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第2章 コンビニの訪問者
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その日の夜遅く、薫ちゃんから電話が来た。
薫
〔もしもし理子ちゃん。家に【モンペ】キター!〕
理子
〔えっ?いきなり【モンペ】って何?ビックリするじゃないの!?〕
薫
〔【モンスターペアレント】略して【モンペ】!
自分の子供が悪くても、学校や他人に対して、自己中心的かつ理不尽な要求をする過保護で迷惑な親の事よ!
『家の子に限って、そんな事をするはずが無い!』
とか言って、絶対に認めないの!
三波さんの親がそれだった……
気絶していた娘を保護してあげたのに、私が呼び出したとか言って、怒鳴り込んで来たのよ!あり得ないわ!!〕
理子
〔うわぁ~!最悪~!大丈夫だったの?〕
薫
〔ウチのお爺ちゃんとお父さんが説得しようとしたけど、2時間くらいしても納得しなくてね。
結局、向こうが警察呼んじゃったのよ!
ほんと、あり得ないんですけど!!〕
えーー寛現寺の住職と副住職の2人掛かりで説得出来ないって、どんだけよ!?
理子
〔それは酷い……
で、結局どうしたの?〕
薫
〔更に警察が2時間説得して、なんとか『今日はもう遅いから、明日。』って事で帰ってもらったわ。〕
理子
〔ひぇ~!なんて親よ!?普通は娘を助けてもらったら、お礼言わない?〕
薫
〔それが出来ないのが【モンペ】なのよ!おかげでさっき、ようやくご飯食べたとこなのよ!〕
理子
{えっ?もうすぐ11時だよ!?〕
薫
〔明後日から【同人誌イベント】だって言うのに……
これじゃ行けそうにないわ。楽しみにしてたのに~!仕方ないから、一緒に行く予定だった友達に、全部頼むしかないわね。〕
理子
〔うわぁ…… 〕
そんな会話をしていて、ふと窓の方を見ると、物凄い形相の4匹の豆狸と4匹の稲荷狐が張り付いていた……
「ひっ!!」
薫
〔どうかしたの?理子ちゃん!?〕
理子
〔ちょっちょっと窓に大きな虫がくっついてて、ビックリしただけだから!〕
薫
〔ならいいけど。じゃあ、もう遅いから切るね。おやすみなさい。〕
理子
〔うん、じゃあね。おやすみ…… 〕
プツン
電話を切った途端、鍵を掛けていたはずの窓をガラッと開けて、8匹ものあやかしが押し掛けて来た。
また増えてるんですけど!?
「「どういう事じゃ!?宴会は!?」」
「「「「稲荷寿司楽しみにしてたのに!!」」」」
「「アイツらの所為じゃ!【モンペ】とか言う新参者め!!」」
あぁっ!なんか誤解してるーー!!
「ワシらの実力を見せてやろうぞ!!」
「「「おーー!!」」」
と豆狸が仲間を鼓舞した。2匹はもしかして、古狸かしら?
すると今度は稲荷狐の方も、負けじと叫ぶ。
「豆狸には負けられん!稲荷狐の意地を見せてやろうぞ!」
「「「おーー!!」」」
「「どちらが負けを認めさせるか、競争じゃ!!」」
そう言って私の部屋でひとしきり騒ぐと、8匹のあやかし達は猛スピードで走り去って行った。
豆狸と稲荷狐の競争の標的にされた三波さん家は、たぶん大変な事になるだろう。
とりあえず開けっ放しの窓を閉め、寝る事にする。
おやすみなさーい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※1
【コ◯ケ】は商標登録されていましたので、こちらに変更します。
薫
〔もしもし理子ちゃん。家に【モンペ】キター!〕
理子
〔えっ?いきなり【モンペ】って何?ビックリするじゃないの!?〕
薫
〔【モンスターペアレント】略して【モンペ】!
自分の子供が悪くても、学校や他人に対して、自己中心的かつ理不尽な要求をする過保護で迷惑な親の事よ!
『家の子に限って、そんな事をするはずが無い!』
とか言って、絶対に認めないの!
三波さんの親がそれだった……
気絶していた娘を保護してあげたのに、私が呼び出したとか言って、怒鳴り込んで来たのよ!あり得ないわ!!〕
理子
〔うわぁ~!最悪~!大丈夫だったの?〕
薫
〔ウチのお爺ちゃんとお父さんが説得しようとしたけど、2時間くらいしても納得しなくてね。
結局、向こうが警察呼んじゃったのよ!
ほんと、あり得ないんですけど!!〕
えーー寛現寺の住職と副住職の2人掛かりで説得出来ないって、どんだけよ!?
理子
〔それは酷い……
で、結局どうしたの?〕
薫
〔更に警察が2時間説得して、なんとか『今日はもう遅いから、明日。』って事で帰ってもらったわ。〕
理子
〔ひぇ~!なんて親よ!?普通は娘を助けてもらったら、お礼言わない?〕
薫
〔それが出来ないのが【モンペ】なのよ!おかげでさっき、ようやくご飯食べたとこなのよ!〕
理子
{えっ?もうすぐ11時だよ!?〕
薫
〔明後日から【同人誌イベント】だって言うのに……
これじゃ行けそうにないわ。楽しみにしてたのに~!仕方ないから、一緒に行く予定だった友達に、全部頼むしかないわね。〕
理子
〔うわぁ…… 〕
そんな会話をしていて、ふと窓の方を見ると、物凄い形相の4匹の豆狸と4匹の稲荷狐が張り付いていた……
「ひっ!!」
薫
〔どうかしたの?理子ちゃん!?〕
理子
〔ちょっちょっと窓に大きな虫がくっついてて、ビックリしただけだから!〕
薫
〔ならいいけど。じゃあ、もう遅いから切るね。おやすみなさい。〕
理子
〔うん、じゃあね。おやすみ…… 〕
プツン
電話を切った途端、鍵を掛けていたはずの窓をガラッと開けて、8匹ものあやかしが押し掛けて来た。
また増えてるんですけど!?
「「どういう事じゃ!?宴会は!?」」
「「「「稲荷寿司楽しみにしてたのに!!」」」」
「「アイツらの所為じゃ!【モンペ】とか言う新参者め!!」」
あぁっ!なんか誤解してるーー!!
「ワシらの実力を見せてやろうぞ!!」
「「「おーー!!」」」
と豆狸が仲間を鼓舞した。2匹はもしかして、古狸かしら?
すると今度は稲荷狐の方も、負けじと叫ぶ。
「豆狸には負けられん!稲荷狐の意地を見せてやろうぞ!」
「「「おーー!!」」」
「「どちらが負けを認めさせるか、競争じゃ!!」」
そう言って私の部屋でひとしきり騒ぐと、8匹のあやかし達は猛スピードで走り去って行った。
豆狸と稲荷狐の競争の標的にされた三波さん家は、たぶん大変な事になるだろう。
とりあえず開けっ放しの窓を閉め、寝る事にする。
おやすみなさーい。
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※1
【コ◯ケ】は商標登録されていましたので、こちらに変更します。
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