おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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二章(前編)

第二話「一角熊」

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〈三人称 視点〉


 冒険者たちは、焦っていた。

 今、彼らは黒の森シュバルツヴァルトの比較的浅い場所を移動していたハズだった。

 だが、思わぬ事態に遭遇してしまう。

 いや、この森では、思わぬことなどしょっちゅう起こっている。だが、それにしたってこれはあんまりのことだった。


 今回、彼らが受けた仕事。
 それは、世界最高峰の学術学校、ウインブルク大学のモーリッツ教授の護衛だ。

 彼は研究のため、黒の森シュバルツヴァルトの迷宮を調査する予定だった。
 冒険者たちの仕事は、その探索中に遭遇する妖魔から彼を守る、そのことにあった――

 しかし、その迷宮へ移動する途中に、そいつと遭遇してしまったのだ。

 一角熊。
 黒の森シュバルツヴァルトでも、もう少し奥深い領域に出る妖魔だ。まさか、こんな浅い場所で遭遇するとは、彼らも思ってなかった。
 こんなことは、彼らがブリストルにて冒険者を始めてからから初のことである。


 モーリッツ教授の探索する迷宮は、アングリア王国側から森の浅い場所に存在していた。
 その迷宮には、彼らも潜ったことがあった。

 依頼のないときなど、財宝を得るために何度も足を運んでいたからだ。
 もちろん、ブリストル中の冒険者も同じことをしてるだろう。
 そのぐらい、冒険者たちに取っては身近な迷宮ダンジョンなのである。

 自分たちはブリストルでも、中クラスの強さを誇るパーティだと自負もあった。ただ――

 ちょっとした、軽い依頼の予定だった。



 でも、この状況はヤバい。
 全員、そう思う。

 今まで、この妖魔と相対したことがないわけではない。
 その大きな身体は目立ちやすく、安全マージンをとることも可能なので遠目に見ることはあったのだ。

 だが今、少しの油断で安全マージンなどとうに超え、お互いが認識できる距離まで接近を許してしまったのである。


 いくら存在が凶悪でも討伐されたことが無いわけではない。

 現に有名な上位カンパニーでは稀に討伐した話を聞くこともある。
 だが、彼等にはそこまでの力はなかった。

 この妖魔と戦うためにはとにかく人と金が必要であり、小隊分20~50人の人数を用意し、金貨数枚分もする魔道具やらをたっぷり使用することでやっと戦うことができる相手だったのだ。
 それら全部を自分たちで払っていたら、報酬などドワーフの持つジョッキ並みのスピードで空になってただろう。


 現在、彼等の編成は三人パーティに守るべき対象の教授とその助手が一人。
 明らかに、戦力不足である。

 彼らの共通認識では、一角熊と戦うのは割にあわない。見つけたら「近寄るな、逃げろ」だった。


 でもまさか、こんな森の浅い場所にやつが居るとは思わなかった。
 黒の森シュバルツヴァルトの中でも、比較的安全な場所だという油断。
 それが、彼らに一角熊の発見を遅らせたのだった。


 岩や木々の間から、見え隠れする巨体。
 両手を広げた大人三人以上太さがある木にも隠れていないことに、その身体がどれほどの大きさなのかを思い知らされる。

 時折、木々の隙間より差し込む光が、四つん這いで歩く巨体を部分的に照らしていた。
 獣毛に覆われた肩、それが芋虫が這うように波打つたび、コチラとの距離を縮めているのがわかる。


 完全に、冒険者たちはヤツに見つかっていた。
 全員の背に、嫌な汗がつたう。

 目を離すことができない。
 出会い頭、人の前に飛び出した猫のように皆が硬直していた。



 しかし、一人。
 その緊張を破る、勇気ある者が――

「ダーナ! 教授を頼むッ!
 ユアンッ! 魔法でやつを攻撃してくれッ!
 俺とドミニクで、やつの注意を引きつけるッ!」

 年の頃、二十歳ぐらいであろう、リーダーであり戦士である男が、剣と盾を構え、大声で指示をだした。

 その声により、全員の硬直が解ける。

「僕の魔法で、やつの……
 あの分厚い皮膚を、通すのは無理だ……」

 ユアンと呼ばれたローブの男はそう言うと、自信がないのか今にも逃げ出しそうにその青い瞳を揺らす。


 だが、彼等の心の準備など、敵が待つわけがない。
 リーダーの声に刺激され、一角熊は、その巨体を揺らし、低い草木を踏み倒しながら走る。

 特徴である額の角は、先端をこちらに向け、冒険者たちの恐怖をあおっていた。


 もう迷っている暇はない――


 ――ガンッ

  ――ガンガンッ

   ――ガンッ ガンガンッ


「うおぉぉぉぉぉぉぉッ!!
 こっちだ! こっちを向けッ!! クソッタレッ!!」

 リーダーは吠える。

 片手に持った鉄の盾。
 装備した鉄の小手と剣の柄で、それを打ち付けていた。

 その挑発に一角熊はさらに刺激され、リーダーの目の前まで距離を一気につめてきた。


 ――ぬぅっ

 一角熊は目の前に来ると、その巨体を立ちあげた。
 暗い森の中、木々の隙間から僅かに入っていた光を、背中でさえぎり、冒険者たちにその大きな影を落とす。

 住宅の二階建ての屋根ほどもある位置に、頭部があった。


 そこに居るだれもが、悲鳴を上げそうになる。
 しかし、恐怖に呑まれてはならない。
 それを吐くわけには、いけなかった。


   ――ガンッガンガン
 ――ガンッガンガン

       ――ガンッガンガン
   ――ガンッガンガン



「おらっ!! どうしたッ!! こいよッ!!!!
 おらぁっ!!」

「俺もだっ!!
 レオだけに、格好はつけさせんっ!!」

 レオとはリーダーの名前だ。
 レオの隣にいた筋肉質な男ドミニクも、声をあげ盾を打ち付けていた。

 二人は両腕を開き、少しでも体を大きく見せ、大げさに盾を打つ。

「はやくッ!! 早くしろッ!!
 ユアンッッ!!!!」


 レオが叫ぶ。

「ひ、ひぃ!!」
 ユアンは怯えながらも、ワンド短杖を一角熊に向けた。

「む、夢魔の女王モーリアンの名において、精霊エレメンタルたちに命ずるッ!!!!」

 言葉を発し、ワンドを指揮棒のように振るうとユアンの、手の甲に描かれた紋章が発光する。

 すると、彼の周りをつむじ風が舞った。
 風は金髪とローブを踊らせる。
 その姿は悪戯なシルフ精霊たちが、引っ張っているようにも見えた。


 風がワンドの先に収束する。

 本来、風は目に見えるものではない。
 だが、光を纏った風は、流れを水のように顕現させる。


「流るる風、集まりて敵を打つ戦鎚となれッ!!」

 収束した風がはじけた。
 空気の固まりは、立ち上がった一角熊の腹目がけて飛んでいく。


 レオとドミニクの間を抜け飛んでいく空気の固まりは、その余波で二人の体を左右に押す。
 勢いからもわかるように、魔法は空気とはいえ並大抵の破壊力ではなかった。

 空気の固まりは一角熊の腹で、凄まじい音と衝撃を発生させる。


「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」


 大気を震わす咆哮は空気を振動させ、ここにいる全員に、風圧すら感じさせるものだった。


 一角熊は、真っ黒な瞳をユアンに向ける。
 そして、口元は涎をまき散らし凄まじいまでの怒りを見せていた。


「ひいぃぃぃぃッ!!」
 ユアンは堪えることができなかった。

 一角熊の腹に打ち付けた魔法は、彼の中でも最高のものだ。
 なのに、傷一つ、つけることができず、相手の怒りに油を注ぐしかできなかったからだ。

 彼の下半身は決壊し、派手にズボンを濡らす。
 腰を抜かし、転倒しながらほうほうの体で彼は逃げ出していた。


「ま、まちなさいッ!! ユアンッ!!
 逃げるつもりッ!!」

 ダーナと呼ばれ、モーリッツ教授を守っていた女。
 クロスボウを担いでいたその女は、逃げ出すユアンを叱責する。

 頭に血の登った彼女は思わず駆け出し、ユアンのローブについているフードを掴み、引きずり倒していた。

