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第一章
廃病院の怪-1
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灰色の六階建ての巨大な建物、窓は割れ壁には所々苔が生えている。
朝早いと言うのに周囲には暗く淀んだ空気が場に漂っている。
外からは中の様子は真っ暗で伺うことは出来ない、だが何故だろう、誰か、何かがこちらを見ている気がする。
その建物の入口の前で作業着姿の五人の男が暇をもて余している。
「な……何か出そうですね」
その五人のうちの一人、先程の頼り無さそうなその男はびくつきながら呟いた。
「変なこと言うんじゃねぇよ、寺野、何回もハンターが調査したんだろ? なんも出やしねぇって」
寺野と呼ばれた男は一層びくつきながら初老の上司に噛みつく。
「三角さん、じゃあなんで今回もハンターさんが同行するんですか!? しかもあの人滅茶苦茶強い人じゃないですか!? 知ってますよ僕!」
うんざりした態度で三角は返す。
「うるせぇなぁ、万が一って奴だよ、一応公共事業の一環だから事故は困るんだろうよ」
横から頬の痩けた男が口を出す。
「んな興奮すんなよ寺、また発作が起きちまうぞ?」
「いやでも手越さ……ゲホッ、ゴホッ」
苦しそうに咳をする寺野にそれ見たことかと呆れた様子の手越は馴れた手つきで背中を擦ってやる。
「す……すいませ、ゲホッ」
「ちゃんと薬持ってきたか?」
「はい、胸ポケットに……」
三角と他二人はこの光景を見慣れているのだろう、やれやれと言った様子で仕事の段取りを始めた時、そこにもう一人男が合流した。
「すまねぇ、待たせたな」
リーゼントの髪型、サングラス、胸元の大きく開いたハデなシャツとGパン、高そうなブーツ、柄の悪いその格好に合うのか合わないのか二本の分厚いかわのケースに包まれたククリナイフを腰に携えている。
分厚い筋肉に覆われた肉体と相まってその男は強烈な威圧感を放っている。
「いえいえ、本日はわざわざありがとうございます、梶 猛さん」
そういって差し出された三角の握手に応じながら猛は質問をする。
「用事のついでだ、気にしないでくれ、にしても急だな、どうしたってんだ一体よ?」
気まずそうに三角は答える。
「実は……この仕事を引き受けてくれるはずだったハンターさんが一昨日殉職されたそうでして……急遽代理と言う形で……梶さん程の方に頼む仕事ではないんですが……」
「そうか、まぁもう一度言うが気にしないでくれ、今日はよろしくな」
一昨日、あの風の害獣に殺られた奴だな、そんなことを考えながら猛は今回の仕事の内容を三角と相談し始めた。
薄暗い廃病院の中、壁には多くのケーブルやパイプが張り付いている。
どこもかしこも薄汚れ、少し歩くだけで砂埃が舞う。
建物内にはカウンターや待合用の椅子が並ぶ。
恐らくここで患者の受付をしていたのだろう。
見上げると二階、三階まで天井が吹き抜けている。
広々とした空間ではあるが無骨でビジュアル面が考えられていない故にまるで工場の中にいるような、そんな気分になる。
「酷いもんだな、こんなリラックス出来なさそうな病院、俺は世話になりたくねぇぜ」
毒づく猛に三角が説明する。
「ここは昔、この都市が出来て初めて作られた病院なんです、なれない生活で続出する病人を何とかするために本当に突貫工事で作られましてね、故に本当に治療する為、ただそれだけの建物と言えますね」
「ふん、成る程な、カッコつけてる余裕なんか、これが作られた時代にはなかったって訳だな」
三角の説明に感心したように猛はもう一度辺りを見回す。
「そう考えると、軽々しく悪口を言うもんじゃねぇな」
「そうでしょう、取り壊しの調査をしに来てる分際で言えることじゃないですがここには歴史が詰まってますよ」
雑談をしながら三角は柱の位置や壁の場所をチェックしていく。
爆薬を仕掛ける場所でも決めているのだろう。
そこに間抜けな声が聞こえてくる、寺野だ。
「おーい、吉良さーん? どこ言ったんですかー? おーい」
同僚の名前を言いながら地図を片手にふらふらとあちこち探し回っている。
あまりにも長く探し回っているので手越が見かねて寺野に話しかける。
「どうした? 吉良の奴どっか行っちまったのか?」
困った顔で寺野は答える。
「はい、一緒に距離の計測作業をしてたんですけどあの角のところでふらっと消えちゃったんですよ」
「アイツ……またサボってやがるのか!」
手越は吉良が消えたという角に向かう、そこには灰色の壁しかない。
「……? いねぇじゃねぇか」
「だから探してるんです」
「しゃあねぇな……ったく……あれ?」
手越は妙な違和感を感じる、何かおかしい。
「おい、地図よこせ」
寺野が持っていた地図を引ったくり吉良が消えたと言う角を探す。
「……?」
手越は疑問に思う、そこの角には地下階、霊安室に続く階段があるはずなのだ。
「間違ってんなこの地図」
「あ、本当ですね」
だが手越はますます疑問を深める。
じゃあどうやって霊安室に行けばいい? 他に階段はないぞ?
疑問を解消するために手越は寺野に指示を出す。
「計測より先に地下階への階段を探してくれ、ここも調べなきゃいかんしな、吉良の事はほっとけ」
「はーい」
相変わらずの間抜けな声で、寺野は返事をし、階段を探し始めた。
午前十時、作業員達は休憩がてら寺野に買いに行かせたコーヒーを待合用の椅子に座り、すすっている。
「原、吉良はまだ見つかんねぇのか?」
三角は小太りの部下に話しかける。
「見つからねぇっす、どこいっちゃったんですかね?」
「わかんねぇよ、本当アイツ……辞めてくんねぇかな」
またご冗談をとでもいうように原はわざとらしく笑う。
「専務の息子さんですぜ、じゃなきゃ当の昔に首になってますよ」
「困ったもんだ、だがまぁそれを踏まえて四人でいいところをお前に来てもらったんだ、よろしく頼むな」
「うす」
「さて」
よしそろそろかとでも言うように三角はわざとらしく膝を叩き立ち上がる。
それにつられて休憩していた他の従業員も仕事の準備に取りかかる。
「梶さん、今度は地下階の霊安室のデータ取りを行います」
「わかった」
シャツについた埃を払いながら猛も立ち上がる。
「それなんですけどね三角さん」
手越が三角に少し困ったように話しかける。
「どうした?」
「地下階への階段が見つからないんですよ」
「はぁ? あそこの角にあるんじゃねぇのか?」
寺野も口を挟む。
「いや、無かったんですよ、あそこにあるのは壁だけです」
「地図が間違ってんのか?」
てくてくと歩いていき三角はその場所を覗き込む。
そしてまたてくてくと歩きながら戻ってきた。
「あるじゃねぇか!」
三角はとぼけた二人の頭を軽くチョップする。
「えぇ?」
「んな馬鹿な!?」
二人はその角に走りより覗き込む。
そこにあったのは鉄製のドア、地下階へ行けることを示す表示がかかっている。
「はぇ?」
「なんで!?」
三角は心底呆れた様子だ。
猛は思わず口を挟む。
「三角さん、あんたの部下……大丈夫なのかい……?」
「すいません……お恥ずかしい所ばかりで……」
三角は大きく深い溜め息をついた。
朝早いと言うのに周囲には暗く淀んだ空気が場に漂っている。
外からは中の様子は真っ暗で伺うことは出来ない、だが何故だろう、誰か、何かがこちらを見ている気がする。
その建物の入口の前で作業着姿の五人の男が暇をもて余している。
「な……何か出そうですね」
その五人のうちの一人、先程の頼り無さそうなその男はびくつきながら呟いた。
「変なこと言うんじゃねぇよ、寺野、何回もハンターが調査したんだろ? なんも出やしねぇって」
寺野と呼ばれた男は一層びくつきながら初老の上司に噛みつく。
「三角さん、じゃあなんで今回もハンターさんが同行するんですか!? しかもあの人滅茶苦茶強い人じゃないですか!? 知ってますよ僕!」
うんざりした態度で三角は返す。
「うるせぇなぁ、万が一って奴だよ、一応公共事業の一環だから事故は困るんだろうよ」
横から頬の痩けた男が口を出す。
「んな興奮すんなよ寺、また発作が起きちまうぞ?」
「いやでも手越さ……ゲホッ、ゴホッ」
苦しそうに咳をする寺野にそれ見たことかと呆れた様子の手越は馴れた手つきで背中を擦ってやる。
「す……すいませ、ゲホッ」
「ちゃんと薬持ってきたか?」
「はい、胸ポケットに……」
三角と他二人はこの光景を見慣れているのだろう、やれやれと言った様子で仕事の段取りを始めた時、そこにもう一人男が合流した。
「すまねぇ、待たせたな」
リーゼントの髪型、サングラス、胸元の大きく開いたハデなシャツとGパン、高そうなブーツ、柄の悪いその格好に合うのか合わないのか二本の分厚いかわのケースに包まれたククリナイフを腰に携えている。
分厚い筋肉に覆われた肉体と相まってその男は強烈な威圧感を放っている。
「いえいえ、本日はわざわざありがとうございます、梶 猛さん」
そういって差し出された三角の握手に応じながら猛は質問をする。
「用事のついでだ、気にしないでくれ、にしても急だな、どうしたってんだ一体よ?」
気まずそうに三角は答える。
「実は……この仕事を引き受けてくれるはずだったハンターさんが一昨日殉職されたそうでして……急遽代理と言う形で……梶さん程の方に頼む仕事ではないんですが……」
「そうか、まぁもう一度言うが気にしないでくれ、今日はよろしくな」
一昨日、あの風の害獣に殺られた奴だな、そんなことを考えながら猛は今回の仕事の内容を三角と相談し始めた。
薄暗い廃病院の中、壁には多くのケーブルやパイプが張り付いている。
どこもかしこも薄汚れ、少し歩くだけで砂埃が舞う。
建物内にはカウンターや待合用の椅子が並ぶ。
恐らくここで患者の受付をしていたのだろう。
見上げると二階、三階まで天井が吹き抜けている。
広々とした空間ではあるが無骨でビジュアル面が考えられていない故にまるで工場の中にいるような、そんな気分になる。
「酷いもんだな、こんなリラックス出来なさそうな病院、俺は世話になりたくねぇぜ」
毒づく猛に三角が説明する。
「ここは昔、この都市が出来て初めて作られた病院なんです、なれない生活で続出する病人を何とかするために本当に突貫工事で作られましてね、故に本当に治療する為、ただそれだけの建物と言えますね」
「ふん、成る程な、カッコつけてる余裕なんか、これが作られた時代にはなかったって訳だな」
三角の説明に感心したように猛はもう一度辺りを見回す。
「そう考えると、軽々しく悪口を言うもんじゃねぇな」
「そうでしょう、取り壊しの調査をしに来てる分際で言えることじゃないですがここには歴史が詰まってますよ」
雑談をしながら三角は柱の位置や壁の場所をチェックしていく。
爆薬を仕掛ける場所でも決めているのだろう。
そこに間抜けな声が聞こえてくる、寺野だ。
「おーい、吉良さーん? どこ言ったんですかー? おーい」
同僚の名前を言いながら地図を片手にふらふらとあちこち探し回っている。
あまりにも長く探し回っているので手越が見かねて寺野に話しかける。
「どうした? 吉良の奴どっか行っちまったのか?」
困った顔で寺野は答える。
「はい、一緒に距離の計測作業をしてたんですけどあの角のところでふらっと消えちゃったんですよ」
「アイツ……またサボってやがるのか!」
手越は吉良が消えたという角に向かう、そこには灰色の壁しかない。
「……? いねぇじゃねぇか」
「だから探してるんです」
「しゃあねぇな……ったく……あれ?」
手越は妙な違和感を感じる、何かおかしい。
「おい、地図よこせ」
寺野が持っていた地図を引ったくり吉良が消えたと言う角を探す。
「……?」
手越は疑問に思う、そこの角には地下階、霊安室に続く階段があるはずなのだ。
「間違ってんなこの地図」
「あ、本当ですね」
だが手越はますます疑問を深める。
じゃあどうやって霊安室に行けばいい? 他に階段はないぞ?
疑問を解消するために手越は寺野に指示を出す。
「計測より先に地下階への階段を探してくれ、ここも調べなきゃいかんしな、吉良の事はほっとけ」
「はーい」
相変わらずの間抜けな声で、寺野は返事をし、階段を探し始めた。
午前十時、作業員達は休憩がてら寺野に買いに行かせたコーヒーを待合用の椅子に座り、すすっている。
「原、吉良はまだ見つかんねぇのか?」
三角は小太りの部下に話しかける。
「見つからねぇっす、どこいっちゃったんですかね?」
「わかんねぇよ、本当アイツ……辞めてくんねぇかな」
またご冗談をとでもいうように原はわざとらしく笑う。
「専務の息子さんですぜ、じゃなきゃ当の昔に首になってますよ」
「困ったもんだ、だがまぁそれを踏まえて四人でいいところをお前に来てもらったんだ、よろしく頼むな」
「うす」
「さて」
よしそろそろかとでも言うように三角はわざとらしく膝を叩き立ち上がる。
それにつられて休憩していた他の従業員も仕事の準備に取りかかる。
「梶さん、今度は地下階の霊安室のデータ取りを行います」
「わかった」
シャツについた埃を払いながら猛も立ち上がる。
「それなんですけどね三角さん」
手越が三角に少し困ったように話しかける。
「どうした?」
「地下階への階段が見つからないんですよ」
「はぁ? あそこの角にあるんじゃねぇのか?」
寺野も口を挟む。
「いや、無かったんですよ、あそこにあるのは壁だけです」
「地図が間違ってんのか?」
てくてくと歩いていき三角はその場所を覗き込む。
そしてまたてくてくと歩きながら戻ってきた。
「あるじゃねぇか!」
三角はとぼけた二人の頭を軽くチョップする。
「えぇ?」
「んな馬鹿な!?」
二人はその角に走りより覗き込む。
そこにあったのは鉄製のドア、地下階へ行けることを示す表示がかかっている。
「はぇ?」
「なんで!?」
三角は心底呆れた様子だ。
猛は思わず口を挟む。
「三角さん、あんたの部下……大丈夫なのかい……?」
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