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第4話 真実だニャン♡
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「猫ヶ原駅前~
猫ヶ原駅前~」
私たちを乗せたバスが自宅の最寄り駅に到着した。
乗客のほとんどは、私とワルツも含め、昨日の騒ぎのせいで電車通勤できない人たちである。
ICカードを降車口のセンサーにかざし、バスを降りた。
そこはいつも見慣れた駅前の風景…
…ではなく、駅舎の屋根は崩れ落ち、広いターミナルには、所狭しと復旧作業のための作業車が駆けずり回っている。
その光景を目にすると、昨日の現実離れした出来事は、実際に起こったことなのだと痛感させられる。
「うわ~。
やっぱり駅の屋根グッチャグチャ…
しばらくバス通勤が続きそうですよねえ…雪乃先輩」
「そうね…」
私は昨日の光景を思い出しながら、ボソリと呟くように答えた。
―― あれは夢じゃない…
ここにタコの怪獣が現れて…
それを私が…
***
「ねえ、ヤマト!
ちゃんと説明しなさいよね。
さっきの怪獣はいったいなんだったの?
だいたい、なんで猫のあんたがしゃべれるのよ?
ううん…そんなことより、私が変身して『悪い子は…おしおきだニャン♡』?
ふざけてるの!?」
私は矢継ぎ早にヤマトを責める。
「い、いや…
最後に関してはキミが勝手に発したセリフだし…」
「なんか言った!?」
「い、いえ…
べ、別になんにもございません…」
私は自室のベッドに胡座をかき、腕組みしながら、目の前にいる愛猫を睨みつけた。
「で、どういうことか早く話しなさい!」
「ちょ、ちょっと待って、雪乃…
順番に説明するからさ」
「それじゃあ私が納得できるように、ちゃんと説明してよね!」
私はとどまることなくヤマトを問い詰める。
しゃべる猫に正座をさせ、質問攻めする28歳のOL…
なかなかシュールな絵である。
「キミがよく見る美少女戦士の夢なんだけど…
あれは昔のアニメなんかじゃなくて、高校生の頃のキミが現実に体験したことなんだ」
「はあ!?」
「僕は…
この地球ではなく、自然と科学が融合した【ファンタジスタ】と呼ばれる異世界の住人【猫人族】なんだ」
「なに言ってんのよ!?
あんたは私のラブリーキャットにして、この家に同居してる猫でしょ?
それに10年前にもあんな怪獣が現れてたんなら、新聞やなんかが残ってるはずでしょうに!
それに私の記憶はどこ行ったってのよ!?」
私はヤマトの両肩を掴み、思いっきり揺さぶった。
グワンッ グワンッ グワンッ
「ひっ、ひえ~っ!
や、やめて~!
お、落ち着いてよ雪乃~っ!」
「ゼエ…ゼエ…ゼエ…ゼエ…
血圧上がっちゃうわよ…」
私は肩で息をしながら、一旦手をとめ、ヤマトを見る。
「く、苦しい…」
「はっ!?
やば。
ご、ごめん…」
我に返り、私はそっとヤマトをベッドに下ろした。
ヤマトは四つん這いになりうつむいたまま口を開く。
「ハァ、ハァ、ハァ…
し、死ぬかと思ったよ」
「ほんとうにごめんなさい…
さあ、さあ…
つ、続きをどうぞ…」
目の前で手を合わせながら、私は強引に話を戻した。
「もう…
勘弁してよね…」
「わかったから、ね、ね…」
「ほんとにキミってやつは…」
「ハハハ…」
なんとか気を取り直したヤマトは話を続けた。
「10年前の出来事は【ファンタジスタ】でのお話さ。
普通の女の子に戻りたいっていうキミの希望で、その時の記憶を消したのさ。
どうやら潜在意識の中には断片が残ってるみたいだけどね」
「それで夢に出てきたと…
で、なんであんたが地球にいるのよ?」
「いや~…
キミとは一年ほどコンビを組んでいたし、別れるのが名残惜しかったというか…
それに、この地球っていう異世界に興味もあったからね。
ペットとして過ごしていたのさ。
もちろん、たまには【ファンタジスタ】に里帰りしてるけどね」
「里帰り?
だから何日も顔を見ない日が時々あったのね…
…で…
それはそうと、なんで私は【ファンタジスタ】で戦ってたの?
私がわざわざ遠征する必要性って?」
私は素朴な疑問をヤマトに投げかけてみた。
「まあ、そういう疑問は出てくるよね。
10年前…
大きな地震が【ファンタジスタ】を襲った。
それが原因で時空牢に閉じ込められていた【魔魂(まだま)】が解き放たれてしまったんだ。
【魔魂(まだま)】とは生物に寄生し巨大化、凶暴化させる厄介な代物…
【ファンタジスタ】を未曾有の禍が襲った。
再び【魔魂(まだま)】を封印できるのは伝説の【ニャン斗六聖剣】のみ。
その生まれかわりが…
雪乃…キミなんだよ!」
ヤマトが一気にたくさんの情報をぶつけてきた。
キャパオーバー…とりあえずギャグに逃げよう…
「なにそれ!?
十字稜でも築いて『退かぬ、媚びぬ、省みぬ』ってか?」
「いや…
十字稜は、愛深き故に愛を捨てた人だから…
キミは南斗じゃなくてニャン斗!
聖拳じゃなくて聖剣だからね!
テレビの見すぎだよ」
「なぜだーっ!」
「坊やだからさ…
って…それは有名な演説だよね?
中の人いっしょだからわかったけどさあ…」
「あんたなかなかやるわね。
勘のいいガキは嫌いだよ」
「最後は錬金術師じゃん。
全然関係なくなってるし!
もう!
冗談はいいから!
説明しろって言ったの雪乃でしょ!」
「はい。
ごめんなさい」
ついつい、ギャグに走ってしまう。
悪いクセだ。
私が頭を下げるとヤマトは話を続けた。
「僕の一族は代々王家に仕える魔法使いの家系。
魔法の他にも【ニャン斗六聖剣】のポテンシャルを引き出すことができる唯一の一族さ。
僕もご先祖様からその能力を受け継いでいるうちのひとりってわけ。
エッヘン」
ヤマトは誇らしげに胸を張った。
話は続く…
「でもね、肝心の【ニャン斗六聖剣】たちに子供はなかったんだ。
過去に【魔魂(まだま)】が封印されたのは1000年以上前のお話。
【ニャン斗六聖剣】が生きているわけもなく…」
「だから転生者を探したと?」
「そう。
古代魔法を使ってね。
幸いなことに下界には二人の転生者がいたんだ。
しかも、この地球にね」
「私の他にももう一人いるってこと?」
私は前のめりになり、ヤマトの顔を覗き込んだ。
「どんな人なの?」
「そのうちに会えるかもね…
兎にも角にもキミは【ファンタジスタ】では英雄さ。
暴れる怪獣を討ち倒し、解き放たれた【魔魂(まだま)】を再び封印したんだからね」
「英雄かあ…
なんかピンとこないのよね…」
私は枕を抱きベッドに横たわり天井を見上げた。
「あれ!?」
ここでひとつの疑問が湧く。
「どうしたんだい?」
ヤマトが首を傾げる。
「封印されたのになんでこんなことになってるのよ。
しかも地球で?」
「時空牢は様々な世界と繋がっているんだ。
今回はこの世界に接する扉が壊れてしまったんだ。
先日、大々的にニュースになっていた某国の新型核融合爆弾実験によってね」
「人類はなにをやってんだかなあ…」
「ほんとそれな」
私とヤマトは愚かな行いに気が滅入る。
「で、私はこれからどうすれば良いの?」
「まずは、早急に扉の封印だね。
それから【魔魂(まだま)】に寄生されて暴れる怪獣の討伐だ。
とりあえず、今からすぐに封印に行くよ」
「えっ!?
今から?」
「そう、今から」
「今日は疲れたよ~!
もう足腰限界だってば~!」
「だ~め!
こうしてる間にも【魔魂】が溢れだしているかもしれないんだからね」
「昨日の怪獣を見ただろう?
