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34、嬉しい再会
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腰に手を当ててトーマスを叱りつけているのは、ショートカットがよく似合う綺麗なお姉さんだ。
年齢は二十代前半ってところか。
明るい雰囲気と仕事が出来そうなキャリアウーマンって感じが特徴的だ。
彼女は、俺の前にやってくると懐かしそうにじっと見つめた後、ギュッと抱きしめた。
「ロイ様! 久しぶりです! 私のこと覚えてますか?」
「むぐ!!」
大きな胸が俺の顔を包み込む。
すみません、強く抱きしめられすぎて息が出来ないのですが。
でも、この感覚は。
まさか……
俺はもう一度彼女の顔をしっかりと見た。
すっかりと成長して大人の女性になっているが、面影がある。
そこにいるのは俺が良く知ってる人物に間違いない。
俺は彼女の大きな胸の間から辛うじて顔を出すと言う。
「あ、アリシア!!?」
そう答えると、彼女は目に一杯の涙を浮かべて大きく頷いた。
「ロイ坊ちゃま! 覚えていてくれたんですね。お別れするときにも私のことをそう呼んでくれて……今でも覚えてます。奥様や旦那様のことも」
そう言ってぽろりと涙を零す。
それを見て俺もあの時の事を思い出して、懐かしい気持ちになる。
「アリシア! 本当にアリシアなのか!?」
「ええ、もちろん! ああ、私の天使がこんなに大きくなって」
俺以上に成長したように見えるアリシアの大きな胸が、また強く俺の顔に押し付けられる。
この感覚は懐かしい。
アリシアはいつもこうして俺を腕に抱いてくれたからな。
でも、どうしてこんなところにアリシアが?
嬉しいけど、予想もしなかった再会だ。
トーマスがそんなアリシアに言う。
「ね、姉ちゃん! なんだよ、そいつのこと知ってるのかよ!? そいつから離れろよ! こんな卑怯者、俺がやっつけてやるぜ!!」
姉ちゃん?
まさか……
そう言えば、こいつ大商会の息子だって言ってたな。
確かアリシアも商人の娘だってママンから聞いたことがある。
あの後アリシアは、父親の仕事を手伝うために世界中を飛び回ってるみたいで、旅先から手紙が家にもよく来てた。
家族みんなで読んだ後、ママンがアリシアからの大切な手紙だと言って全部大事にとっていたのを覚えてる。
本当の娘みたいに可愛がってたもんな。
俺は思わずトーマスに尋ねた。
「え、えっと、トーマス君。君ってアリシアの弟なの?」
「そ、それがどうしたんだよ! 俺の姉ちゃんから離れろ! 姉ちゃんにギュッとしてもらっていいのは俺だけなんだぞ!!」
その言葉にトーマス軍団がさっきとは違う意味で静まり返っている。
軍団を率いるトーマス様が、中々のシスコンだと判明してドン引きしているようだ。
まあママンのことがあるだけに、俺も人のことは言えないが。
アリシアが溜息をつきながらトーマスに言った。
「ロイ様が卑怯な真似するわけないでしょ? あんただってずっと憧れてたじゃない。子供の頃、私がロイ様の話をしてあげたら僕もロイ様みたいになるって、お父様に魔法や剣の先生までつけてもらって。商人には必要がないってお父様は言ったのに、あんたがどうしてもっていうから私が味方してあげたんじゃない」
「は? 何言ってんだよ姉ちゃん! そいつが俺のロイ様のわけないだろ!! ロイ様は凄い剣士なんだぜ、きっと俺みたいなかっこいい頭をしてさ。お前がロイ様と同じ名前だってこと自体、気に入らないんだからな!」
そう言って俺を睨む。
どうやらこのツンツン頭はトーマスの中ではかっこいい部類に入っているようだ。
まあそこはいい。
人の好みは千差万別だからな。
だが、話が見えない。
こいつが言ってるロイ様っていうのは誰の事だ?
