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強面騎士団長は宿敵だったはずなのに5章
目覚めないユノを待つ間
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サランは一つ深く呼吸した。
キリヤが自身の竜のグレイスからユノを抱きかかえて降り、フィアマの方に向かってくる。
アンドレアは励ますようにサランの背中を撫でた。温かくて大きな掌だ。
サランはそれだけで頭の中がクリアになっていくのがわかった。凍傷の治癒魔法のやり方を頭の中で順に辿る。
――大丈夫、できる。
サランは一つ頷いてから、フィアマを撫でて彼の耳元に囁いた。
「フィアマ、これから君に僕の友達を乗せてくれる? 彼は今大きな傷を負っているから温かいフィアマの上で治療させてもらいたいんだ。君が怖いことは絶対にしないから」
「クゥーン」
「うん。いいよ。帰ったらいっぱい一緒に遊ぼうね」
不思議なくらいフィアマの思ったことがサランに流れてくるみたいだった。
サランがそっとフィアマに額を押し当てて撫でると、ユノを抱きかかえたキリヤがフィアマの背に乗った。
フィアマの背は広いので、ユノを寝かせて治癒魔法を掛けられるスペースが十分にあった。
あたりはすでに暗かったので、よく見えるようにキリヤがランタンを掲げてくれた。
「洞窟の中で僕の魔力が尽きるまでは治癒魔法を使ったが、これが限界だった。あとを頼めるか?」
「やってみます……っ」
ユノの顔色は悪かったが、意識を失っている割には皮膚の状態は悪くなかった。キリヤが治癒魔法を掛けてくれたお陰だろう。
サランはユノの体に掌を翳した。皮膚は徐々に正常な状態を取り戻す。サランが丁寧に全身に治癒魔法を掛けると弱くて今にも消えそうであった脈も回復し、全身の隅々までしっかりと血液が流れているのがわかる。
もう目を覚ましてもいいはずだ。
「ユノ……ユノ?」
優しく体に触れて名を呼んでみると返答は一切ないし、ぴくりと反応することもない。
――おかしい。順調に回復しているはずなのに、どうして……
サランは丹念にユノの全身に手を翳して治癒魔法を掛け続ける。
そして、とうとうサランの魔力が全て尽きるまで治癒魔法を使った。
それなのに。
「凍傷も低体温症も治ったと思うのに、意識が戻らない……っ」
サランの悲痛な声があたりを切り裂くように響いた。
そのとき、サランの声に呼応するようにランタンの炎が揺れた。
「え……?」
アンドレアと一緒にその声に耳を傾けていたことが功を奏してか、サランはランタンの中で火の精がなにかサラン達に必死に伝えようとしてくれていることがわかった。
「アンドレアっ! ユノの……ユノのノートっ!」
新しい炎の魔法を作り出しているところのアンドレアは、いつでも火の精とコミュニケーションが取れるようにローブにノートをしまっているのだ。
アンドレアがノートを取り出している間に、キリヤが火の精にもう一度ゆっくり同じことを話してほしいと火の精の言葉で伝えた。
まさかキリヤが火の精の言葉を話せるとは思わずサランは驚いてしまったが、よく考えるとサランだってユノと一緒にいて火の精の言葉に興味を持った。キリヤだって同じように興味を持って勉強したりユノに教えてもらったりしたのだろう。
三人で必死に火の精と会話をした。火の精も三人に合わせてゆっくりと話してくれたお陰で、火の精が伝えたいことはしっかりと理解できたが……
『からだのしんにできたこおりは、まほうでとかすことができない。かんぜんにこおりつくまでに、ユノとあいしあうひとが あいをつたえてあたためないと、いけない』
その言葉を聞いてサランは愕然とした。
これまで自分が努力してきたことでユノを助けられると思ったのに、それは無駄だと言われたような気持になった。
おそらくユノを助けられる人はサランではない。
何か言わなくてはと思うのにサランは言葉が出ず、ユノを助けることができるだろうキリヤの顔を見た。
「キリヤ様、一旦別邸に戻ったほうがよさそうですね」
