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第一章
急襲! !
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高い天井に高級感のある黒い床、全体的にシックにまとまった建物の中で桜はカウンターを挟んで修道女のような服を着た女性と話している。
「都民番号Mー0223468の緑野 桜様ですね、8番のパソコンを許可しました、暗証番号を入力してご使用下さい」
「ありがとう」
桜は礼をいいクザンの座っている休憩スペースに戻ってきた。
「手続きできたよ、行こうか」
「ああ、わかった」
二人は目的の部屋までの廊下を歩き始める。
クザンは桜に無言でついていく、その顔は死刑前の囚人のような顔をしている。
その顔を見かねて桜は声をかけた。
「大丈夫? 私は別に止めても構わないよ?」
彼女なりの気遣いだろう、その言葉をありがたく頂戴した上でクザンは言う。
「いや、ここまで来て帰った所で俺には何もない、ここでこれを確かめなくてはその何もなさに精神が潰されてしまいそうなんだ」
「でも……」
ここで桜は思っていた事を言うのを止めた。
もしあなたの家族が死んでいたらもっと辛い思いをするよと彼女は言いかけた。
だが、これは彼なりの決断だ、彼女は余計な事は言うまいと口を閉じる。
廊下の先には図書館の勉強スペースのような空間があった、8番と番号がかかれた席に座り桜は置いてあるパソコンを起動する、画面に資料選択の画面が現れる。
クザンは後ろで神妙な面持ちでそれを眺める。
パソコンを操作しながら桜は語る。
「戦没者リストはね、戦後間もない頃、まだこの都市に入都制限がなかった頃に作られた物なの、戦争で連絡の取れなくなった家族の居場所を調べられるように前都市長を中心に必死に集めたデータの副産物よ」
桜はカタカタとキーを叩きながら話続ける。
「まさか戦争から50年たった今、こういう形で役に立つなんてね」
桜はマウスのボタンを押し、一つの項目を開いた。
画面には無機質な文字で戦没者リストとかかれ、下には人の名前がずらりと並んでいた。
あ、から始まる名前が並んでいることからリストは五十音順なのだろう、ページの上部には文字を入力する箇所がある、そこに名前を入力すれば候補を絞れる様だ。
「どうぞ」
桜は椅子から立ち上がりクザンに座るよう促す。
「あ……あぁ」
ぎこちない動きでクザンは椅子に座り、キーボードに手を添える。
その手はガタガタと震えている。
無理もない、そのリストをスクロールしていけば下には愛する妻子が死んだことを示す証拠が書かれているかもしれない。
いきなり自分に降りかかるかもしれない家族の死を受け入れられる自身がないのだ。
「大丈夫? 打てる?」
桜は心配そうにクザンに話しかける。
「あぁ……」
そうは言うものの手は動かない、呼吸が荒くなっていく。
心臓がつぶされるのではないかと錯覚するほど動悸が速く激しくなっていく。
「やっぱりジェラルドの情報を待った方が……」
その桜の言葉にクザンは賛成してしまおうかと一瞬考える。
しかしこのまま戻っても自分には何も出来ない、することが出来ない、そう思い直し震える手でキーボードを一つ一つゆっくりと叩き始めた。
は、な、さ、一つ一つ文字を打ち込む度に候補が画面から消えていく。
き、ここでクザンは花咲と変換する。
候補は一気に絞られる。
まだ何人か候補がいる。画面の左上には1/201の文字、二百一人の花咲姓が死亡したと言うことだ。
更に検索をかけていく、まず妻の名前を検索する。
美樹と打ち込むと候補は三件までしぼられる。
候補の横にはその死亡者の死亡時刻、死亡場所、生年月日等のデータが並べられている。
一番上の候補データをクザンは恐る恐る確認する。
死亡時刻2023年9月20日
死亡場所東京都新宿西新宿
1996年8月5日奈良県奈良市産まれ
追記
第一次日本海決戦の際の侵略者による陽動爆撃により死亡。
十歳程の女性の遺体を抱き抱えていた、恐らく娘の花咲継花と思われる。
個人情報等は所持していた免許証等で確認。
クザンはその一文字一文字を読むたびに全身は総毛立っていき額からは脂汗が滲み出る。動悸の激しさは尚も増す。
そう、この情報が示すものは間違いなく自身の妻と娘、花咲美樹と花咲継花のものであった。
桜は建物の出入口の近くにある休憩用の椅子に座り自動扉のガラス越しに広場の噴水を眺めている。
強めに効かせたクーラーの風が心地よい。
外は相変わらず強烈な暑さなのだろう、まださっきの子供達が噴水から吹き出す水の中で元気に遊び回っている。
その楽しげな雰囲気とは裏腹にクザンの纏う空気は暗く重たい。
がっくりと力なくうなだれている。
しかし桜はクザンの方から動き出すのを待っている様子だ。
何故なら彼女は知っている、愛する家族を亡くした人間にかけられる便利な言葉など存在しないということを。
最初のショックは時間でしか癒せない、自分にしてやれることは側で待ってやることだけだと彼女は考える。
だが一言だけ桜はクザンに言ってやる。
「動けるようになったらまた私の家に帰ろう、今後の事はそれからゆっくり、考えなさい」
無言でこっくりとクザンは頷きぼそりと一言呟いた。
「あぁ……ありがとう」
「いいえ、気にしないで…………」
三十分はたっただろうか、クザンはまだ気持ちを建て直すことはできていないようだ、まぁそれも当然かと桜は思う。
彼女も急かすような真似はしたくないのでぼぅっとしながら窓越しに噴水と子供達を眺めている。
そんな時だった。
穏やかに流れる時間と空間にいきなり轟音が響く。
と同時に噴水に長い剣を持った体格の良い男が叩きつけられ、ずるずると地面に倒れ落ちた。
「なっ……何?」
「何だ?」
二人は目の前の異常事態に目を向け、何が起こったのか把握しようとする。
様子を伺おうと近寄る人々の隙間から見えるうつ伏せに倒れ伏す男は何処かおかしい、よく見ると剣を持っている右腕は鉛色に輝き体に不釣り合いな程に巨大だ。
「戦闘用身体改造……まさか!?」
桜が気づいたその瞬間、倒れた男に影がかかる。
風を切る音と共に何かが瀕死の男を勢いのまま踏み潰し、弾けとんだドロリとした血液で周りを汚す。
その血液は噴水から華麗に吹き出す水に薄められ噴水周りを赤に染め上げ、眩い太陽がキラキラとその赤を美しく煌めかせる。
「キャアアア!」
「うわぁぁあ!」
周りの人々は悲鳴をあげ、混乱しつつも逃げ出し始める。
害獣だ、しかし先日桜が戦った者より大分スリムな体型、腕には頑丈そうな甲殻が形成され、首には二枚に別れた透明な襟巻きが付いている。背中には計8本のたくましい男の腕程の太さの管が背骨に沿うように2列になって生え、細くしなやかな尻尾は退屈そうにゆらりゆらりと揺れ動く。
仕草はとてもたおやかで余裕を感じさせる。
その害獣は人々が逃げる様を白濁した眼でぼうっと眺めている。
「畜生! 人がセンチになってる時位静かにしてて欲しいもんだわ!」
桜の脚がメキメキと音を立て太く逞しく鉛色に変化していく。
彼女は害獣の駆除が生業の一つだ、奴とここで戦うつもりだろう。
「クザンッ! ここに隠れてて!」
「わ、解った!」
慌ててクザンはドアから離れ、ドア脇の小さい窓から害獣と桜の戦いを見守ることにした。
桜は自動ドアを開けトランシーバーのスイッチをいれる。
「ジェラルド! 戦争資料管理センターの前の噴水広場に害獣が出た! しかも成体! 応援要請お願い! ……解ってる、私が時間を稼ぐから!」
殺気を孕んだ鋭い目に変わった彼女は重心を落とし、地面を思いきり蹴り飛ばし害獣に突撃した。
「都民番号Mー0223468の緑野 桜様ですね、8番のパソコンを許可しました、暗証番号を入力してご使用下さい」
「ありがとう」
桜は礼をいいクザンの座っている休憩スペースに戻ってきた。
「手続きできたよ、行こうか」
「ああ、わかった」
二人は目的の部屋までの廊下を歩き始める。
クザンは桜に無言でついていく、その顔は死刑前の囚人のような顔をしている。
その顔を見かねて桜は声をかけた。
「大丈夫? 私は別に止めても構わないよ?」
彼女なりの気遣いだろう、その言葉をありがたく頂戴した上でクザンは言う。
「いや、ここまで来て帰った所で俺には何もない、ここでこれを確かめなくてはその何もなさに精神が潰されてしまいそうなんだ」
「でも……」
ここで桜は思っていた事を言うのを止めた。
もしあなたの家族が死んでいたらもっと辛い思いをするよと彼女は言いかけた。
だが、これは彼なりの決断だ、彼女は余計な事は言うまいと口を閉じる。
廊下の先には図書館の勉強スペースのような空間があった、8番と番号がかかれた席に座り桜は置いてあるパソコンを起動する、画面に資料選択の画面が現れる。
クザンは後ろで神妙な面持ちでそれを眺める。
パソコンを操作しながら桜は語る。
「戦没者リストはね、戦後間もない頃、まだこの都市に入都制限がなかった頃に作られた物なの、戦争で連絡の取れなくなった家族の居場所を調べられるように前都市長を中心に必死に集めたデータの副産物よ」
桜はカタカタとキーを叩きながら話続ける。
「まさか戦争から50年たった今、こういう形で役に立つなんてね」
桜はマウスのボタンを押し、一つの項目を開いた。
画面には無機質な文字で戦没者リストとかかれ、下には人の名前がずらりと並んでいた。
あ、から始まる名前が並んでいることからリストは五十音順なのだろう、ページの上部には文字を入力する箇所がある、そこに名前を入力すれば候補を絞れる様だ。
「どうぞ」
桜は椅子から立ち上がりクザンに座るよう促す。
「あ……あぁ」
ぎこちない動きでクザンは椅子に座り、キーボードに手を添える。
その手はガタガタと震えている。
無理もない、そのリストをスクロールしていけば下には愛する妻子が死んだことを示す証拠が書かれているかもしれない。
いきなり自分に降りかかるかもしれない家族の死を受け入れられる自身がないのだ。
「大丈夫? 打てる?」
桜は心配そうにクザンに話しかける。
「あぁ……」
そうは言うものの手は動かない、呼吸が荒くなっていく。
心臓がつぶされるのではないかと錯覚するほど動悸が速く激しくなっていく。
「やっぱりジェラルドの情報を待った方が……」
その桜の言葉にクザンは賛成してしまおうかと一瞬考える。
しかしこのまま戻っても自分には何も出来ない、することが出来ない、そう思い直し震える手でキーボードを一つ一つゆっくりと叩き始めた。
は、な、さ、一つ一つ文字を打ち込む度に候補が画面から消えていく。
き、ここでクザンは花咲と変換する。
候補は一気に絞られる。
まだ何人か候補がいる。画面の左上には1/201の文字、二百一人の花咲姓が死亡したと言うことだ。
更に検索をかけていく、まず妻の名前を検索する。
美樹と打ち込むと候補は三件までしぼられる。
候補の横にはその死亡者の死亡時刻、死亡場所、生年月日等のデータが並べられている。
一番上の候補データをクザンは恐る恐る確認する。
死亡時刻2023年9月20日
死亡場所東京都新宿西新宿
1996年8月5日奈良県奈良市産まれ
追記
第一次日本海決戦の際の侵略者による陽動爆撃により死亡。
十歳程の女性の遺体を抱き抱えていた、恐らく娘の花咲継花と思われる。
個人情報等は所持していた免許証等で確認。
クザンはその一文字一文字を読むたびに全身は総毛立っていき額からは脂汗が滲み出る。動悸の激しさは尚も増す。
そう、この情報が示すものは間違いなく自身の妻と娘、花咲美樹と花咲継花のものであった。
桜は建物の出入口の近くにある休憩用の椅子に座り自動扉のガラス越しに広場の噴水を眺めている。
強めに効かせたクーラーの風が心地よい。
外は相変わらず強烈な暑さなのだろう、まださっきの子供達が噴水から吹き出す水の中で元気に遊び回っている。
その楽しげな雰囲気とは裏腹にクザンの纏う空気は暗く重たい。
がっくりと力なくうなだれている。
しかし桜はクザンの方から動き出すのを待っている様子だ。
何故なら彼女は知っている、愛する家族を亡くした人間にかけられる便利な言葉など存在しないということを。
最初のショックは時間でしか癒せない、自分にしてやれることは側で待ってやることだけだと彼女は考える。
だが一言だけ桜はクザンに言ってやる。
「動けるようになったらまた私の家に帰ろう、今後の事はそれからゆっくり、考えなさい」
無言でこっくりとクザンは頷きぼそりと一言呟いた。
「あぁ……ありがとう」
「いいえ、気にしないで…………」
三十分はたっただろうか、クザンはまだ気持ちを建て直すことはできていないようだ、まぁそれも当然かと桜は思う。
彼女も急かすような真似はしたくないのでぼぅっとしながら窓越しに噴水と子供達を眺めている。
そんな時だった。
穏やかに流れる時間と空間にいきなり轟音が響く。
と同時に噴水に長い剣を持った体格の良い男が叩きつけられ、ずるずると地面に倒れ落ちた。
「なっ……何?」
「何だ?」
二人は目の前の異常事態に目を向け、何が起こったのか把握しようとする。
様子を伺おうと近寄る人々の隙間から見えるうつ伏せに倒れ伏す男は何処かおかしい、よく見ると剣を持っている右腕は鉛色に輝き体に不釣り合いな程に巨大だ。
「戦闘用身体改造……まさか!?」
桜が気づいたその瞬間、倒れた男に影がかかる。
風を切る音と共に何かが瀕死の男を勢いのまま踏み潰し、弾けとんだドロリとした血液で周りを汚す。
その血液は噴水から華麗に吹き出す水に薄められ噴水周りを赤に染め上げ、眩い太陽がキラキラとその赤を美しく煌めかせる。
「キャアアア!」
「うわぁぁあ!」
周りの人々は悲鳴をあげ、混乱しつつも逃げ出し始める。
害獣だ、しかし先日桜が戦った者より大分スリムな体型、腕には頑丈そうな甲殻が形成され、首には二枚に別れた透明な襟巻きが付いている。背中には計8本のたくましい男の腕程の太さの管が背骨に沿うように2列になって生え、細くしなやかな尻尾は退屈そうにゆらりゆらりと揺れ動く。
仕草はとてもたおやかで余裕を感じさせる。
その害獣は人々が逃げる様を白濁した眼でぼうっと眺めている。
「畜生! 人がセンチになってる時位静かにしてて欲しいもんだわ!」
桜の脚がメキメキと音を立て太く逞しく鉛色に変化していく。
彼女は害獣の駆除が生業の一つだ、奴とここで戦うつもりだろう。
「クザンッ! ここに隠れてて!」
「わ、解った!」
慌ててクザンはドアから離れ、ドア脇の小さい窓から害獣と桜の戦いを見守ることにした。
桜は自動ドアを開けトランシーバーのスイッチをいれる。
「ジェラルド! 戦争資料管理センターの前の噴水広場に害獣が出た! しかも成体! 応援要請お願い! ……解ってる、私が時間を稼ぐから!」
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