柴犬に変身できるようになった僕が、ダンジョン配信を始めたらバズった〜気づかずにショタの性癖を歪めてたようです〜

暁 とと

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第62話 討伐

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 25層に到着した。

 そこに待ち構えていたのは、事前の情報通り巨大な斧を携えたミノタウロスだった。

 「ブフォオ!!」

『凄い迫力だ....』
『今からコイツと戦うのか....』
『凄いな』

 鼻息を荒げた次の瞬間、ミノタウロスが地を揺るがすほどの勢いで踏み込んできた。

 「くっ——!!」

 咄嗟に両手でハンマーを構え、その一撃を正面から受け止める。
 鉄と鉄がぶつかるような衝撃が走り、腕に電撃のような痺れが広がった。しかし、足を踏ん張り、必死に耐える。

 「グウォ!?」

『凄い』
『柴犬さんがかっこいい!!』
『ミノタウロスと互角!?いや、少し柴犬さんが有利か!?』

 ミノタウロスが驚いたように目を見開いた、その隙を——

 「にゃぁあああ!!」

 アリスが駆け上がり、鋭い爪でミノタウロスの左足を切り裂いた。
 その一撃に肉が裂け、血飛沫が舞う。しかし、相手は強靭な魔物。まだ止まらない。

 「えい!!」

 続けて美緒がしなやかな尾を振るい、ミノタウロスの膝裏に強烈な一撃を叩き込む。
 重い音が響き、獣の足がわずかに沈む。だが——

 「グゥウ.....」

『ナイスコンボ』
『やっぱり、美緒とアリスのコラボ攻撃は凄い』

 苦痛の声を漏らしつつも、ミノタウロスは攻撃の手を止めることなく、逆に反撃の構えを見せた。

 「グォオオオオ!!」

 怒り狂った咆哮と共に、横薙ぎの一撃が美緒を狙う。

 「ふん!!」

 その瞬間、俺は力を込めてハンマーを叩きつけた。

 「ドンッ!!」

『ナイスアシスト!!』
『すげえええええええ!!』

 重く鈍い音が響き、ミノタウロスの大斧を叩き落とす。
 巨体がわずかにぐらついた。

 「ぐふぉ!!」

 武器を手放したミノタウロスは、無防備な状態。

 「今にゃ!!」

 アリスと美緒が一斉に跳躍し、ミノタウロスの顔面に狙いを定めた。

 「シャアアア!!」

 アリスの鋭い爪が眼球を裂き、美緒の尾が顎を強打する。

 「グフォォオオオ!!」

 視界を奪われたミノタウロスは、咆哮と共に暴れ狂う。
 四方八方へ手を振り回し、床を踏み砕き、壁を殴りつける。

「にゃあ!?」
「ぐぅう!!」

『耐えた!!』
『加工した魔石の性能良すぎ!!』
『あぶねえ!!』

 美緒さんとアリスさんが、ミノタウロスの拳が当たった。だが、僕の加工した魔石を渡していたおかげで、何とか無傷だ。

「おりゃああああ!!」

 俺はハンマーを高く振り上げ、全身の力を込めてミノタウロスの頭頂部目掛けて振り下ろした。

『ドォン!!』

鈍い破裂音と共に、巨体が崩れ落ちミノタウロスを倒した。ミノタウロスがいた場所には、バスケットボールほど大きな魔石がドロップした。

『ミノタウロスを倒した....』
『改めて....この三人すげええ』
『おめでとう御座います!!』

 ダンジョンの25階層に潜むミノタウロスを討伐することができた。
 そして、そのミノタウロスの魔石は、なんとオークキングのものよりも大きかった。

「ふう~、疲れた~」
「柴犬さんがくれた加工済み魔石の効果、すごいね~」
「えへへ~」

 ヘトヘトになりながらも、ようやくダンジョンを脱出すると、外はすでに夜中だった。
 そのまま旅館へ戻り、体を休め家に帰ることにした。
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