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2話 スーちゃん狩る
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「はあ、ぜんぜん見つからないね」
1時間ぐらい歩いたのかな、まったく景色が変わらずずっと木しか見えない。ときおりスーちゃんに水をもらって頑張って歩いたけど疲れはなかなか取れない。
「スーちゃんお腹すいてない?」
これだけ歩けばお腹も空くだろうと聞いてみるとなんか今まではモンスターの死骸や枯葉を食べていたけど俺が来てからは楽になったらしい。
「ならいいけど俺はお腹すいたよ。なんか食べられるものあるかな?」
俺は全然楽ではないため食べられるものを探しに行く。スーちゃんが伸ばす触手の先を目指して歩く。
「おお。リンゴが実ってる。しかも6個もある」
見つけた木にはリンゴがなっていてとてもおいしそうだ。だけどなかなか高い位置にあって手を伸ばすだけではなかなか届かない。
「スーちゃん自分に任せろって?」
スーちゃんが自分がやると抱いてる腕からぴょんと離れると木をどんどん跳ねて登っていく。そしてリンゴのある位置まで到着すると触手をのばしてリンゴを取る。
「オーライオーライ」
ぽんぽん落ちてくるリンゴを受け取る。スーちゃんはちゃんと俺がとりやすい場所とタイミングでリンゴを落としている。さすがスーちゃんだ。
「それじゃあさっそく食べようか」
リンゴ1個手に取り食べてみる。スーちゃんも触手でリンゴを持って食べる。
「うまい!」
果汁はかなりジューシーで歯ごたえもよく甘みもかなりある。普通に上品質のリンゴだ。スーちゃんも満足そうにプルプル震えながら食べている。
「スーちゃんもおいしく食べててなによりだよ。1個で十分なの?」
スーちゃんはあんまり食べる必要がないのか1個食べた後特にほかのリンゴに手を付けなかった。食べるとき体が半透明なためリンゴがシュワシュワ溶けてる様子が面白かった。
「のこりどうしようか、考えなしで取ったけど」
お腹が空いてるとはいえさすがに5個も同じものを食べられるわけもなく3個程度で満足した。2個余ってしまいこのままにしても腐っちゃうしもったいないな。
「スーちゃんどうかし...ええ!?」
スーちゃんが余った2個のリンゴに近づき体に取り込んだ。しかし取り込んだリンゴは溶けなかった、というか消えてる。そして体からまたリンゴを取り出した。
「すごいよスーちゃん!!これなら保管もばっちりだね」
スーちゃんはどや顔のようにふんぞり返った。その様子は本当に誇らしい。
「ブルル!!」
「なんだあのイノシシは!?」
スーちゃんを褒めてると後ろからイノシシが現れた。口からよだれが垂れており俺を食おうと考えてるんだろう。
「く、スーちゃんを守るんだ!」
俺はスーちゃんの前に仁王立ちする。せっかく異世界で出会ったんだ、こんなところで離ればなれになりたくはない。申し訳ないがスライムがイノシシに勝てるかわからない。
「ブッフォーー」
「スーちゃん!?スーちゃん!!」
後ろにいたスーちゃんが突如前に出てきてしまった。止めようとするが時すでに遅し。イノシシはスーちゃんに向かって突撃するとスーちゃんの体が伸び始めた。
しかしよく見るとスーちゃんの体がイノシシを包んでいるように見え、イノシシは必至でもがくも意に介さずスーちゃんはさらに縮んでいく。
「...スーちゃん大丈夫かな?」
恐る恐るイノシシを吸収したスーちゃんに声をかける。スーちゃんは触手を伸ばして少し待ってくれと言う。スーちゃんが震えると体が赤く染まった。
しかししばらく経つとスーちゃんの体は元の青色に戻る。そして体からポンといろいろ出てくる。
「これはイノシシの肉?それに皮もあるし骨もある。もしかしてスーちゃん解体してたの?」
スーちゃんは肯定するようにぴょんぴょん跳ねる。でも解体できるってこの世界じゃかなり強いぞ。
「ありがとうねスーちゃん。助けるつもりだったのに助けられるなんて」
俺はあの時のカッコ悪さに落ち込むがスーちゃんが触手で頭をなでてくれる。
「どこか寝られる場所探したほうがいいかな?ここで大丈夫なの?」
スーちゃんに洞窟かどこか寝られる場所を探すか提案したが否定するように震えた。そしてここにいたほうがいいとぴょんぴょん跳ねる。
「でもモンスターに襲われたりしない?心配しなくてもいいの?」
寝ている間にモンスターや虫に襲われたりしたら心配だ。せっかくさっきイノシシの脅威が去ったというのに。しかしそれもスーちゃんは問題ないという。スーちゃんだから多少安心できるけど不安もある。
「まあスーちゃんが言うなら大丈夫だよね。イノシシの素材を取り込んでもらえる?もう少し果物探しに行こうよ」
リンゴ2個では少し心もとないと思い果物を探しに行こうと思う。スーちゃんは解体した肉や皮を体の中に取り込む。カバンがなかったからこういうの本当に助かるな。
◇☆◇☆
「これだけ集まればいいよね。しかし眠くなったな」
リンゴ以外にもオレンジみたいなものにブドウ、バナナもあった。すべてスーちゃんの体の中に取り込まれていったが。
だけどその分森の中をかなり歩いたから疲れがどっとたまった。
にゅーいーん
「え、スーちゃん!?...プニプニだ~」
スーちゃんが触手で俺の腰をつかむと自身の体の上に乗せた。柔らかく普通のベッドよりも断然いい。寒いと感じた時にイノシシの皮をかぶせてくれた。本当にありがたい。
1時間ぐらい歩いたのかな、まったく景色が変わらずずっと木しか見えない。ときおりスーちゃんに水をもらって頑張って歩いたけど疲れはなかなか取れない。
「スーちゃんお腹すいてない?」
これだけ歩けばお腹も空くだろうと聞いてみるとなんか今まではモンスターの死骸や枯葉を食べていたけど俺が来てからは楽になったらしい。
「ならいいけど俺はお腹すいたよ。なんか食べられるものあるかな?」
俺は全然楽ではないため食べられるものを探しに行く。スーちゃんが伸ばす触手の先を目指して歩く。
「おお。リンゴが実ってる。しかも6個もある」
見つけた木にはリンゴがなっていてとてもおいしそうだ。だけどなかなか高い位置にあって手を伸ばすだけではなかなか届かない。
「スーちゃん自分に任せろって?」
スーちゃんが自分がやると抱いてる腕からぴょんと離れると木をどんどん跳ねて登っていく。そしてリンゴのある位置まで到着すると触手をのばしてリンゴを取る。
「オーライオーライ」
ぽんぽん落ちてくるリンゴを受け取る。スーちゃんはちゃんと俺がとりやすい場所とタイミングでリンゴを落としている。さすがスーちゃんだ。
「それじゃあさっそく食べようか」
リンゴ1個手に取り食べてみる。スーちゃんも触手でリンゴを持って食べる。
「うまい!」
果汁はかなりジューシーで歯ごたえもよく甘みもかなりある。普通に上品質のリンゴだ。スーちゃんも満足そうにプルプル震えながら食べている。
「スーちゃんもおいしく食べててなによりだよ。1個で十分なの?」
スーちゃんはあんまり食べる必要がないのか1個食べた後特にほかのリンゴに手を付けなかった。食べるとき体が半透明なためリンゴがシュワシュワ溶けてる様子が面白かった。
「のこりどうしようか、考えなしで取ったけど」
お腹が空いてるとはいえさすがに5個も同じものを食べられるわけもなく3個程度で満足した。2個余ってしまいこのままにしても腐っちゃうしもったいないな。
「スーちゃんどうかし...ええ!?」
スーちゃんが余った2個のリンゴに近づき体に取り込んだ。しかし取り込んだリンゴは溶けなかった、というか消えてる。そして体からまたリンゴを取り出した。
「すごいよスーちゃん!!これなら保管もばっちりだね」
スーちゃんはどや顔のようにふんぞり返った。その様子は本当に誇らしい。
「ブルル!!」
「なんだあのイノシシは!?」
スーちゃんを褒めてると後ろからイノシシが現れた。口からよだれが垂れており俺を食おうと考えてるんだろう。
「く、スーちゃんを守るんだ!」
俺はスーちゃんの前に仁王立ちする。せっかく異世界で出会ったんだ、こんなところで離ればなれになりたくはない。申し訳ないがスライムがイノシシに勝てるかわからない。
「ブッフォーー」
「スーちゃん!?スーちゃん!!」
後ろにいたスーちゃんが突如前に出てきてしまった。止めようとするが時すでに遅し。イノシシはスーちゃんに向かって突撃するとスーちゃんの体が伸び始めた。
しかしよく見るとスーちゃんの体がイノシシを包んでいるように見え、イノシシは必至でもがくも意に介さずスーちゃんはさらに縮んでいく。
「...スーちゃん大丈夫かな?」
恐る恐るイノシシを吸収したスーちゃんに声をかける。スーちゃんは触手を伸ばして少し待ってくれと言う。スーちゃんが震えると体が赤く染まった。
しかししばらく経つとスーちゃんの体は元の青色に戻る。そして体からポンといろいろ出てくる。
「これはイノシシの肉?それに皮もあるし骨もある。もしかしてスーちゃん解体してたの?」
スーちゃんは肯定するようにぴょんぴょん跳ねる。でも解体できるってこの世界じゃかなり強いぞ。
「ありがとうねスーちゃん。助けるつもりだったのに助けられるなんて」
俺はあの時のカッコ悪さに落ち込むがスーちゃんが触手で頭をなでてくれる。
「どこか寝られる場所探したほうがいいかな?ここで大丈夫なの?」
スーちゃんに洞窟かどこか寝られる場所を探すか提案したが否定するように震えた。そしてここにいたほうがいいとぴょんぴょん跳ねる。
「でもモンスターに襲われたりしない?心配しなくてもいいの?」
寝ている間にモンスターや虫に襲われたりしたら心配だ。せっかくさっきイノシシの脅威が去ったというのに。しかしそれもスーちゃんは問題ないという。スーちゃんだから多少安心できるけど不安もある。
「まあスーちゃんが言うなら大丈夫だよね。イノシシの素材を取り込んでもらえる?もう少し果物探しに行こうよ」
リンゴ2個では少し心もとないと思い果物を探しに行こうと思う。スーちゃんは解体した肉や皮を体の中に取り込む。カバンがなかったからこういうの本当に助かるな。
◇☆◇☆
「これだけ集まればいいよね。しかし眠くなったな」
リンゴ以外にもオレンジみたいなものにブドウ、バナナもあった。すべてスーちゃんの体の中に取り込まれていったが。
だけどその分森の中をかなり歩いたから疲れがどっとたまった。
にゅーいーん
「え、スーちゃん!?...プニプニだ~」
スーちゃんが触手で俺の腰をつかむと自身の体の上に乗せた。柔らかく普通のベッドよりも断然いい。寒いと感じた時にイノシシの皮をかぶせてくれた。本当にありがたい。
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