって不満だ。
でもね、出来ないことをブツブツ文句言われても、ストレスがたまるだけだし、言った方はスッキリしてストレスが減るかもしれないが、言われた方はたまったもんじゃない。
あーあ、一人の方がよかった。
そう思っちゃうよね。
だって、人間だもの。
くそぅ。
それもこれも、ガルニア帝国とかいう、厨二臭い名前の国のせいだ。二度とあんなとこ行くか。
俺は悔しさを、ぎゅっと、拳の中に握りしめた。
だが、そんな俺たちの、涙ぐましい努力の甲斐あってか、橋から脱出した一週間後、ガルニア帝国の国境に隣接した、黒の森と呼ばれる森にまで、無事……怪我なく、たどり着くことができていた。
森なら今までいくらでもあったんじゃないかって?
当然、今までの道中も森や山などあったのだが、この森はそれらのいずれとも違っていた。
黒の森に隣接している大きな国は、ガルニア帝国、アングリア王国、フィリス共和国の三国がある。
しかしそのいずれもが、この森を自国に組み込むことはできてはいないらしい。
どの国も兵を派兵し、妖魔を倒しながら開拓したのだが、まったく成果をだせずにいたからだ。
この森は魔素が強く、人間が住むには適さない。
作物は育たず、木々等は異様に歪んでいる。
森には外からでは考えられない強さの妖魔が跋扈し、そこを開拓する人たちの生命の危機が常に脅かされるのだ。
この環境をどうにかしない限り、開拓など、どだい無理な話なのである。
かくして、何処の領土にも所属をしない、アンタッチャブルな森、黒の森が出来あがったのだった。
そんな危険とわかっている場所。
森は範囲が広すぎて、妖魔が出てこないか警戒するぐらいしか兵も割かれていない。
だれも入る者はおらず、国境の監視はザルのようなものとなっていた。
俺たちはそれを利用し、森を抜けて、この国を出ようと計画していた。
当然、森の中は危険が多い。
だが、この全身タイツを着た俺たちなら、十分対抗できると考え、この森に挑んだのだった。
さて――ならば、この森に入り、どこへ行くのか。
答えはアングリア王国である。
俺たちは、そこに向かっていた。
理由はいくつかある。
あるのだが、そのうちでもイノリさんからのお願い……基地の起動というのが理由の大半をしめていた。
正確には、アングリア王国に、基地があるわけではない。黒の森にそれはあるのだが――
イノリさんの話では、フルマラソンより多い一日60kmほど歩いたとして黒の森を抜け、アングリア王国に着くには一週間もかかるというのだ。
黒の森の広さも想像できるだろう。
森の中の基地の位置は、そのアングリア王国への途中にあった。
しかし、今回、それは通り抜け、先に一週間かけてアングリア王国へと向かうことにしていた。
森を抜ける際、直接そこへ寄ることもできる。
たしかにそう、そこに直接向かえば話は早いいのだが、それには色々と問題があった。
もっとも大きな理由が、この魔素の濃さと、森が広大だということに起因している。
考えてもみてくれ。
魔素の影響で、森の中には食べられるものなど存在しないと思った方がいいのだ。しかも妖魔の肉は人間には毒素が多すぎて食えないらしい。
何日分もの食料を運び、森の中で何日も活動する――
とても、俺たちには無理だ。
今の俺たちには、余裕がない。
基地についたとして、この時代では遺跡であり、食料類は期待できなかった。
俺たちが基地を起動させるには、アングリア王国に行き、まずは、再度、黒の森に挑めるだけの下地を整えなければならなかった。
ガルニア帝国は論外として、フィリス共和国も選択肢として考えていたが、黒の森に関しては、アングリア王国の方が一日の長があるらしい。
それはアングリア王国にある、ブリストルと呼ばれる都市が関係していた。
この都市は、冒険者たちの集まる街としても知られているらしい。
街で冒険者たちが準備を整え、黒の森や中にある迷宮に潜り、妖魔結晶石や財宝を集めていた。
そうやって、そのプリストルは冒険者の街として発展してきたらしい。
ん? なんで、そんなことを知ってるのかって?
