【第4章】🦝ウチで雇ってるバイトがタヌキって言ったら、誰か信じる❓🦝

砂月ちゃん

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第4章 狐畏憚

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『あっ!妖狐キツネだ!!』


彼を見た途端、私は直感的にそう思った。チャラい神孤田口さん黒服妖狐バイトのキツネ達と付き合ってたら最近、神孤や妖狐キツネの見分けが付く様になってしまったのよ。


あんまり嬉しくない特技スキルが増えた。
まぁこの辺りって、普通の狐はいないんだけどね。


「あ、いらっしゃいませ。二名様のお泊まりですか?
お名前を伺っても?」

「三嶋です。」

「確認して来ますので、こちらにお座りになってお待ち下さい。」


とりあえず満月に休憩中の黒服妖狐バイトのキツネ達を呼んで来てもらい、二人の相手は徳さんに任せてその間に私は宿帳のチェックね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宿帳を確認したら、この時期には珍しく四部屋の内一部屋が空いていた。


「ちょうど一部屋空いてますよ。良かったですね。」

「良かった~。町の方のホテルに泊まったら直ぐに見つかるけど、ここなら安全だって姐さんも言ってたから…… 」


姐さん…ああやっぱりおさん狐の関係者だったかぁ。
アレ?もしかしてこの二人、坂野君が言ってた駆け落ちカップルじゃないの?


そうこうしている間に満月が呼びに行った黒服妖狐バイトのキツネ達が戻って来た。


「あっヒロシ!やっと着いたのか、心配してたんだぞ!」

「昨日、ユカリさん達から連絡あったから待ってたのになかなか来ないから…… 」

「ごめん…電車は使えなかったから、フェリーとバス使って来たら時間掛かっちゃって。」

「無事で良かったよ。」

「言ってくれたら迎えに行ったのに~。」


妖狐キツネ達が無事に再会できた事を喜びあっている間、彼女さんの方は徳さんが相手をしていた。


「こんにちは♪ここまで大変だったでしょう。」


そう言っておしぼりとお水を出す。
ヒロシ狐の連れて来た彼女さんは、細っそりして優しそうな人だった。


「あ、ありがとうございます。でもけっこう楽しかったですよ♪
船旅もなかなか良かったですし。」


へぇ~、江波えばから船で逃げたのは、知ってたけどそこからまた船でって事は瀬戸内海クルーズかぁ~。
良いなぁ~。


あ、いけないお母さんにが宿泊する事知らせなきゃ!


「じゃあ私、お母さんに知らせてくるわね!」

「了解!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ではここで、ペンション【ストロベリームーン】の説明をします。


ウチのペンションは、三階建ての白い洋館で一階が喫茶店。宿泊出来るのは、二階と三階にあるツインの洋室四部屋です。


宿泊料金は、一泊二日二食付き(朝夕)で7,000円~。素泊まりの場合は5,000円。


ウチのペンションの売りは、美味しい水と地元の食材を使ったお料理。
町の自慢のお酒とそれを使った料理とスィーツ。


そして庭に来る


正体が豆狸まめだで中身ジジィのタヌキだけど、このタヌキ見たさに態々外国から来るお客さんが絶えない。


ウチなら確実に見れるから。
昔、某タヌキの映画が世界的に大ヒットしてから、タヌキは幻の珍獣扱いらしい。


最近は宮島さんに白いタヌキがいて、『会えたら幸運を呼ぶ』と言われそちらも大人気だそうだ。
お金に余裕のある人は、ウチに泊まってを見た後、向こうに泊まって白いタヌキを探して夜の宮島さんを散策するという。


まぁウチのタヌキ、普通のタヌキじゃないんですけどね。
で、そのお客さん達が始めたのが《タヌキ貯金》。 


『タヌキ達の為に役立ててください。』と言って募金してくれているんです。
もちろんちゃんとペンションで管理して、タヌキが食べる果物とかドッグフードとかの代金として使用しています。


買いに行くのが満月と徳さんなので、完全に自分の好みで買って来るんだけど……


冬場になると、近隣のタヌキ達への差し入れを買いに行ってます。ホンドタヌキは冬籠りしないから、冬場の餌の確保は必須なんですって。






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