無究明

MEGUMI

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無究明 第三話

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これで見てみると、たぶんユーカリの精油を何らかの原因で子犬が口にした、または、濃い蒸気を吸引したことになる。おそらくそうだろう、犬の水にアロマオイルを落とした事があるとか…それとも、花束のユーカリの葉を犬がイタズラに食べたって言う事も考えられる。
とにかく、ボードゲームの日まで待ってられないな。
俺は、そのまま、また小田原線の小田原行に乗り込み、お嬢様にラインした。今から行ってもいいかな、ちょっと忘れ物をしたんだ。
お嬢様は、いいわよ丁度美希とボードゲームを始めたところで、健ちゃんが来たら、また最初からしましょ!
俺は、次のワンちゃんは死なないと確信した。
俺「ちぃーす!」
俺は軽くモニターに手を上げながら、オートロックの自動扉を開けてもらい。
階段で3階まで上がった。
エレベーターは、嫌いだった。
狭い、空間に何人かで乗るのも嫌だが、自分の階じゃないのに止まるのはもっと嫌だった。
だから、超高層マンションでなければ階段を使う。
ここは、3階だからもし、3階にエレベーターが止まっていれば、ボタンを押して待つよりは、階段のほうが、断然早い!
301の角部屋のインターフォンを鳴らそうと思った時扉は開いた。
ユリ「待ってました~!」
俺「ごめん、土産はなしだ。」
ユリ「いいの、いいの、また来てくれるなんて、嬉し~!忘れ物って?」
俺「あ~っと、何だっけ…、とりあえず、用事が終わって暇だったんだ…」
俺は、直ぐにアロマオイルが置いてあった棚の確認にリビングへ行って、ベランダに出る窓の横へ、歩いた。
そこには、ユーカリも、ティートゥリーもなかった…。
おかしいな…。
俺「ユリ、俺ユーカリとティートゥリーが好きなんだけど、そのアロマオイルはないの?」
ユリ「ないよ、ペットを買うなら、その2つのオイルは、気をつけるのは常識~!」
ユリが、いかにも自分はペットのことは何でも知ってますって感じで話している。
革パンツ「へ~、そうなの?勉強になります。」
俺「あぁ、俺も!忘れ物ってそれそれ、俺の妹がチワワが欲しいって騒いでるんだけど、いつも、どこで買ってるの?」ユリ「仙台のお父様のお友達のブリーダーさんがペットショップも経営していて、そのペットショップから、お父様の会社経由で配達してもらってるの。
聞いてあげる?」
俺「いや、そのペットショップの名前教えてほしい、実際に見て決めたいみたいな事言ってたからさ。」
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