イノリさんは本などの資料を、ページをめくらなくても外からスキャンするだけで読めるのだ。
帝国に居た際、イノリさんはその蔵書を逐一調べていた。
そこで得られた情報を、俺たちに教えてくれていたのだ。
その帝国の知識に加え、彼女は基地の、だいだいの位置を把握していた。
それらを総合し、基地を起動させるには、もっと細かな情報をアングリア王国で集め、食料など体勢を整えてから、黒の森に挑むのがいいだろうと結論をだしたのだった。
袋の中に今まで採取した木の実を目一杯つめこむ。
水は山小屋で貰った革で作られた水筒に入れ、一週間分の食料は蓄えた。
現在、俺たちはその森の中を進んでいる。
黒の森に入ることにより、帝国領を脱出することはできていた。
その森の中で、すでに一日が過ぎようとしている。
そこで発生したのが、冒頭。
ギャルちゃんの「わがまま」であった。
これから、残りの六日間。
先が思いやられるぜ。
まあ、街につけば、人ともコンタクトできるだろう。
そうなればギャルちゃんのストレスも減り、この「わがまま」もいくぶんかは減る。俺もストレスから解放される――
俺はそう願わずにはいられなかった。
妖魔結晶石を吸収した俺たちは、そんなこんなで、不気味な森の中を、走りながら突き進んでいるのだった。
§
「絶対ヤバいよ……
食料だって、ほとんどないじゃん!」
曰くギャルちゃん。
俺たちは森に入ってから一週間が過ぎていた。
え? なにがヤバいって?
そりゃねぇ……。
まあ、そこは、ご想像通り。
入る際に用意した、一週間分の食料が底をついたのだ。
今現在、黒の森の外に近づいてはいるのだと思う。
イノリさんもそう言っていたので、少しは心に余裕があった。
しかしそれにしたって、あとどのくらいかかるのだろう。
すでに、今朝の食事は抜いていた。
トニー、腹ぺこで力がでないよぅ。そんな感じなのだ。
「そろそろ、この森でないとヤバいって……。
今日にはでられるって、おじさん、いってたよね……」
『まさか、これほど妖魔と遭遇するとは思いませんでした。
一応、少ないルートを通っているのですが……』
「イノリちゃんは悪くないよぅ……。
ってか、おじさんが食べ過ぎなんじゃない?
少しはダイエットすればいいのに」
よけいな、お世話だ。
「……もうそろそろ、森は抜けれるんだよね?」
『はい、不確定要素を排除すれば……
単純に距離だけだと、あと二日もあれば、脱出可能です』
――ごくり
二日……だと?
近くではなかったのか。
その間、飯抜きとか……断食ダイエットよりキツい。
思わずツバを飲み込む。
しかも、喉も乾いてきた。
ここは……
わがままギャルを、無理矢理にでもバイクへ乗せ、強行突破するべきか。
「二日ぐらい……たぶんいけるよね。
よかったー、でられそう……」
いつも、腹減ったと、文句言ってたのはお前だ。
だいたい、二日間、飲まず食わずは、命に関わるぞ。
それは飯を抜いたことがない、現代っ子だから言えることだ。特に水がやばい。
くそぅ。
こいつ……オリハルコンワイヤーで、バイクに括りつけてやろうか。
そんなことを、本気で考え始めたときである。
『南東の方角、1km先。戦闘が行われているようです』
いつの間にか、立体映像で現れたイノリさん。
彼女がバイクにまたがっている。
イノリさんは、俺たちのヘルメット内、HMDにウインドウを表示させた。そして、そこに地図を映す。
自分たちを現す光点。
それを中心に据えた周辺地図だ。
離れた所に赤い光点が一つと、それとは少し離れた所にもうひとつ。
最初の赤い光点に、複数の黄色い光点が密集していた。
この黄色いのが混ざってる場所が、戦闘しているところなのだろう。
『黄色の表示は戦闘中の人間です。
大型の妖魔に、襲われているようですね。
あれは――
この森に入ってから、一度戦闘した熊型の妖魔です。
今まで、この森の中で出会ったものでは最強なのではないでしょうか。
通常の人間だとすると……このまま全滅もありえますね』
「どどど、どうするの?」
莉奈さん、不安顔で急にしおらしくなる。
俺の側に寄ってきた。
今まで、散々、妖魔を倒してきたのを見てきたのに……。
まだびびってるのだろうか。この娘。
『コウゾウ。いいことを思いつきました』
はい。
イノリさんの、いいこと思いついた入りました。
「偶然。
気が合うね、イノリさん。
今、俺も思いついた所だよ――」
だが、今回は俺も一つ、いいことを思いついていた。
顔を俺に向けニヤリと笑うイノリさん。
ブサメンも、とびっきりの笑顔で返してやる。どうだ。
なにがなんだか、わかってないギャルは、頭の上に?が浮かんでいるように見える阿呆面を晒している。
人間がいるということはね……
食料も持ってるわけで……。
ここで助けて、恩でも、いっぱつ売っとけば――
イノリさんは空中に浮き、俺はバイクにまたがる。
「莉奈さん、早く乗って――」
俺はギャルに、後ろに乗るよう促した。
非常時だからか、それに彼女は大人しく従う。
俺たちは、鴨がネギ背負ったような獲物に向け、走り出していた。
§
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる