3 / 8
戦士を探せ
しおりを挟む
天王寺長官は、もう三人の戦士を探すのに、忙しかった。そこへ、休暇をとった御堂筋と堺筋が、やってきた。
「天王寺さん。俺たちに出来ることがあったら、やったるで。」
「ありがとう。でも、調べあげるのは、簡単でないんだ。御堂筋君を探し出すのにも、一年かかったんだ。」
長官が話すと、
「一年?せやけど、そんな前から、予兆があったんか?」
堺筋は、聞き返した。
「地底からの異変は、大分前からキャッチしてたんだ。」
長官は、そう言って、一年前の異変があった場所を地図で示した。
「本町って、ビジネス街ドンピシャやな。」
御堂筋は、本町で起きていることに、少し怯えた。
その頃、本町駅では、新たな混乱が起きていた。駅の案内表示板が、複雑に書き換えられ、地下鉄の乗客が混乱した。怒った一人の乗客が、
「乗客を、舐めとんのか!?」
と言いながら、駅員に掴みかかった。それを見ていた別の乗客が、
「案内が違うだけで、道は変わってないんちゃうの?いつも通勤しとるなら、道ぐらい覚えとらんのか?」
と、怒った乗客をなだめた。
「ほな、四つ橋線への乗り換えは、どっちや?」
と、乗客が聞き返したので、
「前の階段を上がったら、ええんやないの?」
と、なだめた乗客は、冷静に判断して答えた。
「もう、ええわ。」
怒った乗客も、熱が冷めて、記憶を頼りに移動を始めた。
「中央、怪我してへんか?」
乗客は、駅員の名前を呼んだ。
「え?あ、四ツ橋やないか。」
駅員の中央が乗客を見返すと、同じ高校を卒業した、四ツ橋だった。
ワニ軍団のジェファー王子が、次の作戦を説明した。
「人間という者は、自分の思いどおりにいかないと、あのように別の人間を攻撃するのです。」
ワニ軍団の本当の狙いは、大阪の街を怒りの街に変え、そこから獲られるエネルギーで街を破壊することだった。
「おもしろい。他の駅も、混乱させるのだ!」
ナイル王が、作戦を広げるよう命令した。
御堂筋と堺筋は、本町駅へ向かった。すると、混乱していた案内表示板を直す作業をする、中央と、手伝う四ツ橋の姿を見た。
「二人でやって、大変やろ?」
御堂筋が、歩み寄ると、
「これは、俺の任務やし、お客さんが困るやろ?」
と、駅員の中央が答えた。そこへ、長官からの司令が入った。
「今、阿波座駅でも、同じ現象が起きている!向かってくれ!」
「分かった。」
御堂筋と堺筋が、指示どおり阿波座駅へ向かおうとした時、
「君たちは、もしかして、ナニワレンジャーの人か?」
と、四ツ橋が尋ねた。そして、魔人を探していることを察すると、
「阿波座に行っても、あまり効果あらへんよ。敵は、乗換駅を順に辿っている。ほんなら、次に狙われるのは、西長堀駅やと思う。」
四ツ橋が、魔人の居場所を察知した。
その後、堺筋は阿波座駅へ、御堂筋は四ツ橋の案内で、西長堀駅へ急いだ。
「ん、次は、この駅だ!」
すると、案の定、魔人・コンラン王が、作戦を進めようとしていた。
「待て!ナニワチェンジ!」
御堂筋は、ミドウスジレンジャーに変身して、応戦した。四ツ橋が、隠れて見守っていると、天王寺長官が、こっそりと現れた。
「君も、力を貸してくれないか?」
そして、四ツ橋にブレスレットを渡した。
「え?これで、どないすんねん?」
四ツ橋が、戸惑っていると、既に了解して、チュウオウレンジャーに変身した中央がいた。
「何か分からへんけど、俺に課せられた力やな!ナニワチェンジ!」
四ツ橋も、ブレスレットを受け取りヨツバシレンジャーに変身した。
そして、阿波座駅の表示板の修正を終えた堺筋も、サカイスジレンジャーに変身した。
「いくぞ!赤のライン!ミドウスジレンジャー!」
「緑のライン!チュウオウレンジャー!」
「青のライン!ヨツバシレンジャー!」
「黄色のライン!サカイスジレンジャー!」
「笑顔を守る、浪速魂!大阪戦隊ナニワレンジャー!」
コンラン王は、
「なに?ナニワレンジャーが、四人!?」
