8 / 33
第8話:王都からの招待状と、回避のためのリスクマネジメント
しおりを挟む
アグランド王国の王都、王城「白亜宮」。 その最奥にある国王の執務室で、歴史的な(そして少し奇妙な)謁見が行われていた。
「――それで、ジークフリートよ。その『天使のクリーム』とやらを作ったのが、ローゼンベルク家の幼い娘だというのか?」
国王フレデリックは、目の前に置かれた小さな陶器の壺を興味深そうに覗き込んだ。 ふくよかな体型と、人の良さそうな垂れ目。威厳よりも愛嬌が勝る国王だ。
「はい、父上。リリエラ・フォン・ローゼンベルク。……彼女は、私がこれまで出会ったどの貴族よりも気高く、そして大地に根ざした思考を持っています」
ジークフリート王子は、熱っぽい口調で語った。
「彼女は美しいドレスを汚すことも厭わず、堆肥の山に立ち、国の礎である農業の改革を叫びました。このクリームも、貧しい領民の暮らしを少しでも豊かにしようという、彼女の慈愛が生んだ奇跡なのです」
「ほう、慈愛か……。どれ」
国王は銀のスプーンでマヨネーズを掬(すく)い、添えられた茹で野菜につけて口に運んだ。 一秒後。 国王の目から、ツルリと涙がこぼれ落ちた。
「……美味い。なんだこの濃厚なコクは。酸味が疲れを癒やし、油分が脳に活力を与える……。まさに、国を憂う彼女の真心が溶け込んでいるようだ」
※注:溶け込んでいるのは酢と油と卵黄です。
「うむ! 決めたぞジークフリート。その娘に会おう。すぐに『建国記念祝賀会』の招待状を送るのだ!」
***
数日後。ローゼンベルク公爵邸。 王家直属の早馬が届けた、金箔押しの招待状を前に、私は頭を抱えていた。
「……行きたくない」
私の呟きに、執務室にいた全員が凍りついた。 父、母、ハンス、そして執事長。
「リ、リリィ!? なんてことを言うんだ! 国王陛下からの直々の招待だぞ!? これを断るなんて、不敬罪で首が飛ぶぞ!」
父が泡を食って叫ぶ。 私は冷静に、手元のスケジュール帳を開いて見せた。
「お父様、よく考えてください。王都までは馬車で片道三日。滞在も含めれば最低一週間は拘束されます。その間、私は業務から離れることになる」
私は指を折って数えた。
「現在進行中のプロジェクトは、下水道の敷設、春小麦の品種改良、そして『天使のクリーム』第二工場の建設。私が一週間不在になれば、意思決定が遅れ、機会損失(オポチュニティ・ロス)は金貨数百枚に及びます。コストパフォーマンスが悪すぎる」
私の主張は経営者として正論だ。 一円の得にもならないパーティーで愛想笑いをする暇があったら、一メートルでも多く下水管を埋めたい。
「だ、だからといって、どうするつもりだ?」 「欠席の口実を作ります」
私は羽ペンを取り、サラサラと返信の下書きを書き始めた。
「案1:『突発性の奇病(王族にだけ感染する)にかかったため、辞退します』」 「嘘だとバレたら一族郎党処刑だよ!?」
「案2:『現在、聖なる修行のため土に埋まっており、出られません』」 「あながち嘘じゃないけど、奇人変人だと思われるわよ!?」
母の悲鳴に近いツッコミ。 私はチッ、と舌打ちした(心の中で)。 やはり、王権という理不尽な強制力の前では、個人の自由意志など無力なのか。
そこへ、ハンスがおずおずと口を開いた。
「あの……お嬢様。俺からもお願いします。王都に行ってください」 「ハンス? お前なら、現場を空けるリスクがわかるでしょう?」 「わかってます。でも……『天使のクリーム』の注文が殺到しすぎて、今の瓶の仕入れルートじゃパンク寸前なんです。王都に行って、大手のガラス工房と直接契約を結べれば、コストも下がりますし、安定供給できます」
……む。 ハンスの言葉に、私の中の計算機が反応した。 確かに、中間マージンをカットするチャンスか。それに、王都の最新技術や、新たな作物の種を入手できる可能性もある。
(……出張経費と考えれば、投資回収(ペイ)できるか)
私は大きな溜息をつき、招待状を手に取った。
「……わかったわ。参加します。ただし、条件があるわ」 「じょ、条件?」 「移動中の馬車の中でも仕事ができるよう、改造すること。それと、滞在は最短日数で切り上げること。いいね?」
私の言葉に、両親は安堵でへなへなと座り込んだ。
***
だが、本当の地獄はここからだった。 出発前日。衣装部屋。 「さあお嬢様! この日のために、最高に可愛いドレスを仕立て直しましたよ!」
目を輝かせているのは、私の身の回りを世話するメイド長、エレノアだ。 二十八歳。独身。私の「美」を守ることに執念を燃やす、少々暑苦しい女性だ。
彼女が手にしているのは、フリルとレースの化け物のようなピンクのドレス。
