【第4章】🦝ウチで雇ってるバイトがタヌキって言ったら、誰か信じる❓🦝

砂月ちゃん

文字の大きさ
14 / 51
第2章 コンビニの訪問者

4

しおりを挟む
☆火祭りについての捕捉説明文を加筆しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昼休憩時間、3人でお昼を食べながら今後の行動についてと、まだ坂野君に説明してなかった【コンビニの幽霊】について話していた。すると西森さんが、慌てて私達の方にやって来た。


「勝屋さん達、凄い情報よ!【スクモ塚】の事、さっきウチのお爺ちゃんに電話して聞いたの。あそこに祀られてるのこの辺りの地域で信仰されてる豊穣の女神様なんだって!!」

「ええっ!?それマジかよ?」

「マジよ!ほら!1月に田んぼで竹を組んで燃やす火祭り※1あるでしょ!?アレってこの辺りだと五穀豊穣を願って《スクモ様》を祀るお祭りなんだって!」

「凄いわ西森さん!お爺さんにも宜しく言っといてね。」

「ありがとう西森さん!」

「サンキュー西森!」

「どういたしまして。役に立って良かったわ。」


そう言って西森さんは私達の方から離れ、他の友達の方へ行った。


この辺りはまだまだ農家も多く、私達みたいに家が農家じゃなくても、四季おりおりのお祭りに、参加する人は多い。


因みにウチは、お母さんが地元出身でお父さんは他県の出身。
ペンションがやりたくて、態々都会から越して来た。


坂野君は地元出身だけど、家は農家じゃない。
薫ちゃん家はもちろんお寺。


「西森の話マジかよ?ヤバくね?」

「かなりヤバいかも?もし、本当にコンビニに現れてるのがその《スクモ様》でこれ以上怒らせたりしたら、この辺り一帯壊滅じゃないの!」

「と…とにかく、今日は私と理子ちゃんで様子見に行くわ。坂野君は真っ直ぐに家に帰る事!私達や元松中の皆んなは信じてるけど、他の人達の目があるから。」

「すまねーな。俺も家で何か調べてみるわ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という訳で、あっという間に放課後です。
薫ちゃんは、学校帰りにそのままウチに寄る事になりました。


というのも現場のコンビニ《メープル》が薫ちゃん家の近くなので、私か着替えて一緒に行った方が都合が良かったから。


「で…どうして満月が一緒な訳?」


何故か満月が着いて来た。
今日はお父さんが厨房に居るから暇なのと、薫ちゃんを送って行くという名目で……
因みに徳さんはまだ仕事中。


「もう夕方だから。マスターが家まで送ってくれって。」

「憧れの満月さんと一緒に歩けるなんて、嬉しいわ♪」


薫ちゃんは徳さんと満月のファンだから喜んでるけど、正体は化けダヌキの豆狸まめだ
しかも中身じじぃだからね。


「いい?今日はあくまでも、様子見よ。何か視えたとしても、極力リアクションはしない事。大概の霊なんかもそうなんだけど、こっちが視えると解ったら、直ぐ頼って来るものなのよ。」

「「なるほど!」」

「買い物しながら、さりげなく近づいて確認したら、直ぐ退散!いいわね!!」

「「了解!」」


コンビニに着いた私達は、薫ちゃんの言う通りに店内に入った。


「「いらっしゃいませ。」」


コンビニの中は空調が効いてるはずなのに、何故かひんやりしていてお客さんも私達しかいない……


先輩にはさっき連絡して、私達が来たらさりげなく問題のバイトちゃんから離れる様に言ってある。


思った通り、バイトちゃん【三波マサエ】には、確かに霊らしきモノが憑いていた。
普段はそこに、『何か居る!』ぐらいの気配を感じる程度の霊感しか無い私にもハッキリと視える。


祭祀服は乱れ、恐ろしい顔で彼女を睨みつけている。


アレは幽霊とかじゃない。もっと強力な恐ろしいモノ……
先輩の言っていた通り、《古代の祭祀服を着た、卑弥呼様の様なお方》が三波さんに取り憑いてずっと話しかけている。


わらわの鏡を返せ!何処にやったのじゃ!?』


何度も同じ事を三波さんに訴えているけど、彼女はまったく気が付かない様子。
鈍感にも程があるでしょ!


というか、鏡を持ち去ったってどういう事?先生は『破損した』って言ってた。
凄く気になるけど、今は聞かなかった事にする。
私と薫ちゃんが適当にお菓子や飲み物をカゴに入れて、レジ前に行ってよく見ると《スクモ様》らしき人?は目の下にクマをつくってかなりボロボロになっていた。


コレ、あかんやつや!!
いったい何をしたら、あんなにボロボロになるまで怒らせられるのよ?


「あの話は、ここを出てからにしよう。」


満月に即されて会計を済ませ、この話は一旦、薫ちゃん家に行ってからする事になった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※1

小正月(1月15日)前後に行われる火祭り。【とんど祭り】【どんどん焼き】等地域によって呼び方は違うが、五穀豊穣・家内安全・無病息災等を願い、正月飾りや書初めを燃やす。(地域によって多少の違いが有ります。)


理子達の地域では、【とんど祭り】と呼ばれ竹と檜でやぐらを高く組んで、大きな飾りを作ります。
その火で餅を焼いて食べると無病息災に過ごせると伝えられています。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...