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11話 反省しない猫と考えるウサギ
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前書き
名探偵再び
******************
【王都侯爵邸】
私はナンパ騎士騒動の後、王都の屋敷に連れ帰られケイト達に怒られた。
そして今日……
「エリー……私が言いたいことは、わかっているな。」
ヒィ~
ついにお父様が領地視察から帰っていらしたの。
そのお怒りは、ケイト達の比ではないですわ。
「聞いているのかエリー!!
お前は子供の頃から何度も何度も騒動を起こして、今回で何度目だと思っているのだ!?」
え~と?小さい頃、野良猫を大量に拾って来て自分の部屋でこっそり飼おうしたら、屋敷中蚤だらけになって怒られましたわ。
あの時は、猫の引き取り先を探すのがたいへんでしたわね。
後、蚤退治も大掛りになってしまいましたし。
勝手にサーラちゃんをエミール殿下に紹介したら、2人が大喧嘩をして国立図書館を追い出され、暫く出入り禁止になった事もありましたわね。
それから……
いろいろ思い出して数えていたら、お父様が呆れて
「お前まさか、本当に数えているんじゃないだろうな?」
と仰った。
あら?違うんですの?
「全く、ここ暫くの間は大人しくしていると思っていたのに……。」
と嘆くお父様。
ごめんなさいお父様。
バレてないだけで他にもいろいろやってます。
アレとかコレとか……。
「こんな事ならやはり淑女科に入れておけば良かった。
しかし今更、転科は出来んし……。」
私だって今更嫌ですわよ!
せっかくエミール殿下の知恵を借りて、淑女科じゃなくて魔術科に入りましたのに。
そこにケイトが、すかさず意見を入れてくる。
「お父様、それでしたら私に良い考えがありますわ。」
ケイト良い考えってまさか!?
「淑女科のハーム女史に『特別マナー講習』をして頂けば良いと思いますわ。
幸い淑女科に伝は、ありますし。」
「そんな!?ハーム女史のマナー講習だなんて!」
ハーム女史は淑女科でも一番厳しい先生。
ただでさえ、会う度に注意されていますのに、本格的に講習を受けたりしたら!!
青ざめる私にケイトは冷めた目で、
「あら?お姉様何か不服でも?」
うぅっ反論出来ないですわ……。
それから1週間後、私は死んだ魚のような目をして学園に登校しましたわ。
翌日には元に戻りましたけど何か?
******************
【ユイナーダ学園初等部図書室】
「ここにも無い!最後の望みだったのに~!」
ナンパ騎士騒動後、1週間の謹慎を経て、学園に登校した僕は再びエミール殿下に会う為に、魔術科の教室に向かったけど、また殿下にお会い出来なかった。
数日前から『国立魔術研究所』に出向されていて暫くお帰りにならないそうだ。
僕は少しでも『魔法の指輪の本』の手掛かりを得る為に、エリーと一緒に『初等部の図書室』に来ていた。
高等部の僕が初等部に来ているのに、全く違和感がない。
それどころか……
「おい!お前何で生意気に錬金科の制服なんか着てるんだよ?」
とか
「なかなか可愛い顔をしてるな!
オレ様の彼女にしてやるからありがたく思え!」
とか…何処かで聞いたような事を言われているけど、僕は気にしないんだからね!
そこへエリーが一冊の本を持って来た。
「ねぇタークちゃん、この本なのですが、何だか昔読んだ本の内容と似てるような気がするの。
ですけど、このお話しには『魔法の指輪』が出て来ないの。
どうしてかしらね?」
と不思議そうに尋ねて来た。
それは昔から伝わる『勇者が旅の途中、魔物の生贄にされそうになっている村娘を【魔法】で姿を入れ替え、村娘のフリをして油断をした魔物を倒す』というお話しの本だった。
確かにこの本には、『魔法の指輪』は出てこない。
『魔法で姿を入れ替える』?
あれ?もしかしてこのお話しって!?
その時、僕はある事を思い出した。
領地にいる頃、一番上の兄さん(この頃は、大兄さんと呼んでた)に本を読んでもらった時
「ねぇ大兄さんこのご本、王都の大きな図書室で読んだ本と違うよ?
どうしてかなぁ?」
僕の質問に大兄さんは
「あ、もしかしてあれかな?
『子供の教育に悪いから』とか言って、昔からのお話しを書き直して再発行しているんじゃないか?
家は、タークが生まれるまで長い間子供がいなかったからね。
子供向けの本は古い本しか置いてないんだよ。
その代わり錬金術の本は、最新の物を揃えているぞ!」
そう言って最新技術の本を沢山見せてくれた。
良い思い出である。
と、そんな場合じゃなかった!
『エリーが見た方の本』の実物が何処に有るかだよ!!
もしかしたら実家にも有るかもしれないけど、時間がかかりすぎる。(魔道車でも往復5日以上かかる)
この近くで有るとすれば『国立図書館』しかない。
となると表には置いてなかったから、やっぱり禁書庫だよね?
たぶん僕やエリーじゃ見せてもらえないだろうから、頼みの綱はやはりエミール殿下しかいない!
何故、僕がこれほど急いでいるかというと、サーラから『ナルキスと取巻き達が妙な動きをしている。』
という情報をナルキスと同じクラスの友人から得たからだ!
この前の騒動で1週間の謹慎処分を受けている間に『エリーが男を侍らせている。』『金髪の男と堂々と浮気してた。』『10日前の夜会でワインをかけられた。』『9日前に寮の部屋に置いてあった制服が切り刻まれていて部屋から走り去る赤い髪の女性徒を見た。』『5日前に学園の階段から突き落とされた。』という噂が流れていたそうだ。
おそらくそれを理由に『婚約破棄』するつもりだね!
もちろん冤罪だ!!
おそらくタイムリミットは、3日後に行われるサマーパーティーだろう。
名探偵再び
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【王都侯爵邸】
私はナンパ騎士騒動の後、王都の屋敷に連れ帰られケイト達に怒られた。
そして今日……
「エリー……私が言いたいことは、わかっているな。」
ヒィ~
ついにお父様が領地視察から帰っていらしたの。
そのお怒りは、ケイト達の比ではないですわ。
「聞いているのかエリー!!
お前は子供の頃から何度も何度も騒動を起こして、今回で何度目だと思っているのだ!?」
え~と?小さい頃、野良猫を大量に拾って来て自分の部屋でこっそり飼おうしたら、屋敷中蚤だらけになって怒られましたわ。
あの時は、猫の引き取り先を探すのがたいへんでしたわね。
後、蚤退治も大掛りになってしまいましたし。
勝手にサーラちゃんをエミール殿下に紹介したら、2人が大喧嘩をして国立図書館を追い出され、暫く出入り禁止になった事もありましたわね。
それから……
いろいろ思い出して数えていたら、お父様が呆れて
「お前まさか、本当に数えているんじゃないだろうな?」
と仰った。
あら?違うんですの?
「全く、ここ暫くの間は大人しくしていると思っていたのに……。」
と嘆くお父様。
ごめんなさいお父様。
バレてないだけで他にもいろいろやってます。
アレとかコレとか……。
「こんな事ならやはり淑女科に入れておけば良かった。
しかし今更、転科は出来んし……。」
私だって今更嫌ですわよ!
せっかくエミール殿下の知恵を借りて、淑女科じゃなくて魔術科に入りましたのに。
そこにケイトが、すかさず意見を入れてくる。
「お父様、それでしたら私に良い考えがありますわ。」
ケイト良い考えってまさか!?
「淑女科のハーム女史に『特別マナー講習』をして頂けば良いと思いますわ。
幸い淑女科に伝は、ありますし。」
「そんな!?ハーム女史のマナー講習だなんて!」
ハーム女史は淑女科でも一番厳しい先生。
ただでさえ、会う度に注意されていますのに、本格的に講習を受けたりしたら!!
