14 / 33
第14話:水洗トイレの感動と、招かれざる産業スパイ
しおりを挟む
長い、本当に長い王都への出張から戻った私が、屋敷に到着して最初に向かった場所。 それは自室でも、両親の待つサロンでもない。
――トイレだ。
私は個室に入り、新設された陶器の便座に座り、用を足した後、壁に取り付けられた手動ポンプのレバーを引いた。 ゴボゴボッ、という音と共に水が流れ、汚物が綺麗に吸い込まれていく。 臭い戻りを防ぐ『S字トラップ』も完璧に機能している。
「……文明だ」
私は個室の中で、一人静かに天井を仰いだ。 この瞬間、私のQOL(生活の質)は中世から近代へと飛躍的な進化(イノベーション)を遂げた。 これで毎朝、悪臭に顔をしかめたり、汲み取り式の不衛生さに怯えたりする必要はない。 あまりの感動に、無表情のまま涙がこぼれそうになった。
(よし。これでこの屋敷は、世界で最も快適な拠点(ベース)になった)
私はスッキリとした気分で個室を出た。 廊下では、ハンスがハンカチを持って待機していた。
「お、おかえりなさいませ、お嬢様。……そんなに感動的なトイレだったんですか?」 「ええ。この感動は、株価がストップ高になった時の興奮に匹敵するわ。……ところでハンス、私の留守中に問題(インシデント)は?」
私が尋ねると、ハンスの表情がサッと曇った。
「……はい。実は、少し厄介なお客様が領内に紛れ込んでいまして」 「お客様?」 「行商人(ペドラー)を名乗っていますが、目つきが鋭すぎます。それに、商売もせずに『マヨネーズ工場』や『堆肥センター』の周りをうろついているんです。おそらく……」
「隣国、ガルディア帝国の密偵(スパイ)ね」
私は即答した。 アグランド王国の東に位置する軍事国家、ガルディア帝国。土地が痩せており、常に資源を求めて周辺国に圧力をかけている厄介な隣人だ。 我が領地の急激な復興と、謎の調味料「天使のクリーム」の噂を聞きつけ、その技術を盗みに来たのだろう。
「ど、どうしましょう? 衛兵を呼んで捕らえますか?」 「いいえ。現行犯でなければシラを切られるだけよ。それに、外交問題に発展すれば、せっかくの私のスローライフが戦争で吹き飛ぶ。コストが高すぎるわ」
私は思考を巡らせた。 産業スパイへの対抗策は、捕縛や拷問ではない。 彼らの目的(技術奪取)を無力化し、逆にこちらの顧客(カスタマー)に取り込むことだ。
「……ハンス。その『お客様』を、丁重に招待しなさい。『当家の特産品試食会にご招待します』と言ってね」 「えっ? 招待するんですか!?」 「ええ。最高の『おもてなし』で、彼らの戦意を骨抜きにするのよ」
***
屋敷の裏庭に設けられた野外テーブルに、三人の男たちが座らされていた。 薄汚れた商人の服を着ているが、姿勢が良すぎるし、掌には剣ダコがある。隠しきれない軍人の匂いだ。 リーダー格と思われる男――ヴォルフと名乗った――は、油断なく周囲を警戒している。
「……おい、どういうつもりだ。俺たちはただの貧乏商人だぞ。こんな貴族の庭に呼ばれる覚えはねぇ」
ヴォルフが低い声で威嚇してくる。 私は向かいの席に座り、優雅に紅茶を飲んだ。
「まあ、そう警戒なさらないで。遠方からのお客様に、我が領地の自慢の味を知っていただきたいだけです」 「知るか。俺たちは忙しいんだ。帰らせてもらう」
彼らが立ち上がろうとした時、ガストン料理長とメイドたちが、大きな皿を運んできた。 皿の上には、茹でたジャガイモ、人参、キュウリ、そしてハムを、たっぷりのマヨネーズで和えた料理――『ポテトサラダ』が山盛りにされている。
この世界にはまだない、マヨネーズ料理の王道だ。
「……なんだ、これは? 白くてドロドロしたものが絡みついているが」 「毒見は済ませてあります。……さあ、一口どうぞ。ガルディア帝国では味わえない、豊穣の味ですよ?」
私が「ガルディア帝国」という単語を出した瞬間、ヴォルフたちの肩がピクリと跳ねた。 図星だ。だが、私は気づかないふりで微笑んだ(無表情で)。
ヴォルフは観念したように、フォークでポテトサラダを口に運んだ。 どうせ泥臭い芋料理だろう、と侮った顔で。
咀嚼。 そして――硬直。
「…………なっ!?」
ヴォルフの目がカッと見開かれた。 ホクホクとしたジャガイモの甘み。それを包み込むマヨネーズの濃厚なコクと酸味。シャキシャキとしたキュウリの食感。 それらが口の中で渾然一体となり、暴力的な旨味となって脳髄を刺激する。
「う、美味い……! なんだこれは! 芋が……ただの芋が、宝石のような味に!」 「隊長、俺のも食ってください! この白いソース、悪魔的な美味さです!」
部下たちも我を忘れてガツガツと食べ始めた。 軍事国家である彼らの国は、食文化が貧しい。硬いパンと塩辛い干し肉が主食の彼らにとって、このクリーミーで複雑な味わいは、未知の衝撃(カルチャーショック)だろう。
私は彼らが皿を空にするのを見計らって、静かに口を開いた。
「美味しいでしょう? それが、平和と貿易の味です」
ヴォルフがハッとして私を見た。口の周りにマヨネーズをつけたままで。
「あなた方の国は、武力で領土を奪うことには長けていますが、こうした『文化』を育てる時間はなかったようですね」 「……貴様、気づいて……」 「技術を盗むのはお勧めしません。この『天使のクリーム』の製法は複雑で、微妙な温度管理と配合比率が必要です。素人が真似ても、ただ分離した油と酢ができるだけ」
私は彼らの前に、手土産用のマヨネーズ瓶を三つ置いた。
「盗むのではなく、『買いなさい』。当家は輸出を歓迎します」
「……買うだと?」 「ええ。もしあなた方の国が我が国に攻め込めば、この供給は止まります。二度とこのポテトサラダは食べられない。……ですが、友好的な貿易相手であり続ける限り、この味はあなた方の食卓にも届きます」
私はニヤリと笑った。
「どちらが『お得』か。優秀な軍人であるあなた方なら、計算できるはずですが?」
これは脅迫ではない。純粋な損得勘定の提示だ。 「戦争をするより、マヨネーズを買って家でポテサラを食べている方が幸せだ」と思わせれば、私の勝ちだ。
長い沈黙の後。 ヴォルフは深々と溜息をつき、テーブルの上の瓶を大切そうに懐にしまった。
「……完敗だ。幼い領主殿」
彼の目から、殺気が消えていた。
「俺たちの負けだ。……技術を盗むどころか、こんな美味い餌付けをされちまっちゃ、戦う気も失せる」 「わかっていただけて何よりです。お帰りの際は、検問フリーの裏道をハンスに案内させますわ」 「……恩に着る。国に帰って上に報告するよ。『アグランドには侵攻するな。あそこには、剣よりも恐ろしい魔性の味がある』とな」
男たちは礼を言い、逃げるように、しかしどこか晴れやかな顔で去っていった。 彼らはきっと、国に帰れば熱烈な「マヨネーズ普及員」となり、帝国市場を開拓してくれるだろう。
「ふぅ……一件落着(ケース・クローズ)ね」
私は空になった皿を見つめた。 これで外交リスクも回避し、新規の輸出ルートも開拓できた。一石二鳥だ。
「お、お嬢様……」
一部始終を見ていたハンスが、震える声で呟いた。
「スパイを食事だけで手なずけ、自国のファンに変えて帰すなんて……。これこそ『戦わずして勝つ』……! お嬢様は、伝説の軍師の生まれ変わりですか!?」
「いいえ。ただの市場拡大戦略(マーケティング)よ」
私は椅子から立ち上がった。 さあ、邪魔者は消えた。 今度こそ、誰にも邪魔されず、あの快適な水洗トイレで新聞を読む時間を楽しむのだ。
――しかし。 私のスローライフへの渇望とは裏腹に、世界は私を放っておかなかった。 数日後。今度は王都から、近衛騎士団長ヒルデガルドの名で、一通の極秘書簡が届くことになる。
『至急相談あり。――北の国境に、正体不明の魔物の群れが出現した。貴官の知恵を借りたい』
……またか。 私は天を仰いだ。 どうやら、内政チートの次は、ファンタジーの定番「魔物討伐」のコンサルティングをさせられる運命にあるらしい。
――トイレだ。
私は個室に入り、新設された陶器の便座に座り、用を足した後、壁に取り付けられた手動ポンプのレバーを引いた。 ゴボゴボッ、という音と共に水が流れ、汚物が綺麗に吸い込まれていく。 臭い戻りを防ぐ『S字トラップ』も完璧に機能している。
「……文明だ」
私は個室の中で、一人静かに天井を仰いだ。 この瞬間、私のQOL(生活の質)は中世から近代へと飛躍的な進化(イノベーション)を遂げた。 これで毎朝、悪臭に顔をしかめたり、汲み取り式の不衛生さに怯えたりする必要はない。 あまりの感動に、無表情のまま涙がこぼれそうになった。
(よし。これでこの屋敷は、世界で最も快適な拠点(ベース)になった)
私はスッキリとした気分で個室を出た。 廊下では、ハンスがハンカチを持って待機していた。
「お、おかえりなさいませ、お嬢様。……そんなに感動的なトイレだったんですか?」 「ええ。この感動は、株価がストップ高になった時の興奮に匹敵するわ。……ところでハンス、私の留守中に問題(インシデント)は?」
私が尋ねると、ハンスの表情がサッと曇った。
「……はい。実は、少し厄介なお客様が領内に紛れ込んでいまして」 「お客様?」 「行商人(ペドラー)を名乗っていますが、目つきが鋭すぎます。それに、商売もせずに『マヨネーズ工場』や『堆肥センター』の周りをうろついているんです。おそらく……」
「隣国、ガルディア帝国の密偵(スパイ)ね」
私は即答した。 アグランド王国の東に位置する軍事国家、ガルディア帝国。土地が痩せており、常に資源を求めて周辺国に圧力をかけている厄介な隣人だ。 我が領地の急激な復興と、謎の調味料「天使のクリーム」の噂を聞きつけ、その技術を盗みに来たのだろう。
「ど、どうしましょう? 衛兵を呼んで捕らえますか?」 「いいえ。現行犯でなければシラを切られるだけよ。それに、外交問題に発展すれば、せっかくの私のスローライフが戦争で吹き飛ぶ。コストが高すぎるわ」
私は思考を巡らせた。 産業スパイへの対抗策は、捕縛や拷問ではない。 彼らの目的(技術奪取)を無力化し、逆にこちらの顧客(カスタマー)に取り込むことだ。
「……ハンス。その『お客様』を、丁重に招待しなさい。『当家の特産品試食会にご招待します』と言ってね」 「えっ? 招待するんですか!?」 「ええ。最高の『おもてなし』で、彼らの戦意を骨抜きにするのよ」
***
屋敷の裏庭に設けられた野外テーブルに、三人の男たちが座らされていた。 薄汚れた商人の服を着ているが、姿勢が良すぎるし、掌には剣ダコがある。隠しきれない軍人の匂いだ。 リーダー格と思われる男――ヴォルフと名乗った――は、油断なく周囲を警戒している。
「……おい、どういうつもりだ。俺たちはただの貧乏商人だぞ。こんな貴族の庭に呼ばれる覚えはねぇ」
ヴォルフが低い声で威嚇してくる。 私は向かいの席に座り、優雅に紅茶を飲んだ。
「まあ、そう警戒なさらないで。遠方からのお客様に、我が領地の自慢の味を知っていただきたいだけです」 「知るか。俺たちは忙しいんだ。帰らせてもらう」
彼らが立ち上がろうとした時、ガストン料理長とメイドたちが、大きな皿を運んできた。 皿の上には、茹でたジャガイモ、人参、キュウリ、そしてハムを、たっぷりのマヨネーズで和えた料理――『ポテトサラダ』が山盛りにされている。
この世界にはまだない、マヨネーズ料理の王道だ。
「……なんだ、これは? 白くてドロドロしたものが絡みついているが」 「毒見は済ませてあります。……さあ、一口どうぞ。ガルディア帝国では味わえない、豊穣の味ですよ?」
私が「ガルディア帝国」という単語を出した瞬間、ヴォルフたちの肩がピクリと跳ねた。 図星だ。だが、私は気づかないふりで微笑んだ(無表情で)。
ヴォルフは観念したように、フォークでポテトサラダを口に運んだ。 どうせ泥臭い芋料理だろう、と侮った顔で。
咀嚼。 そして――硬直。
「…………なっ!?」
ヴォルフの目がカッと見開かれた。 ホクホクとしたジャガイモの甘み。それを包み込むマヨネーズの濃厚なコクと酸味。シャキシャキとしたキュウリの食感。 それらが口の中で渾然一体となり、暴力的な旨味となって脳髄を刺激する。
「う、美味い……! なんだこれは! 芋が……ただの芋が、宝石のような味に!」 「隊長、俺のも食ってください! この白いソース、悪魔的な美味さです!」
部下たちも我を忘れてガツガツと食べ始めた。 軍事国家である彼らの国は、食文化が貧しい。硬いパンと塩辛い干し肉が主食の彼らにとって、このクリーミーで複雑な味わいは、未知の衝撃(カルチャーショック)だろう。
私は彼らが皿を空にするのを見計らって、静かに口を開いた。
「美味しいでしょう? それが、平和と貿易の味です」
ヴォルフがハッとして私を見た。口の周りにマヨネーズをつけたままで。
「あなた方の国は、武力で領土を奪うことには長けていますが、こうした『文化』を育てる時間はなかったようですね」 「……貴様、気づいて……」 「技術を盗むのはお勧めしません。この『天使のクリーム』の製法は複雑で、微妙な温度管理と配合比率が必要です。素人が真似ても、ただ分離した油と酢ができるだけ」
私は彼らの前に、手土産用のマヨネーズ瓶を三つ置いた。
「盗むのではなく、『買いなさい』。当家は輸出を歓迎します」
「……買うだと?」 「ええ。もしあなた方の国が我が国に攻め込めば、この供給は止まります。二度とこのポテトサラダは食べられない。……ですが、友好的な貿易相手であり続ける限り、この味はあなた方の食卓にも届きます」
私はニヤリと笑った。
「どちらが『お得』か。優秀な軍人であるあなた方なら、計算できるはずですが?」
これは脅迫ではない。純粋な損得勘定の提示だ。 「戦争をするより、マヨネーズを買って家でポテサラを食べている方が幸せだ」と思わせれば、私の勝ちだ。
長い沈黙の後。 ヴォルフは深々と溜息をつき、テーブルの上の瓶を大切そうに懐にしまった。
「……完敗だ。幼い領主殿」
彼の目から、殺気が消えていた。
「俺たちの負けだ。……技術を盗むどころか、こんな美味い餌付けをされちまっちゃ、戦う気も失せる」 「わかっていただけて何よりです。お帰りの際は、検問フリーの裏道をハンスに案内させますわ」 「……恩に着る。国に帰って上に報告するよ。『アグランドには侵攻するな。あそこには、剣よりも恐ろしい魔性の味がある』とな」
男たちは礼を言い、逃げるように、しかしどこか晴れやかな顔で去っていった。 彼らはきっと、国に帰れば熱烈な「マヨネーズ普及員」となり、帝国市場を開拓してくれるだろう。
「ふぅ……一件落着(ケース・クローズ)ね」
私は空になった皿を見つめた。 これで外交リスクも回避し、新規の輸出ルートも開拓できた。一石二鳥だ。
「お、お嬢様……」
一部始終を見ていたハンスが、震える声で呟いた。
「スパイを食事だけで手なずけ、自国のファンに変えて帰すなんて……。これこそ『戦わずして勝つ』……! お嬢様は、伝説の軍師の生まれ変わりですか!?」
「いいえ。ただの市場拡大戦略(マーケティング)よ」
私は椅子から立ち上がった。 さあ、邪魔者は消えた。 今度こそ、誰にも邪魔されず、あの快適な水洗トイレで新聞を読む時間を楽しむのだ。
――しかし。 私のスローライフへの渇望とは裏腹に、世界は私を放っておかなかった。 数日後。今度は王都から、近衛騎士団長ヒルデガルドの名で、一通の極秘書簡が届くことになる。
『至急相談あり。――北の国境に、正体不明の魔物の群れが出現した。貴官の知恵を借りたい』
……またか。 私は天を仰いだ。 どうやら、内政チートの次は、ファンタジーの定番「魔物討伐」のコンサルティングをさせられる運命にあるらしい。
41
あなたにおすすめの小説
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる