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第二章
六爪遺跡の決闘-4
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「こちらでございます、花咲様」
大迫に案内されるがままにクザンは豪華絢爛な応接室に通される。
「こちらでお待ち下さい」
「はい」
碇に促されるままにクザンが腰を降ろしたのは高級そうな真っ赤な生地のソファ、その感触だけでクザンはここはB区画とは別の世界なのだと痛感する。
改めて彼はここの統治者は何を考えているのかと考える。
これだけの財力が有りながらなぜ都市を拡大せずに都市の外の人々を救済しないのだろうか。
何か都市を拡大できない理由でも有るのだろうか?
そんなことを考えているとどこかから下品な叫び声が聞こえてくる。
その声はだんだんと近づき、応接室のドアの前でピタリと止まる。
そして……。
勢い良くドアが開き現れたのは先程クザンを突き飛ばした男。
後ろには忌々しげに碇が佇んでいる。
「おう、ここかぁっ! 無駄に豪勢な所だな! ……ん? てめぇ……」
「お前はさっきの……」
「おいおい碇さんよ、もしかして今回の仕事はこいつと一緒とかそう言うこと言ったりしねぇよな」
碇は眼鏡をクイッと上げてその質問に無機質に答える。
「その通りです、今回の護衛は討伐チーム第八班の聖山(ひじりやま)様と第十三班の花咲様に勤めて頂くことになっています」
「成る程な、じゃあ俺一人でやるからよ、報酬を全部俺に寄越せよ」
がしりと碇の肩を掴み聖山は碇に語りかける。
「え……いやしかし護衛は二人用意しろとの……」
「いぃじゃねぇかよ? どうせ何が出てきても俺一人で事足りるんだからよ?」
「いえ、しかし今回の件は確実に事を運びたいとの事なので……」
「……成る程な、俺の力が信用出来ねぇってか、この最強のハンター様のよ!」
「ひぃっ!」
聖山は碇の胸ぐらを掴み持ち上げる。
その腕は猛と同じように筋肉が膨張し黒色に照り輝いている。
余りにも乱暴な振る舞いにたまらずクザンは口を出す。
「おいっ! 止めないかっ!」
「あ? てめぇも俺に文句つける気か? この改造適合率五十二パーセントの天才、聖山様によ!」
「…………」
「どうしたさっきの威勢は、ビビっちまったか?」
「……?」
まるで鬼の首を取ったように誇らしげに語る男だがクザンにはピンとこない。
改造適合率とはどれだけ自分が生体改造パーツと馴染んでいるかの指標である。
確かに聖山の改造適合率五十二パーセントは平均が四十一パーセントであるからかなり高い数値である。
だが彼の知る改造適合率のサンプルは桜の七十三パーセントと猛の六十五パーセント、平均を知らぬクザンは思わず口に出してしまう。
「いや……低くないか?」
「……なっ!?」
「いや、その……自慢するような点数ではないのでは……」
クザンの思わぬ突っ込みに聖山は顔を紅潮させる。
暫く怒りでぶるぶると震えた後、碇を放り投げ叫びながらクザンに突進する。
「じゃあてめぇは何パーセントなんだよ!」
「おいっ! 落ち着けっ!」
クザンは一体全体何が聖山を怒らせたのかも理解できずにやむなく臨戦態勢を取る。
風を巻き上げ両者が激突しようとしたその時である。
「止めないか……グズども……」
「あぁっ!?」
聖山は声の主を睨み返す。
そこに立っていたのはスーツに身を包んだ壮年の男。
その眼からは聖山とクザンに対する侮蔑軽蔑見下しの気持ちが溢れんばかりに漏れ出ている。
「ちっ! 憲兵隊と折り合いがつかぬからと民間組織なんかに物を頼んだのが間違いだったか……来て早々仲間内で馬鹿な小競り合いを起こすとは……貴様ら」
侮辱の言葉に無駄にプライドの高い聖山はこめかみをびくつかせながらまた激怒する。
「どいつもこいつも……俺より弱いくせして偉そうにっ!」
怒気を纏って男に近づく聖山。
だが男は恐れを微塵も見せずに嘲りの笑みを浮かべながらゆっくりと口を開く。
「いいのか? 賭けで作った借金を返さなくて?」
「なっ!?」
「ふんっ、返したいのなら頭を冷やせゴミグズが! こっちはお前の犯した悪行を暴露して一生刑務所にぶち込んでやってもいいんだぞ? 私にはいつでも出来る権力が有る、その事を忘れるな」
「……この野郎……!」
男は聖山を黙らすとクザンの方に向き直る。
「お前は予備だ、だがあれだけの金を払ってやったんだ、命懸けで事に当たれ、この私に傷の一つでも付けたら二人とも牢獄に叩き込んでやるっ!」
余りの高慢さに呆れ返り怒りの言葉すら出ないクザンを尻目に男は碇に指示を出す。
「碇、出発は三十分後だ、それまでにそのグズ二人を車に乗せて待っていろ」
まだ立ち上がれずにいる碇は息も絶え絶えに返事をする。
「……ゲホッ! かしこまりました……」
碇の返事を確認すると男は部屋からさっさと出ていってしまった。
「今のが今回の依頼主ですか?」
立ち上がろうとする碇にクザンは手を差し伸べながら質問をする。
その手を頼りに立ち上がりながら碇は質問に答える。
「はい、その通りです……彼が龍の錫杖生体部品生産部門の重役の一人、大迫儀流研究所長です……花咲様、大変なご無礼を致しました……」
「気にしてはいません、あの程度なら慣れっこです」
「はははっ……頼もしい限りです」
「ええ、荒事ならおまかせ下さい……所で、今回の仕事に関して幾つか質問をしても宜しいですか?」
「ええ、後二十分位、時間に余裕がありますのでお答えしますよ…………立場上お答え出来る事は限られますが」
「それで構いません、ではまず一つ、何故C区画に向かうのに害獣に対してこんなに神経質になっているのでしょう、害獣の出現率はC区画は低いですしA、B区画は目の前の幹線道路を使って車で一気に抜けられる、襲われる確率は限りなく低いと思うのですが……」
「へっ! あんだけ偉そうにしといて臆病何だろうよ、あの糞爺は!」
しおらしくソファに座っていた聖山が口を挟む。
碇はそれを無視しクザンの質問に答える。
「……花咲様、私は立場上答えられる範囲でしか回答致しません……それを踏まえてお聞き願えますか」
「ええ、頼みます」
「まず、C区画と言えど害獣の出現率はゼロではありません、大迫所長の立場を考えれば万が一を避けるためにも護衛は必要です、先日も滅多に害獣が出現しない区画外でレッドリストが確認されたようですし……」
碇はここで一度言葉を切り、多少声色を変える。
「それに暴徒、悪漢の類いに襲われる可能性もゼロではないですしね」
「……まあ、そうですね」
「それと、最近、生体部品生産部門の重役が立て続けに害獣に襲われて怪我をしたり、心神喪失になったりしています、そのせいで大迫所長は少々神経質になってましてね……」
碇のその台詞にクザンはかなりの違和感を覚える。
なぜ重役が立て続けに? そしてなぜ怪我や心神喪失止まりで済んでいる?
「碇さん……」
クザンが質問しようとした瞬間、碇はそれを遮る。
「花咲様……私は答えられる範囲でしか回答致しません」
「あぁ?」
聖山は今の会話の意味がわからず眉間にシワを寄せている。
だがクザンは碇の意図を見透した。
恐らく大迫が警戒しているのは害獣ではない、生体部品生産部門に恨みをもつ人物の襲撃。
そして出来る限りその人物の存在は我々には伏せておきたい物なのだろう。
「……成る程、概ね理解しました、では正規の護衛の手配もままならず、情報を伏せておきたいような我々を仕方なしにまで引き連れて、なぜそうまでして研究所に行かなければならないのか理由を教えて頂けますか?」
碇は先程までの慎重に言葉を選ぶ態度を崩し、若干呆れを含んだような態度になる。
「重役どうしの下らない出世争いのためですよ、宇宙素材研究者の所長とのコネ作りのためです、因みに正規の護衛である憲兵隊の手配を邪魔したのは他の重役です、それを出し抜こうと本来仲の悪い労働衛生管理局に金を払ってまで貴方達を手配したんです、本当に申し訳ありません、こんな下らないことに巻き込んでしまって」
クザンは自身が生物工学の研究者であった時の事を思いだし思わず笑みをこぼす。
自分もよく権力争いに巻き込まれて研究の足を引っ張られたものだ、まったく人間は変わらない物だな。
そんなことを考えながらクザンは碇に労いの言葉をかける。
「貴方も大変ですね、碇さん」
「……ふふっ、もう慣れっこです」
大迫に案内されるがままにクザンは豪華絢爛な応接室に通される。
「こちらでお待ち下さい」
「はい」
碇に促されるままにクザンが腰を降ろしたのは高級そうな真っ赤な生地のソファ、その感触だけでクザンはここはB区画とは別の世界なのだと痛感する。
改めて彼はここの統治者は何を考えているのかと考える。
これだけの財力が有りながらなぜ都市を拡大せずに都市の外の人々を救済しないのだろうか。
何か都市を拡大できない理由でも有るのだろうか?
そんなことを考えているとどこかから下品な叫び声が聞こえてくる。
その声はだんだんと近づき、応接室のドアの前でピタリと止まる。
そして……。
勢い良くドアが開き現れたのは先程クザンを突き飛ばした男。
後ろには忌々しげに碇が佇んでいる。
「おう、ここかぁっ! 無駄に豪勢な所だな! ……ん? てめぇ……」
「お前はさっきの……」
「おいおい碇さんよ、もしかして今回の仕事はこいつと一緒とかそう言うこと言ったりしねぇよな」
碇は眼鏡をクイッと上げてその質問に無機質に答える。
「その通りです、今回の護衛は討伐チーム第八班の聖山(ひじりやま)様と第十三班の花咲様に勤めて頂くことになっています」
「成る程な、じゃあ俺一人でやるからよ、報酬を全部俺に寄越せよ」
がしりと碇の肩を掴み聖山は碇に語りかける。
「え……いやしかし護衛は二人用意しろとの……」
「いぃじゃねぇかよ? どうせ何が出てきても俺一人で事足りるんだからよ?」
「いえ、しかし今回の件は確実に事を運びたいとの事なので……」
「……成る程な、俺の力が信用出来ねぇってか、この最強のハンター様のよ!」
「ひぃっ!」
聖山は碇の胸ぐらを掴み持ち上げる。
その腕は猛と同じように筋肉が膨張し黒色に照り輝いている。
余りにも乱暴な振る舞いにたまらずクザンは口を出す。
「おいっ! 止めないかっ!」
「あ? てめぇも俺に文句つける気か? この改造適合率五十二パーセントの天才、聖山様によ!」
「…………」
「どうしたさっきの威勢は、ビビっちまったか?」
「……?」
まるで鬼の首を取ったように誇らしげに語る男だがクザンにはピンとこない。
改造適合率とはどれだけ自分が生体改造パーツと馴染んでいるかの指標である。
確かに聖山の改造適合率五十二パーセントは平均が四十一パーセントであるからかなり高い数値である。
だが彼の知る改造適合率のサンプルは桜の七十三パーセントと猛の六十五パーセント、平均を知らぬクザンは思わず口に出してしまう。
「いや……低くないか?」
「……なっ!?」
「いや、その……自慢するような点数ではないのでは……」
クザンの思わぬ突っ込みに聖山は顔を紅潮させる。
暫く怒りでぶるぶると震えた後、碇を放り投げ叫びながらクザンに突進する。
「じゃあてめぇは何パーセントなんだよ!」
「おいっ! 落ち着けっ!」
クザンは一体全体何が聖山を怒らせたのかも理解できずにやむなく臨戦態勢を取る。
風を巻き上げ両者が激突しようとしたその時である。
「止めないか……グズども……」
「あぁっ!?」
聖山は声の主を睨み返す。
そこに立っていたのはスーツに身を包んだ壮年の男。
その眼からは聖山とクザンに対する侮蔑軽蔑見下しの気持ちが溢れんばかりに漏れ出ている。
「ちっ! 憲兵隊と折り合いがつかぬからと民間組織なんかに物を頼んだのが間違いだったか……来て早々仲間内で馬鹿な小競り合いを起こすとは……貴様ら」
侮辱の言葉に無駄にプライドの高い聖山はこめかみをびくつかせながらまた激怒する。
「どいつもこいつも……俺より弱いくせして偉そうにっ!」
怒気を纏って男に近づく聖山。
だが男は恐れを微塵も見せずに嘲りの笑みを浮かべながらゆっくりと口を開く。
「いいのか? 賭けで作った借金を返さなくて?」
「なっ!?」
「ふんっ、返したいのなら頭を冷やせゴミグズが! こっちはお前の犯した悪行を暴露して一生刑務所にぶち込んでやってもいいんだぞ? 私にはいつでも出来る権力が有る、その事を忘れるな」
「……この野郎……!」
男は聖山を黙らすとクザンの方に向き直る。
「お前は予備だ、だがあれだけの金を払ってやったんだ、命懸けで事に当たれ、この私に傷の一つでも付けたら二人とも牢獄に叩き込んでやるっ!」
余りの高慢さに呆れ返り怒りの言葉すら出ないクザンを尻目に男は碇に指示を出す。
「碇、出発は三十分後だ、それまでにそのグズ二人を車に乗せて待っていろ」
まだ立ち上がれずにいる碇は息も絶え絶えに返事をする。
「……ゲホッ! かしこまりました……」
碇の返事を確認すると男は部屋からさっさと出ていってしまった。
「今のが今回の依頼主ですか?」
立ち上がろうとする碇にクザンは手を差し伸べながら質問をする。
その手を頼りに立ち上がりながら碇は質問に答える。
「はい、その通りです……彼が龍の錫杖生体部品生産部門の重役の一人、大迫儀流研究所長です……花咲様、大変なご無礼を致しました……」
「気にしてはいません、あの程度なら慣れっこです」
「はははっ……頼もしい限りです」
「ええ、荒事ならおまかせ下さい……所で、今回の仕事に関して幾つか質問をしても宜しいですか?」
「ええ、後二十分位、時間に余裕がありますのでお答えしますよ…………立場上お答え出来る事は限られますが」
「それで構いません、ではまず一つ、何故C区画に向かうのに害獣に対してこんなに神経質になっているのでしょう、害獣の出現率はC区画は低いですしA、B区画は目の前の幹線道路を使って車で一気に抜けられる、襲われる確率は限りなく低いと思うのですが……」
「へっ! あんだけ偉そうにしといて臆病何だろうよ、あの糞爺は!」
しおらしくソファに座っていた聖山が口を挟む。
碇はそれを無視しクザンの質問に答える。
「……花咲様、私は立場上答えられる範囲でしか回答致しません……それを踏まえてお聞き願えますか」
「ええ、頼みます」
「まず、C区画と言えど害獣の出現率はゼロではありません、大迫所長の立場を考えれば万が一を避けるためにも護衛は必要です、先日も滅多に害獣が出現しない区画外でレッドリストが確認されたようですし……」
碇はここで一度言葉を切り、多少声色を変える。
「それに暴徒、悪漢の類いに襲われる可能性もゼロではないですしね」
「……まあ、そうですね」
「それと、最近、生体部品生産部門の重役が立て続けに害獣に襲われて怪我をしたり、心神喪失になったりしています、そのせいで大迫所長は少々神経質になってましてね……」
碇のその台詞にクザンはかなりの違和感を覚える。
なぜ重役が立て続けに? そしてなぜ怪我や心神喪失止まりで済んでいる?
「碇さん……」
クザンが質問しようとした瞬間、碇はそれを遮る。
「花咲様……私は答えられる範囲でしか回答致しません」
「あぁ?」
聖山は今の会話の意味がわからず眉間にシワを寄せている。
だがクザンは碇の意図を見透した。
恐らく大迫が警戒しているのは害獣ではない、生体部品生産部門に恨みをもつ人物の襲撃。
そして出来る限りその人物の存在は我々には伏せておきたい物なのだろう。
「……成る程、概ね理解しました、では正規の護衛の手配もままならず、情報を伏せておきたいような我々を仕方なしにまで引き連れて、なぜそうまでして研究所に行かなければならないのか理由を教えて頂けますか?」
碇は先程までの慎重に言葉を選ぶ態度を崩し、若干呆れを含んだような態度になる。
「重役どうしの下らない出世争いのためですよ、宇宙素材研究者の所長とのコネ作りのためです、因みに正規の護衛である憲兵隊の手配を邪魔したのは他の重役です、それを出し抜こうと本来仲の悪い労働衛生管理局に金を払ってまで貴方達を手配したんです、本当に申し訳ありません、こんな下らないことに巻き込んでしまって」
クザンは自身が生物工学の研究者であった時の事を思いだし思わず笑みをこぼす。
自分もよく権力争いに巻き込まれて研究の足を引っ張られたものだ、まったく人間は変わらない物だな。
そんなことを考えながらクザンは碇に労いの言葉をかける。
「貴方も大変ですね、碇さん」
「……ふふっ、もう慣れっこです」
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