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番外編SS
BLUE HEAVEN4
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「あれ? 陽介が勉強してるとか天気大丈夫かな?」
真利が人の気配が少なくなった3時頃、学食のテーブルで熱心にパソコンとテキストを散乱させる陽介を見つけて声を掛けた。
「お前こそ珍しい、今日ヅラじゃねーの?」
真利を見つけて顔を上げた陽介の声に眉を寄せる。
「ヅラって言うのやめてくんない?あれはウィッグっていうの、ウィッグ」
「同じ意味じゃねーか。で、何? 今日はシゴト?」
「んーん、今日はコッチなんだ」
アンニュイに笑った真利は緩くウェーブのかかった前髪をゆるやかに掻き上げて陽介の前に座った。ここのところ綺麗なロングヘアの姿ばかりだったので、短い真利は何だか新鮮だ。
「陽介最近あんまり遊んでないらしいじゃん。勉強熱心になったって噂ホントだったんだ。禁煙もしてるしね」
ふふ、と真利は柔らかく笑ってお気に入りのコーヒーショップで買ってきたらしいやたら甘そうな飲み物を片手に陽介を見る。
「早く医者になりてぇんだよ。ただの医者じゃなくて使える医者に」
「この前言ってた天使がきっかけ?」
楽しそうに身を乗り出して聞いてくる。色々根掘り葉掘り聞いてくる面倒臭いやつだが、陽介の話を不必要に他人に流したりしないのは長い付き合いで知っている。
それに、誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
「そ。何にもしてやれないってマジ悔しい。初めて知った」
陽介の返事に真利は驚いたように目を見開いた。
「へぇ。人ってこんなに変わるもんかな? でも今一生懸命やったところで、天使ちゃんの病気、陽介が治してあげるのは難しくない?」
真利の問いに沢村はパソコンから顔を上げた。
「そうなんだけどな。悔しくて何かしないでいらんねぇんだよな。今やってもあいつを助けてやれるのは俺じゃねぇってわかってんだけど、早く助けられる人間になりてぇってすげぇ思うんだよ。今まで何で医者になろうとしてたのか思い出せなくなるくらい、今医者になりたい」
沢村のジレンマの混じった表情に
「へぇ、本気で好きなんだ」
真利は言った。
「はぁ? 好き? あいつまだ中2だぞ? でもって早生まれだから13歳」
「えっ……13歳? ヤバくない? 陽介ショタコンだったんだ……だから女にはあんなに冷たくサヨナラできるんだね」
真利が切れ長の目を楽しそうに瞬かせてなるほど、と納得する。
「だから、そういうんじゃねぇっつってんじゃん。ショタコンっつーな」
軽く真利を睨む。
「陽介もしかして自覚ないの?」
「は?」
「陽介の顔にその子のこと、大好きだって書いてあるけど」
そのときの真利の顔は彼らしくもなく、いたく真面目な表情であった。
「だから、そんなんじゃ、ねぇって言ってんだろうが」
呟くように言った声は陽介らしくなく、酷く小さいものであった。
真利が人の気配が少なくなった3時頃、学食のテーブルで熱心にパソコンとテキストを散乱させる陽介を見つけて声を掛けた。
「お前こそ珍しい、今日ヅラじゃねーの?」
真利を見つけて顔を上げた陽介の声に眉を寄せる。
「ヅラって言うのやめてくんない?あれはウィッグっていうの、ウィッグ」
「同じ意味じゃねーか。で、何? 今日はシゴト?」
「んーん、今日はコッチなんだ」
アンニュイに笑った真利は緩くウェーブのかかった前髪をゆるやかに掻き上げて陽介の前に座った。ここのところ綺麗なロングヘアの姿ばかりだったので、短い真利は何だか新鮮だ。
「陽介最近あんまり遊んでないらしいじゃん。勉強熱心になったって噂ホントだったんだ。禁煙もしてるしね」
ふふ、と真利は柔らかく笑ってお気に入りのコーヒーショップで買ってきたらしいやたら甘そうな飲み物を片手に陽介を見る。
「早く医者になりてぇんだよ。ただの医者じゃなくて使える医者に」
「この前言ってた天使がきっかけ?」
楽しそうに身を乗り出して聞いてくる。色々根掘り葉掘り聞いてくる面倒臭いやつだが、陽介の話を不必要に他人に流したりしないのは長い付き合いで知っている。
それに、誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。
「そ。何にもしてやれないってマジ悔しい。初めて知った」
陽介の返事に真利は驚いたように目を見開いた。
「へぇ。人ってこんなに変わるもんかな? でも今一生懸命やったところで、天使ちゃんの病気、陽介が治してあげるのは難しくない?」
真利の問いに沢村はパソコンから顔を上げた。
「そうなんだけどな。悔しくて何かしないでいらんねぇんだよな。今やってもあいつを助けてやれるのは俺じゃねぇってわかってんだけど、早く助けられる人間になりてぇってすげぇ思うんだよ。今まで何で医者になろうとしてたのか思い出せなくなるくらい、今医者になりたい」
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「へぇ、本気で好きなんだ」
真利は言った。
「はぁ? 好き? あいつまだ中2だぞ? でもって早生まれだから13歳」
「えっ……13歳? ヤバくない? 陽介ショタコンだったんだ……だから女にはあんなに冷たくサヨナラできるんだね」
真利が切れ長の目を楽しそうに瞬かせてなるほど、と納得する。
「だから、そういうんじゃねぇっつってんじゃん。ショタコンっつーな」
軽く真利を睨む。
「陽介もしかして自覚ないの?」
「は?」
「陽介の顔にその子のこと、大好きだって書いてあるけど」
そのときの真利の顔は彼らしくもなく、いたく真面目な表情であった。
「だから、そんなんじゃ、ねぇって言ってんだろうが」
呟くように言った声は陽介らしくなく、酷く小さいものであった。
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