素早く状況を判断したアンドレアがそう言った。そして、温かいフィアマの上に乗って王家の別邸に戻った。
パチパチと火の爆ぜる音がして、サランは目を開けた。
「あれ……ここは?」
「サラン! よかった! 魔力を限界まで使い尽くしたせいで、キリヤ様の部屋を出るなり倒れたんだ。ここは俺の家の別邸だ。学校のほうにはサランは体調不良のためうちで預かっていると連絡してある」
「……っユノは⁉ ……っと……」
温かくて柔らかいベッドに寝かされていたサランは慌てて飛び起きると、ぐらりと眩暈がしてサランは再び崩れ落ちた。
「サラン⁉ 大丈夫か⁉」
「だ……大丈夫……急に起き上がったから眩暈がしただけ……それよりユノは……っ」
「まだキリヤ様からは連絡はない。だが、キリヤ様はきっとユノを助けられるはずだから、心配するな。サランだって、魔力をギリギリまで使い果たしてしまったから大変だったんだぞ。寝ている間に別邸に駐在している治癒師に診てもらったんだが、本当に命が危ないラインのところまで魔力を使っていたそうだ。いくらユノの為とはいえ、魔力の使い過ぎでサランに何かあったら、ユノが目覚めても悲しむだろ。それがわからないサランじゃないはずだ」
アンドレアのシャツを掴んで、必死にユノの様子を尋ねるサランにアンドレアは答え、そして決して荒らげない口調ではあるが、厳しくサランを叱った。
「うん……どうしてもユノを救いたくて……でも僕の力じゃ無理だった……っ」
「サランは十分やったよ。ユノの凍傷や低体温症を完璧に治したのはサランだ。サランがいなかったら、ユノは命の望みを繋ぐことはできなかった」
サランが声を詰まらせると、アンドレアはサランの瞳を覗き込み、真摯に言ってくれた。
「サランは結構長い間意識を失っていたんだ。なにか食べよう」
「食欲なんて、ないよ」
「でも食べなきゃだめだ……ユノが目覚めた時、サランが衰弱していたらきっと悲しむ」
トントンと部屋がノックされたのち、料理の入ったワゴンを押した使用人魔女が現れた。アンドレアはいつの間に食事を頼んでいたのだろうか。
使用人魔女は部屋の暖炉の前のテーブルに料理を並べると静かに出て行った。
「体に優しいものを頼んだから、きっと食べられる」
「わ……っ自分で歩ける……って」
「また倒れるぞ。いいから大人しくしとけ」
そう言うと、アンドレアはサランを軽々と抱き上げた。
そしてアンドレアは暖炉前のテーブルの前に座った。
ソファには座らず、ソファの座面を背にしてラグの上にアンドレアは腰を下ろすと、大きく開いた足の間にサランを座らせ、背中から抱くような体勢で座った。
後ろから抱っこされているような体勢は恥ずかしかったが、座ってみると体は怠くアンドレアの広い胸に寄りかかると体がかなり楽だった。
やわらかく煮た野菜のスープをひと口飲むと体に染み渡るようだった。
「……おいしい……」
「そうか。よかった……ってどうした⁉ どこか痛いのか⁉」
スープがおいしいと思ってあっという間に平らげてしまったら、なぜか涙が出てきたのだ。そっとサランの顔を覗き込んだアンドレアがサランの頬に光るものを見つけて狼狽えた声を上げた。
「ううん。どこも痛くない……ユノが無事かわからなくて心配でたまらないのに、僕ときたらお腹が空いて食べ物がおいしい……だなんて、って思ったら……っ」
終にはしゃくりあげながらサランが言うと、アンドレアはサランの頬に流れる涙をその長い指先で拭った。
「生きているんだから、当たり前だ。しっかり食べて寝て、それでユノの意識が戻るのを待つ。ユノだってサランにそうしてほしいはずだ」
「でも……っでも……っ僕はこんなにユノが好きなのにっ」
サランが絞り出すように言うと、大きな掌がわかっている、というようにサランをギュッと抱きしめた。
「だからこそ元気になってユノを待とう、な?」
小さい子に言い聞かせるような言い方にまたサランの涙が追加されてしまう。
ユノを助けられなかったことも、ユノの意識が戻らないことも嫌で悲しくて、アンドレアの胸でサランは泣きじゃくってしまう。
「サラン……体が熱い。熱があるかもしれんな」
「え……」
アンドレアはそう言うと、すぐに治癒師を再度手配した。
キリヤが自身の竜のグレイスからユノを抱きかかえて降り、フィアマの方に向かってくる。
アンドレアは励ますようにサランの背中を撫でた。温かくて大きな掌だ。
サランはそれだけで頭の中がクリアになっていくのがわかった。凍傷の治癒魔法のやり方を頭の中で順に辿る。
――大丈夫、できる。
サランは一つ頷いてから、フィアマを撫でて彼の耳元に囁いた。
「フィアマ、これから君に僕の友達を乗せてくれる? 彼は今大きな傷を負っているから温かいフィアマの上で治療させてもらいたいんだ。君が怖いことは絶対にしないから」
「クゥーン」
「うん。いいよ。帰ったらいっぱい一緒に遊ぼうね」
不思議なくらいフィアマの思ったことがサランに流れてくるみたいだった。
サランがそっとフィアマに額を押し当てて撫でると、ユノを抱きかかえたキリヤがフィアマの背に乗った。
フィアマの背は広いので、ユノを寝かせて治癒魔法を掛けられるスペースが十分にあった。
あたりはすでに暗かったので、よく見えるようにキリヤがランタンを掲げてくれた。
「洞窟の中で僕の魔力が尽きるまでは治癒魔法を使ったが、これが限界だった。あとを頼めるか?」
「やってみます……っ」
ユノの顔色は悪かったが、意識を失っている割には皮膚の状態は悪くなかった。キリヤが治癒魔法を掛けてくれたお陰だろう。
サランはユノの体に掌を翳した。皮膚は徐々に正常な状態を取り戻す。サランが丁寧に全身に治癒魔法を掛けると弱くて今にも消えそうであった脈も回復し、全身の隅々までしっかりと血液が流れているのがわかる。
もう目を覚ましてもいいはずだ。
「ユノ……ユノ?」
優しく体に触れて名を呼んでみると返答は一切ないし、ぴくりと反応することもない。
――おかしい。順調に回復しているはずなのに、どうして……
サランは丹念にユノの全身に手を翳して治癒魔法を掛け続ける。
そして、とうとうサランの魔力が全て尽きるまで治癒魔法を使った。
それなのに。
「凍傷も低体温症も治ったと思うのに、意識が戻らない……っ」
サランの悲痛な声があたりを切り裂くように響いた。
そのとき、サランの声に呼応するようにランタンの炎が揺れた。
「え……?」
アンドレアと一緒にその声に耳を傾けていたことが功を奏してか、サランはランタンの中で火の精がなにかサラン達に必死に伝えようとしてくれていることがわかった。
「アンドレアっ! ユノの……ユノのノートっ!」
新しい炎の魔法を作り出しているところのアンドレアは、いつでも火の精とコミュニケーションが取れるようにローブにノートをしまっているのだ。
アンドレアがノートを取り出している間に、キリヤが火の精にもう一度ゆっくり同じことを話してほしいと火の精の言葉で伝えた。
まさかキリヤが火の精の言葉を話せるとは思わずサランは驚いてしまったが、よく考えるとサランだってユノと一緒にいて火の精の言葉に興味を持った。キリヤだって同じように興味を持って勉強したりユノに教えてもらったりしたのだろう。
三人で必死に火の精と会話をした。火の精も三人に合わせてゆっくりと話してくれたお陰で、火の精が伝えたいことはしっかりと理解できたが……
『からだのしんにできたこおりは、まほうでとかすことができない。かんぜんにこおりつくまでに、ユノとあいしあうひとが あいをつたえてあたためないと、いけない』
その言葉を聞いてサランは愕然とした。
これまで自分が努力してきたことでユノを助けられると思ったのに、それは無駄だと言われたような気持になった。
おそらくユノを助けられる人はサランではない。
何か言わなくてはと思うのにサランは言葉が出ず、ユノを助けることができるだろうキリヤの顔を見た。
「キリヤ様、一旦別邸に戻ったほうがよさそうですね」
素早く状況を判断したアンドレアがそう言った。そして、温かいフィアマの上に乗って王家の別邸に戻った。
パチパチと火の爆ぜる音がして、サランは目を開けた。
「あれ……ここは?」
「サラン! よかった! 魔力を限界まで使い尽くしたせいで、キリヤ様の部屋を出るなり倒れたんだ。ここは俺の家の別邸だ。学校のほうにはサランは体調不良のためうちで預かっていると連絡してある」
「……っユノは⁉ ……っと……」
温かくて柔らかいベッドに寝かされていたサランは慌てて飛び起きると、ぐらりと眩暈がしてサランは再び崩れ落ちた。
「サラン⁉ 大丈夫か⁉」
「だ……大丈夫……急に起き上がったから眩暈がしただけ……それよりユノは……っ」
「まだキリヤ様からは連絡はない。だが、キリヤ様はきっとユノを助けられるはずだから、心配するな。サランだって、魔力をギリギリまで使い果たしてしまったから大変だったんだぞ。寝ている間に別邸に駐在している治癒師に診てもらったんだが、本当に命が危ないラインのところまで魔力を使っていたそうだ。いくらユノの為とはいえ、魔力の使い過ぎでサランに何かあったら、ユノが目覚めても悲しむだろ。それがわからないサランじゃないはずだ」
アンドレアのシャツを掴んで、必死にユノの様子を尋ねるサランにアンドレアは答え、そして決して荒らげない口調ではあるが、厳しくサランを叱った。
「うん……どうしてもユノを救いたくて……でも僕の力じゃ無理だった……っ」
「サランは十分やったよ。ユノの凍傷や低体温症を完璧に治したのはサランだ。サランがいなかったら、ユノは命の望みを繋ぐことはできなかった」
サランが声を詰まらせると、アンドレアはサランの瞳を覗き込み、真摯に言ってくれた。
「サランは結構長い間意識を失っていたんだ。なにか食べよう」
「食欲なんて、ないよ」
「でも食べなきゃだめだ……ユノが目覚めた時、サランが衰弱していたらきっと悲しむ」
トントンと部屋がノックされたのち、料理の入ったワゴンを押した使用人魔女が現れた。アンドレアはいつの間に食事を頼んでいたのだろうか。
使用人魔女は部屋の暖炉の前のテーブルに料理を並べると静かに出て行った。
「体に優しいものを頼んだから、きっと食べられる」
「わ……っ自分で歩ける……って」
「また倒れるぞ。いいから大人しくしとけ」
そう言うと、アンドレアはサランを軽々と抱き上げた。
そしてアンドレアは暖炉前のテーブルの前に座った。
ソファには座らず、ソファの座面を背にしてラグの上にアンドレアは腰を下ろすと、大きく開いた足の間にサランを座らせ、背中から抱くような体勢で座った。
後ろから抱っこされているような体勢は恥ずかしかったが、座ってみると体は怠くアンドレアの広い胸に寄りかかると体がかなり楽だった。
やわらかく煮た野菜のスープをひと口飲むと体に染み渡るようだった。
「……おいしい……」
「そうか。よかった……ってどうした⁉ どこか痛いのか⁉」
スープがおいしいと思ってあっという間に平らげてしまったら、なぜか涙が出てきたのだ。そっとサランの顔を覗き込んだアンドレアがサランの頬に光るものを見つけて狼狽えた声を上げた。
「ううん。どこも痛くない……ユノが無事かわからなくて心配でたまらないのに、僕ときたらお腹が空いて食べ物がおいしい……だなんて、って思ったら……っ」
終にはしゃくりあげながらサランが言うと、アンドレアはサランの頬に流れる涙をその長い指先で拭った。
「生きているんだから、当たり前だ。しっかり食べて寝て、それでユノの意識が戻るのを待つ。ユノだってサランにそうしてほしいはずだ」
「でも……っでも……っ僕はこんなにユノが好きなのにっ」
サランが絞り出すように言うと、大きな掌がわかっている、というようにサランをギュッと抱きしめた。
「だからこそ元気になってユノを待とう、な?」
小さい子に言い聞かせるような言い方にまたサランの涙が追加されてしまう。
ユノを助けられなかったことも、ユノの意識が戻らないことも嫌で悲しくて、アンドレアの胸でサランは泣きじゃくってしまう。
「サラン……体が熱い。熱があるかもしれんな」
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