あんなのが、うじゃうじゃ発生するんだよ。
10年前の【ファンタジスタ】では王都の半分が壊滅したんだからね。
いまだに復興のための作業は続いてるんだよ。
駅舎どころじゃ済まないことになるよ」
「だって~…
それはわかるけど三十路前の体にはキツイってばさあ。
少し寝かせてよ。
明日にはちゃんと行くからさ~」
「だ~め」
ヤマトは私から枕を取り上げ腕を引っ張る。
「どこまで連れて行く気なのよ~」
「オホーツク海」
「・・・」
私はポカンと口を開けてフリーズする。
「・・・」
それを見たヤマトも沈黙しながら私を見つめている。
「あんたバカ~!
誰がこの冬空にオホーツク海まで行くわけ!」
「いや、キミは空を飛べるし、
【猫ニャンスーツ】はレーダーにはひっかからないから安心だよ」
「はあ!?
そんなのどうでもいいわよ。
そこじゃない!」
「大丈夫、大丈夫。
封印自体は5分程で終わるからさ」
「私が言ってるのはそこでもないわ!」
「もう、雪乃はワガママだなあ」
「いやいや、おかしなこと言ってるのはあんたでしょうが!
誰がさっき怪獣と戦ったばかりの足腰立たない三十路前のOLを、いきなり真冬のオホーツク海に連れて行くって言ってんの!?」
「僕だよ。
さあ行くよ。
今から行けば夜中には帰って来れるから!」
「ちょ、ヤマト、冗談でしょ!?」
「こんなこと冗談で言えるわけないじゃんか。
ほら早く早く!」
***
―― で…
封印を終えて家に帰ってきたのが夜中の3時…
「…んぱ~い!
せんぱ~い!
雪乃せんぱ~いてば~!」
「なに、なに、ごめん。
ボーッとしてたわ」
私は我に返りペットボトルのお茶を口に含むとワルツの方を見た。
「考えごとですか?」
「少し昨日のことをね…」
「変身してタコ怪獣をやっつけちゃったことですか?」
「ブハーッ!」
私は盛大に口に含んだお茶を撒き散らした。
猫ヶ原駅前~」
私たちを乗せたバスが自宅の最寄り駅に到着した。
乗客のほとんどは、私とワルツも含め、昨日の騒ぎのせいで電車通勤できない人たちである。
ICカードを降車口のセンサーにかざし、バスを降りた。
そこはいつも見慣れた駅前の風景…
…ではなく、駅舎の屋根は崩れ落ち、広いターミナルには、所狭しと復旧作業のための作業車が駆けずり回っている。
その光景を目にすると、昨日の現実離れした出来事は、実際に起こったことなのだと痛感させられる。
「うわ~。
やっぱり駅の屋根グッチャグチャ…
しばらくバス通勤が続きそうですよねえ…雪乃先輩」
「そうね…」
私は昨日の光景を思い出しながら、ボソリと呟くように答えた。
―― あれは夢じゃない…
ここにタコの怪獣が現れて…
それを私が…
***
「ねえ、ヤマト!
ちゃんと説明しなさいよね。
さっきの怪獣はいったいなんだったの?
だいたい、なんで猫のあんたがしゃべれるのよ?
ううん…そんなことより、私が変身して『悪い子は…おしおきだニャン♡』?
ふざけてるの!?」
私は矢継ぎ早にヤマトを責める。
「い、いや…
最後に関してはキミが勝手に発したセリフだし…」
「なんか言った!?」
「い、いえ…
べ、別になんにもございません…」
私は自室のベッドに胡座をかき、腕組みしながら、目の前にいる愛猫を睨みつけた。
「で、どういうことか早く話しなさい!」
「ちょ、ちょっと待って、雪乃…
順番に説明するからさ」
「それじゃあ私が納得できるように、ちゃんと説明してよね!」
私はとどまることなくヤマトを問い詰める。
しゃべる猫に正座をさせ、質問攻めする28歳のOL…
なかなかシュールな絵である。
「キミがよく見る美少女戦士の夢なんだけど…
あれは昔のアニメなんかじゃなくて、高校生の頃のキミが現実に体験したことなんだ」
「はあ!?」
「僕は…
この地球ではなく、自然と科学が融合した【ファンタジスタ】と呼ばれる異世界の住人【猫人族】なんだ」
「なに言ってんのよ!?
あんたは私のラブリーキャットにして、この家に同居してる猫でしょ?
それに10年前にもあんな怪獣が現れてたんなら、新聞やなんかが残ってるはずでしょうに!
それに私の記憶はどこ行ったってのよ!?」
私はヤマトの両肩を掴み、思いっきり揺さぶった。
グワンッ グワンッ グワンッ
「ひっ、ひえ~っ!
や、やめて~!
お、落ち着いてよ雪乃~っ!」
「ゼエ…ゼエ…ゼエ…ゼエ…
血圧上がっちゃうわよ…」
私は肩で息をしながら、一旦手をとめ、ヤマトを見る。
「く、苦しい…」
「はっ!?
やば。
ご、ごめん…」
我に返り、私はそっとヤマトをベッドに下ろした。
ヤマトは四つん這いになりうつむいたまま口を開く。
「ハァ、ハァ、ハァ…
し、死ぬかと思ったよ」
「ほんとうにごめんなさい…
さあ、さあ…
つ、続きをどうぞ…」
目の前で手を合わせながら、私は強引に話を戻した。
「もう…
勘弁してよね…」
「わかったから、ね、ね…」
「ほんとにキミってやつは…」
「ハハハ…」
なんとか気を取り直したヤマトは話を続けた。
「10年前の出来事は【ファンタジスタ】でのお話さ。
普通の女の子に戻りたいっていうキミの希望で、その時の記憶を消したのさ。
どうやら潜在意識の中には断片が残ってるみたいだけどね」
「それで夢に出てきたと…
で、なんであんたが地球にいるのよ?」
「いや~…
キミとは一年ほどコンビを組んでいたし、別れるのが名残惜しかったというか…
それに、この地球っていう異世界に興味もあったからね。
ペットとして過ごしていたのさ。
もちろん、たまには【ファンタジスタ】に里帰りしてるけどね」
「里帰り?
だから何日も顔を見ない日が時々あったのね…
…で…
それはそうと、なんで私は【ファンタジスタ】で戦ってたの?
私がわざわざ遠征する必要性って?」
私は素朴な疑問をヤマトに投げかけてみた。
「まあ、そういう疑問は出てくるよね。
10年前…
大きな地震が【ファンタジスタ】を襲った。
それが原因で時空牢に閉じ込められていた【魔魂(まだま)】が解き放たれてしまったんだ。
【魔魂(まだま)】とは生物に寄生し巨大化、凶暴化させる厄介な代物…
【ファンタジスタ】を未曾有の禍が襲った。
再び【魔魂(まだま)】を封印できるのは伝説の【ニャン斗六聖剣】のみ。
その生まれかわりが…
雪乃…キミなんだよ!」
ヤマトが一気にたくさんの情報をぶつけてきた。
キャパオーバー…とりあえずギャグに逃げよう…
「なにそれ!?
十字稜でも築いて『退かぬ、媚びぬ、省みぬ』ってか?」
「いや…
十字稜は、愛深き故に愛を捨てた人だから…
キミは南斗じゃなくてニャン斗!
聖拳じゃなくて聖剣だからね!
テレビの見すぎだよ」
「なぜだーっ!」
「坊やだからさ…
って…それは有名な演説だよね?
中の人いっしょだからわかったけどさあ…」
「あんたなかなかやるわね。
勘のいいガキは嫌いだよ」
「最後は錬金術師じゃん。
全然関係なくなってるし!
もう!
冗談はいいから!
