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パティの武器4
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エリオは槍を構え、踏み込んだ。パティの目の前に槍の穂先が現れる。パティは杖で穂先を払った。
エリオの槍はすぐさま、後退しすぐに突いてくる。パティはがむしゃらに穂先を払い続けた。
何度か槍の突きを受けているうちに、だんだんと慣れてくる。しばらくしてエリオが手をあげた。
パティはピタリと動きをとめて、顔をしかめたエリオを見る。
「パティ、穂先を目で追ってる」
「・・・。はい」
「お前はオモチャにじゃれついている猫か?パティの剣の師匠は、剣先凝視して戦えと教えていたのか?」
「いいえ!先生は常に相手の身体全体を見ろと言っていました。わずかな筋肉の動きを見て、次はどんな攻撃がくるか予想して動けと言われました」
「そうだ。槍の穂先が目の前にあらわれた時に払っているようでは遅すぎる。俺の動きを見て動け」
「はい!」
パティは杖を構えながら目の前のエリオに注目した。槍をたずさえたエリオの動きは舞踏のように流麗だ。エリオは槍という武器を持って戦っているのではない。槍と一体になっているのだ。
パティはエラルドの指導を受け、エラルドとロレーナと何度も戦った。パティはエラルドから武器ではなく、全体を見ろと何度も言われていたのに、槍の攻撃範囲の広さに恐怖して、槍にばかり目がいってしまっていた。
パティはエリオの全体の動きに神経を研ぎ澄ました。エリオが攻撃に入る前のわずかな動作を感じ取るのだ。エリオが槍をついてくる時、わずかに身体がしなる。槍を持つ手の角度。
パティは杖を構えて踏み込んだ。カンッと木と鉄のぶつかる音が響く。
パティはエリオの動きを読み、杖で槍を受ける事ができたのな。
エリオがニヤリと笑う。パティも微笑んだ。エリオはさらに槍を打ち込んでいく。パティはそれを慎重に確実に払っていく。
パティは間合いを読み、エリオの槍の範囲の内側に入り込む。エリオは槍をクルリと回転させる。
以前エリオが使っていた技だ。おそらくパティの頭上に槍の石突きがきているのだろう。パティは両手で杖を持つと、頭上に高々とかかげた。
直後、カンッという衝撃を感じる。パティの杖に、エリオの槍が当たったのだ。
「やるじゃねぇか、パティ」
「はい!」
エリオがようやく槍を下ろす。やっと終わった。パティがホッと息を吐くと、エリオが笑って言った。
「よし、いったん休けい!マックスたちに回復魔法をしてもらったらまた訓練再開だ!」
「・・・、はい」
パティは疲労により、ブルブル震える足を引きずりながら、見物しているマックスたちの所に向かった。
エリオの槍はすぐさま、後退しすぐに突いてくる。パティはがむしゃらに穂先を払い続けた。
何度か槍の突きを受けているうちに、だんだんと慣れてくる。しばらくしてエリオが手をあげた。
パティはピタリと動きをとめて、顔をしかめたエリオを見る。
「パティ、穂先を目で追ってる」
「・・・。はい」
「お前はオモチャにじゃれついている猫か?パティの剣の師匠は、剣先凝視して戦えと教えていたのか?」
「いいえ!先生は常に相手の身体全体を見ろと言っていました。わずかな筋肉の動きを見て、次はどんな攻撃がくるか予想して動けと言われました」
「そうだ。槍の穂先が目の前にあらわれた時に払っているようでは遅すぎる。俺の動きを見て動け」
「はい!」
パティは杖を構えながら目の前のエリオに注目した。槍をたずさえたエリオの動きは舞踏のように流麗だ。エリオは槍という武器を持って戦っているのではない。槍と一体になっているのだ。
パティはエラルドの指導を受け、エラルドとロレーナと何度も戦った。パティはエラルドから武器ではなく、全体を見ろと何度も言われていたのに、槍の攻撃範囲の広さに恐怖して、槍にばかり目がいってしまっていた。
パティはエリオの全体の動きに神経を研ぎ澄ました。エリオが攻撃に入る前のわずかな動作を感じ取るのだ。エリオが槍をついてくる時、わずかに身体がしなる。槍を持つ手の角度。
パティは杖を構えて踏み込んだ。カンッと木と鉄のぶつかる音が響く。
パティはエリオの動きを読み、杖で槍を受ける事ができたのな。
エリオがニヤリと笑う。パティも微笑んだ。エリオはさらに槍を打ち込んでいく。パティはそれを慎重に確実に払っていく。
パティは間合いを読み、エリオの槍の範囲の内側に入り込む。エリオは槍をクルリと回転させる。
以前エリオが使っていた技だ。おそらくパティの頭上に槍の石突きがきているのだろう。パティは両手で杖を持つと、頭上に高々とかかげた。
直後、カンッという衝撃を感じる。パティの杖に、エリオの槍が当たったのだ。
「やるじゃねぇか、パティ」
「はい!」
エリオがようやく槍を下ろす。やっと終わった。パティがホッと息を吐くと、エリオが笑って言った。
「よし、いったん休けい!マックスたちに回復魔法をしてもらったらまた訓練再開だ!」
「・・・、はい」
パティは疲労により、ブルブル震える足を引きずりながら、見物しているマックスたちの所に向かった。
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