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第2章 邂逅編 あるいは花畑スカイビュー
第19話 命と愛とプライドと、あと接着剤
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「どなたかいらっしゃいますかー!?
もしもーし! 勇者でーす!
お話よろしいですかぁー!?」
『エイジ、出迎えてやってくれるか』
運転席のドアをノックする勇者さんの声を聞きながら、クリスさんが嬉しそうに目を細める。
が、俺はちょっと躊躇った。
「いいんですか、俺が出ちゃって。
生死不明だったご親友に会われるんですから、クリスさんが直接出迎えた方が」
『異世界人のクルマをノックして友人が顔を出すのもヘンだろう』
「そんなもんでしょうか」
『そうとも。フィリアにとっては異世界人とのファーストコンタクトだ。
なるべくノイズ無しの体験にしてあげよう。
私のファーストコンタクトはノイズまみれだったからなぁ』
そう言って笑うクリスさんの表情は、冗談半分、本気半分というところだった。そういうことをしっかり気にするあたり、意外と庶民的なところもあるようだ。可愛い。
でも確かに、クリスさん視点で思い返せば――あのときはせっかく呼び出した異世界人を召喚師さんが追放するわ、その異世界人を助けたせいで謹慎喰らうわ、あまつさえ召喚師さんに秘密の大計画があるわで大忙しだったもんなぁ。
異世界人なんて、地球人の感覚でいう外宇宙生命体みたいなものだ。それとの出会いに集中できなかったのは残念だったことだろう。
「じゃあ、僭越ながら」
手を振るクリスさんたちに送られて、俺は運転席へと向かう。
見れば、窓に縋りつくようにして、二十歳ほどの女性が車内を覗き込んでいた。
長く艶やかな蒼銀色の髪を振り乱し、どこか幼さの残る顔立ちに決死の表情を浮かべ――
そして、首筋に野球ボールほどの巨大な蕾をくっつけて。
今にも泣きだしそうな造作はそれでも美しく整っていて、どこぞの魔王が盗撮した写真と同一人物とは思えなかったが……それでも間違いないだろう。
「あ、あのっ!」
勇者フィリアノールさんは、こちらの顔を見るなり叫ぶ。
「突然ごめんなさい! 勇者です! あの、えっと……!」
蕾のことで気が急いているのか、言葉を詰まらせるフィリアノールさん。
中へどうぞ。入って頂けば花は咲きません――俺がそう促すより早く、
「この辺りで、女の人を見ませんでしたか!?
髪は長くて真っ赤で、夜空見たいな肌の色で、瞳は深い紫の……」
と、勇者はそこで声を震わせた。
感極まったように。
あるいは。
ずっと抱え続けていた想いを、最期の最期に吐き出すように。
「すっごく綺麗で、かっこいい人!
大切なんです! 世界で一番!」
え。
『は?』
「「え?」」
愛の告白みたいな――いや、それそのものの――叫びに、俺は硬直してしまう。
あと、後ろから聞こえて来たクリスさんの声が怖くて涙目になってしまう。地獄の底から響く超重低音。
……世界で一番大切な人?
魔王が?
なんで?
命のやり取りをするうちに、心が通い合うようになった的なアレか? バトルマンガでお馴染みのヤツ。ああいうのって本当にあるんだ。だとしたら、最終的に勇者と魔王が和解して、魔王は次章以降のパワーインフレについて行けず二軍落ちする展開も実在する? そっちは無くていいぞ。
「すみません、一方的に喋ってしまって……」
余計なことを考えながら俺が固まっている間に、勇者さんは早口で先を続ける。こちらこそすみません、お返事ひとつできなくて。何ぶんにも状況が衝撃的すぎて。
「でも私、もう時間が無くって。
もしあなたがその人にお会いになったら、伝言を頼みたいんです。
バルマウフラ、あなたと戦っているときが一番幸せだったよ――って……」
『……ふーん? ふーん。一番。
一番なんだ。へーそうふーん』
あの、勇者さん。勇者さん気づいて。あなたのご親友が後ろですごい殺気撒き散らしてる。たぶんシロさんとか涙目で震えてる。
俺の無言の訴えも届かず、満足したらしき勇者さんは窓から離れて立ち去ろうとする。丁寧に深々と頭を下げて、
「ではさようなら! 伝言よろしくお願いしま――」
「全部聞いとったぞ」
――と。
横から飛んで来た小さな声が、勇者さんの早口を凍りつかせた。
ベッド脇の窓から顔を出した、魔王さん。
妖艶な切れ長の目を悩ましげに細め、勇者さんを横目で見詰めている。
窓枠に覆いかぶさって、照れるように顔を半ば隠したそのポーズは青春ドラマのワンシーンのごとし。桜の花びらとか舞わせたい。雪しかないけど。
魔王さんはさらにつっかえつっかえ、甘酸っぱく声を上ずらせながら言葉を贈る。
「し……しかと聞き届けたぞ勇者よ。
正直予想外すぎて耳を疑うたがっ。しかし我が宿敵の生涯最後の愛、受け止めるのはやぶさかでは……」
「………」
勇者さんの反応は無かった。
きっかり垂直に頭を下げたまま。指先ひとつ動かない――
――いや!
目にも止まらぬ速さで、魔王さんの方に左手を突き出す。
その華奢な掌が、眩いばかりの光を放った。
高温の――超高温の白光。
周囲の大気中の水分を根こそぎ蒸発させたそれが、魔王さんの美貌を照らし出す。
発射。
「あぶなーいっ!?」
咄嗟に飛びついたシロさんに引っぱられ、車内に戻った魔王さんの鼻先を破壊の光が灼き払う。シロさんナイスすぎます。
「殺す!」
ようやく勇者さんが叫んだ。
「やっぱり花なんかに任せられない!
私がこの手でその首引っこ抜く!
今のが本心だなんて夢にも思わないように惨たらしく斬り刻んだ後、意識だけ残したまま野犬に喰わせる死ねぇぇーーー!!」
わりとえげつないことを喚きつつ、腰から剣を抜き放つフィリアノールさん。たぶん聖剣か何かなんだろうが、顔を真っ赤にして涙目でぶんまわされるそれはサスペンスドラマの包丁にしか見えない。
およそ身も世も無いパニック状態の勇者さんだが、それでも見ず知らずの他人のクルマに斬り込まない良識は保っているらしく、「降りて来い」と怒鳴るだけに留めるあたりが偉い。根の善良さがうかがえる。
「どーしよっかこれ」
俺と一緒に途方に暮れて、シロさんがそんな風に言う。
「勇者ちゃんを中に入れてあげたら、ひとまず問題解決なんだけどな」
「陛下と呉越同舟するくらいならそのまま死ぬみたいな勢いですよね……」
俺はその魔王陛下を、不満たっぷりに見やって、
「陛下、何で素顔で出てらしたんです?
こうなるのわかってたんだから、人間モードに化けててくれれば……」
「えーやだー」
JKそのものの嫌がり方をして、魔王は枕に顔を埋める。続けて、
「だって、勇者は魔王さんの顔見ると殺意こんでくれるんだもん」
何そのルビ。
「いつも最高の魔王さんを見て殺意こんでほしい。
あやつと逢うのに素顔じゃないなんて……あり得ない」
「そういうお気持ちは尊いと思いますが。
お二人が死ぬか生きるかの土壇場では控えてもらいたかったなって」
「?」
俺の言葉に、首を傾げる恋愛脳魔王。
ああ、そうだった。この人は車内空間の特性――俺の望まないことは起こらない――を知らないんだ。説明しなくては。
丁度いい。フィリアさんにも聞いてもらおう。説得力と貫禄に溢れた能力解説ができれば、さすがの勇者も剣を納めてクルマに乗ってくれるかもしれない。
であれば、ここは事前の約束通り、クリスさんたちに解説を任せたい。人心掌握に長け、フィリアさんのご親友でもあられる聖煌騎士団長閣下の弁舌に期待……って、あれ? 閣下?
「どこ行った? クリスさん?」
姿が見えない。
車内のどこを探しても、今の今までデイドレスの裾をふよふよさせていたクリスさんが見当たらない。
え。まさか。
「あやつなら」
枕から半分顔を出し、教えてくれる魔王陛下。
「何やら渋い顔して通信切っとったぞ。
魔王さんと勇者の愛に拗ねたのかの」
「それは無いですがね!」
俺は全力で否定する。いや正直、その可能性もちょっと疑ったが。
きっとこの場を俺たちに任せて、何か途轍もなく重要な仕事に向かったのだろう。そうに決まってる。決まっててください。
しかしそうなると、勇者さんを車内へ誘う文言はこっちで考える必要がある。
どうするか。
営業部の先輩が『極意だ』と言っていた、あの胡散臭い話術が通用するとは思えない。ていうか通用してほしくない。ぼったくり価格でインチキ健康器具を売りつける話法をもって異世界の勇者と魔王を言いくるめてしまったら、地球生命史最悪の汚点だ。戦闘機部隊で黒龍にケンカ売って返り討ちに遭ったというバカといい勝負。
しかし、残り時間を考えると背に腹は――
「早まらないでエイジ! ボクに任せて!」
地球生命の名誉を守る白き救世主が、そのとき敢然と名乗りを上げた。
「シロさん!」
拝むように見やる俺へと、シロさんは力強く頷いて――
その全身から光を放ち、パッ、と虚空に姿を消した。
一言も残さぬその失踪に、しかし俺は彼女の意図を理解する。最高ですシロさん。それで行きましょう。
「もう一人逃げたぞオイ!?」
「違います陛下! 上をご覧ください!」
声を上げる陛下にそう告げて、俺は指を打ち鳴らす。
≪物質変換≫、起動。キャンピングカーの天井を、高透過ガラスに変換する!
「「!」」
魔王と勇者が天を仰いだ。
直上――雲ひとつない蒼天に、巨大な純白の影がある。
泰山のごとく雄壮にして、筆を引くかのごとく流麗。
金色の瞳で下界を見据え、雪色の鱗を陽光に煌めかす一頭の龍。
ズィーガ=マデンツァ・ドラゴンモード。
「な、なんっ……」
「うおぉおお!?」
フィリアさんはその場に立ち尽くし、魔王陛下は悲鳴を挙げる。
その目に確かに宿る畏怖。このお二方にとっても、やはり白龍は圧倒的な存在らしい。
「ど、どうしよう勇者!?」
顔面蒼白で――もともと蒼いが――大騒ぎする魔王陛下。
「魔王さんさっき、白龍公のこと『白い子』呼ばわりしてしもうた!
不敬かな? 不敬だよな?」
「当たり前でしょーがバカ!
輪廻の果てまで虫に生まれ変わり続ける呪いをかけられろバカ!
その上で今生の命だけ見逃してもらって私に斬られろバカ!」
「注文が……注文が多い……!」
『恐れることはありません』
厳かな声がした。
シロさんが、魔法で耳に直接音を届けているのだと、俺は少し遅れて気づく――喉を痛めないか心配になるほど無理して低音ボイスを作っていることも。
『勇者フィリアノール。
魔王バルマウフラ。
そこな地球人エイジ=マトバは、貴女がたの命を救う者です。
エイジが創りしその車に乗り込めば、貴女がたを蝕む花が咲くことは決してありません。
エイジ自身にそれを望まれぬ限り』
「そんな……まさか」
フィリアさんがクルマに、陛下は俺に、ほとんど愕然と目を向ける。
陛下は続けて、
「奇怪な力が満ちているとは思っていたが……エイジそなた、まさか因果律制御の術を!?」
「違うね」
首を振るフィリアさんも、自分の言葉が信じられないような面持ちで語る。
「未来の事象まで操るってことは、もう運命律を書き換えてるとしか思えない。
でも、あり得るの? そんな力、誇張されまくった神話や伝説どころか異世界召喚者の記録にも出て来ない」
『そう。
天地開闢以来、初めての力の持ち主が彼なのです』
「「………!!」」
『さあ!
勇者フィリアノール。異界の英傑の力を借り、毒花の呪いをお解きなさ……』
「やです」
『えー』
三文字で拒否されて素を出すシロさんに、フィリアノールさんは朗々と告げる。
陥落寸前の城を守る武将が、降伏を勧める敵に演説するように。
「勇者という称号の意味がおわかりですか、白龍公。
この身は人類の希望を背負い、世界から魔を討ち祓う者。
たとえいかなる理由があろうと、魔王と席を並べて同じ車になど乗れはしない」
『さっき、世界一大切とか何とか……』
「大切です。大切ですとも。使命のために討つべき標的という意味で」
『う、うー』
呻いたきり黙ったところを見ると、どうもシロさんは降参らしい。
うすうす予想していたが、このドラゴンは議論に弱すぎる。そこはせめてもう一手、『魔王と戦ってるときが一番幸せだった』発言の方にもツッコむべきだ。
とはいえ、それをやっても「勇者の使命を果たせて幸せという意味だった」とか言い逃れてくるのは目に見えていた。そして、この先何時間語ろうと彼女は決して折れないだろう。
要はプライドの問題なのだ。一瞬でも魔王と休戦するくらいなら死んだ方がマシだという、勇者としての苛烈な矜持。大切とか幸せという告白は、死の間際にほんのわずかに零れた一人の人間としての想いか。
美しいと思う。
その気高さは――切なく一途な在り方は、尊ばれるべきだと俺は信じる。
その上で。
パチン
俺は指を打ち鳴らし――キャンピングカー側面の構材を瞬間接着剤に創り換えると、どろどろに粘体化したそれをフィリアさんに頭からぶっかける!
「ぎゃああああああっ!?」
パチン
身も世も無い悲鳴を挙げる勇者を、接着剤が呑み込んだ。それを確かめ、構材をもとの形へ戻す。
その結果。
腰から下だけが車内に、上は車外に飛び出した、勇者の雄姿が誕生した。
はい確保。
「いやああああああああ!?」
「さ。花畑捜しに行きましょう」
「そなたマジか……」
二度目の悲鳴を聞き流してシートベルトを締める俺に、魔王陛下がドン引きしている。
もちろん、我ながら鬼畜の所業だと思う。
特に勇者さんのポーズについては、彼女の尊厳が保持されるものに速やかに直すべきだと――いや、速やかにとかじゃなくて今直そう。直立姿勢で、首から下を構材に埋めている形に。
はい変換。
「容赦ないねエイジ……」
車内に転移ったシロさんの、怯える顔がミラーに映る。
わかってます。仰りたいことはわかりますシロさん。
確かに拉致以外の何ものでもない構図ですが、俺なりの考えがあるんです。
「……これなら勇者さんのプライドが保てます」
バツの悪い想いで言うと、シロさんと陛下が目を丸くした。
我知らず声が小さくなったせいで、車外に張りついているフィリアノールさんには聞こえないようだ。
俺は続けて、
「今の勇者さんは、容赦ない異世界人に無理やり攫われてるんです。
憎き魔王が隣にいるのに、拘束されて手が出せない。
悔しいでしょうが、彼女のせいではないんです」
「感心したいとこなんだけど……絵面が……」
「無理やり車内に放り込んだらもっと悔しがると思うので」
「ああ、だから外に……ん? 待て!」
そこで反応したのは、魔王陛下。
大変なことに気づいたというように、勇者さんが張りついた壁に飛びつき、
「外におるということは、あやつのダリアは咲いてしまうのではないか!?
入れてやれ! 開花までもう二時間も無いのだ!
これは馬車か戦車の類だろう? いかに異世界の技術であろうと、翼持たぬ身でこの山々から花畑ひとつ探し出すのは」
「ええ。ガチャ100連でPU完凸するようなもんでしょうね」
「思い出させるなそれ!」
陛下の訴えに「すみません」と詫びつつ、俺はサイドミラーを睨む。
なんかすっかり忘れていたが、もともとこのクルマは環状山脈の外に出ようとしていたんだった。別れを告げかけていた尾根が、遠く霞んで鏡に映る。下手をすれば関東平野の三割くらいは呑み込みそうな大地の環。
目標となる花畑に対してそれはあまりにも広く、自動車の足は遅すぎる。
――普通に走れば、だ。
「エイジ?」
怪訝そうなシロさんにミラー越しに笑いかけ、俺はハンドルを握り込み――
≪物質変換≫、起動。
これまでで最も広く、大きく。
解き放った魔力に応え――車体の前に道が現れる。
急角度で天へと駆け上がる、ただ一車線のアスファルトの道が!
