【第4章】🦝ウチで雇ってるバイトがタヌキって言ったら、誰か信じる❓🦝

砂月ちゃん

文字の大きさ
46 / 51
第4章 狐畏憚

2

しおりを挟む
『あっ!妖狐キツネだ!!』


彼を見た途端、私は直感的にそう思った。チャラい神孤田口さん黒服妖狐バイトのキツネ達と付き合ってたら最近、神孤や妖狐キツネの見分けが付く様になってしまったのよ。


あんまり嬉しくない特技スキルが増えた。
まぁこの辺りって、普通の狐はいないんだけどね。


「あ、いらっしゃいませ。二名様のお泊まりですか?
お名前を伺っても?」

「三嶋です。」

「確認して来ますので、こちらにお座りになってお待ち下さい。」


とりあえず満月に休憩中の黒服妖狐バイトのキツネ達を呼んで来てもらい、二人の相手は徳さんに任せてその間に私は宿帳のチェックね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

宿帳を確認したら、この時期には珍しく四部屋の内一部屋が空いていた。


「ちょうど一部屋空いてますよ。良かったですね。」

「良かった~。町の方のホテルに泊まったら直ぐに見つかるけど、ここなら安全だって姐さんも言ってたから…… 」


姐さん…ああやっぱりおさん狐の関係者だったかぁ。
アレ?もしかしてこの二人、坂野君が言ってた駆け落ちカップルじゃないの?


そうこうしている間に満月が呼びに行った黒服妖狐バイトのキツネ達が戻って来た。


「あっヒロシ!やっと着いたのか、心配してたんだぞ!」

「昨日、ユカリさん達から連絡あったから待ってたのになかなか来ないから…… 」

「ごめん…電車は使えなかったから、フェリーとバス使って来たら時間掛かっちゃって。」

「無事で良かったよ。」

「言ってくれたら迎えに行ったのに~。」


妖狐キツネ達が無事に再会できた事を喜びあっている間、彼女さんの方は徳さんが相手をしていた。


「こんにちは♪ここまで大変だったでしょう。」


そう言っておしぼりとお水を出す。
ヒロシ狐の連れて来た彼女さんは、細っそりして優しそうな人だった。


「あ、ありがとうございます。でもけっこう楽しかったですよ♪
船旅もなかなか良かったですし。」


へぇ~、江波えばから船で逃げたのは、知ってたけどそこからまた船でって事は瀬戸内海クルーズかぁ~。
良いなぁ~。


あ、いけないお母さんにが宿泊する事知らせなきゃ!


「じゃあ私、お母さんに知らせてくるわね!」

「了解!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ではここで、ペンション【ストロベリームーン】の説明をします。


ウチのペンションは、三階建ての白い洋館で一階が喫茶店。宿泊出来るのは、二階と三階にあるツインの洋室四部屋です。


宿泊料金は、一泊二日二食付き(朝夕)で7,000円~。素泊まりの場合は5,000円。


ウチのペンションの売りは、美味しい水と地元の食材を使ったお料理。
町の自慢のお酒とそれを使った料理とスィーツ。


そして庭に来る


正体が豆狸まめだで中身ジジィのタヌキだけど、このタヌキ見たさに態々外国から来るお客さんが絶えない。


ウチなら確実に見れるから。
昔、某タヌキの映画が世界的に大ヒットしてから、タヌキは幻の珍獣扱いらしい。


最近は宮島さんに白いタヌキがいて、『会えたら幸運を呼ぶ』と言われそちらも大人気だそうだ。
お金に余裕のある人は、ウチに泊まってを見た後、向こうに泊まって白いタヌキを探して夜の宮島さんを散策するという。


まぁウチのタヌキ、普通のタヌキじゃないんですけどね。
で、そのお客さん達が始めたのが《タヌキ貯金》。 


『タヌキ達の為に役立ててください。』と言って募金してくれているんです。
もちろんちゃんとペンションで管理して、タヌキが食べる果物とかドッグフードとかの代金として使用しています。


買いに行くのが満月と徳さんなので、完全に自分の好みで買って来るんだけど……


冬場になると、近隣のタヌキ達への差し入れを買いに行ってます。ホンドタヌキは冬籠りしないから、冬場の餌の確保は必須なんですって。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転

小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。 人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。 防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。 どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。

ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!

オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ラン(♂)の父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリー(♀)だった。 ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。 学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。 当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。 同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。 ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。 そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。 まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。  その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。 こうしてジュリーとの同居が決まった。 しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は騒然となった。  

処理中です...