青ざめる私にケイトは冷めた目で、
「あら?お姉様何か不服でも?」
うぅっ反論出来ないですわ……。
それから1週間後、私は死んだ魚のような目をして学園に登校しましたわ。
翌日には元に戻りましたけど何か?
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【ユイナーダ学園初等部図書室】
「ここにも無い!最後の望みだったのに~!」
ナンパ騎士騒動後、1週間の謹慎を経て、学園に登校した僕は再びエミール殿下に会う為に、魔術科の教室に向かったけど、また殿下にお会い出来なかった。
数日前から『国立魔術研究所』に出向されていて暫くお帰りにならないそうだ。
僕は少しでも『魔法の指輪の本』の手掛かりを得る為に、エリーと一緒に『初等部の図書室』に来ていた。
高等部の僕が初等部に来ているのに、全く違和感がない。
それどころか……
「おい!お前何で生意気に錬金科の制服なんか着てるんだよ?」
とか
「なかなか可愛い顔をしてるな!
オレ様の彼女にしてやるからありがたく思え!」
とか…何処かで聞いたような事を言われているけど、僕は気にしないんだからね!
そこへエリーが一冊の本を持って来た。
「ねぇタークちゃん、この本なのですが、何だか昔読んだ本の内容と似てるような気がするの。
ですけど、このお話しには『魔法の指輪』が出て来ないの。
どうしてかしらね?」
と不思議そうに尋ねて来た。
それは昔から伝わる『勇者が旅の途中、魔物の生贄にされそうになっている村娘を【魔法】で姿を入れ替え、村娘のフリをして油断をした魔物を倒す』というお話しの本だった。
確かにこの本には、『魔法の指輪』は出てこない。
『魔法で姿を入れ替える』?
あれ?もしかしてこのお話しって!?
その時、僕はある事を思い出した。
領地にいる頃、一番上の兄さん(この頃は、大兄さんと呼んでた)に本を読んでもらった時
「ねぇ大兄さんこのご本、王都の大きな図書室で読んだ本と違うよ?
どうしてかなぁ?」
僕の質問に大兄さんは
「あ、もしかしてあれかな?
『子供の教育に悪いから』とか言って、昔からのお話しを書き直して再発行しているんじゃないか?
家は、タークが生まれるまで長い間子供がいなかったからね。
子供向けの本は古い本しか置いてないんだよ。
その代わり錬金術の本は、最新の物を揃えているぞ!」
そう言って最新技術の本を沢山見せてくれた。
良い思い出である。
と、そんな場合じゃなかった!
『エリーが見た方の本』の実物が何処に有るかだよ!!
もしかしたら実家にも有るかもしれないけど、時間がかかりすぎる。(魔道車でも往復5日以上かかる)
この近くで有るとすれば『国立図書館』しかない。
となると表には置いてなかったから、やっぱり禁書庫だよね?
たぶん僕やエリーじゃ見せてもらえないだろうから、頼みの綱はやはりエミール殿下しかいない!
何故、僕がこれほど急いでいるかというと、サーラから『ナルキスと取巻き達が妙な動きをしている。』
という情報をナルキスと同じクラスの友人から得たからだ!
この前の騒動で1週間の謹慎処分を受けている間に『エリーが男を侍らせている。』『金髪の男と堂々と浮気してた。』『10日前の夜会でワインをかけられた。』『9日前に寮の部屋に置いてあった制服が切り刻まれていて部屋から走り去る赤い髪の女性徒を見た。』『5日前に学園の階段から突き落とされた。』という噂が流れていたそうだ。
おそらくそれを理由に『婚約破棄』するつもりだね!
もちろん冤罪だ!!
おそらくタイムリミットは、3日後に行われるサマーパーティーだろう。
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