「なんっ……」
「行け――――!!」
アクセル全開。キャンピングカーの巨体が、空中道路へ踊り込む。
白い花畑を空から捜すために。
もしもーし! 勇者でーす!
お話よろしいですかぁー!?」
『エイジ、出迎えてやってくれるか』
運転席のドアをノックする勇者さんの声を聞きながら、クリスさんが嬉しそうに目を細める。
が、俺はちょっと躊躇った。
「いいんですか、俺が出ちゃって。
生死不明だったご親友に会われるんですから、クリスさんが直接出迎えた方が」
『異世界人のクルマをノックして友人が顔を出すのもヘンだろう』
「そんなもんでしょうか」
『そうとも。フィリアにとっては異世界人とのファーストコンタクトだ。
なるべくノイズ無しの体験にしてあげよう。
私のファーストコンタクトはノイズまみれだったからなぁ』
そう言って笑うクリスさんの表情は、冗談半分、本気半分というところだった。そういうことをしっかり気にするあたり、意外と庶民的なところもあるようだ。可愛い。
でも確かに、クリスさん視点で思い返せば――あのときはせっかく呼び出した異世界人を召喚師さんが追放するわ、その異世界人を助けたせいで謹慎喰らうわ、あまつさえ召喚師さんに秘密の大計画があるわで大忙しだったもんなぁ。
異世界人なんて、地球人の感覚でいう外宇宙生命体みたいなものだ。それとの出会いに集中できなかったのは残念だったことだろう。
「じゃあ、僭越ながら」
手を振るクリスさんたちに送られて、俺は運転席へと向かう。
見れば、窓に縋りつくようにして、二十歳ほどの女性が車内を覗き込んでいた。
長く艶やかな蒼銀色の髪を振り乱し、どこか幼さの残る顔立ちに決死の表情を浮かべ――
そして、首筋に野球ボールほどの巨大な蕾をくっつけて。
今にも泣きだしそうな造作はそれでも美しく整っていて、どこぞの魔王が盗撮した写真と同一人物とは思えなかったが……それでも間違いないだろう。
「あ、あのっ!」
勇者フィリアノールさんは、こちらの顔を見るなり叫ぶ。
「突然ごめんなさい! 勇者です! あの、えっと……!」
蕾のことで気が急いているのか、言葉を詰まらせるフィリアノールさん。
中へどうぞ。入って頂けば花は咲きません――俺がそう促すより早く、
「この辺りで、女の人を見ませんでしたか!?
髪は長くて真っ赤で、夜空見たいな肌の色で、瞳は深い紫の……」
と、勇者はそこで声を震わせた。
感極まったように。
あるいは。
ずっと抱え続けていた想いを、最期の最期に吐き出すように。
「すっごく綺麗で、かっこいい人!
大切なんです! 世界で一番!」
え。
『は?』
「「え?」」
愛の告白みたいな――いや、それそのものの――叫びに、俺は硬直してしまう。
あと、後ろから聞こえて来たクリスさんの声が怖くて涙目になってしまう。地獄の底から響く超重低音。
……世界で一番大切な人?
魔王が?
なんで?
命のやり取りをするうちに、心が通い合うようになった的なアレか? バトルマンガでお馴染みのヤツ。ああいうのって本当にあるんだ。だとしたら、最終的に勇者と魔王が和解して、魔王は次章以降のパワーインフレについて行けず二軍落ちする展開も実在する? そっちは無くていいぞ。
「すみません、一方的に喋ってしまって……」
余計なことを考えながら俺が固まっている間に、勇者さんは早口で先を続ける。こちらこそすみません、お返事ひとつできなくて。何ぶんにも状況が衝撃的すぎて。
「でも私、もう時間が無くって。
もしあなたがその人にお会いになったら、伝言を頼みたいんです。
バルマウフラ、あなたと戦っているときが一番幸せだったよ――って……」
『……ふーん? ふーん。一番。
一番なんだ。へーそうふーん』
あの、勇者さん。勇者さん気づいて。あなたのご親友が後ろですごい殺気撒き散らしてる。たぶんシロさんとか涙目で震えてる。
俺の無言の訴えも届かず、満足したらしき勇者さんは窓から離れて立ち去ろうとする。丁寧に深々と頭を下げて、
「ではさようなら! 伝言よろしくお願いしま――」
「全部聞いとったぞ」
――と。
横から飛んで来た小さな声が、勇者さんの早口を凍りつかせた。
ベッド脇の窓から顔を出した、魔王さん。
妖艶な切れ長の目を悩ましげに細め、勇者さんを横目で見詰めている。
窓枠に覆いかぶさって、照れるように顔を半ば隠したそのポーズは青春ドラマのワンシーンのごとし。桜の花びらとか舞わせたい。雪しかないけど。
魔王さんはさらにつっかえつっかえ、甘酸っぱく声を上ずらせながら言葉を贈る。
「し……しかと聞き届けたぞ勇者よ。
正直予想外すぎて耳を疑うたがっ。しかし我が宿敵の生涯最後の愛、受け止めるのはやぶさかでは……」
「………」
勇者さんの反応は無かった。
きっかり垂直に頭を下げたまま。指先ひとつ動かない――
――いや!
目にも止まらぬ速さで、魔王さんの方に左手を突き出す。
その華奢な掌が、眩いばかりの光を放った。
高温の――超高温の白光。
周囲の大気中の水分を根こそぎ蒸発させたそれが、魔王さんの美貌を照らし出す。
発射。
「あぶなーいっ!?」
咄嗟に飛びついたシロさんに引っぱられ、車内に戻った魔王さんの鼻先を破壊の光が灼き払う。シロさんナイスすぎます。
「殺す!」
ようやく勇者さんが叫んだ。
「やっぱり花なんかに任せられない!
私がこの手でその首引っこ抜く!
今のが本心だなんて夢にも思わないように惨たらしく斬り刻んだ後、意識だけ残したまま野犬に喰わせる死ねぇぇーーー!!」
わりとえげつないことを喚きつつ、腰から剣を抜き放つフィリアノールさん。たぶん聖剣か何かなんだろうが、顔を真っ赤にして涙目でぶんまわされるそれはサスペンスドラマの包丁にしか見えない。
およそ身も世も無いパニック状態の勇者さんだが、それでも見ず知らずの他人のクルマに斬り込まない良識は保っているらしく、「降りて来い」と怒鳴るだけに留めるあたりが偉い。根の善良さがうかがえる。
「どーしよっかこれ」
俺と一緒に途方に暮れて、シロさんがそんな風に言う。
「勇者ちゃんを中に入れてあげたら、ひとまず問題解決なんだけどな」
「陛下と呉越同舟するくらいならそのまま死ぬみたいな勢いですよね……」
俺はその魔王陛下を、不満たっぷりに見やって、
「陛下、何で素顔で出てらしたんです?
こうなるのわかってたんだから、人間モードに化けててくれれば……」
「えーやだー」
JKそのものの嫌がり方をして、魔王は枕に顔を埋める。続けて、
「だって、勇者は魔王さんの顔見ると殺意こんでくれるんだもん」
何そのルビ。
「いつも最高の魔王さんを見て殺意こんでほしい。
あやつと逢うのに素顔じゃないなんて……あり得ない」
「そういうお気持ちは尊いと思いますが。
お二人が死ぬか生きるかの土壇場では控えてもらいたかったなって」
「?」
俺の言葉に、首を傾げる恋愛脳魔王。
ああ、そうだった。この人は車内空間の特性――俺の望まないことは起こらない――を知らないんだ。説明しなくては。
丁度いい。フィリアさんにも聞いてもらおう。説得力と貫禄に溢れた能力解説ができれば、さすがの勇者も剣を納めてクルマに乗ってくれるかもしれない。
であれば、ここは事前の約束通り、クリスさんたちに解説を任せたい。人心掌握に長け、フィリアさんのご親友でもあられる聖煌騎士団長閣下の弁舌に期待……って、あれ? 閣下?
「どこ行った? クリスさん?」
姿が見えない。
車内のどこを探しても、今の今までデイドレスの裾をふよふよさせていたクリスさんが見当たらない。
え。まさか。
「あやつなら」
枕から半分顔を出し、教えてくれる魔王陛下。
「何やら渋い顔して通信切っとったぞ。
魔王さんと勇者の愛に拗ねたのかの」
「それは無いですがね!」
俺は全力で否定する。いや正直、その可能性もちょっと疑ったが。
きっとこの場を俺たちに任せて、何か途轍もなく重要な仕事に向かったのだろう。そうに決まってる。決まっててください。
しかしそうなると、勇者さんを車内へ誘う文言はこっちで考える必要がある。
どうするか。
営業部の先輩が『極意だ』と言っていた、あの胡散臭い話術が通用するとは思えない。ていうか通用してほしくない。ぼったくり価格でインチキ健康器具を売りつける話法をもって異世界の勇者と魔王を言いくるめてしまったら、地球生命史最悪の汚点だ。戦闘機部隊で黒龍にケンカ売って返り討ちに遭ったというバカといい勝負。
しかし、残り時間を考えると背に腹は――
「早まらないでエイジ! ボクに任せて!」
地球生命の名誉を守る白き救世主が、そのとき敢然と名乗りを上げた。
「シロさん!」
拝むように見やる俺へと、シロさんは力強く頷いて――
その全身から光を放ち、パッ、と虚空に姿を消した。
一言も残さぬその失踪に、しかし俺は彼女の意図を理解する。最高ですシロさん。それで行きましょう。
「もう一人逃げたぞオイ!?」
「違います陛下! 上をご覧ください!」
声を上げる陛下にそう告げて、俺は指を打ち鳴らす。
≪物質変換≫、起動。キャンピングカーの天井を、高透過ガラスに変換する!
「「!」」
魔王と勇者が天を仰いだ。
直上――雲ひとつない蒼天に、巨大な純白の影がある。
泰山のごとく雄壮にして、筆を引くかのごとく流麗。
金色の瞳で下界を見据え、雪色の鱗を陽光に煌めかす一頭の龍。
ズィーガ=マデンツァ・ドラゴンモード。
「な、なんっ……」
「うおぉおお!?」
フィリアさんはその場に立ち尽くし、魔王陛下は悲鳴を挙げる。
その目に確かに宿る畏怖。このお二方にとっても、やはり白龍は圧倒的な存在らしい。
「ど、どうしよう勇者!?」
顔面蒼白で――もともと蒼いが――大騒ぎする魔王陛下。
「魔王さんさっき、白龍公のこと『白い子』呼ばわりしてしもうた!
不敬かな? 不敬だよな?」
「当たり前でしょーがバカ!
輪廻の果てまで虫に生まれ変わり続ける呪いをかけられろバカ!
その上で今生の命だけ見逃してもらって私に斬られろバカ!」
「注文が……注文が多い……!」
『恐れることはありません』
厳かな声がした。
シロさんが、魔法で耳に直接音を届けているのだと、俺は少し遅れて気づく――喉を痛めないか心配になるほど無理して低音ボイスを作っていることも。
『勇者フィリアノール。
魔王バルマウフラ。
そこな地球人エイジ=マトバは、貴女がたの命を救う者です。
エイジが創りしその車に乗り込めば、貴女がたを蝕む花が咲くことは決してありません。
エイジ自身にそれを望まれぬ限り』
「そんな……まさか」
フィリアさんがクルマに、陛下は俺に、ほとんど愕然と目を向ける。
陛下は続けて、
「奇怪な力が満ちているとは思っていたが……エイジそなた、まさか因果律制御の術を!?」
「違うね」
首を振るフィリアさんも、自分の言葉が信じられないような面持ちで語る。
「未来の事象まで操るってことは、もう運命律を書き換えてるとしか思えない。
でも、あり得るの? そんな力、誇張されまくった神話や伝説どころか異世界召喚者の記録にも出て来ない」
『そう。
天地開闢以来、初めての力の持ち主が彼なのです』
「「………!!」」
『さあ!
勇者フィリアノール。異界の英傑の力を借り、毒花の呪いをお解きなさ……』
「やです」
『えー』
三文字で拒否されて素を出すシロさんに、フィリアノールさんは朗々と告げる。
陥落寸前の城を守る武将が、降伏を勧める敵に演説するように。
「勇者という称号の意味がおわかりですか、白龍公。
この身は人類の希望を背負い、世界から魔を討ち祓う者。
たとえいかなる理由があろうと、魔王と席を並べて同じ車になど乗れはしない」
『さっき、世界一大切とか何とか……』
「大切です。大切ですとも。使命のために討つべき標的という意味で」
『う、うー』
呻いたきり黙ったところを見ると、どうもシロさんは降参らしい。
うすうす予想していたが、このドラゴンは議論に弱すぎる。そこはせめてもう一手、『魔王と戦ってるときが一番幸せだった』発言の方にもツッコむべきだ。
とはいえ、それをやっても「勇者の使命を果たせて幸せという意味だった」とか言い逃れてくるのは目に見えていた。そして、この先何時間語ろうと彼女は決して折れないだろう。
要はプライドの問題なのだ。一瞬でも魔王と休戦するくらいなら死んだ方がマシだという、勇者としての苛烈な矜持。大切とか幸せという告白は、死の間際にほんのわずかに零れた一人の人間としての想いか。
美しいと思う。
その気高さは――切なく一途な在り方は、尊ばれるべきだと俺は信じる。
その上で。
パチン
俺は指を打ち鳴らし――キャンピングカー側面の構材を瞬間接着剤に創り換えると、どろどろに粘体化したそれをフィリアさんに頭からぶっかける!
「ぎゃああああああっ!?」
パチン
身も世も無い悲鳴を挙げる勇者を、接着剤が呑み込んだ。それを確かめ、構材をもとの形へ戻す。
その結果。
腰から下だけが車内に、上は車外に飛び出した、勇者の雄姿が誕生した。
はい確保。
「いやああああああああ!?」
「さ。花畑捜しに行きましょう」
「そなたマジか……」
二度目の悲鳴を聞き流してシートベルトを締める俺に、魔王陛下がドン引きしている。
もちろん、我ながら鬼畜の所業だと思う。
特に勇者さんのポーズについては、彼女の尊厳が保持されるものに速やかに直すべきだと――いや、速やかにとかじゃなくて今直そう。直立姿勢で、首から下を構材に埋めている形に。
はい変換。
「容赦ないねエイジ……」
車内に転移ったシロさんの、怯える顔がミラーに映る。
わかってます。仰りたいことはわかりますシロさん。
確かに拉致以外の何ものでもない構図ですが、俺なりの考えがあるんです。
「……これなら勇者さんのプライドが保てます」
バツの悪い想いで言うと、シロさんと陛下が目を丸くした。
我知らず声が小さくなったせいで、車外に張りついているフィリアノールさんには聞こえないようだ。
俺は続けて、
「今の勇者さんは、容赦ない異世界人に無理やり攫われてるんです。
憎き魔王が隣にいるのに、拘束されて手が出せない。
悔しいでしょうが、彼女のせいではないんです」
「感心したいとこなんだけど……絵面が……」
「無理やり車内に放り込んだらもっと悔しがると思うので」
「ああ、だから外に……ん? 待て!」
そこで反応したのは、魔王陛下。
大変なことに気づいたというように、勇者さんが張りついた壁に飛びつき、
「外におるということは、あやつのダリアは咲いてしまうのではないか!?
入れてやれ! 開花までもう二時間も無いのだ!
これは馬車か戦車の類だろう? いかに異世界の技術であろうと、翼持たぬ身でこの山々から花畑ひとつ探し出すのは」
「ええ。ガチャ100連でPU完凸するようなもんでしょうね」
「思い出させるなそれ!」
陛下の訴えに「すみません」と詫びつつ、俺はサイドミラーを睨む。
なんかすっかり忘れていたが、もともとこのクルマは環状山脈の外に出ようとしていたんだった。別れを告げかけていた尾根が、遠く霞んで鏡に映る。下手をすれば関東平野の三割くらいは呑み込みそうな大地の環。
目標となる花畑に対してそれはあまりにも広く、自動車の足は遅すぎる。
――普通に走れば、だ。
「エイジ?」
怪訝そうなシロさんにミラー越しに笑いかけ、俺はハンドルを握り込み――
≪物質変換≫、起動。
これまでで最も広く、大きく。
解き放った魔力に応え――車体の前に道が現れる。
急角度で天へと駆け上がる、ただ一車線のアスファルトの道が!
「なんっ……」
「行け――――!!」
アクセル全開。キャンピングカーの巨体が、空中道路へ踊り込む。
白い花畑を空から捜すために。
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