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ダイナソーバトル3
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ティラノサウルスと対戦者の戦いはサクサク進み、ついにトップの番になってしまった。俺は仕方なく抱っこしていたトップを地面に下ろし、首に巻いていたハンカチを外す。
トップは元の雄々しいトリケラトプスの大きさに戻った。いくらトップが大きいといっても、ティラノサウルスと比べれば人間と小鳥ほどの差がある。
俺は心の中で、もしトップが危険になったら、先ほどのヒト族のように、トップとティラノサウルスの間に入って、棄権すると言えばいいと考えていた。
俺の考えを読んだのか、トップがギロリと俺を見て言った。
『もしエイジが棄権すると言ったら、おいらもうエイジと口きかない』
「そんなぁ、トップ」
俺は大人なのに思わず涙声になってしまった。はっきり言って、俺はトップの事が大好きで可愛くて仕方がない。もしトップに嫌われたなら、冗談抜きで生きていけない。
俺はしぶしぶトップを戦場に送り出した。
『何だ次の相手はちっせぇガキじゃねぇか!こんな奴三十秒で倒してやるぜ!』
『やれるもんならやってみろ!ならおいらは二十秒でおっちゃんを倒してやる!』
トップとにらみあったティラノサウルスが軽口をたたくと、トップはすぐに頭に血がのぼったようだ。これではいけない、俺がトップに苦言をていしようとした途端、ティラノサウルスがガウッと吠えた。
するとトップめがけて炎のかたまりが飛んできた。ティラノサウルスの火攻撃魔法だ。
「危ない!トップ!」
俺は悲鳴のような声をあげた。トップは自身に炎が当たる直前、鉱物防御魔法で、透明な壁を作った。
トップは俺よりも、よっぽど冷静で落ち着いている。俺は、つめていた息をフウッと吐き出した。
トップは防御壁を維持しながら植物ツタ魔法を発動させた。ティラノサウルスの足元から数十本のツタが生え出し、ティラノサウルスの足に絡みつく。
ティラノサウルスはわずらわしそうに炎でツタを焼き切った。ティラノサウルスがツタに気を取られている間に、トップは防御壁から飛び出し、ティラノサウルスに向かって左側に走った。
走りながら、ティラノサウルスの腹に向かって、大量の鉄の刃を作り出し発射した。
ティラノサウルスは火防御壁を作り出し、トップの刃をすべて焼き切った。
『やるじゃねぇか!ガキ!だがもう二十秒はとっくに過ぎてるぜ?』
『それを言うなら三十秒も過ぎてるよ?おっちゃん!』
ティラノサウルスのあざけるような言葉に、トップは冷静に返している。
俺は間違っていた。トップは立派な戦士なのだ。
トップは元の雄々しいトリケラトプスの大きさに戻った。いくらトップが大きいといっても、ティラノサウルスと比べれば人間と小鳥ほどの差がある。
俺は心の中で、もしトップが危険になったら、先ほどのヒト族のように、トップとティラノサウルスの間に入って、棄権すると言えばいいと考えていた。
俺の考えを読んだのか、トップがギロリと俺を見て言った。
『もしエイジが棄権すると言ったら、おいらもうエイジと口きかない』
「そんなぁ、トップ」
俺は大人なのに思わず涙声になってしまった。はっきり言って、俺はトップの事が大好きで可愛くて仕方がない。もしトップに嫌われたなら、冗談抜きで生きていけない。
俺はしぶしぶトップを戦場に送り出した。
『何だ次の相手はちっせぇガキじゃねぇか!こんな奴三十秒で倒してやるぜ!』
『やれるもんならやってみろ!ならおいらは二十秒でおっちゃんを倒してやる!』
トップとにらみあったティラノサウルスが軽口をたたくと、トップはすぐに頭に血がのぼったようだ。これではいけない、俺がトップに苦言をていしようとした途端、ティラノサウルスがガウッと吠えた。
するとトップめがけて炎のかたまりが飛んできた。ティラノサウルスの火攻撃魔法だ。
「危ない!トップ!」
俺は悲鳴のような声をあげた。トップは自身に炎が当たる直前、鉱物防御魔法で、透明な壁を作った。
トップは俺よりも、よっぽど冷静で落ち着いている。俺は、つめていた息をフウッと吐き出した。
トップは防御壁を維持しながら植物ツタ魔法を発動させた。ティラノサウルスの足元から数十本のツタが生え出し、ティラノサウルスの足に絡みつく。
ティラノサウルスはわずらわしそうに炎でツタを焼き切った。ティラノサウルスがツタに気を取られている間に、トップは防御壁から飛び出し、ティラノサウルスに向かって左側に走った。
走りながら、ティラノサウルスの腹に向かって、大量の鉄の刃を作り出し発射した。
ティラノサウルスは火防御壁を作り出し、トップの刃をすべて焼き切った。
『やるじゃねぇか!ガキ!だがもう二十秒はとっくに過ぎてるぜ?』
『それを言うなら三十秒も過ぎてるよ?おっちゃん!』
ティラノサウルスのあざけるような言葉に、トップは冷静に返している。
俺は間違っていた。トップは立派な戦士なのだ。
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