俺の名前が気に入らなかったのも、憧れの人と俺が同じ名前だったかららしい。
「えっと、トーマス君。君が言ってるロイ様って……」
思わず俺はそう尋ねた。
「今頃きっと凄い剣士になってるんだ! へへ、俺の憧れの人なんだぜ。姉ちゃんが前に花嫁修業をしにいってた家にいた子で、まだ子供なのに庭の岩を切り裂いた天才なんだ! 同じ名前でもお前なんかとは全然違うんだぞ! そうだろ? 姉ちゃん!!」
庭の岩をね。
どこかで聞いた話だ。
俺は胸の谷間からアリシアを見つめる。
「アリシア?」
「ええ、まだトーマスが小さい頃にそんな話をしたら、この子ったらすっかりロイ様に憧れちゃって」
やっぱり俺の話か。
ってことはこいつが言ってるロイ様って言うのは……
俺は事を穏便に済まそうとしてトーマスに言った。
「えっと、トーマス君。多分君の言ってるロイ様は僕の事じゃないかなって……あはは、違ったらごめんね」
君の理想のロイ様じゃなくてすみません。
少なくとも髪型の好みは違ったようだ。
トーマスは俺に反論した。
「お、お前が? そんなはずないだろ。姉ちゃんが花嫁修業に行ってたのは俺がまだ赤ん坊の頃だって聞いたぜ! お前は俺と同じ歳じゃないか、だったらお前だってその時は赤ん坊だろうが!!」
アリシアは溜め息を吐いてトーマスに言う。
「だから、そう言ってるでしょ! あんたにはそこまで詳しく話をしてなかったけど、ロイ様が岩を切り裂いたのは1歳半の時の話よ。本当の天才っているんだなって思ったんだから」
まあ、中身はアラサーだったけどな。
「ね、そうですよねロイ様!」
「え? えっと、どうだったかな。まだ僕子供だったから覚えてないなぁ」
とりあえずとぼけておこう。
どう考えても1歳半で庭の岩をぶった切る奴はどうかしてる。
そんな噂が広がったら、これから始まる俺の楽しい学園生活に支障が出かねない。
ただでさえこっちはティア先輩にマークされてるんだ。
「まさか……本当なのか!? ロイ、お前が俺のロイ様なのか!?」
ややこしい話になってきた。
俺は少し目をそらしながら答えた。
「多分、そうかなぁ」
それを聞いてトーマスは目を輝かして俺の手を握った。
「凄え! 俺のロイ様だ! 本当に会えたんだ!!」
トーマスは満面の笑みで俺の手を握り締めると、トーマス軍団に向かって宣言した。
「おいみんな! 俺はこれからロイ様についていくぜ! お前たちもそうだろ? あのスピードを見たかよ、稲妻のロイだ!!」
おいやめろ。
アランと親子二代で中二病な通り名をつけられるのは御免だ。
それを聞いて男子生徒たちから大歓声があがる。
「「「うぉおおおおお!! 稲妻のロイ!!!」」」
一方で、女子生徒たちは新たに生まれたロイ軍団の勢いにドン引きしているようだ。
アーシェはアリシアに抱きしめられている俺を見て、何故か大きく頬を膨らませている。
アリシアとの再会は嬉しいが、どうやら俺の学園生活は前途多難のようだ。
俺はそう思いながらもう一度溜め息を吐いた。
年齢は二十代前半ってところか。
明るい雰囲気と仕事が出来そうなキャリアウーマンって感じが特徴的だ。
彼女は、俺の前にやってくると懐かしそうにじっと見つめた後、ギュッと抱きしめた。
「ロイ様! 久しぶりです! 私のこと覚えてますか?」
「むぐ!!」
大きな胸が俺の顔を包み込む。
すみません、強く抱きしめられすぎて息が出来ないのですが。
でも、この感覚は。
まさか……
俺はもう一度彼女の顔をしっかりと見た。
すっかりと成長して大人の女性になっているが、面影がある。
そこにいるのは俺が良く知ってる人物に間違いない。
俺は彼女の大きな胸の間から辛うじて顔を出すと言う。
「あ、アリシア!!?」
そう答えると、彼女は目に一杯の涙を浮かべて大きく頷いた。
「ロイ坊ちゃま! 覚えていてくれたんですね。お別れするときにも私のことをそう呼んでくれて……今でも覚えてます。奥様や旦那様のことも」
そう言ってぽろりと涙を零す。
それを見て俺もあの時の事を思い出して、懐かしい気持ちになる。
「アリシア! 本当にアリシアなのか!?」
「ええ、もちろん! ああ、私の天使がこんなに大きくなって」
俺以上に成長したように見えるアリシアの大きな胸が、また強く俺の顔に押し付けられる。
この感覚は懐かしい。
アリシアはいつもこうして俺を腕に抱いてくれたからな。
でも、どうしてこんなところにアリシアが?
嬉しいけど、予想もしなかった再会だ。
トーマスがそんなアリシアに言う。
「ね、姉ちゃん! なんだよ、そいつのこと知ってるのかよ!? そいつから離れろよ! こんな卑怯者、俺がやっつけてやるぜ!!」
姉ちゃん?
まさか……
そう言えば、こいつ大商会の息子だって言ってたな。
確かアリシアも商人の娘だってママンから聞いたことがある。
あの後アリシアは、父親の仕事を手伝うために世界中を飛び回ってるみたいで、旅先から手紙が家にもよく来てた。
家族みんなで読んだ後、ママンがアリシアからの大切な手紙だと言って全部大事にとっていたのを覚えてる。
本当の娘みたいに可愛がってたもんな。
俺は思わずトーマスに尋ねた。
「え、えっと、トーマス君。君ってアリシアの弟なの?」
「そ、それがどうしたんだよ! 俺の姉ちゃんから離れろ! 姉ちゃんにギュッとしてもらっていいのは俺だけなんだぞ!!」
その言葉にトーマス軍団がさっきとは違う意味で静まり返っている。
軍団を率いるトーマス様が、中々のシスコンだと判明してドン引きしているようだ。
まあママンのことがあるだけに、俺も人のことは言えないが。
アリシアが溜息をつきながらトーマスに言った。
「ロイ様が卑怯な真似するわけないでしょ? あんただってずっと憧れてたじゃない。子供の頃、私がロイ様の話をしてあげたら僕もロイ様みたいになるって、お父様に魔法や剣の先生までつけてもらって。商人には必要がないってお父様は言ったのに、あんたがどうしてもっていうから私が味方してあげたんじゃない」
「は? 何言ってんだよ姉ちゃん! そいつが俺のロイ様のわけないだろ!! ロイ様は凄い剣士なんだぜ、きっと俺みたいなかっこいい頭をしてさ。お前がロイ様と同じ名前だってこと自体、気に入らないんだからな!」
そう言って俺を睨む。
どうやらこのツンツン頭はトーマスの中ではかっこいい部類に入っているようだ。
まあそこはいい。
人の好みは千差万別だからな。
だが、話が見えない。
こいつが言ってるロイ様っていうのは誰の事だ?
俺の名前が気に入らなかったのも、憧れの人と俺が同じ名前だったかららしい。
「えっと、トーマス君。君が言ってるロイ様って……」
思わず俺はそう尋ねた。
「今頃きっと凄い剣士になってるんだ! へへ、俺の憧れの人なんだぜ。姉ちゃんが前に花嫁修業をしにいってた家にいた子で、まだ子供なのに庭の岩を切り裂いた天才なんだ! 同じ名前でもお前なんかとは全然違うんだぞ! そうだろ? 姉ちゃん!!」
庭の岩をね。
どこかで聞いた話だ。
俺は胸の谷間からアリシアを見つめる。
「アリシア?」
「ええ、まだトーマスが小さい頃にそんな話をしたら、この子ったらすっかりロイ様に憧れちゃって」
やっぱり俺の話か。
ってことはこいつが言ってるロイ様って言うのは……
俺は事を穏便に済まそうとしてトーマスに言った。
「えっと、トーマス君。多分君の言ってるロイ様は僕の事じゃないかなって……あはは、違ったらごめんね」
君の理想のロイ様じゃなくてすみません。
少なくとも髪型の好みは違ったようだ。
トーマスは俺に反論した。
「お、お前が? そんなはずないだろ。姉ちゃんが花嫁修業に行ってたのは俺がまだ赤ん坊の頃だって聞いたぜ! お前は俺と同じ歳じゃないか、だったらお前だってその時は赤ん坊だろうが!!」
アリシアは溜め息を吐いてトーマスに言う。
「だから、そう言ってるでしょ! あんたにはそこまで詳しく話をしてなかったけど、ロイ様が岩を切り裂いたのは1歳半の時の話よ。本当の天才っているんだなって思ったんだから」
まあ、中身はアラサーだったけどな。
「ね、そうですよねロイ様!」
「え? えっと、どうだったかな。まだ僕子供だったから覚えてないなぁ」
とりあえずとぼけておこう。
どう考えても1歳半で庭の岩をぶった切る奴はどうかしてる。
そんな噂が広がったら、これから始まる俺の楽しい学園生活に支障が出かねない。
ただでさえこっちはティア先輩にマークされてるんだ。
「まさか……本当なのか!? ロイ、お前が俺のロイ様なのか!?」
ややこしい話になってきた。
俺は少し目をそらしながら答えた。
「多分、そうかなぁ」
それを聞いてトーマスは目を輝かして俺の手を握った。
「凄え! 俺のロイ様だ! 本当に会えたんだ!!」
トーマスは満面の笑みで俺の手を握り締めると、トーマス軍団に向かって宣言した。
「おいみんな! 俺はこれからロイ様についていくぜ! お前たちもそうだろ? あのスピードを見たかよ、稲妻のロイだ!!」
おいやめろ。
アランと親子二代で中二病な通り名をつけられるのは御免だ。
それを聞いて男子生徒たちから大歓声があがる。
「「「うぉおおおおお!! 稲妻のロイ!!!」」」
一方で、女子生徒たちは新たに生まれたロイ軍団の勢いにドン引きしているようだ。
アーシェはアリシアに抱きしめられている俺を見て、何故か大きく頬を膨らませている。
アリシアとの再会は嬉しいが、どうやら俺の学園生活は前途多難のようだ。
俺はそう思いながらもう一度溜め息を吐いた。
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