おチンポ小説

おチンポ谷

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おチンポ様

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 おチンポ様が現れたのは俺が馬鹿な禁欲を始めて3年目のことだ。六尺五寸、一糸まとわぬ姿の巨躯の男が仁王立ちしていた。それ以来、俺はおチンポ様のために生きている。
 朝、上に乗られていて、自分の情けない声で目を覚ますのはそう珍しくもなくなった。

 昔から、朝寝が好きだった。早くに起きては、五分寝よう、五分寝よう、と繰り返し寝るのが好きで、いつも時間ぎりぎりまで寝るのを繰り返す。結果、その日の予定を棒に振ることもあった。そんな日々の中でも、そうそうない最高の気持ちよさ。寝ているようで寝ていない無意識の海に揺蕩う心地よさ。そんな中、遠く間の抜けた獣の声が聞こえているのだと思っていた。
「あ、あ、あ、あ、ああぁぁぁ………」
 声が鮮明に聞こえだす。普段であれば意識が明確になり始め、覚醒へと引き上げようとする声に眉を寄せていたはずだった。快感が終わらない。覚醒へと向かう意識が端から別の快感へと上書きされている。揺蕩うような意識の気持ちよさから、波のように襲い来る白く焼け付くような肉体の快感へ。意識は完全に覚醒していた。それなのに、体の感覚ばかり鋭敏になり、快感が思考能力を奪っていった。
 うつぶせの背中に感じる重みと熱。何か大きなものが覆いかぶさってきていて、股の間から体の中心を熱くて大きな塊で征服している。入り口を押し広げ、どこに何があるかを教え込むかのように、塊が体の中をなぞり上げ、こじ開けようと動く。自分の体の奥に壁を感じる。その壁にぶつかるたびに塊が引いていく。押して、引く。押して、引く。それがどうしようもなく気持ちいい。遠く聞こえていた声がさっきよりも大きく聞こえるような気がした。
「………っ!!」
奥へ奥へと進もうとする塊が壁を破った。触れたことのないところを突き上げられ、今までで一番強烈な感覚に思わず喉に息が詰まった。その瞬間、静寂が訪れた。そうして、やっと、声を上げていたのは自分だと理解した。先ほどまで絶え間なく侵入と後退を繰り返していた侵略者は、動きを止め、体の最奥に居座っている。残響のように残る快感に奥歯を噛みしめた。過ぎる快感を逃そうと、鼻息荒く息を整えようとするがうまくいかない。動きを止めたそれが、先ほどよりも大きく熱く感じた。開拓された体の中をグラインドしていた時には感じなかった重量感に、へその奥まで開かれていた体に力が入る。すぼまろうとする入り口と異物を排出しようとする中が熱源を締め付けているのを感じる。止められない反射に対し背中の重みが増した。
「あ………!!」
 重みが増した瞬間、熱が少しだけより奥に入り込む。すでに破られた壁がさらに押し広げられ、体はより強い反射反応を起こした。身を捩り、逃れようと布団の上で握りこんでいた手に力を入れようにも、おそらく初めからそうだったのだろう、二回りは大きい手に押さえつけられていて無駄に終わった。無駄どころか身を捩ろうとした際に腰を突き出し、自らより深く受け入れてしまっていた。その衝撃にさらに腰を突き出してしまう悪循環。背中の重みは増す一方だった。何度も、何度もスタンガンを当てられるかのような快感が体を襲う。止めよう抑えようと努力するも、懇願するかのように大声を上げていた。
 喉が痛いほど声を上げずに済むようになったのは、身じろぎ一つできなくなるほど抑え込まれ、そのままに、しばらくたってからだった。熱が溶け合い、触れる体と繋がる体のどこまでが自分なのかもわからなくなっていた。深く息を吸う。息を吐くのに合わせ、体が自然と閉じようとする。しかし、境のない熱源はそのまま微動だにしなかった。犬をくくる縄も、暴れなければ必要以上に短く詰める必要もない。そう言う事なのだろう。鮮烈な朝は穏やかなものに変わっている。心地よい人の重みと日向のような熱。このまま眠れるくらいに穏やかだった。
 掻痒感ともいえるじれったさ。そういうものが胸の内を支配していた。
「………ん、ふ………。ん、ふ………。ん」
 息を吸う、吐く。息を吸う、吐く。浅ましい行いだ。
「う、うぅ………ふ、ん」
 閉じる、開く。閉じる、開く。体の内側に確かに硬くあり続けるの動かない。
「う、うぅん、ん、ん、ん」
 駄々をこねるように呻きを上げ、わずかながらに快感を貪る。ぴったりと押し付けられた腰が恨めしくて仕方ない。
「うー………。うー!! うー!!」
 恥じらいよりも、変わらない状況に目が熱くにじむ。呻くのではなく言葉にして強請る。そんなことができるはずもなく、もっと、もっと、と間隔を短く、脱力と緊張を繰り返すしかなかった。
 ふと、唇に何かが触れる。指だ。気が付けば、握りこみ抑えられていたはずの右手が、手の代わりに肘で押さえつけられている。肘に役目を渡し、自由になった手が口元に伸びていた。押し当てられた指に、結んでいた唇を緩め少しづつ口の開きを大きくする。指の腹が歯に触れた。一瞬のためらい。そのまま受け入れて口を開け、舌の上に運び、飲み込まんとするか、閉じて口づけで終わらせるか。
 唇を噛むように引き結ぶ。触れている指が癇癪を起す子供に差し出された飴玉に思えた。振り返った自分の振る舞いが、本当に子供じみて感じた。立場をわきまえず、要求を通そうと癇癪を起す。おためごかしの慰めを受ければ、そんなものはいらないといじけだす。浅ましい姿を晒しても、馬鹿にはなりたくない。そんな無いに等しい矜持に喉に息をつめ、目を瞑り、体をこわばらせる。
 唇に触れていた指が離れ、再度右手に重ねられた。後頭部に何か柔らかいものが触れる。瞬間、視界が白く明滅した。

 気が付けば、一人うつぶせのまま布団の上に横たわっていた。べたつく体に、秘部の違和感。あの後、お慈悲を賜り気絶したようだ。立ち上がろうと体を起こす。どろりとそこにいた証が足を伝うのに気づき、慌てて手でせき止める。時計はまだ午前であることを示していた。今日はまだ続き、今日もおチンポ様のために生きる。


 
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