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第2章 コンビニの訪問者
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(薫視点)
何か上手いこと三波さんが気絶してくれたので、その間に皆んな撤収。
最後に現れた狸達…良い仕事してくれたわね♪
田口さん以外の皆んなの撤収を確認したので、これからは私の仕事ね。
「あっ!三波さん!三波さんじゃない?しっかりして!?」
私は態とらしく驚き、三波さんを揺さぶり起こした。
「う…う~ん…… 」
「気がついた?三波さん。悲鳴が聞こえたから、来てみたら三波さん倒れてるし、どうしたの?」
「しょっ勝屋さん!?出た!出たのよ!」
「何が?」
「オバっオバケが!倉本センパイに呼ばれて、ここに来たらオバケが出たのよ!!」
「オバケってどんな?」
「な…なんか卑弥呼様みたいな格好の女のオバケが!」
「卑弥呼様みたいなオバケ?」
惚けて聞いてみると、三波さんは真っ青な顔で震えながら、こう言った。
「そ…そう言えば、勝屋さん家ってお寺よね!?オバケなんとかしてよ!!」
「えー!たぶん寛現寺じゃ無理だと思うなぁ。」
「な…なんでよ!?勝屋さんの所、そういうの得意なんじゃないの?」
「だってそれ、オバケじゃ無さそうだし…… 」
「えっ?オバケじゃ無い?」
「オバケの寿命って400年ぐらいなんだって。三波さんの言う通りなら、格好からしてもっと古そうだし……
もしそうだったら、寛現寺の管轄じゃ無いわね。」
「そ…そんなっ!?助けて!助けてよ!お願い!!」
ふふふ…コレはまた、思った以上に効果があったみたいね♪
更にダメ押しいっちゃお~と!
田口さんにこっそり合図を送る。
「〔妾の家を荒らした不届き者め~!鏡を返せ~!返さねば、一生祟ってやる~!!〕」
「ひぃ~!!」
「きゃっ!ちょっと何?この声!?
三波さん!あなた何やったの?何か心辺りはないの?」
私の質問に三波さんは震えながら……
「な…無いわよ!そんなの!!」
うわぁ!普通ここで嘘つく?
呆れてものも言えないってこの事ね……
まぁ言うけど。
「へ~そうなの。ところで三波さんはどうしてこんな時間に、ここに居るのかしら?」
とごく当たり前の質問をしてみた。
「そ…そうだ!倉本センパイ、センパイはどこにいるのよ!?私、倉本センパイに電話で呼び出されてここに来たのよ!?」
「はぁ?何言ってるの?倉本先輩なら、一昨日の夜から入院してるわよ。」
「そ…そんな!?だって私の携帯に電話が!」
そう言って、三波さんは私に携帯の履歴を見せてくれたけど、《非通知》の履歴があるだけ。
「それ、本当に倉本先輩からだったのかしら?それにさっきの声…『一生祟ってやる!』って言ってたから、正直に白状した方が楽だと思うわよ。
じゃ、夕食の時間だしそろそろ帰るわね。」
と帰るフリをする。実際そろそろ夕食の時間なのよねー。
「そんな!私を見捨てる気!?」
「見捨てるも何も『心辺りは無い。』んでしょ?それじゃどうしようも無いじゃない。じゃあね!」
そう言って家の方に向かおうとした。すると三波さんは、とうとう耐えきれなくなって……
「ある!心辺りあるわ!!友達と2人で学校の裏山にある洞窟に入って、お別れパーティーしようとして中荒らしたわ!あそこがそんなに大事な所だったなんて、知らなかったのよぅ!!」
やっと白状したわね!
「なんですって!?三波さん、あなた大変な事をしてくれたわね!!
【スクモ塚】の《スクモ様》は、この町の土地神様なのよ!
その神様を怒らせるなんて!早く親や警察にその事を話して《スクモ様》に謝罪しなさい!!
それと【スクモ塚】にあった銅鏡は何処なの?」
私が畳み掛ける様に一気に言うと、三波さんは泣きながら……
「私は持って無い……
きっと夕子だわ!あの子が持ってるのよ!勝屋さんお願い助けてください!!」
よっしゃーー!証言とったわよ!!
「さっきも言ったけど、親と警察に話して《スクモ様》に謝罪して許してもらうしかないわね。
家には連絡してあげるから、ちゃんと罪は認めるのよ?」
私は三波さんを一旦、寛現寺に保護し、家に電話をしてあげた。
直ぐに親が迎えに来たんだけど、この親がとんでもなかった。
「家の娘が、こんな時間に親に内緒で出掛けるなんて、あり得ません!
