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三章 恋の始まり
28話 転校生の正体
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焔さんと出会ってから約三か月。
ようやく父さんに認めてもらうことができ、家の中でも居心地の悪さを感じることはなくなった。
まだ三毒が二人、十纏も八人残ってるけど、なんだか終わったような気がしている。
「さっき職員室で聞いたんだけど、留学生が来るらしいよ」
最初の授業の準備をしていると、クラスメイトの女子が意気揚々と友達に話しているのが聞こえた。
留学生? こんな夏休み間近に?
「どこのクラスか知ってる?」
「確か二組って言ってた」
焔さんと同じクラスか。
それなら何かあってもすぐに対処してくれるだろう。
「どんな子だった?」
「外国の人。ものすごい美人だった」
何となくその話に聞き耳を立てている間に、チャイムがなった。
留学生って妙に気になるよな、一応昼にでも焔さんから話を聞こうかな。
そんなことを思っていた次の休み時間、焔さんが叫びながら僕達の教室に飛び込んできた。
「秋良、助けてくれ!」
「えっ、焔さん? 一体どうしたんですか?」
「誰が来てもあたしは個々にはいないってことにしてくれ」
教室を壊す勢いで入って来た焔さんは、何も説明しないままカーテンの逃げる振りをして領分の中に消えて行った。
「待ってよ焔! って、焔どっかに行っちゃった?」
そう叫びながら入ってきたのは一人の美少女だった。
銀色の髪に赤みがかった瞳、焔さんや氷美湖さんの様な、大人っぽい雰囲気とは逆に同年代っぽい可愛らしさがある。
「オー、焔見っけ! ってあれ? 焔じゃない?」
「私の姉に何か御用ですか?」
笑ってるけど氷美湖さん大分ご立腹だな。
「姉? あなたは氷美湖だね、本当にそっくりだね。私、レイラ・ベネットって言います」
「そうですか、それで? 姉に何か御用ですか?」
顔は笑顔だけど、背後に鬼が見える気がする。
「実は私――」
「神流、ちょっと来て」
「えっ、何ですか?」
レイラって人が何かを耳打ちすると、氷美湖さんの表情が突然変わり、僕を引っ張りながら教室の外に引っ張っていく。
何が起っているのかわからないまま、生徒会室まで連れてこられた。
「いきなりなんですか? 少しくらい説明してくれても……」
振り向くと氷美湖さんは戦闘装束に変わり、領分の中にいた。
まさか、この人カルマが宿ってる?
「それが、戦闘装束なんだ。そんなに身構えないでよ、さっきも言ったけど、私は戦うつもりないよ。十纏の言葉は信じられないかもしれないけど」
この人が十纏?
それで、この時期に留学なのか。いや、それよりもなんでいきなり接触してきたんだ?
「そんなにカリカリしないで、私の話を聞いてよ。不安なら私の手足を縛ってくれてもいいからさ」
「そうさせてもらうわ。それとお姉ちゃんを呼んでくるから、少し待ってなさい」
†
「あの人の言ってることどう思いますか?」
「嘘に決まってるわよ。戦う気がないなら、わざわざ私達の前に来る必要なんてないじゃない」
氷美湖さんの言うことももっともなんだけど、なんか違う気がする。
さっきは驚いて気づかなかったけど、あの人からは百目木姉妹とか御嶽天馬みたいな怖い感じがしないんだよな。
焔さんも僕と同じ様に考えたから逃げ出したんじゃないかな?
「不満がありそうね。あの十纏顔だけは可愛かったし、お姉ちゃんから心変わりしたの?」
「それはないですよ」
「心変わりしてくれれば、お姉ちゃんから引き離せるのにね」
違和感がある僕と、最初から聞く耳を持たない氷美湖さんでは、結局話は平行線をたどった。
「あいつは諦めたか?」
「まだよ。今は捕縛してる」
「話がしたいって言ってたので、全員で話を聞いた方がいいかと思って待っててもらってます」
「二人はあいつをどう思う?」
「私は今のうちに倒した方がいいと思ってる。こいつは、あいつの可愛さに鼻の下を伸ばしてる」
「秋良を誘惑するとは、あいつは敵だな」
「そこで、判断しないでください。それに鼻の下なんて伸ばしてませんから」
ちょくちょく僕の評価を下げようとしてくるんだよな。
「誘惑されてないとなると、秋良はあいつから殺気を感じないからか?」
「やっぱりそう思いますか?」
「ああ。あたしが倒した三人の十纏とは違って、殺気がないんだよ。殺気どころか、敵意すら感じてない」
やっぱり焔さんもそう感じてたんだ。
「私はそれも演技だと思ってる。鍛錬を重ねれば、殺気なんて隠せる物でしょ?」
「あくまで、氷美湖はあいつは即座に倒した方がいいと言いたい訳だ。それなら、こうしよう。あたしと秋良はあいつが敵じゃないと思って話を聞く。氷美湖はあいつが敵だと思って話を聞く。今日の帰りにでも話し合おう」
「お姉ちゃんがそういうならそうしましょう。このまま放っておいて逃げられるわけにもいかないし」
†
「みんな遅い。もうちょっとでこの手錠壊すところだったよ」
「それは悪かった。それで、話しっていうのはなんだ?」
「最初に言った通りだよ。私は二人と戦うつもりもないし、鍵を奪うつもりもないの」
「それならなんで私達の前に来たのよ」
「私らしくあるためかな。十纏として動かないと面倒だし、いつバレるかなんて不安を抱えるよりも、私から言った方がいいでしょ?」
この人、どう判断していいかわかんないな。
焔さん達がいて、自由も封じられているのに、余裕がある。
本当に仲良くなりに来たからか、焔さん達を一人で完封できるほどに強いのか。
「ほら私って可愛いでしょ? 家もお金持ちだし、性格も明るいし非の打ち所がないでしょ?」
いきなりの自慢に、二人は明らかに苛立って表情を見せた。
「こんな完璧なのにさ、なんで命を懸けて戦わないといけないの? 私はそんなのよりも、カッコいい人と付き合って子供を作りたいんだよね」
「こいつはこいつで排除したほうがいいと思わないか?」
「お姉ちゃんに賛成。今すぐに首を撥ねましょう」
「まだ全然話聞いてないですから」
武器を抜くのはやめてください。
「秋良は今の自慢を聞いて、こいつに乗り換えるつもりか?」
「だからしませんよ。この人の自慢は二人も一緒でしょ」
家も大きいし、明るくて強くて美人だ。
それなのに何を嫉妬する必要があるんだろう。
「私はそれを自慢する根性がムカつくのよ」
「本当に話しが進まないので落ち着いてください」
二人の前に出て話を促す。
「そんな感じだから、いつか戦うことになるとは思うけど、それまでは休戦ってことにしたいんだよね」
「いつか戦うってどういうことですか?」
「十纏と三毒は、君が持ってる鍵を回収する存在だからね。あんまり働いてないと、私の意思と関係なく奪いに行くんだって。だからその強制力が働くまではこの美貌を使って遊んでたいの」
そういえば、三毒も十纏もヴァクダの力で生まれてるんだっけか。
コベットみたいに、幽世の人として生まれているわけじゃないから自由がない。
そんな中だからこそ自由を楽しんでいるってことか。
「あの、いいんじゃないですか? この人は放っておいても」
ただの同情なのはわかってるけど、僕は自由に生きたいと願うこの人に手を貸したいと思った。
「あんたね、こいつが嘘を吐いてるかもって思わないの?」
「いいんじゃないか? 気持ちはわからなくもないしな。もし嘘ならこいつを叩き切ればいいだけだ」
「わかったわよ。どうなっても知らないわよ」
氷美湖さんもさっきの自由に生きたい気持ちがわかるのか、特に反論はないらしい。
「でも、あんたの知ってることを全て話してもらうわ」
「私の事ならいいけど、他の人はダメ。仲間の事だから。あ、でも三毒の一人の事なら教えてあげる」
「とりあえずそれでいいわ」
「私はレイラ・ベネット、十四歳、上から八十四、五十六、八十四のCカップで――」
「そこまではいらないから!」
Cって結構デカい?
「秋良、私の方がデカいぞDだ。双子だから当然だが、氷美湖もDだ」
「お姉ちゃん、何言ってるのよ! 神流、今のは全て忘れなさい。この細雪の切れ味は知ってるわよね?」
「はい……、全て忘れました。これから十纏の事情聴取を始めるんですよね?」
こんなに取り乱した氷美湖さんを初めてみた。
それにしてもDだったのか、確かに大きいとは思って――
ヒュン
僕の前髪がはらりと落ちた。
「あんたって表情豊かよね、何を考えてるのかわかりやすいわ」
うん、忘れよう。
全部忘れよう。
僕の命の代わりに散った前髪に誓いを立てた。
ようやく父さんに認めてもらうことができ、家の中でも居心地の悪さを感じることはなくなった。
まだ三毒が二人、十纏も八人残ってるけど、なんだか終わったような気がしている。
「さっき職員室で聞いたんだけど、留学生が来るらしいよ」
最初の授業の準備をしていると、クラスメイトの女子が意気揚々と友達に話しているのが聞こえた。
留学生? こんな夏休み間近に?
「どこのクラスか知ってる?」
「確か二組って言ってた」
焔さんと同じクラスか。
それなら何かあってもすぐに対処してくれるだろう。
「どんな子だった?」
「外国の人。ものすごい美人だった」
何となくその話に聞き耳を立てている間に、チャイムがなった。
留学生って妙に気になるよな、一応昼にでも焔さんから話を聞こうかな。
そんなことを思っていた次の休み時間、焔さんが叫びながら僕達の教室に飛び込んできた。
「秋良、助けてくれ!」
「えっ、焔さん? 一体どうしたんですか?」
「誰が来てもあたしは個々にはいないってことにしてくれ」
教室を壊す勢いで入って来た焔さんは、何も説明しないままカーテンの逃げる振りをして領分の中に消えて行った。
「待ってよ焔! って、焔どっかに行っちゃった?」
そう叫びながら入ってきたのは一人の美少女だった。
銀色の髪に赤みがかった瞳、焔さんや氷美湖さんの様な、大人っぽい雰囲気とは逆に同年代っぽい可愛らしさがある。
「オー、焔見っけ! ってあれ? 焔じゃない?」
「私の姉に何か御用ですか?」
笑ってるけど氷美湖さん大分ご立腹だな。
「姉? あなたは氷美湖だね、本当にそっくりだね。私、レイラ・ベネットって言います」
「そうですか、それで? 姉に何か御用ですか?」
顔は笑顔だけど、背後に鬼が見える気がする。
「実は私――」
「神流、ちょっと来て」
「えっ、何ですか?」
レイラって人が何かを耳打ちすると、氷美湖さんの表情が突然変わり、僕を引っ張りながら教室の外に引っ張っていく。
何が起っているのかわからないまま、生徒会室まで連れてこられた。
「いきなりなんですか? 少しくらい説明してくれても……」
振り向くと氷美湖さんは戦闘装束に変わり、領分の中にいた。
まさか、この人カルマが宿ってる?
「それが、戦闘装束なんだ。そんなに身構えないでよ、さっきも言ったけど、私は戦うつもりないよ。十纏の言葉は信じられないかもしれないけど」
この人が十纏?
それで、この時期に留学なのか。いや、それよりもなんでいきなり接触してきたんだ?
「そんなにカリカリしないで、私の話を聞いてよ。不安なら私の手足を縛ってくれてもいいからさ」
「そうさせてもらうわ。それとお姉ちゃんを呼んでくるから、少し待ってなさい」
†
「あの人の言ってることどう思いますか?」
「嘘に決まってるわよ。戦う気がないなら、わざわざ私達の前に来る必要なんてないじゃない」
氷美湖さんの言うことももっともなんだけど、なんか違う気がする。
さっきは驚いて気づかなかったけど、あの人からは百目木姉妹とか御嶽天馬みたいな怖い感じがしないんだよな。
焔さんも僕と同じ様に考えたから逃げ出したんじゃないかな?
「不満がありそうね。あの十纏顔だけは可愛かったし、お姉ちゃんから心変わりしたの?」
「それはないですよ」
「心変わりしてくれれば、お姉ちゃんから引き離せるのにね」
違和感がある僕と、最初から聞く耳を持たない氷美湖さんでは、結局話は平行線をたどった。
「あいつは諦めたか?」
「まだよ。今は捕縛してる」
「話がしたいって言ってたので、全員で話を聞いた方がいいかと思って待っててもらってます」
「二人はあいつをどう思う?」
「私は今のうちに倒した方がいいと思ってる。こいつは、あいつの可愛さに鼻の下を伸ばしてる」
「秋良を誘惑するとは、あいつは敵だな」
「そこで、判断しないでください。それに鼻の下なんて伸ばしてませんから」
ちょくちょく僕の評価を下げようとしてくるんだよな。
「誘惑されてないとなると、秋良はあいつから殺気を感じないからか?」
「やっぱりそう思いますか?」
「ああ。あたしが倒した三人の十纏とは違って、殺気がないんだよ。殺気どころか、敵意すら感じてない」
やっぱり焔さんもそう感じてたんだ。
「私はそれも演技だと思ってる。鍛錬を重ねれば、殺気なんて隠せる物でしょ?」
「あくまで、氷美湖はあいつは即座に倒した方がいいと言いたい訳だ。それなら、こうしよう。あたしと秋良はあいつが敵じゃないと思って話を聞く。氷美湖はあいつが敵だと思って話を聞く。今日の帰りにでも話し合おう」
「お姉ちゃんがそういうならそうしましょう。このまま放っておいて逃げられるわけにもいかないし」
†
「みんな遅い。もうちょっとでこの手錠壊すところだったよ」
「それは悪かった。それで、話しっていうのはなんだ?」
「最初に言った通りだよ。私は二人と戦うつもりもないし、鍵を奪うつもりもないの」
「それならなんで私達の前に来たのよ」
「私らしくあるためかな。十纏として動かないと面倒だし、いつバレるかなんて不安を抱えるよりも、私から言った方がいいでしょ?」
この人、どう判断していいかわかんないな。
焔さん達がいて、自由も封じられているのに、余裕がある。
本当に仲良くなりに来たからか、焔さん達を一人で完封できるほどに強いのか。
「ほら私って可愛いでしょ? 家もお金持ちだし、性格も明るいし非の打ち所がないでしょ?」
いきなりの自慢に、二人は明らかに苛立って表情を見せた。
「こんな完璧なのにさ、なんで命を懸けて戦わないといけないの? 私はそんなのよりも、カッコいい人と付き合って子供を作りたいんだよね」
「こいつはこいつで排除したほうがいいと思わないか?」
「お姉ちゃんに賛成。今すぐに首を撥ねましょう」
「まだ全然話聞いてないですから」
武器を抜くのはやめてください。
「秋良は今の自慢を聞いて、こいつに乗り換えるつもりか?」
「だからしませんよ。この人の自慢は二人も一緒でしょ」
家も大きいし、明るくて強くて美人だ。
それなのに何を嫉妬する必要があるんだろう。
「私はそれを自慢する根性がムカつくのよ」
「本当に話しが進まないので落ち着いてください」
二人の前に出て話を促す。
「そんな感じだから、いつか戦うことになるとは思うけど、それまでは休戦ってことにしたいんだよね」
「いつか戦うってどういうことですか?」
「十纏と三毒は、君が持ってる鍵を回収する存在だからね。あんまり働いてないと、私の意思と関係なく奪いに行くんだって。だからその強制力が働くまではこの美貌を使って遊んでたいの」
そういえば、三毒も十纏もヴァクダの力で生まれてるんだっけか。
コベットみたいに、幽世の人として生まれているわけじゃないから自由がない。
そんな中だからこそ自由を楽しんでいるってことか。
「あの、いいんじゃないですか? この人は放っておいても」
ただの同情なのはわかってるけど、僕は自由に生きたいと願うこの人に手を貸したいと思った。
「あんたね、こいつが嘘を吐いてるかもって思わないの?」
「いいんじゃないか? 気持ちはわからなくもないしな。もし嘘ならこいつを叩き切ればいいだけだ」
「わかったわよ。どうなっても知らないわよ」
氷美湖さんもさっきの自由に生きたい気持ちがわかるのか、特に反論はないらしい。
「でも、あんたの知ってることを全て話してもらうわ」
「私の事ならいいけど、他の人はダメ。仲間の事だから。あ、でも三毒の一人の事なら教えてあげる」
「とりあえずそれでいいわ」
「私はレイラ・ベネット、十四歳、上から八十四、五十六、八十四のCカップで――」
「そこまではいらないから!」
Cって結構デカい?
「秋良、私の方がデカいぞDだ。双子だから当然だが、氷美湖もDだ」
「お姉ちゃん、何言ってるのよ! 神流、今のは全て忘れなさい。この細雪の切れ味は知ってるわよね?」
「はい……、全て忘れました。これから十纏の事情聴取を始めるんですよね?」
こんなに取り乱した氷美湖さんを初めてみた。
それにしてもDだったのか、確かに大きいとは思って――
ヒュン
僕の前髪がはらりと落ちた。
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