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3、異世界の母親が美人過ぎる件
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今日の俺は上機嫌だ。
「ばぶ~」
赤ん坊としては定型文のこの台詞を言うだけで、目の前の美女は嬉しそうに俺を抱きしめてくれる。
「ふふっ、なんて可愛らしいのロイ。貴方はママの天使ね」
(俺が天使なら、貴方は大天使様ですよ)
そう突っ込みを入れたくなるほどの美人が、俺を抱きしめている。
輝くようなブロンドが朝日の中でキラキラ輝いている。
流れるようなウエーブが美しい。
そしてエメラルドの様に輝く瞳を見れば、男なら誰でも0.1秒で惚れてしまうに違いない。
スラリと伸びた鼻梁に、ピンクローズの花びらの様な唇。
長い手足に完璧なスタイルの持ち主だ。
北欧神話の女神の様な美貌に優しい微笑み。
俺はフィギュアマスターと呼ばれるそのどうでもいい才能で、この美人に100点満点をつけた。
プロレベルといわれるガレージキット作成技術を持ち、ネット上のオタクどもをあっといわせたこの俺の採点に間違いは無い。
「ばぶぅ~」
俺は今度は少しアレンジして、媚気味にその顔を見つめた。
そうすると、この完璧な美女は本当に嬉しそうな顔をして俺にキスをした。
「わたしのロイ! ママはあなたのことが大好きよ」
(気が合いますね。俺もです!)
1年前だろうか俺がこの世界にやってきたのは
いいや、やってきたというよりは転生したんだろうな。
あの光に激突した後、気がついたときはこの人が苦しそうで疲れた顔をして俺を抱いていた。
今思えば俺を生んだ直後で疲れ果てていたのだろう。
そして俺の方をみると満足そうにニッコリと笑った。
その美しさたるや0.01秒で好きになってしまうレベルだったからな。
マザコンというレベルを超えた、なんだか俺はもうこの人のファンのようなものだ。
無論、初めはこの世界が一体何処なのか分からなかった。
正直初めて目にしたのがこの女神じゃなかったら、俺はパニックになってただろう。
驚くより見とれてしまったのが功を奏して、俺は意外に冷静に事体を受け入れることができた。
まるでもみじの様に小さい手に部屋の鏡に映し出された自分の姿。
どこからどう見ても赤ん坊だった。
しかも何処からどう見ても日本人には見えない。
試しに自分の手を握ったり開いたりしてみると鏡の中の赤ん坊の手のひらもにぎにぎと動いている。
にわかには信じがたいがやはりあの赤ん坊が自分なのだと考えるしかなかった。
最初に困ったのが言葉だ。
母親であるこの美女は俺に嬉しそうに話しかけてくれるのだが、俺には全くその言葉の意味が分からなかった。
だが数週間もすると徐々にこの世界の言葉が単語レベルで分かってきた。
これでも一応は中身は30代のおっさんなのだから、それも当たり前と言えば当たり前だろう。
数ヶ月もすると俺は簡単な会話は理解が出来るようになったのだが、決してそれを母親の前では態度に出さなかった。
いきなり流暢に言葉を話し出す赤ん坊なんて、俺なら嫌だからな。
俺を見て微笑むその姿は神々しささえ漂っていて、この人にだけは不気味な奴と思われたくなかった。
まあプリティーベイビーを演じていたわけだ。
一つ気になるのが俺の瞳が左右で色が違う事である。
右目が金、左目が銀のオッドアイ。
ママンも生まれて来たときに少しだけ驚いた様子だった。
もちろん、俺への愛にそんな些細な事は邪魔にはならないようである。
(しかし、おかしいな。この瞳どこかで見たような気がするんだが)
どうしてもそれが思い出せない
俺は自分が死んだときの事まではっきりと覚えていた。
漫画の山に足をとられてひっくりかえってPCの角に後頭部をぶつけて死んだところまではハッキリ覚えているんだが、そこから転生するまでの記憶だけが何故かスッポリと抜けている。
気がつくとママンの腕に抱かれていたのは覚えているのだが……
前世の記憶がある人間っていうのをよく元の世界のテレビでやっていたけれども、まあ怪しい眉唾物だと俺は切って捨てていた。
だが今はそれが全てとはいわないが、実際にありえる話なんだと確信している。
そうでなければ、ただの赤ん坊の俺が鮮明にヒキニートの記憶を持っている説明ができない
「いや~、不思議なことってあるものですね」
そうえばその番組で、天然キャラの女子アナがそういって頷いていたが俺も今は同感だ。
最初はこの世界の言葉も分からなくてとにかく苦労した。
だがいつも優しく俺に話しかけてくれるこの麗しい美女のおかげで、1年たった今は日常会話には問題が無い程度にこちらの言葉が理解できるようになった。
愛の力とは偉大なものですな!
バブバブ言いながら俺はママンに手を伸ばす。
「ん? どうしたのロイ? あ、お腹すいたのね」
ごくり…。
俺は唾を飲んだ
「ふふっ、さっきも飲んだのに。ロイちゃんは食いしん坊さんですね~」
それは否定は出来ない。
前世の俺の体重はけっこうやばい事になっていた。
齢30にしてメタボへの道を突き進んでいたと言える。
だが、断言しよう。
今、重要なのはそれでない!
まるで母性の塊の様に優しく女神の様に美しく微笑む俺のママンは、恥ずかしげもなく俺にその美しい胸をさらそうとした。
当たり前か。
息子におっぱいをあげるのに恥ずかしがる母親はいないだろう。
そんな下らないことを考えながら俺はこの女神さまの授乳を受けた後、満腹になって安らかな眠りについたんだ。
「ばぶ~」
赤ん坊としては定型文のこの台詞を言うだけで、目の前の美女は嬉しそうに俺を抱きしめてくれる。
「ふふっ、なんて可愛らしいのロイ。貴方はママの天使ね」
(俺が天使なら、貴方は大天使様ですよ)
そう突っ込みを入れたくなるほどの美人が、俺を抱きしめている。
輝くようなブロンドが朝日の中でキラキラ輝いている。
流れるようなウエーブが美しい。
そしてエメラルドの様に輝く瞳を見れば、男なら誰でも0.1秒で惚れてしまうに違いない。
スラリと伸びた鼻梁に、ピンクローズの花びらの様な唇。
長い手足に完璧なスタイルの持ち主だ。
北欧神話の女神の様な美貌に優しい微笑み。
俺はフィギュアマスターと呼ばれるそのどうでもいい才能で、この美人に100点満点をつけた。
プロレベルといわれるガレージキット作成技術を持ち、ネット上のオタクどもをあっといわせたこの俺の採点に間違いは無い。
「ばぶぅ~」
俺は今度は少しアレンジして、媚気味にその顔を見つめた。
そうすると、この完璧な美女は本当に嬉しそうな顔をして俺にキスをした。
「わたしのロイ! ママはあなたのことが大好きよ」
(気が合いますね。俺もです!)
1年前だろうか俺がこの世界にやってきたのは
いいや、やってきたというよりは転生したんだろうな。
あの光に激突した後、気がついたときはこの人が苦しそうで疲れた顔をして俺を抱いていた。
今思えば俺を生んだ直後で疲れ果てていたのだろう。
そして俺の方をみると満足そうにニッコリと笑った。
その美しさたるや0.01秒で好きになってしまうレベルだったからな。
マザコンというレベルを超えた、なんだか俺はもうこの人のファンのようなものだ。
無論、初めはこの世界が一体何処なのか分からなかった。
正直初めて目にしたのがこの女神じゃなかったら、俺はパニックになってただろう。
驚くより見とれてしまったのが功を奏して、俺は意外に冷静に事体を受け入れることができた。
まるでもみじの様に小さい手に部屋の鏡に映し出された自分の姿。
どこからどう見ても赤ん坊だった。
しかも何処からどう見ても日本人には見えない。
試しに自分の手を握ったり開いたりしてみると鏡の中の赤ん坊の手のひらもにぎにぎと動いている。
にわかには信じがたいがやはりあの赤ん坊が自分なのだと考えるしかなかった。
最初に困ったのが言葉だ。
母親であるこの美女は俺に嬉しそうに話しかけてくれるのだが、俺には全くその言葉の意味が分からなかった。
だが数週間もすると徐々にこの世界の言葉が単語レベルで分かってきた。
これでも一応は中身は30代のおっさんなのだから、それも当たり前と言えば当たり前だろう。
数ヶ月もすると俺は簡単な会話は理解が出来るようになったのだが、決してそれを母親の前では態度に出さなかった。
いきなり流暢に言葉を話し出す赤ん坊なんて、俺なら嫌だからな。
俺を見て微笑むその姿は神々しささえ漂っていて、この人にだけは不気味な奴と思われたくなかった。
まあプリティーベイビーを演じていたわけだ。
一つ気になるのが俺の瞳が左右で色が違う事である。
右目が金、左目が銀のオッドアイ。
ママンも生まれて来たときに少しだけ驚いた様子だった。
もちろん、俺への愛にそんな些細な事は邪魔にはならないようである。
(しかし、おかしいな。この瞳どこかで見たような気がするんだが)
どうしてもそれが思い出せない
俺は自分が死んだときの事まではっきりと覚えていた。
漫画の山に足をとられてひっくりかえってPCの角に後頭部をぶつけて死んだところまではハッキリ覚えているんだが、そこから転生するまでの記憶だけが何故かスッポリと抜けている。
気がつくとママンの腕に抱かれていたのは覚えているのだが……
前世の記憶がある人間っていうのをよく元の世界のテレビでやっていたけれども、まあ怪しい眉唾物だと俺は切って捨てていた。
だが今はそれが全てとはいわないが、実際にありえる話なんだと確信している。
そうでなければ、ただの赤ん坊の俺が鮮明にヒキニートの記憶を持っている説明ができない
「いや~、不思議なことってあるものですね」
そうえばその番組で、天然キャラの女子アナがそういって頷いていたが俺も今は同感だ。
最初はこの世界の言葉も分からなくてとにかく苦労した。
だがいつも優しく俺に話しかけてくれるこの麗しい美女のおかげで、1年たった今は日常会話には問題が無い程度にこちらの言葉が理解できるようになった。
愛の力とは偉大なものですな!
バブバブ言いながら俺はママンに手を伸ばす。
「ん? どうしたのロイ? あ、お腹すいたのね」
ごくり…。
俺は唾を飲んだ
「ふふっ、さっきも飲んだのに。ロイちゃんは食いしん坊さんですね~」
それは否定は出来ない。
前世の俺の体重はけっこうやばい事になっていた。
齢30にしてメタボへの道を突き進んでいたと言える。
だが、断言しよう。
今、重要なのはそれでない!
まるで母性の塊の様に優しく女神の様に美しく微笑む俺のママンは、恥ずかしげもなく俺にその美しい胸をさらそうとした。
当たり前か。
息子におっぱいをあげるのに恥ずかしがる母親はいないだろう。
そんな下らないことを考えながら俺はこの女神さまの授乳を受けた後、満腹になって安らかな眠りについたんだ。
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