きっとお宅の子が無理矢理連れ出したんでしょ!!」
うわぁ!何この親!?もしかしてコレが噂の【モンペ】?
面倒くさいのキター!!
何か上手いこと三波さんが気絶してくれたので、その間に皆んな撤収。
最後に現れた狸達…良い仕事してくれたわね♪
田口さん以外の皆んなの撤収を確認したので、これからは私の仕事ね。
「あっ!三波さん!三波さんじゃない?しっかりして!?」
私は態とらしく驚き、三波さんを揺さぶり起こした。
「う…う~ん…… 」
「気がついた?三波さん。悲鳴が聞こえたから、来てみたら三波さん倒れてるし、どうしたの?」
「しょっ勝屋さん!?出た!出たのよ!」
「何が?」
「オバっオバケが!倉本センパイに呼ばれて、ここに来たらオバケが出たのよ!!」
「オバケってどんな?」
「な…なんか卑弥呼様みたいな格好の女のオバケが!」
「卑弥呼様みたいなオバケ?」
惚けて聞いてみると、三波さんは真っ青な顔で震えながら、こう言った。
「そ…そう言えば、勝屋さん家ってお寺よね!?オバケなんとかしてよ!!」
「えー!たぶん寛現寺じゃ無理だと思うなぁ。」
「な…なんでよ!?勝屋さんの所、そういうの得意なんじゃないの?」
「だってそれ、オバケじゃ無さそうだし…… 」
「えっ?オバケじゃ無い?」
「オバケの寿命って400年ぐらいなんだって。三波さんの言う通りなら、格好からしてもっと古そうだし……
もしそうだったら、寛現寺の管轄じゃ無いわね。」
「そ…そんなっ!?助けて!助けてよ!お願い!!」
ふふふ…コレはまた、思った以上に効果があったみたいね♪
更にダメ押しいっちゃお~と!
田口さんにこっそり合図を送る。
「〔妾の家を荒らした不届き者め~!鏡を返せ~!返さねば、一生祟ってやる~!!〕」
「ひぃ~!!」
「きゃっ!ちょっと何?この声!?
三波さん!あなた何やったの?何か心辺りはないの?」
私の質問に三波さんは震えながら……
「な…無いわよ!そんなの!!」
うわぁ!普通ここで嘘つく?
呆れてものも言えないってこの事ね……
まぁ言うけど。
「へ~そうなの。ところで三波さんはどうしてこんな時間に、ここに居るのかしら?」
とごく当たり前の質問をしてみた。
「そ…そうだ!倉本センパイ、センパイはどこにいるのよ!?私、倉本センパイに電話で呼び出されてここに来たのよ!?」
「はぁ?何言ってるの?倉本先輩なら、一昨日の夜から入院してるわよ。」
「そ…そんな!?だって私の携帯に電話が!」
そう言って、三波さんは私に携帯の履歴を見せてくれたけど、《非通知》の履歴があるだけ。
「それ、本当に倉本先輩からだったのかしら?それにさっきの声…『一生祟ってやる!』って言ってたから、正直に白状した方が楽だと思うわよ。
じゃ、夕食の時間だしそろそろ帰るわね。」
と帰るフリをする。実際そろそろ夕食の時間なのよねー。
「そんな!私を見捨てる気!?」
「見捨てるも何も『心辺りは無い。』んでしょ?それじゃどうしようも無いじゃない。じゃあね!」
そう言って家の方に向かおうとした。すると三波さんは、とうとう耐えきれなくなって……
「ある!心辺りあるわ!!友達と2人で学校の裏山にある洞窟に入って、お別れパーティーしようとして中荒らしたわ!あそこがそんなに大事な所だったなんて、知らなかったのよぅ!!」
やっと白状したわね!
「なんですって!?三波さん、あなた大変な事をしてくれたわね!!
【スクモ塚】の《スクモ様》は、この町の土地神様なのよ!
その神様を怒らせるなんて!早く親や警察にその事を話して《スクモ様》に謝罪しなさい!!
それと【スクモ塚】にあった銅鏡は何処なの?」
私が畳み掛ける様に一気に言うと、三波さんは泣きながら……
「私は持って無い……
きっと夕子だわ!あの子が持ってるのよ!勝屋さんお願い助けてください!!」
よっしゃーー!証言とったわよ!!
「さっきも言ったけど、親と警察に話して《スクモ様》に謝罪して許してもらうしかないわね。
家には連絡してあげるから、ちゃんと罪は認めるのよ?」
私は三波さんを一旦、寛現寺に保護し、家に電話をしてあげた。
直ぐに親が迎えに来たんだけど、この親がとんでもなかった。
「家の娘が、こんな時間に親に内緒で出掛けるなんて、あり得ません!
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