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22話 本当の姿
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(エリー視点)
カーテンが閉められ、【特別取調室】の中は見えなくなりました。
ナルキス様はショックが強過ぎたようで、床に座り込んで涙を流していますわ。
無理もありませんわね。
今まで信じていた乳母に、騙されていたのですもの……
どうナルキス様に声をかければ良いかわかりませんでしたわ。
するとエミール殿下が、空気を読まずに
「じゃ、そろそろ指輪外しましょうか?」
えぇっ!!今、ここでそれおっしゃるの?
「「!!」」
思わず顔を見合わせ、戸惑うナルキス様とクリス。
それはそうですわよね。
「いつまでもそのまま、という訳にはいかないんですよね。
一応それ、現在では禁止されている魔道具なので。」
まぁ、それはそうなのでしょうけどね。
もう少し空気を読んで欲しかったですわ。
シオン殿下も呆れて
「エミール…お前はもう少し空気を読め……。」
とおっしゃいました。
確かにその通りなのですけど……
「あの……これ普通に外せばいいんでしょうか?」
とクリスが尋ねるとエミール殿下は
「いえ、お二人で向き合って同時にお願いします。
外したらすぐに、この箱の中に入れて下さい。」
エミール殿下がそうおっしゃって金属でできた古びた箱を机の上に置かれました。
クリスは、まだショックが抜けきらないナルキス様の前まで移動し、声をかけましたわ。
「ナルキス殿………。」
クリスが呼びかけるとナルキス様はフラフラしながらも立ち上がり、クリスと向き合いました。
「わかった…。」
二人の準備が整ったのを確認したエミール殿下は二人の間に箱を差し出し
「それでは、私が合図したら外してこれに入れて下さい。
1、2、3、ハイ!」
皆さまの見守る中、エミール殿下の合図で二人は同時に指輪を外し、箱に入れて蓋を閉じた瞬間、二人の体が眩しく光り輝きましたの。
その光りが収まった時、そこに立って居たのは髪と瞳の色が入れ替わった、二人の姿でしたわ。
大袈裟だった割に、意外とあっさり元に戻ったみたいてすわね。
その姿を見た公爵夫人は泣きながらクリスを抱きしめています。
公爵様は真っ青な顔で立っているのもやっとというようなナルキス様に近づくと、肩に手を置き
「ナルキス…もう跡を継がせる訳にはいかんが、お前も私達夫婦の息子には違いない。
これからは、心を入れ替えて真面目に暮らしてくれるな?」
その言葉を聞いてナルキス様は
「良いのかよ…俺は偽物でマリーの息子なんだぞ!」
と泣きながら答えています。
それに対して公爵様は
「お前は私の弟の息子だろう?
それに十八年も育ててきたのだぞ!
見捨てたりはしないさ。」
その言葉に感動したナルキス様は
「じゃあ…また…父上と呼んでもいいのですか……?」
と尋ねられました。
公爵様はにっこりと微笑んで頷いておられます。
いつの間にか近くまで来ていた公爵夫人も頷いておられました。
クリスも加わって、四人で抱きしめ合っている姿は感動的です。
しかし、いつの間にか来ていたロピアー公爵家の執事長ハンソンが衝撃的な事を言いました。
「皆さま…感動されている中、申し訳ありませんがナルキス様はこのままという訳には参りません。」
え?
感動のシーンに皆さま涙していたのに、此処にも空気を読まない人が……
「先程、学園からナルキス様の今学期の【成績表】が届きました。
このままでは退学か留年です!