一気に戦士が増えたナニワレンジャーの存在に、危機を感じた。しかし、戦闘兵にナニワレンジャーと闘わせた。
「チュウオウブーメラン!」
「ヨツバシハンマー!」
チュウオウレンジャーとヨツバシレンジャーは、ミドウスジレンジャーと共に、個人武器で闘った。そして、コンラン王の前に立ち塞がり、
「必殺!ハリケーンブーメラン!」
「必殺!プレスハンマー!」
チュウオウレンジャーのブーメランでコンラン王を翻弄させ、ヨツバシレンジャーのハンマーで、叩き潰した。コンラン王は、強烈な力に負け、倒れた。
しかし、そこへカリブ王女が現れた。
「ナニワレンジャー、今こそ、大いなる力を解放する!ワニフラッシュ!」
カリブ王女は、コンラン王にフラッシュを浴びせた。すると、倒れたコンラン王が巨大化した。
「巨人になって復活するなんて!」
そこへ、長官の指示が入った。
「今こそ、メカの活躍の時だ!空母を現場へ送った。操縦は、身体で覚えるんだ!」
そして、地下鉄の形をしたメカが、五体ナニワレンジャーの前に現れた。
「今日は、一体は私が操縦する。君たちは、それぞれのメカに乗り込むんだ!」
四人は、言われた通り、それぞれのメカに乗り込んだ。
「合体!ナニワキング!」
ナニワレンジャーの合図で、メカが合体して、ナニワキングが登場した。コンラン王は、怯むことなく、ナニワキングに向かってきた。
「一気に止めや!」
「必殺!ナニワクラッシュ!」
ナニワキングは、ミドウスジレンジャーの合図で、必殺剣でコンラン王を倒した。
「みんなの協力で、戦士はあと一人だ。」
長官は、加わった二人の戦士を歓迎し、あと一人の戦士を探しきる決意をした。
「ナニワキングも操縦できるようになったし、無敵のナニワレンジャーやで!」
御堂筋が余裕の顔を見せると、
「油断すると、痛い目に遭うぞ。俺たちは、まだ選ばれたばかりや。もっと強くなれるように、頑張ろうで。」
四ツ橋が、力強く戦士としての誓いを言葉にした。
「天王寺さん。俺たちに出来ることがあったら、やったるで。」
「ありがとう。でも、調べあげるのは、簡単でないんだ。御堂筋君を探し出すのにも、一年かかったんだ。」
長官が話すと、
「一年?せやけど、そんな前から、予兆があったんか?」
堺筋は、聞き返した。
「地底からの異変は、大分前からキャッチしてたんだ。」
長官は、そう言って、一年前の異変があった場所を地図で示した。
「本町って、ビジネス街ドンピシャやな。」
御堂筋は、本町で起きていることに、少し怯えた。
その頃、本町駅では、新たな混乱が起きていた。駅の案内表示板が、複雑に書き換えられ、地下鉄の乗客が混乱した。怒った一人の乗客が、
「乗客を、舐めとんのか!?」
と言いながら、駅員に掴みかかった。それを見ていた別の乗客が、
「案内が違うだけで、道は変わってないんちゃうの?いつも通勤しとるなら、道ぐらい覚えとらんのか?」
と、怒った乗客をなだめた。
「ほな、四つ橋線への乗り換えは、どっちや?」
と、乗客が聞き返したので、
「前の階段を上がったら、ええんやないの?」
と、なだめた乗客は、冷静に判断して答えた。
「もう、ええわ。」
怒った乗客も、熱が冷めて、記憶を頼りに移動を始めた。
「中央、怪我してへんか?」
乗客は、駅員の名前を呼んだ。
「え?あ、四ツ橋やないか。」
駅員の中央が乗客を見返すと、同じ高校を卒業した、四ツ橋だった。
ワニ軍団のジェファー王子が、次の作戦を説明した。
「人間という者は、自分の思いどおりにいかないと、あのように別の人間を攻撃するのです。」
ワニ軍団の本当の狙いは、大阪の街を怒りの街に変え、そこから獲られるエネルギーで街を破壊することだった。
「おもしろい。他の駅も、混乱させるのだ!」
ナイル王が、作戦を広げるよう命令した。
御堂筋と堺筋は、本町駅へ向かった。すると、混乱していた案内表示板を直す作業をする、中央と、手伝う四ツ橋の姿を見た。
「二人でやって、大変やろ?」
御堂筋が、歩み寄ると、
「これは、俺の任務やし、お客さんが困るやろ?」
と、駅員の中央が答えた。そこへ、長官からの司令が入った。
「今、阿波座駅でも、同じ現象が起きている!向かってくれ!」
「分かった。」
御堂筋と堺筋が、指示どおり阿波座駅へ向かおうとした時、
「君たちは、もしかして、ナニワレンジャーの人か?」
と、四ツ橋が尋ねた。そして、魔人を探していることを察すると、
「阿波座に行っても、あまり効果あらへんよ。敵は、乗換駅を順に辿っている。ほんなら、次に狙われるのは、西長堀駅やと思う。」
四ツ橋が、魔人の居場所を察知した。
その後、堺筋は阿波座駅へ、御堂筋は四ツ橋の案内で、西長堀駅へ急いだ。
「ん、次は、この駅だ!」
すると、案の定、魔人・コンラン王が、作戦を進めようとしていた。
「待て!ナニワチェンジ!」
御堂筋は、ミドウスジレンジャーに変身して、応戦した。四ツ橋が、隠れて見守っていると、天王寺長官が、こっそりと現れた。
「君も、力を貸してくれないか?」
そして、四ツ橋にブレスレットを渡した。
「え?これで、どないすんねん?」
四ツ橋が、戸惑っていると、既に了解して、チュウオウレンジャーに変身した中央がいた。
「何か分からへんけど、俺に課せられた力やな!ナニワチェンジ!」
四ツ橋も、ブレスレットを受け取りヨツバシレンジャーに変身した。
そして、阿波座駅の表示板の修正を終えた堺筋も、サカイスジレンジャーに変身した。
「いくぞ!赤のライン!ミドウスジレンジャー!」
「緑のライン!チュウオウレンジャー!」
「青のライン!ヨツバシレンジャー!」
「黄色のライン!サカイスジレンジャー!」
「笑顔を守る、浪速魂!大阪戦隊ナニワレンジャー!」
コンラン王は、
「なに?ナニワレンジャーが、四人!?」
一気に戦士が増えたナニワレンジャーの存在に、危機を感じた。しかし、戦闘兵にナニワレンジャーと闘わせた。
「チュウオウブーメラン!」
「ヨツバシハンマー!」
チュウオウレンジャーとヨツバシレンジャーは、ミドウスジレンジャーと共に、個人武器で闘った。そして、コンラン王の前に立ち塞がり、
「必殺!ハリケーンブーメラン!」
「必殺!プレスハンマー!」
チュウオウレンジャーのブーメランでコンラン王を翻弄させ、ヨツバシレンジャーのハンマーで、叩き潰した。コンラン王は、強烈な力に負け、倒れた。
しかし、そこへカリブ王女が現れた。
「ナニワレンジャー、今こそ、大いなる力を解放する!ワニフラッシュ!」
カリブ王女は、コンラン王にフラッシュを浴びせた。すると、倒れたコンラン王が巨大化した。
「巨人になって復活するなんて!」
そこへ、長官の指示が入った。
「今こそ、メカの活躍の時だ!空母を現場へ送った。操縦は、身体で覚えるんだ!」
そして、地下鉄の形をしたメカが、五体ナニワレンジャーの前に現れた。
「今日は、一体は私が操縦する。君たちは、それぞれのメカに乗り込むんだ!」
四人は、言われた通り、それぞれのメカに乗り込んだ。
「合体!ナニワキング!」
ナニワレンジャーの合図で、メカが合体して、ナニワキングが登場した。コンラン王は、怯むことなく、ナニワキングに向かってきた。
「一気に止めや!」
「必殺!ナニワクラッシュ!」
ナニワキングは、ミドウスジレンジャーの合図で、必殺剣でコンラン王を倒した。
「みんなの協力で、戦士はあと一人だ。」
長官は、加わった二人の戦士を歓迎し、あと一人の戦士を探しきる決意をした。
「ナニワキングも操縦できるようになったし、無敵のナニワレンジャーやで!」
御堂筋が余裕の顔を見せると、
「油断すると、痛い目に遭うぞ。俺たちは、まだ選ばれたばかりや。もっと強くなれるように、頑張ろうで。」
四ツ橋が、力強く戦士としての誓いを言葉にした。
0
あなたにおすすめの小説
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる