僕とギャングスターの大冒険

アサノっち

文字の大きさ
44 / 58
ギャングスターvsモンスターズ

怪物戦隊モンスターズの登場

しおりを挟む
青山の作戦は、名古屋のモンスターズの基地、東京の多摩の基地、そして、黄島が移動した新木場の車庫で、着々と準備された。
「野々宮、今のところ、ギャングロボに異常はねえか?」
青山が、野々宮に確認した。
「ああ。でも、本当に爆破することはねえのか?」
野々宮が聞き返すと、
「今までの情報を集めて、その心配はねえ。だから、あとは俺が立てた作戦で、犯人を誘き出すだけだ。」
と、青山は、少しの駆け引きを見え隠しながら伝えた。

そして、タイムリミットの12時15分。しかし、ギャングロボは、青山の言う通り、爆発することはなかった。ということは…。

一方、黄島が向かった新木場の車庫に送られた、青山が作ったシステムで、ある信号をキャッチした。
「青山、お前の言う通り、信号に反応したぞ。」
「黄島、場所は?」
「上野駅の改札からみてえだ。」
黄島は、青山の質問に的確に応えた。

青山は、将人たちと東京へ戻る間、新幹線の中で、上野駅という情報から犯人が紛れていると思われる施設を割り当てた。そして、その情報を野々宮と黄島にも伝えた。

その頃、東京メトロの事務所では、事務員に扮装した犯人が、新木場車庫で爆発との誤報信号をキャッチし、その場を離れようとした。そこへ、
「逃がさねえぞ!鉄道員さん?」
青山から割り当てられた情報を元に、先回りした野々宮が、犯人の前に姿を現した。
「何!?爆破されたはず!」
犯人は、ギャングロボが爆破したと誤解していたので、ギャングスターの登場を誤算していた。しかし、戦闘モードに切り替わり、野々宮に向かってきた。野々宮も、レッドギャングの姿に変身して、応戦した。

青山と黄島、そしてモンスターズの三人も、犯人のアジトへ近づいていた。上野にある東京メトロの事務所に到着すると、倒されそうになったレッドギャングが、窓ガラスを突き破った。そして、中から鉄道員に扮装した犯人も出てきた。
「野々宮、大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ。それより、彼らがモンスターズか?」
レッドギャングは、将人たちを指して尋ねた。
「はい。みんな、いくぞ!」
「モンスターズチェンジ!」
将人の号令に、優馬と翼も応えた。
「バイオレットモンスター!」
「スカイモンスター!」
「エメラルドモンスター!」
「我ら、怪物戦隊モンスターズ!」
そして、東京の街に、モンスターズの姿が現れた。青山と黄島も、それぞれブルーギャング、イエローギャングに変身した。

犯人の前には、総勢六人の戦士が立ちはだかった。
「六人?ギャングスターは、三人じゃ!?」
犯人は、いよいよ狼狽えた。すると、ブルーギャングが、
「お前の爆破作戦は、全部失敗だぜ!ギャングロボも、ポリスバードも、爆破してねえぜ!」
「馬鹿な!?それなら、コイツで破壊するのみ!」
犯人は、そう言いながら、犯人が開発したロボを発信した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

→📚️賛否分かれる面白いショートストーリー(1分以内で読了限定)

ノアキ光
大衆娯楽
(▶アプリ無しでも読めます。 目次の下から読めます) 見ていただきありがとうございます。 1分前後で読めるショートストーリーを投稿しています。 不思議なことに賛否分かれる作品で、意外なオチのラストです。 ジャンルはほとんど現代で、ほのぼの、感動、恋愛、日常、サスペンス、意外なオチ、皮肉、オカルト、ヒネリのある展開などです。 日ごとに違うジャンルを書いていきますので、そのときごとに、何が出るか楽しみにしていただければ嬉しいです。 (作品のもくじの並びは、上から順番に下っています。最新話は下になります。読んだところでしおりを挟めば、一番下までスクロールする手間が省けます) また、好みのジャンルだけ読みたい方は、各タイトル横にジャンル名を入れますので、参考にしていただければ、と思います。 短いながら、よくできた作品のみ投稿していきますので、よろしくお願いします。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...