明日からの長期休暇の間、家庭教師を付けてしっかりお勉強して頂きますから、覚悟して下さい。」
その言葉を聞いたナルキス様は顔色が益々悪くなってしまいましたわ。
あー、そういえば今日は終業式でしたわね。
あら?私は大丈夫ですわよ。
勉強の方には自信がありますもの♪
いつの間にかお父様の手に私の物と思しき【成績表】が握られていてプルプル震えているように見えるのは気の所為ですわ……
カーテンが閉められ、【特別取調室】の中は見えなくなりました。
ナルキス様はショックが強過ぎたようで、床に座り込んで涙を流していますわ。
無理もありませんわね。
今まで信じていた乳母に、騙されていたのですもの……
どうナルキス様に声をかければ良いかわかりませんでしたわ。
するとエミール殿下が、空気を読まずに
「じゃ、そろそろ指輪外しましょうか?」
えぇっ!!今、ここでそれおっしゃるの?
「「!!」」
思わず顔を見合わせ、戸惑うナルキス様とクリス。
それはそうですわよね。
「いつまでもそのまま、という訳にはいかないんですよね。
一応それ、現在では禁止されている魔道具なので。」
まぁ、それはそうなのでしょうけどね。
もう少し空気を読んで欲しかったですわ。
シオン殿下も呆れて
「エミール…お前はもう少し空気を読め……。」
とおっしゃいました。
確かにその通りなのですけど……
「あの……これ普通に外せばいいんでしょうか?」
とクリスが尋ねるとエミール殿下は
「いえ、お二人で向き合って同時にお願いします。
外したらすぐに、この箱の中に入れて下さい。」
エミール殿下がそうおっしゃって金属でできた古びた箱を机の上に置かれました。
クリスは、まだショックが抜けきらないナルキス様の前まで移動し、声をかけましたわ。
「ナルキス殿………。」
クリスが呼びかけるとナルキス様はフラフラしながらも立ち上がり、クリスと向き合いました。
「わかった…。」
二人の準備が整ったのを確認したエミール殿下は二人の間に箱を差し出し
「それでは、私が合図したら外してこれに入れて下さい。
1、2、3、ハイ!」
皆さまの見守る中、エミール殿下の合図で二人は同時に指輪を外し、箱に入れて蓋を閉じた瞬間、二人の体が眩しく光り輝きましたの。
その光りが収まった時、そこに立って居たのは髪と瞳の色が入れ替わった、二人の姿でしたわ。
大袈裟だった割に、意外とあっさり元に戻ったみたいてすわね。
その姿を見た公爵夫人は泣きながらクリスを抱きしめています。
公爵様は真っ青な顔で立っているのもやっとというようなナルキス様に近づくと、肩に手を置き
「ナルキス…もう跡を継がせる訳にはいかんが、お前も私達夫婦の息子には違いない。
これからは、心を入れ替えて真面目に暮らしてくれるな?」
その言葉を聞いてナルキス様は
「良いのかよ…俺は偽物でマリーの息子なんだぞ!」
と泣きながら答えています。
それに対して公爵様は
「お前は私の弟の息子だろう?
それに十八年も育ててきたのだぞ!
見捨てたりはしないさ。」
その言葉に感動したナルキス様は
「じゃあ…また…父上と呼んでもいいのですか……?」
と尋ねられました。
公爵様はにっこりと微笑んで頷いておられます。
いつの間にか近くまで来ていた公爵夫人も頷いておられました。
クリスも加わって、四人で抱きしめ合っている姿は感動的です。
しかし、いつの間にか来ていたロピアー公爵家の執事長ハンソンが衝撃的な事を言いました。
「皆さま…感動されている中、申し訳ありませんがナルキス様はこのままという訳には参りません。」
え?
感動のシーンに皆さま涙していたのに、此処にも空気を読まない人が……
「先程、学園からナルキス様の今学期の【成績表】が届きました。
このままでは退学か留年です!
明日からの長期休暇の間、家庭教師を付けてしっかりお勉強して頂きますから、覚悟して下さい。」
その言葉を聞いたナルキス様は顔色が益々悪くなってしまいましたわ。
あー、そういえば今日は終業式でしたわね。
あら?私は大丈夫ですわよ。
勉強の方には自信がありますもの♪
いつの間にかお父様の手に私の物と思しき【成績表】が握られていてプルプル震えているように見えるのは気の所為ですわ……
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