説明しろって言ったの雪乃でしょ!」
「はい。
ごめんなさい」
ついつい、ギャグに走ってしまう。
悪いクセだ。
私が頭を下げるとヤマトは話を続けた。
「僕の一族は代々王家に仕える魔法使いの家系。
魔法の他にも【ニャン斗六聖剣】のポテンシャルを引き出すことができる唯一の一族さ。
僕もご先祖様からその能力を受け継いでいるうちのひとりってわけ。
エッヘン」
ヤマトは誇らしげに胸を張った。
話は続く…
「でもね、肝心の【ニャン斗六聖剣】たちに子供はなかったんだ。
過去に【魔魂(まだま)】が封印されたのは1000年以上前のお話。
【ニャン斗六聖剣】が生きているわけもなく…」
「だから転生者を探したと?」
「そう。
古代魔法を使ってね。
幸いなことに下界には二人の転生者がいたんだ。
しかも、この地球にね」
「私の他にももう一人いるってこと?」
私は前のめりになり、ヤマトの顔を覗き込んだ。
「どんな人なの?」
「そのうちに会えるかもね…
兎にも角にもキミは【ファンタジスタ】では英雄さ。
暴れる怪獣を討ち倒し、解き放たれた【魔魂(まだま)】を再び封印したんだからね」
「英雄かあ…
なんかピンとこないのよね…」
私は枕を抱きベッドに横たわり天井を見上げた。
「あれ!?」
ここでひとつの疑問が湧く。
「どうしたんだい?」
ヤマトが首を傾げる。
「封印されたのになんでこんなことになってるのよ。
しかも地球で?」
「時空牢は様々な世界と繋がっているんだ。
今回はこの世界に接する扉が壊れてしまったんだ。
先日、大々的にニュースになっていた某国の新型核融合爆弾実験によってね」
「人類はなにをやってんだかなあ…」
「ほんとそれな」
私とヤマトは愚かな行いに気が滅入る。
「で、私はこれからどうすれば良いの?」
「まずは、早急に扉の封印だね。
それから【魔魂(まだま)】に寄生されて暴れる怪獣の討伐だ。
とりあえず、今からすぐに封印に行くよ」
「えっ!?
今から?」
「そう、今から」
「今日は疲れたよ~!
もう足腰限界だってば~!」
「だ~め!
こうしてる間にも【魔魂】が溢れだしているかもしれないんだからね」
「昨日の怪獣を見ただろう?
あんなのが、うじゃうじゃ発生するんだよ。
10年前の【ファンタジスタ】では王都の半分が壊滅したんだからね。
いまだに復興のための作業は続いてるんだよ。
駅舎どころじゃ済まないことになるよ」
「だって~…
それはわかるけど三十路前の体にはキツイってばさあ。
少し寝かせてよ。
明日にはちゃんと行くからさ~」
「だ~め」
ヤマトは私から枕を取り上げ腕を引っ張る。
「どこまで連れて行く気なのよ~」
「オホーツク海」
「・・・」
私はポカンと口を開けてフリーズする。
「・・・」
それを見たヤマトも沈黙しながら私を見つめている。
「あんたバカ~!
誰がこの冬空にオホーツク海まで行くわけ!」
「いや、キミは空を飛べるし、
【猫ニャンスーツ】はレーダーにはひっかからないから安心だよ」
「はあ!?
そんなのどうでもいいわよ。
そこじゃない!」
「大丈夫、大丈夫。
封印自体は5分程で終わるからさ」
「私が言ってるのはそこでもないわ!」
「もう、雪乃はワガママだなあ」
「いやいや、おかしなこと言ってるのはあんたでしょうが!
誰がさっき怪獣と戦ったばかりの足腰立たない三十路前のOLを、いきなり真冬のオホーツク海に連れて行くって言ってんの!?」
「僕だよ。
さあ行くよ。
今から行けば夜中には帰って来れるから!」
「ちょ、ヤマト、冗談でしょ!?」
「こんなこと冗談で言えるわけないじゃんか。
ほら早く早く!」
***
―― で…
封印を終えて家に帰ってきたのが夜中の3時…
「…んぱ~い!
せんぱ~い!
雪乃せんぱ~いてば~!」
「なに、なに、ごめん。
ボーッとしてたわ」
私は我に返りペットボトルのお茶を口に含むとワルツの方を見た。
「考えごとですか?」
「少し昨日のことをね…」
「変身してタコ怪獣をやっつけちゃったことですか?」
「ブハーッ!」
私は盛大に口に含んだお茶を撒き散らした。
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※AI活用に関する詳細解説
本作『東京湾 ダンジョン都市クライシス』は、執筆の全工程において生成AI技術を積極的に活用した「AI協業作品」です。
作者が「総監督・編集長」を務め、AIを「優秀なスタッフ・シミュレーター」として壁打ちを繰り返すことで、通常の個人執筆では困難な密度とスピードでの制作を実現しています。
1. 設定・考証における本作の肝である「日本政府の反応」や「法的解釈」のリアリティを追求するため、大規模言語モデルをシミュレーターとして活用しています。
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