 その反動でモーリッツ教授も倒れてしまう。
 だが、それにも気がつかないほど、彼女は頭に血が上っていた。



 一方、レオとドミニクは一角熊の攻撃を引きつけていた。

 大きすぎて壁のように見える腕が、狂ったように振り回される。
 ひと薙ぎごとに、巻き起こる風圧は、その威力が必殺のものだと理解するのに十分なものだった。

 しかし、彼らも荒事で飯を食っている冒険者たち。
 最初の数発は、紙一重で避けることができていた。

 彼らは、その命を刈り取る死神の一撃を前にしても、戦意をなくさずその手にもつ武器――
 レオはブロードソード、そしてドメルは片手斧を一角熊に叩き込む。


 ――ドカッ

    ――ドカッ

 二人が感じたのは、巨大な大木に、なめし革を巻き付け、それを斬っているような感触だった。


 今まで繰り返した幾度もの戦闘、そのなかで命を預けてきた相棒。
 この手で握りしめる剣を、これほどまで頼りなく感じたことはなかった。



「キャアアアアアアーーーーッッッッッ!!!!!」

 ダーナの悲鳴が聞こえる。

 一瞬だった。

 それに気をとられたレオは、死神の一撃を前にして、一瞬の遅れを生じさせてしまっていた。

 体が宙に浮く――


 ゆっくりとした時間の中で、彼は感じていた。
 その体がバラバラになるのを……。

 どうすることもできない時の中、感じていたのだった。


 彼は、最愛の者の悲鳴を聞きながら、灯を落とすように意識を暗闇の中に落としていった。


 今、ダーナとユアン、教授の前にも、もう一匹の一角熊が現れている――

 そのため、彼女は悲鳴あげたのだ。
 助けを求める悲鳴が、皮肉にも恋人の命を奪っていった。


 冒険者たちは、死を予感する。
 自分たちもすぐに、勇敢なリーダーの後に続くのだと。




§




〈コウゾウ 視点〉


―――――――――――――――――――――――――――
種族:熊型妖魔
サイズ:45

筋力:103
耐久:67
知覚:8
魔力:45
機動:15

攻撃力(名称:貫通力:ダメージ:動作)
・腕:0:103:2
・爪:斬り/7:103:2
・牙:突き/10:103:2

防護値(名称:装甲値:緩衝値)
・体毛:4:20
―――――――――――――――――――――――――――

 その巨体は、この距離からでも十分確認できた。

 前足を左右に広げた黒く大きな固まりは、女性の悲鳴に呼応するように雄叫びをあげていた。

「イノリさん――
 ここで、俺はバイクから降りるね。
 莉奈さん、イノリさんといっしょにもう一匹に襲われてる人たちを守ってあげてください」

 俺は、軽く指示をだすと、オリハルコンワイヤーを妖魔の頭上にある枝へ向け射出した。

「もうっ!
 さんは、つけなくていいって……。
 守る件は……了解」

 ギャルのそんな言葉を聞き終える間もなく、絡めたワイヤーを縮め、走るバイクから離脱していた。


 会って一月もたたない女性を呼び捨てにするなんて、俺にはできない。
 それができるなら、ここまで童貞をこじらせることなんかないって――


 そんなことを考えながらも、巻き上げられるワイヤーは俺を妖魔の頭上へと運ぶ。
 妖魔は興奮しているのか、俺に気がついてないようだった。

 俺は体を捻りながら、妖魔の頭上に着地する。
 額に生えた角が邪魔臭いが、体が大きな分着地しやすかった。


 着地で落下する勢いを使い、ダガーを妖魔の頭へと叩き込む――

 例のごとく、刃渡り30cmほどあるその刃は、妖魔の頭に抵抗もなく沈んだ。
 分厚い皮膚や頭蓋骨、そんなのはおかまいなしだ。



「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
 
 暴れる、熊タン。

 俺はワイヤーを別の木に括り付け、妖魔の揺れる頭を蹴り反動で飛び上がった。

 木の上に飛び移った俺は、軽く状況を確認する。

―――――――――――――――――――――――――――
【頭 部】負傷:106(頭部挫創)(4/出血)
―――――――――――――――――――――――――――
 頭蓋が分厚いため、完全に頭を破壊してはいないようだ。


 莉奈さんはワイヤーを使い、縦横無人に飛び回りながら、もう一体の熊を翻弄し、合間にスタンロッドを叩き込んでいた。

 ああ、スタンロッドは宇宙船からもってきていた武器で、ダガー高周波振動付きと一緒に携帯していたやつだ。
 持って来ていたのを思い出し、殺生ができない莉奈さんにはそれを使ってもらって敵を気絶を狙ってもらっていた。

 流石にそれで、熊は気絶させられないのだが、相手も無事ではないようだ。動きが鈍くなっている。


 そして、襲われてた人たちはというと……。

 血の跡が盛大に残っている。
 一人やられたのか。

 だが、目に見える範囲の人たちは無事そうだ。
 腰を抜かしているクロスボウ持った女性とローブの男。
 唖然としながら、戦うギャルを見ている男戦士。


 そして、もうひとり――

 シャツにベスト、背広っぽい服を着て、インディでジョーンズ先生みたいな帽子を被ったじじいがいた。

 居たのはいいのだが、そのじじいは熊を見ていた。
 熊は痛みのため暴れながら周囲を破壊している。
 じじいは、おもむろに肩に下げていたライフルを構えた。


   ――ガシャン
 ――タンッ

     ――ガシャン
   ――ターーンッ


 放たれた弾は熊に命中する。

 しかし、そんなのは焼け石に水。
 熊に、ダメージを与えているようには見えなかった。


「ふむ――
 やはり、コレでは無理じゃったか」

 木の上に居る、こちらを向いてニヤリとわらう。
 ヘルメット性能のお陰か、離れていても集音はバッチリで爺の言葉も拾えていた。


 しかしじじい、ずいぶん余裕あんのな。

 俺は、暴れている妖魔にとどめを刺すため、地上へと飛び降りた。


 ――スッ

 着地した俺に、影が差す。
 暴れていた熊は、いつの間にか、その傷を負った巨体を立ち上がらせていた。

 生々しい傷跡はべっちょりと血に濡れ、黒い獣毛はさらに黒く染まっている。
 真っ黒な瞳は一直線に俺を睨みつけていた。
 吐き出す荒い息に、血と涎が混じった泡が出ている。

 低いうなり声。
 その中に、獣の怒りと警戒心が含まれていた。


「えっと、危ないから下がってた方がいいですよ――」

 俺は、じじいに警告する。


「ほぅ、その帝国訛り。
 お主、帝国の軍人か?」

 じじいが、なんか言ってるが無視。
 さっさと熊を処理するため、俺は熊の懐に飛び込んだ。

 懐といっても、その体が大きすぎ、飛び込んだのは股の辺りとなった。

 位置が低いせいか、俺のスピードが速いせいなのか。
 いや、両方だろうな。


 当然、熊は俺を捕らえることができない。

 俺はやつにたどり着く寸前、軽くジャンプする。
 ダガーの刃を上に向け、腹にそれを沈めた。

 ダガーを根元まで差し込む。

 そして、それを差し込んだまま、俺は一直線に熊の体を駆け上がった。


 熊の開きだ。

 妖魔は、胸付近まで裂ける。
―――――――――――――――――――――――――――
【頭 部】負傷:106(不全骨折)(10/出血)
【胸 部】負傷:93(不全骨折)(7/出血)
【腹 部】負傷:106(臓器損傷)(15/出血)
―――――――――――――――――――――――――――

 そして、だめ押しとばかりにジャンプして、熊の頭部を全身タイツの力全回に刃にのせて叩き付ける。
 ヤツの頭蓋はぐしゃりと、嫌な音をたてて凹んだ。


 熊は崩れ落ちるように、地面にその巨体を沈める。

「ボおおオア゛ア゛ァァァァッ、ア゛ア゛ーッ」
 口から血の混じった涎と泡を噴きながら、悲鳴のような鳴き声をあげる。


 必死に立ち上がろうと手足を動かすが、脳が損傷しているのか、ヤツは上手く力を入れることができず地面を掻いていた。

 首を落とせば、すぐに殺してやることもできるのだが、如何せんでかすぎる。それをするには時間がかかりすぎた。


 熊の頭部に破壊の文字が着き、出血のレベルがどんどん上がっていく。
 確か、合計が耐久値までいくと失血死するんだったか。このまま放っておいても、直、くたばるだろう。
 悪いがこのままとさせてもらう。


 さて、莉奈さんに加勢するか――

 いまだ、熊を引きつけてくれているギャルちゃん。
 見ると、動きが人間離れしている。

 全身タイツでパワーアップしてるとはいえ、戦闘技術もインストールされてないのにこの動き。
 殺しはしてないが、ここ一週間、妖魔と戦い続けた結果、この動きだ。
 吸収が早い。やっぱり若いってすごいな。



 俺も、あんなに動けているのだろうか。
 動いている時よりも、外から見ているほうがその動きの凄さが実感できた。


 ――うん、のんびりとしてる場合じゃないな。行こうか。

 俺は深呼吸すると、ギャルに加勢するべく、急いで走り出したのだった。



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