恐竜世界に転移した俺に懐いたちっちゃ可愛いドラゴンたちが最強だった

盛平

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新しい旅立ち

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 受付の男性の言葉に、俺はカッと頭に血がのぼってしまった。思わず強い口調になる。

「彼らは俺の友達だ。登録なんかしない!」
「大切なら、なおの事登録しておくんだな。兄ちゃんのリュウ族はまだ小さい。子供のリュウ族はよく盗まれる。登録しないで、盗人が先に登録を済ませてしまえば、兄ちゃんがいくら文句を言っても、このチビたちは盗人の物になる」

 俺は返す言葉もなく、うつろな目でトップとスカーを見た。

『エイジ、トウロクするのか?おいらトウロクするぞ!』
『ああ、俺も異論はないぜ』

 俺は覚悟を決めてトップとスカーの所有者登録をした。俺は名実共にトップとスカーの所有者になった。


 俺とトップとスカーは船旅をするための準備を始めた。トップは自分と俺が食べるための野菜と果物を、土魔法でたくさん作った。俺は市場でスカーの肉と自分の食事を大量に購入した。

 大量の食料を、女神さまからもらったショルダーバッグにつめ込む。

 俺たちがこれから向かうのは、トーリア王国の王都だ。俺たちがいるこの港町は、トーリア王国が領土拡大して作ったものだ。

 トップの祖父、ツノリュウの長老が言っていた。突然ヒト族があらわれて、リュウ族たちの住む森を切り拓いて住み出したのだ、と。

 俺の住んでいた世界でも、人間により森が壊され、動物たちが住んでいた森を奪われたのだ。

 
 俺はぼんやりとはてしなく青い海の波を眺めていた。港から出発した船は巨大な帆船で、たくさんの貿易品を積み込んでいた。

 俺たちは甲板に出て海と空をジッと見つめた。トップが海を見たいというので、俺はトップとスカーを抱っこして手すりから下を眺めた。

 俺はトーリア王国に行ってからの事をばくぜんと考えていた。王都に行ったところで、すぐにトップの兄に出会えるわけがない。巨大な大国で、小さなジュウキャクリュウを探すなどできるだろうか。

 ぼんやりと水面を見ていると、大きなカゲがあらわれた。注意して見ると、そのカゲは複数あり、帆船の横を並走するように泳いでいた。

 そのカゲはやたらと長細かった。俺は無意識に乾いたくちびるをなめた。

「まさか、プレシオサウルスなのか?」

 俺はトップとスカーを抱いたまま、手すりから身を乗り出した。

『お、おい!エイジ!落っこっちまうよ!』

 腕に抱いているスカーが大声を出す。俺はわびてから身体を元に戻すが、視線は海面に釘づけだ。

『なんだ、エイジ。クビナガリュウを見たいのか?』
「あ、ああ。海の上から見られただけでも満足だよ」

 トップの質問に俺が答えると、トップは驚くべき事を言った。

『なら、エイジ。海の中に連れてってやるよ』

 

 
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