無究明

MEGUMI

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無究明 第二話

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二人は全然違うタイプの服を着ていて、お嬢様はレースヒラヒラの薄いピンクのワンピース、友達は革パンツにハイネックのセーター上下黒だ。
俺は、ラフにチノパンに薄めのモスグリーンのパーカーだ。
リュックは、バレンチノのVLTNカーフスキンレザーバックだ。
駅から、5分位でお嬢様の住んでいるマンションに着いた。
3階建ての緑豊かなそのマンションは、普通家族で住んでもいいくらいの広さだった。
綺麗に掃除されていて、部屋はリビングと寝室、客間2つがある。ほとんど使用してるのは、リビングと寝室だけだが。その友達の美希が時々泊まるらしいから、そんな時に客間を使わせてもらうそうだ。
リビングは、カリモクの家具で揃えられていた。
まー、俺んちも似たような家具だが、大塚家具だったかな、父は海外ブランドが好きで、母は、国産が好きだから、部屋部屋で別の国に来たような感じがするけど、気に入っている。
俺の話は置いといて、犬のいた場所はリビングみたいだった。
まだ、ペットシートや餌の残りが棚に置いてあった。
その棚には、リナーリのルームディフューザー クリスタロ マニフィコ が飾ってあった。
その下の段には、自分で出来るアロマオイルのセットがお洒落に置いてある。
しばらく、3人でクッキーを摘みながら1000ピースの ディズニー ステンドアート オールスター ステンドグラスを楽しんだ。
さすが、3人だと速い1時間ほどで後わずかになった。
俺「この香りは、ルームディフューザー?」
お嬢様「そうよ、いい香りでしょう?私のブレンドなのよ」
革パンツ「時々、香りを変えてるわよね?」
お嬢様「そう、同じ香りは飽きるし、体調に合わせてとか、自分でブレンドしちゃってる」
革パンツ「へ~、すごいじゃん!」
俺「色々、OILって混ぜ合わせて使うんだ?難しそうだな。」
お嬢様「何にも気にしてないわ、適当よ!」
そんな話を、聞きながら、適当でいいのか?
色々なブレンドで危険な配合とかないのか?
例えば、小さい動物を殺してしまう致死量の香りは?
それで、子犬は…ふっと、思い口に出さずに、俺はリュックを背負い。
俺「じゃあ、ちょっと寄る所あるから、俺帰るね。」
お嬢様「えー、これからボードゲームもしようと思ったのにぃ~。
いつも、二人だからなかなか、出来なくて、今日やっとできると思ってた。」
俺「ごめんな、今度はボードゲームの日って決めて、また来るよ!もちろん、お土産を持ってくるから、許して!」
革パンツ「そうよ、わがまま言わないの、嫌われるわよ。」
お嬢様は、プーッとほっぺたを膨らましてたけど、革パンツの一言で。
お嬢様「わかったわ、じゃあ、また、来週のこの時間は?」
俺「いいよ、次は直接マンションに来るから、駅にお迎えはいらないからね!」革パンツ「じゃあ、私はお邪魔ね」
お嬢様「えー、ボードゲームの日なんだから、来なきゃ駄目よ!」
革パンツ「そっか!」
お嬢様は、緊張するから革パンツがいないと俺と目も合わせられないからだろうなと思った。
俺「じゃあ、またな~!」
大学では、誰にも俺がこんな生活をしてる事を知らせてないから、友達は作らない。
俺は、その足で新宿のアロマオイルを扱っている店を捜した。
近くに、東急ハンズがあったので寄ってみた。
丁度同じようなセットだ。
それには、・ラベンダー・ローズマリー・レモンコールドプレスト・ローズゼラニウム・ティートゥリー・ユーカリグロブルスの6本の小瓶に入ったアロマオイルの精油セットがだった。
俺は、携帯でその種類の写メを撮り、家のパソコンは妹も使うから、何だかんだうるさい質問をされるとめんどうだ。
途中の快活クラブに入った。
完全個室だし、ドリンク飲み放題、パソコンもある、印刷も出来るし、何しろ安く一人空間が保てる。
俺は、意外と好きだ!
漫画も書籍で読むほうが好きな俺はよく一人になりたい時は、使ってる。
ひとつ、ひとつ調べていくと、まず、気になったのがティートゥリーとユーカリグロブルスだ。
ティートゥリーでは、原液が皮膚に付着しただけで死に至ることがあるとのこと。
ユーカリグロブルスも、多量に摂取した場合、青梅にもある青酸中毒が起こり解毒が間に合わない場合死に至るケースがあるそうだ。
どちらも、死亡例もありペットを飼っている家では観葉植物としても気をつけるように書いてある。
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