「……エレノア。それは何?」 「何って、祝賀会用のドレスです! さあ、バンザイしてください!」 「拒否する。動きにくいし、空気抵抗が大きい。もっと機能的な服はないの?」
中身四十二歳のおっさんとして、ピンクのフリルだけは勘弁してほしい。精神的ダメージが甚大だ。 しかし、エレノアは鬼の形相で迫ってきた。
「ダメです! お嬢様はただでさえ表情が硬いんですから、服で愛らしさを補完しないと! これは『戦略』です!」
戦略と言われると弱い。 結局、私は着せ替え人形のように扱われた。 コルセットで腹を締め上げられ(七歳児に必要か?)、髪を巻かれ、リボンを結ばれ。
「……苦しい」 「我慢です。美は忍耐です」
一時間後。 鏡の前には、極上の砂糖菓子のような美少女が立っていた。 白銀の髪にピンクのリボンが映え、不機嫌そうな無表情さえも「アンニュイな魅力」に変換されている。
「か、可愛い……! 天使だわ……っ!」
エレノアが鼻血を出さんばかりに興奮している。 私は死んだ目で鏡の中の自分を見つめた。
(……これが、業務命令でなければ、労働基準監督署に訴えているところだ)
***
そして出発の朝。 玄関前には、私の指示で改造された特製馬車が停まっていた。 車輪には衝撃吸収用のバネ(板バネの強化版)を追加し、車内には書き物ができる折りたたみ式の机と、魔石ランプ(高価だが奮発した)を設置してある。 名付けて「移動式執務室(モバイル・オフィス)」。
「では、行って参ります。ハンス、留守中の現場指揮は任せたわよ。日報は毎日書くこと」 「はい! お気をつけて、お嬢様!」 「リリィ、くれぐれも国王陛下の前で『効率が悪い』とか言っちゃダメだからね!?」
ハンスの敬礼と、父の悲痛な叫びに見送られ、馬車は走り出した。
ガタゴトと揺れる車内で、私はさっそく書類を広げた。 窓の外には、私が堆肥で蘇らせた畑が広がっている。 これが見納めにならないよう、王都という名の伏魔殿(もとい、非効率な社交場)を生き抜かなければならない。
「……さて。どうやって王子と国王を撒(ま)いて、商談の時間を作るか」
私は揺れる馬車の中で、ドレスの裾を邪魔くさそうに蹴飛ばしながら、王都攻略のシミュレーションを開始した。 だが、私はまだ甘かった。 王都には、私を「聖女」として崇める準備万端な信者たちと、私の改革を快く思わない旧弊な貴族たちが、手薬煉(てぐすね)引いて待っていることを、まだ知らなかったのだ。
「――それで、ジークフリートよ。その『天使のクリーム』とやらを作ったのが、ローゼンベルク家の幼い娘だというのか?」
国王フレデリックは、目の前に置かれた小さな陶器の壺を興味深そうに覗き込んだ。 ふくよかな体型と、人の良さそうな垂れ目。威厳よりも愛嬌が勝る国王だ。
「はい、父上。リリエラ・フォン・ローゼンベルク。……彼女は、私がこれまで出会ったどの貴族よりも気高く、そして大地に根ざした思考を持っています」
ジークフリート王子は、熱っぽい口調で語った。
「彼女は美しいドレスを汚すことも厭わず、堆肥の山に立ち、国の礎である農業の改革を叫びました。このクリームも、貧しい領民の暮らしを少しでも豊かにしようという、彼女の慈愛が生んだ奇跡なのです」
「ほう、慈愛か……。どれ」
国王は銀のスプーンでマヨネーズを掬(すく)い、添えられた茹で野菜につけて口に運んだ。 一秒後。 国王の目から、ツルリと涙がこぼれ落ちた。
「……美味い。なんだこの濃厚なコクは。酸味が疲れを癒やし、油分が脳に活力を与える……。まさに、国を憂う彼女の真心が溶け込んでいるようだ」
※注:溶け込んでいるのは酢と油と卵黄です。
「うむ! 決めたぞジークフリート。その娘に会おう。すぐに『建国記念祝賀会』の招待状を送るのだ!」
***
数日後。ローゼンベルク公爵邸。 王家直属の早馬が届けた、金箔押しの招待状を前に、私は頭を抱えていた。
「……行きたくない」
私の呟きに、執務室にいた全員が凍りついた。 父、母、ハンス、そして執事長。
「リ、リリィ!? なんてことを言うんだ! 国王陛下からの直々の招待だぞ!? これを断るなんて、不敬罪で首が飛ぶぞ!」
父が泡を食って叫ぶ。 私は冷静に、手元のスケジュール帳を開いて見せた。
「お父様、よく考えてください。王都までは馬車で片道三日。滞在も含めれば最低一週間は拘束されます。その間、私は業務から離れることになる」
私は指を折って数えた。
「現在進行中のプロジェクトは、下水道の敷設、春小麦の品種改良、そして『天使のクリーム』第二工場の建設。私が一週間不在になれば、意思決定が遅れ、機会損失(オポチュニティ・ロス)は金貨数百枚に及びます。コストパフォーマンスが悪すぎる」
私の主張は経営者として正論だ。 一円の得にもならないパーティーで愛想笑いをする暇があったら、一メートルでも多く下水管を埋めたい。
「だ、だからといって、どうするつもりだ?」 「欠席の口実を作ります」
私は羽ペンを取り、サラサラと返信の下書きを書き始めた。
「案1:『突発性の奇病(王族にだけ感染する)にかかったため、辞退します』」 「嘘だとバレたら一族郎党処刑だよ!?」
「案2:『現在、聖なる修行のため土に埋まっており、出られません』」 「あながち嘘じゃないけど、奇人変人だと思われるわよ!?」
母の悲鳴に近いツッコミ。 私はチッ、と舌打ちした(心の中で)。 やはり、王権という理不尽な強制力の前では、個人の自由意志など無力なのか。
そこへ、ハンスがおずおずと口を開いた。
「あの……お嬢様。俺からもお願いします。王都に行ってください」 「ハンス? お前なら、現場を空けるリスクがわかるでしょう?」 「わかってます。でも……『天使のクリーム』の注文が殺到しすぎて、今の瓶の仕入れルートじゃパンク寸前なんです。王都に行って、大手のガラス工房と直接契約を結べれば、コストも下がりますし、安定供給できます」
……む。 ハンスの言葉に、私の中の計算機が反応した。 確かに、中間マージンをカットするチャンスか。それに、王都の最新技術や、新たな作物の種を入手できる可能性もある。
(……出張経費と考えれば、投資回収(ペイ)できるか)
私は大きな溜息をつき、招待状を手に取った。
「……わかったわ。参加します。ただし、条件があるわ」 「じょ、条件?」 「移動中の馬車の中でも仕事ができるよう、改造すること。それと、滞在は最短日数で切り上げること。いいね?」
私の言葉に、両親は安堵でへなへなと座り込んだ。
***
だが、本当の地獄はここからだった。 出発前日。衣装部屋。 「さあお嬢様! この日のために、最高に可愛いドレスを仕立て直しましたよ!」
目を輝かせているのは、私の身の回りを世話するメイド長、エレノアだ。 二十八歳。独身。私の「美」を守ることに執念を燃やす、少々暑苦しい女性だ。
彼女が手にしているのは、フリルとレースの化け物のようなピンクのドレス。
「……エレノア。それは何?」 「何って、祝賀会用のドレスです! さあ、バンザイしてください!」 「拒否する。動きにくいし、空気抵抗が大きい。もっと機能的な服はないの?」
中身四十二歳のおっさんとして、ピンクのフリルだけは勘弁してほしい。精神的ダメージが甚大だ。 しかし、エレノアは鬼の形相で迫ってきた。
「ダメです! お嬢様はただでさえ表情が硬いんですから、服で愛らしさを補完しないと! これは『戦略』です!」
戦略と言われると弱い。 結局、私は着せ替え人形のように扱われた。 コルセットで腹を締め上げられ(七歳児に必要か?)、髪を巻かれ、リボンを結ばれ。
「……苦しい」 「我慢です。美は忍耐です」
一時間後。 鏡の前には、極上の砂糖菓子のような美少女が立っていた。 白銀の髪にピンクのリボンが映え、不機嫌そうな無表情さえも「アンニュイな魅力」に変換されている。
「か、可愛い……! 天使だわ……っ!」
エレノアが鼻血を出さんばかりに興奮している。 私は死んだ目で鏡の中の自分を見つめた。
(……これが、業務命令でなければ、労働基準監督署に訴えているところだ)
***
そして出発の朝。 玄関前には、私の指示で改造された特製馬車が停まっていた。 車輪には衝撃吸収用のバネ(板バネの強化版)を追加し、車内には書き物ができる折りたたみ式の机と、魔石ランプ(高価だが奮発した)を設置してある。 名付けて「移動式執務室(モバイル・オフィス)」。
「では、行って参ります。ハンス、留守中の現場指揮は任せたわよ。日報は毎日書くこと」 「はい! お気をつけて、お嬢様!」 「リリィ、くれぐれも国王陛下の前で『効率が悪い』とか言っちゃダメだからね!?」
ハンスの敬礼と、父の悲痛な叫びに見送られ、馬車は走り出した。
ガタゴトと揺れる車内で、私はさっそく書類を広げた。 窓の外には、私が堆肥で蘇らせた畑が広がっている。 これが見納めにならないよう、王都という名の伏魔殿(もとい、非効率な社交場)を生き抜かなければならない。
「……さて。どうやって王子と国王を撒(ま)いて、商談の時間を作るか」
私は揺れる馬車の中で、ドレスの裾を邪魔くさそうに蹴飛ばしながら、王都攻略のシミュレーションを開始した。 だが、私はまだ甘かった。 王都には、私を「聖女」として崇める準備万端な信者たちと、私の改革を快く思わない旧弊な貴族たちが、手薬煉(てぐすね)引いて待っていることを、まだ知らなかったのだ。
47
あなたにおすすめの小説
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる