93 / 120
第15章 媚態
4
しおりを挟む
「いつまでたっても儂を楽しませることが出来なければ、同心連中の接待に格下げする。心しておけ」
仙千代は、大黒屋が言わんとする意味を悟ると、苦痛の中から快楽を取り出そうと虚しい努力を重ねた。
──蔵人。
ごめん。
もう会えない──。
痛みに切り刻まれる意識の中で、仙千代は、蔵人を忘れて、自分自身をも捨ててしまおうと思った。
そうすれば、楽になれるかも知れないと思った。
──氷見仙千代は死んだ。私はもう、人ですらない。氷見家の次男、仙千代は、もうどこにもいないのだ……。
そう自分に言い聞かせて、大黒屋に犯される拷問に耐えながら、なんとか感じている演技をしようとしてみるものの、あまりの痛みに己の反応を制御できず、苦闘する日々が続いた。
やがて、腰の奥のほうで、快楽の芽のようなものが生じてくるのを感じた。
当初は激しい苦痛に圧倒されて、薄ぼんやりとした感覚でしかなかったものが、何度も回数を重ね、その欠片を必死にかき集めているうちに、だんだんと輪郭をあらわにした。
「旦那様、私を壊して……めちゃくちゃにして……!」
仙千代は、せっかく捕らえた快楽の尻尾を逃さんとばかりに、すらりとした脚を大黒屋の下肢に絡ませて抱き寄せる。
「お願いです……旦那様以外に…抱かれたくありません……」
仙千代は大黒屋にしがみついて泣いた。
半ば演技であるが、もう半分は、昼も夜も何十人もの男に輪姦される毎日は耐えられない、そこまで酷い目には遭わせないでほしいという必死の哀願だった。
「お前も随分かわいいことを言うようになったじゃないか。どうせ、接待が嫌だから、儂に取り入って免れようって魂胆だろう?」
大黒屋はあしらうように鼻で笑ったが、顔にはまんざらでもなさそうな表情が浮かんでいた。
「生憎ながら、儂は淫売を囲うほど悪趣味ではない。囲い者にして愛でるなら、汚れを知らぬ生童に限るわい」
そう言って、仙千代に嘲笑を浴びせかける。
「お前みたいに、ちょんの間で数え切れぬほどの男の肉棒を咥え込んできた中古穴は、所詮ただの接待要員、儂にとってはおもちゃに過ぎぬ、勘違いするな」
大黒屋は己の言葉にますます興奮し、激しく腰を打ちつけた。
仙千代は、大黒屋が言わんとする意味を悟ると、苦痛の中から快楽を取り出そうと虚しい努力を重ねた。
──蔵人。
ごめん。
もう会えない──。
痛みに切り刻まれる意識の中で、仙千代は、蔵人を忘れて、自分自身をも捨ててしまおうと思った。
そうすれば、楽になれるかも知れないと思った。
──氷見仙千代は死んだ。私はもう、人ですらない。氷見家の次男、仙千代は、もうどこにもいないのだ……。
そう自分に言い聞かせて、大黒屋に犯される拷問に耐えながら、なんとか感じている演技をしようとしてみるものの、あまりの痛みに己の反応を制御できず、苦闘する日々が続いた。
やがて、腰の奥のほうで、快楽の芽のようなものが生じてくるのを感じた。
当初は激しい苦痛に圧倒されて、薄ぼんやりとした感覚でしかなかったものが、何度も回数を重ね、その欠片を必死にかき集めているうちに、だんだんと輪郭をあらわにした。
「旦那様、私を壊して……めちゃくちゃにして……!」
仙千代は、せっかく捕らえた快楽の尻尾を逃さんとばかりに、すらりとした脚を大黒屋の下肢に絡ませて抱き寄せる。
「お願いです……旦那様以外に…抱かれたくありません……」
仙千代は大黒屋にしがみついて泣いた。
半ば演技であるが、もう半分は、昼も夜も何十人もの男に輪姦される毎日は耐えられない、そこまで酷い目には遭わせないでほしいという必死の哀願だった。
「お前も随分かわいいことを言うようになったじゃないか。どうせ、接待が嫌だから、儂に取り入って免れようって魂胆だろう?」
大黒屋はあしらうように鼻で笑ったが、顔にはまんざらでもなさそうな表情が浮かんでいた。
「生憎ながら、儂は淫売を囲うほど悪趣味ではない。囲い者にして愛でるなら、汚れを知らぬ生童に限るわい」
そう言って、仙千代に嘲笑を浴びせかける。
「お前みたいに、ちょんの間で数え切れぬほどの男の肉棒を咥え込んできた中古穴は、所詮ただの接待要員、儂にとってはおもちゃに過ぎぬ、勘違いするな」
大黒屋は己の言葉にますます興奮し、激しく腰を打ちつけた。
32
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる