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盛平

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作戦会議

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 突然のグリフの離脱で、あかりたちはぼう然としていた。だがいつまでもこうはしていられない。早くフローラを助けるために行動を起こさなくては。今まで何か行動を起こす時には、一番の年長者のグリフが先頭に立ってくれていた。だが今はそのグリフはいない。あかりたちだけで動かなければいけない。

 あかりは自身を注目している霊獣たちに語りかけた。

「お願い皆、私はフローラを助けたいの。力を貸して」

 ヒョウの精霊セレーナはあかりの前に歩み出て答えた。

『ええ勿論よメリッサ。どうしたらいい?』

 セレーナの質問に、あかりは少し考えてから答えた。

「私たちの目的はフードの魔物を倒す事じゃないわ。フローラを自由にする事だわ。だから何としてもフードの魔物の隙をついて小箱を手に入れなければいけない。フローラは私たちに攻撃しろと命令されて苦しがっていたわ。おそらくフードの魔物の命令に逆らうと、苦しくなってしまう魔法なんでしょう。だからフローラには極力魔法を使ってもらう。だから皆には積極的にフードの魔物に攻撃をしてほしいの。きっとフローラは防御魔法を使い続けるはずだわ。アスランとアポロンはフードの魔物に正面から攻撃してほしいの」

 あかりの提案にアスランとアポロンはうなずく。あかりもうなずいて言葉を続ける。

「私とティグリス、グラキエースはフードの魔物の背後に回って、隙をついて小箱を奪うわ。だからレオとセレーナ、エルクとルプスは二人組になってアスランたちのフォローをお願い」

 あかりのお願いにレオたちは快諾してくれた。ヘラジカの霊獣は初対面になるルプスに声をかけた。

『私の名はエルクだ。よろしく頼む』
『ああ、私はルプスだ。よろしく頼む』
『所でルプス。お主の守護者に対する態度はいかがなものか』
『っ、おいエルク。今はそのような事を論じている場合ではない』
『まぁ聞け、私もエラフィという養い子がいる。とっても良い子で私の宝だ。そんなエラフィが、お主のようになってしまったら、私は悲しくて仕方ない』
『・・・、メリッサ。私はエルクと合わないようだ。組を変えてくれないか?』

 あかりの目の前で急にエルクとルプスか言い争いを始め出した。あかりは申し訳なさそうにルプスに言った。

「ごめんなさいルプス。他の皆は以前から親しい仲間なの。エルクとルプスは初対面だけど二人でがんばって?」

 見かねたレオがエルクとルプスの間に入った。

『まぁ私の養い子もまったくジッとしていない問題児だ。だが養い子は何よりも大切な存在だ。ルプス、お主もノックスの事を少しは思いやってくれると私たちは嬉しい』

 レオの言葉にルプスは黙ってしまい、代わりにティグリスが大声でレオに叫んだ。

『おい、オヤジ!俺はとっても良い子だぞ?』
『どの口が言うのだ!このイタズラ小僧め!』

 今度はレオとティグリスが言い争いを始めてしまった。そこにセレーナが口をはさみレオに言った。

『レオ、あなたはティグリスに過保護すぎるのよ。だからティグリスは反抗してしまうんだわ』
『セレーナ、お前のグラースはまだ小さいからそんな事が言えるのだ。もう少し大きくなってみろ、手に負えんぞ』

 あかりは小さくため息をついた。悠久の年月を生きる霊獣はとても穏やかでマイペースだ。そしておそらく集団行動が苦手だ。ルプスたちのように真面目でキッチリしている霊獣たちの方が珍しいのだ。あかりはこの事態をどうしたらいいのかわからずにいると。あかりに大人しく抱っこされていたグラキエースが話し出した。

『皆聞いてくれんかの。わしは養い子を持った事がないから守護者の気持ちはわからん。だからルプス、お主の気持ちはよくわかるぞ。わしも守護者であるフローラのメッセージに答えるのがおっくうで仕方なかった。たまには顔を見せろと催促ばかりで、最近はメッセージを送る事も答える事もしなかった。その結果がこれだ。このままではフローラは自害してしまう。これは養い子であるわしの責任でもある、もっと定期的にフローラと連絡を取っていればよかったのに』

 あかりはグラキエースの切々とした言葉に胸の奥がギュッとしめつけられるような気持ちだった。グラキエースは言葉を続ける。

『頼む皆。わしの守護者を助けてくれ』

 グラキエースのしぼり出すような悲痛な願いに、皆顔を引きしめてうなずいた。あかりは仲間たちに言った。

「皆、フローラは出会ったばかりのヘレンの事を、大切なお友達と言って命をかけて守ろうとするようなドラゴンよ。だからこの作戦で皆にケガをしてほしくないの、フローラが悲しむから。組になってもらったのは、絶対にケガをしないようにするためでもあるの。皆お願い、誰もケガをしないで必ずフローラを救い出しましょう」

 皆が口々に賛成の声をあげた。バラバラだった皆の気持ちが一つになった。
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