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第二章
六爪遺跡の決闘-3
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コンクリートが剥き出しの壁、ちらつく蛍光灯、デスクの上にはパソコンとぞんざいに積まれた書類達。
そんな色気も何も無い部屋でパソコンのキーボードを叩き続ける男は部屋の入り口から誰かが入ってくる気配を感じ、ふと顔を上げる。
カランカランと鈴の音と共にドアが開く。
「おう、お疲れさん、上手く行ったか? クザン?」
「あぁ、何とかな」
クザンは賞金の引き換えに必要な書類を猛に手渡す。
「サンキュー……お、一人頭二十八万円か、まぁ悪くねぇな……ん……」
猛は書類を見て眉を潜める。
「どうした?」
「クザン、何か面倒事を押し付けられなかったか?」
「どういう事だ?」
猛は書類の右下を指差す。
そこには【労働衛生管理局 事務部長 藤堂 真理亜】という内容の判子が押されている。
「こいつ、いっつも判定が渋いんで有名なんだよ、しかもリストの引き上げを餌にいっつも厄介事を押し付けてきやがるからよ、もしかしたらお前も……」
クザンは溜め息と共に返事をする。
「お察しの通りだ、明日、その厄介事を片付けてくる」
猛は額に手を当て、椅子に深く寄りかかり天を仰ぐ。
「あぁ、やっぱりな、悪かったなクザン、藤堂の姉御が来るって解ってたなら俺が残ったんだけどよ」
「残ると言い出したのは俺だ、自分の尻は自分で拭く、それにただ働きと言うわけでもないしな」
「そうか……悪いな、じゃあ任せるぜ、所で何万貰えるんだ?」
「百四十万だ」
「……あぁ?」
「百四十万」
猛はもう一度額に手を当て、天を仰ぐ。
そして一言。
「……やっぱり俺が残ればよかったぜ」
龍の錫杖にはA区画、B区画、C区画が存在する。
錫杖を取り巻くようにA区画が広がりA区画を取り巻くようにB区画がある。
そのB区画をまた同じようにC区画が取り巻き、大都市龍の錫杖が形成されている。
それぞれの区画には大雑把だが役割がある。
A区画の役割は錫杖の膨大な電力を利用し様々な物を生産する事である。
生活日用品から電気自動車まであらゆる種類の工場群が広がり、そして錫杖周辺の最中深部にはそれを統括管理するための巨大なビル群が存在、最高執政機関である指令府や民間組織である労働衛生管理局の本部もそこに存在する。
C区画の役割は農産物の生産、そして海産物の取得、そして壊滅した諸外国との復興支援貿易の窓口として機能する。
B区画の役割はベッドタウン、有るのは歓楽街、娯楽施設等で労働に疲れた、主にA区画の労働者達の帰る場所として機能するのだ。
今回クザンが引き受けた仕事は指令府の役人を害獣から護衛する事である。
A区画の指令府からC区画の農耕地域の離れに有る戦争史跡、通称【六爪遺跡】の近くに立つ宇宙素材研究所までの道のりの警護を勤めるのだ。
朝の八時、気が滅入るような曇天の中クザンは藤堂に集合場所にと指定されたA区画aエリアの指令府の前に来ていた。
「……凄いもんだな」
クザンは建物に入る前に改めて辺りを見渡す。
まるで二〇二〇年の東京にでも帰ってきたかのような立派なビル群、辺りにはスーツを着た人々が忙しそうに歩いている。
「B区画とはえらい違いだ……」
こんなに立派な物を作る余裕があるのであればもっと都市を広げて都市の外で辛い生活をしている人々を助けるのが先ではないのかとクザンが考えていると、突然後ろから何者かが肩をぶつけてきた。
「邪魔だぞ!」
ぶつかってきたのは大柄で柄の悪いハゲ頭、髭面の男。
「……すまなかった」
肩をポンポンと払いながらクザンは形だけだが謝罪をする。
「ふんっ! どんくせえ奴だ!」
そう言い捨てると男はずかずかと指令府のビルの中に入って行った。
「はぁ……」
もともと休日を潰されて気乗りがしていない上に気分の悪くなることが重なりクザンは溜め息をつく。
しかし突然ハッとしたように自身の顔を軽く叩く。
「いかんな……」
経緯が良くなかったとは言え依頼主は正当な報酬を支払い仕事を依頼している。
こんな気乗りがしていないのが丸わかりな顔で顔を合わせればきっと気分を害するだろうとクザンは気持ちを切り替え、表情を引き締め、指令府の中へ入って行った。
「労働衛生管理局の花咲 九山様ですね、話は伺っております、今案内の者が来ますので少々お待ちいただけますか?」
「はい」
指令府の受付カウンターで手続きを済ませるとクザンはまた辺りを見渡す。
一言で言えば豪華絢爛、今までの都市の印象がひっくり返る程の衝撃をクザンは受ける。
「良くこんな物を造れたな……」
クザンは大学生の頃、妻と一緒に観光に訪れた英国の宮殿の内装を思い出す。
これでもかと格調高く高級な建材を使用した芸術的な内装に圧倒される。
「本当に凄いですよね」
驚嘆するクザンに受付嬢が共感する。
「ええ、しかしこの荒廃した日本で何処からこんな建材とそれを扱える技術者を集めてきたんです?」
「そんなの決まってるじゃないですか、巻き上げたんですよ、外国から」
「どういう事です?」
「どういう事だって、花咲様もご存知でしょう?」
怪訝な顔をする受付嬢にクザンは顔を近づけ質問をする。
「恥ずかしながらかなりの世間知らずで、もし良かったら案内が来るまでの暇潰しに今の話を詳しく聞かせてくれませんか?」
クザンもある程度は都市の事を勉強してきたつもりでいたが外国というワードに強く引き付けられた。
そういえば一体外国はどうなってしまっているのだろうか? 日本との関係は? 次々と疑問が押し寄せ、聞かずにはいられなくなってしまったのだ。
「えっ!? あ……はい……」
受付嬢は端正な顔をいきなり近づけられて赤面し慌てふためく。
「い……いや、でも何処から話せば」
「…………そうですね、じゃあ具体的に何を外国から巻き上げているんです?」
「そ……それこそなんでもですよ、資源、食料、人材、名産品、金銀財宝あらゆる物です」
「成る程、では何故外国は大人しくそれらを差し出すのですか?」
「……今現在、全世界でここでしか安定して生産出来ないものが沢山あるんです、大量の電力から得られる莫大なエネルギーを消費する物、例えば……」
「アルミニウムとか?」
「その通りです、アルミは製造に大量の電力を使います、録なエネルギー供給手段を持たない諸外国に取って、アルミはそれこそ金に値する価値があります、それ以外にも色々有りますけどね」
「それをいい事に諸外国から貴重品を巻き上げている訳か……感心せんな」
「前の都市長の時は諸外国とのフェアトレードを心がけていたんですけどね……五年前、今の一白 剛健都市長になってからかなり露骨に……あ、来ましたよ花咲さん」
高級そうなスーツを身に纏った男がクザンに近づいてくる。
「大変お待たせ致しました、私、大迫 儀流の秘書の碇と申します、大迫の元にご案内致しますので付いてきて頂けますか?」
「ええ、宜しく頼みます」
馬鹿丁寧な言葉のやり取りにクザンはサラリーマン研究員だった時の事を思いだし、若干の懐かしさを感じながら碇と共にビルのエレベーターに乗り込んだ。
そんな色気も何も無い部屋でパソコンのキーボードを叩き続ける男は部屋の入り口から誰かが入ってくる気配を感じ、ふと顔を上げる。
カランカランと鈴の音と共にドアが開く。
「おう、お疲れさん、上手く行ったか? クザン?」
「あぁ、何とかな」
クザンは賞金の引き換えに必要な書類を猛に手渡す。
「サンキュー……お、一人頭二十八万円か、まぁ悪くねぇな……ん……」
猛は書類を見て眉を潜める。
「どうした?」
「クザン、何か面倒事を押し付けられなかったか?」
「どういう事だ?」
猛は書類の右下を指差す。
そこには【労働衛生管理局 事務部長 藤堂 真理亜】という内容の判子が押されている。
「こいつ、いっつも判定が渋いんで有名なんだよ、しかもリストの引き上げを餌にいっつも厄介事を押し付けてきやがるからよ、もしかしたらお前も……」
クザンは溜め息と共に返事をする。
「お察しの通りだ、明日、その厄介事を片付けてくる」
猛は額に手を当て、椅子に深く寄りかかり天を仰ぐ。
「あぁ、やっぱりな、悪かったなクザン、藤堂の姉御が来るって解ってたなら俺が残ったんだけどよ」
「残ると言い出したのは俺だ、自分の尻は自分で拭く、それにただ働きと言うわけでもないしな」
「そうか……悪いな、じゃあ任せるぜ、所で何万貰えるんだ?」
「百四十万だ」
「……あぁ?」
「百四十万」
猛はもう一度額に手を当て、天を仰ぐ。
そして一言。
「……やっぱり俺が残ればよかったぜ」
龍の錫杖にはA区画、B区画、C区画が存在する。
錫杖を取り巻くようにA区画が広がりA区画を取り巻くようにB区画がある。
そのB区画をまた同じようにC区画が取り巻き、大都市龍の錫杖が形成されている。
それぞれの区画には大雑把だが役割がある。
A区画の役割は錫杖の膨大な電力を利用し様々な物を生産する事である。
生活日用品から電気自動車まであらゆる種類の工場群が広がり、そして錫杖周辺の最中深部にはそれを統括管理するための巨大なビル群が存在、最高執政機関である指令府や民間組織である労働衛生管理局の本部もそこに存在する。
C区画の役割は農産物の生産、そして海産物の取得、そして壊滅した諸外国との復興支援貿易の窓口として機能する。
B区画の役割はベッドタウン、有るのは歓楽街、娯楽施設等で労働に疲れた、主にA区画の労働者達の帰る場所として機能するのだ。
今回クザンが引き受けた仕事は指令府の役人を害獣から護衛する事である。
A区画の指令府からC区画の農耕地域の離れに有る戦争史跡、通称【六爪遺跡】の近くに立つ宇宙素材研究所までの道のりの警護を勤めるのだ。
朝の八時、気が滅入るような曇天の中クザンは藤堂に集合場所にと指定されたA区画aエリアの指令府の前に来ていた。
「……凄いもんだな」
クザンは建物に入る前に改めて辺りを見渡す。
まるで二〇二〇年の東京にでも帰ってきたかのような立派なビル群、辺りにはスーツを着た人々が忙しそうに歩いている。
「B区画とはえらい違いだ……」
こんなに立派な物を作る余裕があるのであればもっと都市を広げて都市の外で辛い生活をしている人々を助けるのが先ではないのかとクザンが考えていると、突然後ろから何者かが肩をぶつけてきた。
「邪魔だぞ!」
ぶつかってきたのは大柄で柄の悪いハゲ頭、髭面の男。
「……すまなかった」
肩をポンポンと払いながらクザンは形だけだが謝罪をする。
「ふんっ! どんくせえ奴だ!」
そう言い捨てると男はずかずかと指令府のビルの中に入って行った。
「はぁ……」
もともと休日を潰されて気乗りがしていない上に気分の悪くなることが重なりクザンは溜め息をつく。
しかし突然ハッとしたように自身の顔を軽く叩く。
「いかんな……」
経緯が良くなかったとは言え依頼主は正当な報酬を支払い仕事を依頼している。
こんな気乗りがしていないのが丸わかりな顔で顔を合わせればきっと気分を害するだろうとクザンは気持ちを切り替え、表情を引き締め、指令府の中へ入って行った。
「労働衛生管理局の花咲 九山様ですね、話は伺っております、今案内の者が来ますので少々お待ちいただけますか?」
「はい」
指令府の受付カウンターで手続きを済ませるとクザンはまた辺りを見渡す。
一言で言えば豪華絢爛、今までの都市の印象がひっくり返る程の衝撃をクザンは受ける。
「良くこんな物を造れたな……」
クザンは大学生の頃、妻と一緒に観光に訪れた英国の宮殿の内装を思い出す。
これでもかと格調高く高級な建材を使用した芸術的な内装に圧倒される。
「本当に凄いですよね」
驚嘆するクザンに受付嬢が共感する。
「ええ、しかしこの荒廃した日本で何処からこんな建材とそれを扱える技術者を集めてきたんです?」
「そんなの決まってるじゃないですか、巻き上げたんですよ、外国から」
「どういう事です?」
「どういう事だって、花咲様もご存知でしょう?」
怪訝な顔をする受付嬢にクザンは顔を近づけ質問をする。
「恥ずかしながらかなりの世間知らずで、もし良かったら案内が来るまでの暇潰しに今の話を詳しく聞かせてくれませんか?」
クザンもある程度は都市の事を勉強してきたつもりでいたが外国というワードに強く引き付けられた。
そういえば一体外国はどうなってしまっているのだろうか? 日本との関係は? 次々と疑問が押し寄せ、聞かずにはいられなくなってしまったのだ。
「えっ!? あ……はい……」
受付嬢は端正な顔をいきなり近づけられて赤面し慌てふためく。
「い……いや、でも何処から話せば」
「…………そうですね、じゃあ具体的に何を外国から巻き上げているんです?」
「そ……それこそなんでもですよ、資源、食料、人材、名産品、金銀財宝あらゆる物です」
「成る程、では何故外国は大人しくそれらを差し出すのですか?」
「……今現在、全世界でここでしか安定して生産出来ないものが沢山あるんです、大量の電力から得られる莫大なエネルギーを消費する物、例えば……」
「アルミニウムとか?」
「その通りです、アルミは製造に大量の電力を使います、録なエネルギー供給手段を持たない諸外国に取って、アルミはそれこそ金に値する価値があります、それ以外にも色々有りますけどね」
「それをいい事に諸外国から貴重品を巻き上げている訳か……感心せんな」
「前の都市長の時は諸外国とのフェアトレードを心がけていたんですけどね……五年前、今の一白 剛健都市長になってからかなり露骨に……あ、来ましたよ花咲さん」
高級そうなスーツを身に纏った男がクザンに近づいてくる。
「大変お待たせ致しました、私、大迫 儀流の秘書の碇と申します、大迫の元にご案内致しますので付いてきて頂けますか?」
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