144 / 254
連載
299、上級クラス
しおりを挟む
抱き合うラエサルとアンジェを見つめながら、エイジは思わず微笑んだ。
(新しい家族、か。父さんも、母さんも喜ぶだろうな)
アンジェが戦いのさなか、ラエサルに叫んだ言葉を思い出す。
あれがもしラエサルの本当の心を呼び覚まさなければ、戦いはもっと激しいものだったに違いない。
エイジはそう思った。
その時──
「エイジ!!」
赤く光る腕輪を嵌めた少女が、エイジにギュッと抱き着いた。
もちろんエリスである。
リアナもそれに続く。
「エイジの馬鹿! 死んじゃうかと思ったんだから!」
「エリス、リアナ、俺は大丈夫だからさ、そんなに抱き着くなって。みんな見てるだろ?」
エイジの言葉に対して聞く耳を持たずに、しっかりとエイジを抱き締める二人。
その二人越しに見える仲間たちは、肩をすくめながらも微笑んでいる。
エイジはその時、改めて生きているという実感を感じた。
頭の中でいつもの声が響く。
「敵:『魔剣に巣くうモノ』を倒しました」
「職業:中級剣士がLV50になりました。クラスチェンジします、上級剣士がLV20になりました。剣士のスキルが全て強化されます」
(上級剣士……それも一気にレベルが20まで上がったのか)
それほど恐るべき相手だったのだろう。
時魔術が無ければ今頃、この地に倒れていたのは間違いなく自分に違いない。
そして、精霊たちの力が無ければ……。
『リイム、ミイム、ありがとな』
エイジの声に二人の精霊が姿を現して、少年の両肩に乗って嬉しそうに微笑んだ。
『やったわね、エイジ!』
『ミイムも頑張ったです!』
エイジは二人の頭を撫でながら、自らのステータスを確認する。
名前:エイジ
種族:人間
職業:上級剣士LV20
セカンドジョブ:鍛冶職人LV41
転職可能な職業:上級剣士LV20、初級盾使いLV18、木こりLV3、木工職人LV1、鍛冶職人LV41
HP:1120
MP:154
力:512
体力:476
知恵:382
魔力:115
器用さ:423
素早さ:517
幸運:124
スキル:【剣装備】【踏み込み】【袈裟斬り】【サイドステップ】【二段斬り】【闘気纏刃】【武器作成】【武器の知識】【鍛造技術向上】【防具作成】【防具の知識】【装備補修】【装魂錬気】
ユニークスキル:【武器覚醒】【防具覚醒】
魔法:無し
特殊魔法:時魔術:【時の瞳】【加速】
加護:時の女神メルティ加護:【習得速度アップLV10】【言語理解】【鑑定眼】【職業設定】
称号:【名匠の魂を継ぐ者】
(凄いな、このステータスの数値。さすが上級クラスだ)
それに剣士としてのスキルが、全て強化されていると言っていた。
踏み込みやサイドステップはもちろん、剣技も全て今までより強力になっているに違いない。
今のエイジの力は、Sランクの中でも相当のつわものと言えるだろう。
(これなら……)
エイジはある決意を胸に、ラエサルに歩み寄る。
エリスのことを考えれば焦る気持ちもある。
出来るだけ早く伝えておきたい、エイジはそう思った。
「ラエサルさん。俺、ラエサルさんに話があるんだ」
エイジの真剣な眼差し。
ラエサルは、まだ半べそをかいているアンジェの頬を撫でながら答えた。
「ああ、エイジ。俺もお前に話さなければならいないことがある」
(新しい家族、か。父さんも、母さんも喜ぶだろうな)
アンジェが戦いのさなか、ラエサルに叫んだ言葉を思い出す。
あれがもしラエサルの本当の心を呼び覚まさなければ、戦いはもっと激しいものだったに違いない。
エイジはそう思った。
その時──
「エイジ!!」
赤く光る腕輪を嵌めた少女が、エイジにギュッと抱き着いた。
もちろんエリスである。
リアナもそれに続く。
「エイジの馬鹿! 死んじゃうかと思ったんだから!」
「エリス、リアナ、俺は大丈夫だからさ、そんなに抱き着くなって。みんな見てるだろ?」
エイジの言葉に対して聞く耳を持たずに、しっかりとエイジを抱き締める二人。
その二人越しに見える仲間たちは、肩をすくめながらも微笑んでいる。
エイジはその時、改めて生きているという実感を感じた。
頭の中でいつもの声が響く。
「敵:『魔剣に巣くうモノ』を倒しました」
「職業:中級剣士がLV50になりました。クラスチェンジします、上級剣士がLV20になりました。剣士のスキルが全て強化されます」
(上級剣士……それも一気にレベルが20まで上がったのか)
それほど恐るべき相手だったのだろう。
時魔術が無ければ今頃、この地に倒れていたのは間違いなく自分に違いない。
そして、精霊たちの力が無ければ……。
『リイム、ミイム、ありがとな』
エイジの声に二人の精霊が姿を現して、少年の両肩に乗って嬉しそうに微笑んだ。
『やったわね、エイジ!』
『ミイムも頑張ったです!』
エイジは二人の頭を撫でながら、自らのステータスを確認する。
名前:エイジ
種族:人間
職業:上級剣士LV20
セカンドジョブ:鍛冶職人LV41
転職可能な職業:上級剣士LV20、初級盾使いLV18、木こりLV3、木工職人LV1、鍛冶職人LV41
HP:1120
MP:154
力:512
体力:476
知恵:382
魔力:115
器用さ:423
素早さ:517
幸運:124
スキル:【剣装備】【踏み込み】【袈裟斬り】【サイドステップ】【二段斬り】【闘気纏刃】【武器作成】【武器の知識】【鍛造技術向上】【防具作成】【防具の知識】【装備補修】【装魂錬気】
ユニークスキル:【武器覚醒】【防具覚醒】
魔法:無し
特殊魔法:時魔術:【時の瞳】【加速】
加護:時の女神メルティ加護:【習得速度アップLV10】【言語理解】【鑑定眼】【職業設定】
称号:【名匠の魂を継ぐ者】
(凄いな、このステータスの数値。さすが上級クラスだ)
それに剣士としてのスキルが、全て強化されていると言っていた。
踏み込みやサイドステップはもちろん、剣技も全て今までより強力になっているに違いない。
今のエイジの力は、Sランクの中でも相当のつわものと言えるだろう。
(これなら……)
エイジはある決意を胸に、ラエサルに歩み寄る。
エリスのことを考えれば焦る気持ちもある。
出来るだけ早く伝えておきたい、エイジはそう思った。
「ラエサルさん。俺、ラエサルさんに話があるんだ」
エイジの真剣な眼差し。
ラエサルは、まだ半べそをかいているアンジェの頬を撫でながら答えた。
「ああ、エイジ。俺もお前に話さなければならいないことがある」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5,799
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。