恐竜世界に転移した俺に懐いたちっちゃ可愛いドラゴンたちが最強だった

盛平

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眠れない夜2

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 俺はスカーに自分の不安を口にした。

「なぁ、スカー。スカーは自分がひとりぼっちだと言っていたな」
『ああ、』
「あのさ、トップはさ、ツノリュウの長老の孫なんだ。親父さんはツノリュウのリーダーだ。トップも成長したらきっと立派なツノリュウのリーダーになるんだと思う。俺はヒト族だから、ずっとツノリュウの縄張りにいるわけにはいかないんだ。だからさ、もしスカーが良かったら、俺と一緒に暮らさないか?俺、ヒト族の中で働くからさ。金があればスカーにも肉を買ってやれるからさ、」
『エイジ。俺に頼み事など不要だ。俺はお前のモノだからな』
「!。うん、そうだな、」

 俺はなんて愚かなんだ。スカーにとっては、ヒト族の主人が興行主から俺にかわっただけだ。本当にスカーの事を思うならば、彼を自由にしてやるべきなのだ。

 俺の気持ちを察してくれたのか、スカーは言葉をやわらげて言った。

『言葉が悪かったな。俺は前のヒト族の主人よりも、エイジの方がいい』
「・・・。ああ、ありがとう」

 これからスカーが少しでも幸せに暮らせるよう、努力しなければいけない。俺は、そう心に誓って目を閉じた。


 翌日、俺たちはリュウ族を登録する役所に向かった。役所の建物の横で、俺にはもう一つやらなけらばいけない事があった。

「なぁ、トップ。三年前の大きさになってくれるか?」

 トップは俺の言葉に首をかしげながお願い通りにしてくれた。子犬のように小さなトップは、俺と出会った時より少し小さくなった。俺はもう一つトップにお願いをする。

「じゃあ、トップの兄さんの背の高さを植物で教えてくれないか?」

 トップはコクリとうなずくと、彼の足元からスクスクと植物が伸びた。皇帝ダリアだ。

 ダリアは一・七メートルほどの長さで止まり花開いた。俺はショルダーバッグからあるものを取り出した。ノートと万年筆だ。この世界では、紙もインクもペンもとても高価だ。

 俺はしゃがみ込んで絵を描き出す。トップとスカーが興味深げに俺の手元をのぞき込む。

『おお、エイジすごいな!兄ちゃんだ!』
『へぇ、うまいもんだな』

 俺は小型の肉食恐竜の絵を描きあげた。ヴェロキラプトル。前脚の鋭きかぎ爪が特徴だ。

 俺は小さい頃から恐竜が好きすぎて、図鑑の恐竜の絵をひたすら模写していたのだ。

 役所の受付の男性に、三年前に小型ジュウキャクリュウの登録があったか確認してもらうが、トップの兄の登録はなかった。

「うーん、無いね。それにさ、この街の者がリュウ族を保有するのは、仕事の助けになるパートナーとしてだ。ジュウキャクリュウは気性が荒いから仕事には向かない。だが、王都なら需要がある。貴族の愛玩動物としてな」

 受付の男性の言葉に、俺は苦い物を飲み込んだような気分になる。俺は恐る恐るトップたちの方を振り向く。トップはクリクリとした瞳を輝かせて叫んだ。

『兄ちゃん、オウトって所にいるのか?!』
「この街にいないのなら、王都にいるのかもしれない」
『なら、おいらオウトに行きたい!』

 俺はトップからスカーに視線を向けた。

『俺は元々王都からこの街に連れてこられたんだ。どこへだっていくぜ?』

 俺たちの行き先が決まった。俺は受付の男性に礼を言って役所を出ようとした。

「おい、兄ちゃん。お前のリュウ族は登録しているのか?」
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