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休息
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狼牙が陰陽師を倒したからだろう。亜子たちを取り巻いていた陰陽師の結界は消えていた。そのため担任の雪奈と校長のさわらび童子が異変に気づいたようだ。
しゃがみこんでいる亜子たちの所に、雪奈とさわらび童子が駆け寄って来た。
「皆さん!ケガはないですか?!」
「はい。私たちは大丈夫です。だけど、狐太郎くんが」
亜子は狐太郎に視線を向けた。狐太郎は、先ほどと同じように、意識を失った狼牙をずっと抱きしめていた。
さわらび童子は亜子たちを見回しておごそかに言った。
「お主たちには休息が必要だ。その後話しを聞こう」
さわらび童子は軽く手を振った。すると倒れていた二人の陰陽師が、空中に浮かび上がった。次に、横にいた雪奈が手を振った。すると二人の男の身体のまわりが、氷で固められた。これでこの二人は逃げる事も、術を使う事できなくなった。
雪奈は亜子と音子の肩に優しく手を置いて言った。
「亜子さん、音子さん。食堂に行って、おりんさんにココアを淹れてもらいなさい」
音子はうなずいて、亜子の手を取って引っ張った。早く行こうというのだ。亜子は音子に引きずられながら後ろを振り返った。雪奈とさわらび童子が狐太郎の側に駆け寄って行った。
狐太郎の事は先生たちに任せた方がよさそうだ。
亜子は温かいココアを飲んで、フゥッと息をはいた。やっと実感が湧いてきた。亜子はあの時、殺されるかもしれなかったのだ。
亜子はブルリと身体を震わせた。背中に暖かな手の感触を感じた。横を向くと、となりに座っている音子が微笑んでいた。
音子の優しさに、亜子はそれまでガマンしていたものがあふれ出してしまった。
「音子。私、狼牙くんを止めなきゃって思って。だけど、私がカミナリ落としたら、あの人間は死んじゃうかもって思ったら怖くて。何もできなかった」
音子は亜子を優しく抱きしめてくれた。亜子は音子の温かさを感じた途端、泣き出してしまった。音子は亜子が泣き止むまで、ずっとだまって抱きしめてくれていた。
やっと亜子の涙がひいた後、タイミングをはかっかように雪奈が呼びに来た。
亜子たちは校長室に呼ばれた。校長室とは名ばかりの、小さな和室だった。
さわらび童子は上座に座布団をしいて座っていた。入室した亜子たちを見ると、にっこり笑って座るようにうながした。
亜子たちがかしこまって正座をすると、足をくずくように言われた。亜子と音子は言われた通り、くつろいで座る事にした。
雪奈は亜子たちのななめ後ろで正座をしていた。
しゃがみこんでいる亜子たちの所に、雪奈とさわらび童子が駆け寄って来た。
「皆さん!ケガはないですか?!」
「はい。私たちは大丈夫です。だけど、狐太郎くんが」
亜子は狐太郎に視線を向けた。狐太郎は、先ほどと同じように、意識を失った狼牙をずっと抱きしめていた。
さわらび童子は亜子たちを見回しておごそかに言った。
「お主たちには休息が必要だ。その後話しを聞こう」
さわらび童子は軽く手を振った。すると倒れていた二人の陰陽師が、空中に浮かび上がった。次に、横にいた雪奈が手を振った。すると二人の男の身体のまわりが、氷で固められた。これでこの二人は逃げる事も、術を使う事できなくなった。
雪奈は亜子と音子の肩に優しく手を置いて言った。
「亜子さん、音子さん。食堂に行って、おりんさんにココアを淹れてもらいなさい」
音子はうなずいて、亜子の手を取って引っ張った。早く行こうというのだ。亜子は音子に引きずられながら後ろを振り返った。雪奈とさわらび童子が狐太郎の側に駆け寄って行った。
狐太郎の事は先生たちに任せた方がよさそうだ。
亜子は温かいココアを飲んで、フゥッと息をはいた。やっと実感が湧いてきた。亜子はあの時、殺されるかもしれなかったのだ。
亜子はブルリと身体を震わせた。背中に暖かな手の感触を感じた。横を向くと、となりに座っている音子が微笑んでいた。
音子の優しさに、亜子はそれまでガマンしていたものがあふれ出してしまった。
「音子。私、狼牙くんを止めなきゃって思って。だけど、私がカミナリ落としたら、あの人間は死んじゃうかもって思ったら怖くて。何もできなかった」
音子は亜子を優しく抱きしめてくれた。亜子は音子の温かさを感じた途端、泣き出してしまった。音子は亜子が泣き止むまで、ずっとだまって抱きしめてくれていた。
やっと亜子の涙がひいた後、タイミングをはかっかように雪奈が呼びに来た。
亜子たちは校長室に呼ばれた。校長室とは名ばかりの、小さな和室だった。
さわらび童子は上座に座布団をしいて座っていた。入室した亜子たちを見ると、にっこり笑って座るようにうながした。
亜子たちがかしこまって正座をすると、足をくずくように言われた。亜子と音子は言われた通り、くつろいで座る事にした。
雪奈は亜子たちのななめ後ろで正座をしていた。
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