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第31話:ピンクの転校生と、破綻したキラキラ公約
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魔界との通商条約も締結し、学園が「リリエラ経済圏」として安定成長を続けていたある日。 私の平穏(という名の独裁)を脅かす、ピンク色の台風が上陸した。
「――ごきげんよう、皆様! 今日からこの学園に転入しました、アリス・ドリームランドです!」
教室の教壇に立ったのは、ふわふわのピンク色の髪に、大きなリボンをつけた少女だった。男爵家の娘らしいが、制服を着崩し、スカートは校則違反スレスレの短さだ。 彼女は愛くるしい笑顔でウインクをした。
「私の夢は、この学園を『愛と笑顔』でいっぱいにすることです! みんな仲良くしましょうね!」
男子生徒の一部が「おぉ……可愛い」とざわめく。 だが、私の中のおっさん(経営者)は、瞬時に警報を鳴らした。
(……地雷だ。あのタイプは、組織の秩序(ルール)を『堅苦しい』と言って破壊し、代替案を出さずに現場を混乱させるクラッシャーだ)
私の予感は、放課後に的中した。
***
生徒会室に、アリスがアポなしで乗り込んできたのだ。 彼女は私の机をバン!と叩き、人差し指を突きつけた。
「リリエラ会長! あなた、間違ってます!」
「……何がでしょう? アポイントメントなしの訪問がマナー違反だということは間違いないですが」
「そんな細かいことじゃありません! 今の学園のことです!」
アリスは、窓の外――地下ダンジョンの入り口に向かう生徒たちの列を指差した。
「学生を地下で働かせて、お金儲けをするなんて酷すぎます! 学生の本分は勉強と恋(・)でしょう!? こんなブラックな労働、すぐに禁止すべきです!」
典型的な理想論だ。 私はため息をつき、資料をめくった。
「彼らは『成果報酬型』で、自らの意思で働いています。得た報酬で新しい参考書を買い、実験道具を揃えている。……彼らの学ぶ機会(オポチュニティ)を奪えと言うのですか?」
「お金なんて汚いです! 私が生徒会長になったら、地下労働なんて廃止します! その代わり、学食は『全品無料』にします! 制服も可愛くします! みんながハッピーになれる学園を作ります!」
――出た。 財源の裏付けのないバラマキ公約(ポピュリズム)だ。
「……アリスさん。学食を無料にする財源はどこから? 地下の収益(リソース)を絶てば、学園の運営費は赤字ですよ?」 「愛があればなんとかなります! 貴族の皆さんが少しずつ寄付すればいいんです!」
話が通じない。 彼女は「善意」が無限の資源だと信じている。一番厄介なタイプだ。
「宣戦布告します! 次の生徒会選挙、私が立候補します! リリエラ会長の『冷徹な独裁』から、みんなを解放してみせます!」
アリスはそう叫ぶと、嵐のように去っていった。 残された私は、こめかみを揉んだ。
「……やれやれ。馬鹿なライバル(競合他社)ほど、対処にコストがかかるものはないわ」
***
翌日から、アリスの選挙活動が始まった。 彼女の武器は「愛嬌」と「無責任な公約」、そして「手作りクッキー(無料配布)」だった。
「リリエラ会長は怖いですよね? 私が会長になったら、校則をなくして自由にします!」 「宿題も廃止! テストも廃止! 毎日パーティーしましょう!」
恐ろしいことに、一定数の生徒――特に、勉強や労働が嫌いな落ちこぼれ貴族や、私の実力主義についていけない層が、彼女に熱狂し始めた。
「そうだ! リリエラは厳しすぎる!」 「アリスちゃんこそ、俺たちの女神だ!」 「アリス親衛隊」が結成され、学園内の風紀が乱れ始めた。授業をサボる生徒が増え、地下ダンジョンの稼働率が低下し始めたのだ。
さらに悪いことに、彼女は私の「側近」たちにも魔の手を伸ばしていた。
中庭にて。 アリスが、ジークフリート王子に上目遣いで迫っていた。
「ジーク様ぁ……。リリエラ会長って、いつも数字の話ばかりでつまらなくないですか? 私なら、もっとジーク様を癒やしてあげられますよ?」
彼女はジークフリートの腕に胸を押し付ける。 いわゆる「ハニートラップ」だ。 それを見ていた私は、陰から様子を伺った。 さて、我が婚約者はどう出るか。
ジークフリートは、ニコリと爽やかに微笑んだ。
「……君、香水がきついね」 「へ?」 「それに、君の言う『癒やし』とは何だい? 僕にとっての癒やしは、リリエラ嬢と共に国の未来(GDP)について語り合い、彼女が考案した効率的なシステムが稼働する音を聞くことなんだが」
……重度の毒(リリエラ・イズム)に侵されていた。
「そ、そんな……。じゃあ、ガイウス様!」
アリスはターゲットを変え、通りかかった帝国皇太子ガイウスに抱きついた。
「ガイウス様! リリエラ会長なんて忘れて、私と……」 「退け。邪魔だ」
ガイウスはアリスを虫のように払いのけた。
「俺は今、リリエラから『マヨネーズ先物取引』の講義を受けるために急いでいる。貴様の作る湿気たクッキーになど興味はない」
「ひどいっ! ヴェルネット様ぁ!」
今度は魔界の姫に泣きつくが、ヴェルネットはプリンを吸い込みながら一蹴した。
「我に近づくな。貴様の思考は『糖分過多』だが『栄養(中身)』がない。リリエラの作るプリンのような『深み』がないのだ!」
――全滅。 アリスの「乙女ゲーム的攻略」は、私の教育(洗脳)を受けた実利主義者たちには全く通用しなかった。
***
そして迎えた、生徒会選挙の立会演説会。 講堂の壇上で、アリスは涙ながらに訴えた。
「リリエラ会長は、皆さんを数字でしか見ていません! 私はハートで見ます! みんなが楽をして、笑顔になれる学園を作ります!」
ワーッ!と盛り上がるアリス派の生徒たち。 次に、私の番だ。 私は壇上に立つと、一枚の巨大な模造紙を掲げた。
「……アリス候補の公約を実行した場合の『財政シミュレーション』です」
会場が静まり返る。
「学食無料化、宿題廃止による学力低下、ダンジョン閉鎖による収入減。……これらを実行すると、本学園は三ヶ月で『財政破綻(デフォルト)』します」
私は冷淡に告げた。
「破綻すれば、暖房は止まり、食堂は閉鎖され、校舎は廃墟となります。……『楽をする』代償は、『生活基盤の崩壊』です。貴方たちは、一時の甘い夢のために、明日食べるパンを捨てますか?」
突きつけられた現実(数字)。 アリス派の生徒たちの顔色が青ざめていく。 彼らは馬鹿ではない。私の統治下で「豊かさ」を享受していたからこそ、それを失う恐怖を理解できる。
「……いやだ。美味しい学食がなくなるのは嫌だ!」 「エアコンのない教室なんて地獄だ!」 「やっぱリリエラ様だ! リリエラ様についていく!」
空気が一変した。 アリスが「えっ? えっ? みんな、愛は!?」と叫ぶが、もう誰も彼女を見ない。 結果。 リリエラ:980票 アリス:20票(取り巻きのみ)
圧勝だった。 アリスはその場に崩れ落ち、泣きじゃくった。
「うわぁぁぁん! こんなの乙女ゲームじゃないぃぃ! どうしてイケメンたちが靡かないのよぉぉ!」
彼女もまた、異世界からの転生者だったのだろう。 だが、ここはゲームの世界ではない。 「金」と「生活」がかかった、シビアな現実(リアル)なのだ。
私は泣いているアリスに近づき、ハンカチ(マヨネーズ刺繍入り)を差し出した。
「……アリスさん。貴女の『人心掌握術(愛想の良さ)』と『行動力』は評価します」 「……え?」 「その才能、使い道を間違えなければ金になります。……どうですか? 当生徒会の『広報部長』として働きませんか? もちろん、一から経済学を叩き込みますが」
アリスはポカンと口を開け、そして――私の圧倒的な器(と支配力)の前にひれ伏した。
「……はい。勉強させてください、お姉様……!」
こうして、ピンクの台風は私の軍門に下り、生徒会の「客寄せパンダ(広報担当)」として馬車馬のように働かされることになった。 彼女の作った「キラキラしたポスター」は、意外にも大衆受けが良く、学園のブランドイメージ向上に貢献したとかしないとか。
学園内の憂いは消えた。 だが、私の周りを固める「次世代の支配者たち(王子、皇太子、魔女)」の結束が強固になりすぎたことで、周辺諸国がこの学園を「世界征服のための司令部」だと誤解し始めていた。
――次回。 『リリエラ包囲網』。 諸国の王たちが恐れをなし、学園に対して「査察団」を送り込んでくる。 だが、そこで彼らが見たのは、世界最先端の技術見本市(万博)だった……。
「――ごきげんよう、皆様! 今日からこの学園に転入しました、アリス・ドリームランドです!」
教室の教壇に立ったのは、ふわふわのピンク色の髪に、大きなリボンをつけた少女だった。男爵家の娘らしいが、制服を着崩し、スカートは校則違反スレスレの短さだ。 彼女は愛くるしい笑顔でウインクをした。
「私の夢は、この学園を『愛と笑顔』でいっぱいにすることです! みんな仲良くしましょうね!」
男子生徒の一部が「おぉ……可愛い」とざわめく。 だが、私の中のおっさん(経営者)は、瞬時に警報を鳴らした。
(……地雷だ。あのタイプは、組織の秩序(ルール)を『堅苦しい』と言って破壊し、代替案を出さずに現場を混乱させるクラッシャーだ)
私の予感は、放課後に的中した。
***
生徒会室に、アリスがアポなしで乗り込んできたのだ。 彼女は私の机をバン!と叩き、人差し指を突きつけた。
「リリエラ会長! あなた、間違ってます!」
「……何がでしょう? アポイントメントなしの訪問がマナー違反だということは間違いないですが」
「そんな細かいことじゃありません! 今の学園のことです!」
アリスは、窓の外――地下ダンジョンの入り口に向かう生徒たちの列を指差した。
「学生を地下で働かせて、お金儲けをするなんて酷すぎます! 学生の本分は勉強と恋(・)でしょう!? こんなブラックな労働、すぐに禁止すべきです!」
典型的な理想論だ。 私はため息をつき、資料をめくった。
「彼らは『成果報酬型』で、自らの意思で働いています。得た報酬で新しい参考書を買い、実験道具を揃えている。……彼らの学ぶ機会(オポチュニティ)を奪えと言うのですか?」
「お金なんて汚いです! 私が生徒会長になったら、地下労働なんて廃止します! その代わり、学食は『全品無料』にします! 制服も可愛くします! みんながハッピーになれる学園を作ります!」
――出た。 財源の裏付けのないバラマキ公約(ポピュリズム)だ。
「……アリスさん。学食を無料にする財源はどこから? 地下の収益(リソース)を絶てば、学園の運営費は赤字ですよ?」 「愛があればなんとかなります! 貴族の皆さんが少しずつ寄付すればいいんです!」
話が通じない。 彼女は「善意」が無限の資源だと信じている。一番厄介なタイプだ。
「宣戦布告します! 次の生徒会選挙、私が立候補します! リリエラ会長の『冷徹な独裁』から、みんなを解放してみせます!」
アリスはそう叫ぶと、嵐のように去っていった。 残された私は、こめかみを揉んだ。
「……やれやれ。馬鹿なライバル(競合他社)ほど、対処にコストがかかるものはないわ」
***
翌日から、アリスの選挙活動が始まった。 彼女の武器は「愛嬌」と「無責任な公約」、そして「手作りクッキー(無料配布)」だった。
「リリエラ会長は怖いですよね? 私が会長になったら、校則をなくして自由にします!」 「宿題も廃止! テストも廃止! 毎日パーティーしましょう!」
恐ろしいことに、一定数の生徒――特に、勉強や労働が嫌いな落ちこぼれ貴族や、私の実力主義についていけない層が、彼女に熱狂し始めた。
「そうだ! リリエラは厳しすぎる!」 「アリスちゃんこそ、俺たちの女神だ!」 「アリス親衛隊」が結成され、学園内の風紀が乱れ始めた。授業をサボる生徒が増え、地下ダンジョンの稼働率が低下し始めたのだ。
さらに悪いことに、彼女は私の「側近」たちにも魔の手を伸ばしていた。
中庭にて。 アリスが、ジークフリート王子に上目遣いで迫っていた。
「ジーク様ぁ……。リリエラ会長って、いつも数字の話ばかりでつまらなくないですか? 私なら、もっとジーク様を癒やしてあげられますよ?」
彼女はジークフリートの腕に胸を押し付ける。 いわゆる「ハニートラップ」だ。 それを見ていた私は、陰から様子を伺った。 さて、我が婚約者はどう出るか。
ジークフリートは、ニコリと爽やかに微笑んだ。
「……君、香水がきついね」 「へ?」 「それに、君の言う『癒やし』とは何だい? 僕にとっての癒やしは、リリエラ嬢と共に国の未来(GDP)について語り合い、彼女が考案した効率的なシステムが稼働する音を聞くことなんだが」
……重度の毒(リリエラ・イズム)に侵されていた。
「そ、そんな……。じゃあ、ガイウス様!」
アリスはターゲットを変え、通りかかった帝国皇太子ガイウスに抱きついた。
「ガイウス様! リリエラ会長なんて忘れて、私と……」 「退け。邪魔だ」
ガイウスはアリスを虫のように払いのけた。
「俺は今、リリエラから『マヨネーズ先物取引』の講義を受けるために急いでいる。貴様の作る湿気たクッキーになど興味はない」
「ひどいっ! ヴェルネット様ぁ!」
今度は魔界の姫に泣きつくが、ヴェルネットはプリンを吸い込みながら一蹴した。
「我に近づくな。貴様の思考は『糖分過多』だが『栄養(中身)』がない。リリエラの作るプリンのような『深み』がないのだ!」
――全滅。 アリスの「乙女ゲーム的攻略」は、私の教育(洗脳)を受けた実利主義者たちには全く通用しなかった。
***
そして迎えた、生徒会選挙の立会演説会。 講堂の壇上で、アリスは涙ながらに訴えた。
「リリエラ会長は、皆さんを数字でしか見ていません! 私はハートで見ます! みんなが楽をして、笑顔になれる学園を作ります!」
ワーッ!と盛り上がるアリス派の生徒たち。 次に、私の番だ。 私は壇上に立つと、一枚の巨大な模造紙を掲げた。
「……アリス候補の公約を実行した場合の『財政シミュレーション』です」
会場が静まり返る。
「学食無料化、宿題廃止による学力低下、ダンジョン閉鎖による収入減。……これらを実行すると、本学園は三ヶ月で『財政破綻(デフォルト)』します」
私は冷淡に告げた。
「破綻すれば、暖房は止まり、食堂は閉鎖され、校舎は廃墟となります。……『楽をする』代償は、『生活基盤の崩壊』です。貴方たちは、一時の甘い夢のために、明日食べるパンを捨てますか?」
突きつけられた現実(数字)。 アリス派の生徒たちの顔色が青ざめていく。 彼らは馬鹿ではない。私の統治下で「豊かさ」を享受していたからこそ、それを失う恐怖を理解できる。
「……いやだ。美味しい学食がなくなるのは嫌だ!」 「エアコンのない教室なんて地獄だ!」 「やっぱリリエラ様だ! リリエラ様についていく!」
空気が一変した。 アリスが「えっ? えっ? みんな、愛は!?」と叫ぶが、もう誰も彼女を見ない。 結果。 リリエラ:980票 アリス:20票(取り巻きのみ)
圧勝だった。 アリスはその場に崩れ落ち、泣きじゃくった。
「うわぁぁぁん! こんなの乙女ゲームじゃないぃぃ! どうしてイケメンたちが靡かないのよぉぉ!」
彼女もまた、異世界からの転生者だったのだろう。 だが、ここはゲームの世界ではない。 「金」と「生活」がかかった、シビアな現実(リアル)なのだ。
私は泣いているアリスに近づき、ハンカチ(マヨネーズ刺繍入り)を差し出した。
「……アリスさん。貴女の『人心掌握術(愛想の良さ)』と『行動力』は評価します」 「……え?」 「その才能、使い道を間違えなければ金になります。……どうですか? 当生徒会の『広報部長』として働きませんか? もちろん、一から経済学を叩き込みますが」
アリスはポカンと口を開け、そして――私の圧倒的な器(と支配力)の前にひれ伏した。
「……はい。勉強させてください、お姉様……!」
こうして、ピンクの台風は私の軍門に下り、生徒会の「客寄せパンダ(広報担当)」として馬車馬のように働かされることになった。 彼女の作った「キラキラしたポスター」は、意外にも大衆受けが良く、学園のブランドイメージ向上に貢献したとかしないとか。
学園内の憂いは消えた。 だが、私の周りを固める「次世代の支配者たち(王子、皇太子、魔女)」の結束が強固になりすぎたことで、周辺諸国がこの学園を「世界征服のための司令部」だと誤解し始めていた。
――次回。 『リリエラ包囲網』。 諸国の王たちが恐れをなし、学園に対して「査察団」を送り込んでくる。 だが、そこで彼らが見たのは、世界最先端の技術見本市(万博)だった……。
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