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第二章
魔の殺人団地ー3
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「痛ぇっ……あいつ割りとマジで殴りやがった……」
「あははっ! ちょっとふざけすぎたねー」
桜は助手席からバックミラーに映る額を痛そうに擦るジェラルドを見て無邪気に笑う。
「わはははっ! いっつも俺らの揚げ足とってばかりだからああいう時にからかわれんだ、久々に気持ちよかったぜ!」
「ふははっ、あの時の藤堂の顔、真っ赤になっていたな!」
「あの時の仕返しが出来たな、クザン!」
猛はジープを運転しながらクザンの居る後部座席に向き直り得意顔だ。
「藤堂の奴……なんで俺だけ……」
「主犯格だからだろ」
「くそっ、俺のデリケートかつ繊細な頭脳にダメージが……」
「世界一頑丈で図太い脳味噌の間違いでしょ、ほら、もう腫れは治ってるよ?」
「お? そうか、よかったよかった」
「……しかし……お前にしては治りがすこしばかり遅いな」
クザンの一言にジェラルドは鋭い視線を向ける。
「そうだな、そういや最近少食気味だったな……少し腹ごしらえしてから現場に向かおう」
そこで桜が嬉しそうに手をパンと叩き車の進行方向の右前を指差す。
「ならちょうどあそこに確かチキンフォースがあった筈よ、そこに行こうよ!」
すかさずクザンが口を挟む。
「いやいや、何故わざわざあそこを選ぶ!? あっちの定食屋にしよう!」
「また出たな、年寄りぃ! あたしらに幾らカロリーが必要だと思ってんのよ、フライドチキンが一番コスパ良いよ!」
「桜っ! 食事をコストで考え始めたら人間は終わりだぞ! そもそも食事と言うのは……」
「まぁた始まったよ……」
猛は額を抑えながらうんざりした様子だ。
四人でカロリー補給の食事をしようとすると必ずこの二人の意見がぶつかり合って言い争いを始めるのだ。
しかし何故ジェラルドの傷の治りが遅い事が仕事前だと言うのに食事をすることに繋がるのか。
その答えは身体改造を行った者達の消費カロリーに起因する。
言うまでもなく身体改造を施された四人は身体能力はとても高く、傷の治りも非常に速い、しかしその体を維持するためには大量のカロリーと栄養が必要なのだ。
莫大な熱量を持つ彼らの体は人並みの食事をするだけではあっという間にガス欠となり機能不全を起こす。
そうなれば身体能力も回復能力も人並み以下に落ち込み、生命維持すら困難となる。
戦闘が予想される状況であれば彼らにはまず大量の栄養補給が必要になるのだ。
故に身体改造を行って日の長い者であればあるほど桜の様に食事が作業になりがちである。
しかし元々食事に拘るタイプのクザンにはそれが耐えられないのだ。
しかしこうなった時には十三班にはルールがある。
それは……。
「はいっ! ジャンケンポンッ!」
ジェラルドの突然のコールと共に二人は拳を繰り出す。
桜はパー、クザンはグーだ。
「おのれっ!」
「オーホホホッ! ざまぁないわね青鬼!」
心底悔しそうに拳を握り締めるクザン、高らかに勝ちどきを上げる桜。
「……食事一つでそんなに揉めんなよ……」
呆れ顔の猛は右折のウィンカーを出しながらジープをチキンフォースの駐車場に入れた。
気持ちにすらのしかかって来そうなどんよりとした曇り空、チキンフォースと銘打たれた二階建てのレストランの屋外席でジェラルドは頭をポリポリと掻きながら藤堂が持ってきた資料に目を通し直していた。
「しかし多いな……今年に入って大体三十人位が四号団地周辺で行方不明になってる」
椅子に深く腰掛け、ビールを煽りながら猛は返す。
「……そのなかに労管の調査員とその護衛の為のハンターがいたんだっけか? だったら答えは簡単だろ、四号団地を根城にしてる害獣が居るってだけの話だ」
桜はコーラをちびちび味わうように飲んでいる。
「そうよね、武装したハンターをなんとか出来る奴なんて害獣位のもんだもん」
「まぁ普通に考えりゃそうなんだがな、おかしな話でこの騒ぎが起こりはじめてから四号団地から出てく奴が居なくなっちまったって話だぜ?」
「……?」
「今までだって四号団地に馴染めずに都市の中に紛れ込もうとしたり、都市の外に脱出しようとした奴等が一定数は居たんだ、だがこの騒ぎが起きてからそれがパッタリいなくなったらしい」
「……逆だと思うんだがな、害獣が根城にしたのなら、出ていく人間の方が多くなりそうなものだ」
「全員食われちまったんじゃねぇか?」
「だが、団地内の住民は普通に生活してるのを目撃されたそうだ」
「……団地内の人間が犯人?」
「でも何の為に? そしてどうやってハンターを黙らせた?」
「……訳が解らんな」
クザンは腕を組んで考え込む。
「まぁ……だから今回は討伐じゃなくて調査なんだろうな、だが最初に調査に向かわせた戦闘員まで行方不明になっちまったってんだから俺らにお声がかかったんだろうよ」
「めんどくさいねー」
栗色のウェーブの髪をくるくると遊ばせながら桜は愚痴垂れる。
「まぁそう言うなよ、労管もじわじわ戦力を削るより強い戦力を早めに当ててさっさと解決したいんだろ」
「お待たせいたしましたーっ!」
彼らの雑談に明るい声が滑り込む。
大皿を持ったウェイトレス二人が四人の囲むテーブルに不気味な色の油を滲ませたフライドチキンと紫色の奇っ怪な斑点の付いたフライドポテトを大量に持ってきた。
おおよそ十五人前はあるだろうか。
「……多すぎないか?」
クザンはげんなりした顔でその気味の悪い食べ物を眺める。
「少ねぇ位だ、好き嫌いせんで全部食えよ! いざという時にガス欠にならんためにな、これも仕事の内さ」
「…………」
「ほーら、返事は?」
桜が意地悪そうな顔でクザンの脇腹を肘でつつきながら返事を促す。
「…………はい」
クザンは心を鬼にして、その不気味な食べ物をむさぼり始めた。
B区画周回高速道路を降りたジープは速度をすこしばかり下げ、超大型団地が密集する地区を突き進む。
霧雨の混じる湿った空気を切り裂く様にエンジンは力強い音を立てて駆動する。
「おいおい雨かよ、嫌だねぇ」
「ジェラルド、もう明日にしようよ」
露骨にテンションの下がる若者二人。
「まぁそう言うなって、チャッと調べてさっと帰ればそれだけで一人頭二十万頂けるんだぜ?」
「心にもないこと言わないでよ、絶対なんか面倒事が起こってるに決まってるわ」
「桜、そうやって自らテンションを下げると仕事中に余計辛くなるもんだ、無理にでもやる気を出して行こう」
「……それもそうかー、さすが元サラリーマン」
「伊達に社畜はやってきていないんでな」
「……おっ、見えてきたぜ、目的地」
霧の様に細かい雨がけぶる中、まるで一つの城の様なシルエットを持つ建物の影が見えて来る。
目的地である四号団地、それは四人が思い描いていた形とは少々成りの違うものであった。
「すげぇ……」
「異様だな……」
様々な補修、増改築を繰り返された建物の群れは言わば一つの都市の様、行政の建てた立ち入り禁止のフェンスの向こう側には成りこそ悪いが人々の影が見える。
その影が一つ、こちらに近づいてくる。
「おい、こっち来るぞ!?」
「マジで?」
フェンス越しに近づいてきたその影の正体はげっそりと痩せこけた中年の男。
薄汚れた白いTシャツには不気味な液体がぽたぽたと滴っている。
悲壮な姿ではあるが何故かその眼は幸せそうである。
「…………」
一言も発することなく興味深そうに四人を見つめる男。
「な……なんだてめぇ」
「ど…………どうもー」
「ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!」
「うおっ!?」
「きゃあっ!?」
突然笑い出す男、ドン引きする猛と桜。
「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…………ハァ……」
男はしこたま笑った後、ダルそうな顔をして建物の影に無言で消えていった。
「…………」
「なんだってんだよ」
「滅茶苦茶怖かったよぉ……」
その場所の持つ独特な空気に気圧されるジェラルドを除く三人。
「おいおい、ビビってんのか? 早く入り口に行こうぜ?」
そんな三人を焚き付けるように道中の区役所から借りてきた鍵をチャラチャラさせながらジェラルドは歩き始める。
「ビビってなんかねぇよ! ちょっと驚いてただけだ!」
強気な猛、実際すこしばかり驚いただけであろう。
対して桜は……。
「あたしはビビっちゃったからここで待ってようかなぁ? なんて……」
後退しようとする桜の両肩に後ろから大きな手がかかる。
「ダメだぞ桜、人数が減ったらその分こっちが怖くなるからな、巻き添えだ、行くぞ」
怖じける桜をクザンが無理矢理前進させる。
「嫌よおぉ! こんな怖そうな仕事、か弱い女の子にさせるなんて鬼か悪魔かヤクザしか居ないよ!?」
「お前はか弱くないし、俺は鬼だから何も問題無いな」
「いーやーっ! そういうことじゃなくてぇっ! 」
霧雨の中、十三班の四人は得たいの知れない狂気に蝕まれた、四号団地の入り口へと歩を進めて行った。
「あははっ! ちょっとふざけすぎたねー」
桜は助手席からバックミラーに映る額を痛そうに擦るジェラルドを見て無邪気に笑う。
「わはははっ! いっつも俺らの揚げ足とってばかりだからああいう時にからかわれんだ、久々に気持ちよかったぜ!」
「ふははっ、あの時の藤堂の顔、真っ赤になっていたな!」
「あの時の仕返しが出来たな、クザン!」
猛はジープを運転しながらクザンの居る後部座席に向き直り得意顔だ。
「藤堂の奴……なんで俺だけ……」
「主犯格だからだろ」
「くそっ、俺のデリケートかつ繊細な頭脳にダメージが……」
「世界一頑丈で図太い脳味噌の間違いでしょ、ほら、もう腫れは治ってるよ?」
「お? そうか、よかったよかった」
「……しかし……お前にしては治りがすこしばかり遅いな」
クザンの一言にジェラルドは鋭い視線を向ける。
「そうだな、そういや最近少食気味だったな……少し腹ごしらえしてから現場に向かおう」
そこで桜が嬉しそうに手をパンと叩き車の進行方向の右前を指差す。
「ならちょうどあそこに確かチキンフォースがあった筈よ、そこに行こうよ!」
すかさずクザンが口を挟む。
「いやいや、何故わざわざあそこを選ぶ!? あっちの定食屋にしよう!」
「また出たな、年寄りぃ! あたしらに幾らカロリーが必要だと思ってんのよ、フライドチキンが一番コスパ良いよ!」
「桜っ! 食事をコストで考え始めたら人間は終わりだぞ! そもそも食事と言うのは……」
「まぁた始まったよ……」
猛は額を抑えながらうんざりした様子だ。
四人でカロリー補給の食事をしようとすると必ずこの二人の意見がぶつかり合って言い争いを始めるのだ。
しかし何故ジェラルドの傷の治りが遅い事が仕事前だと言うのに食事をすることに繋がるのか。
その答えは身体改造を行った者達の消費カロリーに起因する。
言うまでもなく身体改造を施された四人は身体能力はとても高く、傷の治りも非常に速い、しかしその体を維持するためには大量のカロリーと栄養が必要なのだ。
莫大な熱量を持つ彼らの体は人並みの食事をするだけではあっという間にガス欠となり機能不全を起こす。
そうなれば身体能力も回復能力も人並み以下に落ち込み、生命維持すら困難となる。
戦闘が予想される状況であれば彼らにはまず大量の栄養補給が必要になるのだ。
故に身体改造を行って日の長い者であればあるほど桜の様に食事が作業になりがちである。
しかし元々食事に拘るタイプのクザンにはそれが耐えられないのだ。
しかしこうなった時には十三班にはルールがある。
それは……。
「はいっ! ジャンケンポンッ!」
ジェラルドの突然のコールと共に二人は拳を繰り出す。
桜はパー、クザンはグーだ。
「おのれっ!」
「オーホホホッ! ざまぁないわね青鬼!」
心底悔しそうに拳を握り締めるクザン、高らかに勝ちどきを上げる桜。
「……食事一つでそんなに揉めんなよ……」
呆れ顔の猛は右折のウィンカーを出しながらジープをチキンフォースの駐車場に入れた。
気持ちにすらのしかかって来そうなどんよりとした曇り空、チキンフォースと銘打たれた二階建てのレストランの屋外席でジェラルドは頭をポリポリと掻きながら藤堂が持ってきた資料に目を通し直していた。
「しかし多いな……今年に入って大体三十人位が四号団地周辺で行方不明になってる」
椅子に深く腰掛け、ビールを煽りながら猛は返す。
「……そのなかに労管の調査員とその護衛の為のハンターがいたんだっけか? だったら答えは簡単だろ、四号団地を根城にしてる害獣が居るってだけの話だ」
桜はコーラをちびちび味わうように飲んでいる。
「そうよね、武装したハンターをなんとか出来る奴なんて害獣位のもんだもん」
「まぁ普通に考えりゃそうなんだがな、おかしな話でこの騒ぎが起こりはじめてから四号団地から出てく奴が居なくなっちまったって話だぜ?」
「……?」
「今までだって四号団地に馴染めずに都市の中に紛れ込もうとしたり、都市の外に脱出しようとした奴等が一定数は居たんだ、だがこの騒ぎが起きてからそれがパッタリいなくなったらしい」
「……逆だと思うんだがな、害獣が根城にしたのなら、出ていく人間の方が多くなりそうなものだ」
「全員食われちまったんじゃねぇか?」
「だが、団地内の住民は普通に生活してるのを目撃されたそうだ」
「……団地内の人間が犯人?」
「でも何の為に? そしてどうやってハンターを黙らせた?」
「……訳が解らんな」
クザンは腕を組んで考え込む。
「まぁ……だから今回は討伐じゃなくて調査なんだろうな、だが最初に調査に向かわせた戦闘員まで行方不明になっちまったってんだから俺らにお声がかかったんだろうよ」
「めんどくさいねー」
栗色のウェーブの髪をくるくると遊ばせながら桜は愚痴垂れる。
「まぁそう言うなよ、労管もじわじわ戦力を削るより強い戦力を早めに当ててさっさと解決したいんだろ」
「お待たせいたしましたーっ!」
彼らの雑談に明るい声が滑り込む。
大皿を持ったウェイトレス二人が四人の囲むテーブルに不気味な色の油を滲ませたフライドチキンと紫色の奇っ怪な斑点の付いたフライドポテトを大量に持ってきた。
おおよそ十五人前はあるだろうか。
「……多すぎないか?」
クザンはげんなりした顔でその気味の悪い食べ物を眺める。
「少ねぇ位だ、好き嫌いせんで全部食えよ! いざという時にガス欠にならんためにな、これも仕事の内さ」
「…………」
「ほーら、返事は?」
桜が意地悪そうな顔でクザンの脇腹を肘でつつきながら返事を促す。
「…………はい」
クザンは心を鬼にして、その不気味な食べ物をむさぼり始めた。
B区画周回高速道路を降りたジープは速度をすこしばかり下げ、超大型団地が密集する地区を突き進む。
霧雨の混じる湿った空気を切り裂く様にエンジンは力強い音を立てて駆動する。
「おいおい雨かよ、嫌だねぇ」
「ジェラルド、もう明日にしようよ」
露骨にテンションの下がる若者二人。
「まぁそう言うなって、チャッと調べてさっと帰ればそれだけで一人頭二十万頂けるんだぜ?」
「心にもないこと言わないでよ、絶対なんか面倒事が起こってるに決まってるわ」
「桜、そうやって自らテンションを下げると仕事中に余計辛くなるもんだ、無理にでもやる気を出して行こう」
「……それもそうかー、さすが元サラリーマン」
「伊達に社畜はやってきていないんでな」
「……おっ、見えてきたぜ、目的地」
霧の様に細かい雨がけぶる中、まるで一つの城の様なシルエットを持つ建物の影が見えて来る。
目的地である四号団地、それは四人が思い描いていた形とは少々成りの違うものであった。
「すげぇ……」
「異様だな……」
様々な補修、増改築を繰り返された建物の群れは言わば一つの都市の様、行政の建てた立ち入り禁止のフェンスの向こう側には成りこそ悪いが人々の影が見える。
その影が一つ、こちらに近づいてくる。
「おい、こっち来るぞ!?」
「マジで?」
フェンス越しに近づいてきたその影の正体はげっそりと痩せこけた中年の男。
薄汚れた白いTシャツには不気味な液体がぽたぽたと滴っている。
悲壮な姿ではあるが何故かその眼は幸せそうである。
「…………」
一言も発することなく興味深そうに四人を見つめる男。
「な……なんだてめぇ」
「ど…………どうもー」
「ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!」
「うおっ!?」
「きゃあっ!?」
突然笑い出す男、ドン引きする猛と桜。
「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…………ハァ……」
男はしこたま笑った後、ダルそうな顔をして建物の影に無言で消えていった。
「…………」
「なんだってんだよ」
「滅茶苦茶怖かったよぉ……」
その場所の持つ独特な空気に気圧されるジェラルドを除く三人。
「おいおい、ビビってんのか? 早く入り口に行こうぜ?」
そんな三人を焚き付けるように道中の区役所から借りてきた鍵をチャラチャラさせながらジェラルドは歩き始める。
「ビビってなんかねぇよ! ちょっと驚いてただけだ!」
強気な猛、実際すこしばかり驚いただけであろう。
対して桜は……。
「あたしはビビっちゃったからここで待ってようかなぁ? なんて……」
後退しようとする桜の両肩に後ろから大きな手がかかる。
「ダメだぞ桜、人数が減ったらその分こっちが怖くなるからな、巻き添えだ、行くぞ」
怖じける桜をクザンが無理矢理前進させる。
「嫌よおぉ! こんな怖そうな仕事、か弱い女の子にさせるなんて鬼か悪魔かヤクザしか居ないよ!?」
「お前はか弱くないし、俺は鬼だから何も問題無いな」
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