召喚魔法で幼児が現れました僕がなりたい職業は保父さんではなく冒険者なのですが

盛平

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勝負の決着

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 ツタ魔法で逃げているレオンを、魔物と戦っているアルスは、横目でチラチラと見ていた。きっとレオンの身を心配しているのだろう。

 レオンはカッタを倒すための一つの作戦を思いついた。レオン一人だけではダメだ。どうしてもアルスの手助けが必要だった。

 だがレオンはアルスに相談する余裕などなかった。カッタから逃げるだけで精一杯だった。

 レオンはポケットから筒の武器をを取り出した。カッタに気取られないように、アルスに近づく。アルスは横目でレオンの動作を見つめていた。

 この瞬間しかない。レオンはアルスに大声で叫んだ。

「アル!水!」

 レオンの大声に、アルスの身体がピクリと反応した。レオンの合図に、アルスが気づいてくれなければ、この作戦は失敗してしまう。レオンはカッタから逃げながらアルスの対応を待った。

 突然、カッタの頭上から水がザバッと降ってきた。雨ではない。アルスの水魔法だ。アルスはレオンの意図を理解してくれたのだ。

 レオンは筒の武器に魔法をかけた。筒からツタが素早く伸び、水浸しになってぼう然としているカッタの足元の水たまりまで達した。

 レオンはカミナリ魔法の発動スイッチを押した。カッタのギャッという悲鳴が響き渡った。カッタはカミナリ魔法に包まれたのだ。

 レオンはボタンから指を離さなかった。このカミナリ攻撃からカッタに逃げられてしまっては、レオンにはもううつ手がなかったからだ。

 カッタの悲鳴は響続け、次第に聞こえなくなった。レオンがカッタの様子を見ると、カッタはゆっくりと仰向けに倒れた。

 レオンはフウッと息を吐いた。レオンはアルスの手助けにより、カッタを倒したのだ。

 レオンがアルスに視線を向けると、アルスはものすごい速さで魔物の攻撃を弾き返しながら、笑った。

 アルスはやっとレオンの心配から解放されたのだろう。魔物を攻撃する剣の速度が格段にあがり、ついに魔物を真っ二つに斬ってしまった。

 魔物はアルスに斬られた事に遅れて気づいたのか、ポカンとした表情をして、跡形もなく消えてしまった。

 レオンは喜んでアルスの元に駆け寄った。

「アル!」やったね!」

 アルスは微笑んでレオンを抱き上げて言った。

「すごいではないかレオン。魔物の力を得たカッタを倒したな」
「ううん。アルが手助けしてくれたからだよ?ありがとう。でもよく僕が水って言っただけでわかったね?」
「当たり前じゃ。オレ様とレオンは以心伝心じゃからの」

 アルスの信頼が嬉しくて、レオンはアルスの首に抱きついた。

 

 
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