42 / 82
本編
新入団員試験-1
しおりを挟む
いくつかの島を経由して。立ち寄った島で、奏澄は予想だにしない事態に遭遇した。
「オレを、たんぽぽ海賊団の仲間にしてください!」
「えーーっと」
港についてすぐ。目の前で頭を下げる少年に、奏澄は困惑した様子を隠せなかった。
今まで、奏澄は必要最低限の仲間で航海してきたし、必要だと思う人材にだけ声をかけてきた。なのでまさか、何の募集もかけていないし、勧誘もしていないのに、仲間になりたいなんて言う人がいるとは夢にも思わなかった。
何と答えたものか、と迷う奏澄の前に、ずいとラコットが出てきた。
「帰れ帰れ、ガキの遊び場じゃねぇんだよ」
「ちょっとラコットさん、いきなりそれは」
「オレ、どうしても海賊になりたいんです!」
食い下がる少年に、奏澄は眉を下げた。
「あなた、いくつ?」
「もう十五です! 船乗りになるには充分です!」
「十五かぁ」
奏澄の感覚では、中高生は立派な子どもだ。身長は奏澄より高いが、顔立ちはまだ幼さが残る。
「ご両親はなんて?」
「……親なんて、どうでもいいだろ。オレは、海に出たいんだ!」
この反応を見て、奏澄は彼が目的があって海賊になりたいのではなく、反抗期の一種なのでは、という疑いを強くした。
しかし、子どもだからといって、適当にあしらっていい理由にはならない。
「どうしてうちに?」
たんぽぽ海賊団はまだ旗を掲げたばかりで、名が知られているとは思えない。海賊船を発見して行き当たりばったりに申し込んできたのだとしたら、少年の行動はかなり危険だ。
子ども扱いされたことにまだ不機嫌そうな顔をしているものの、奏澄が門前払いする気は無いことを理解したのか、少年は問いかけに応じた。
「最近手配書が出たばっかりだから、新しい団なんだろ。だったら、オレみたいなのでも下働きとして雇ってくれるかもって。それに……」
ちら、と少年は奏澄の顔を見た。言葉を濁した少年に、奏澄は先を促す。
「それに?」
「いや、なんでもない」
少年は、ごまかすように首を振った。奏澄は首を傾げたが、ラコットは目を眇めていた。
「そっか、私の手配書見たんだ。でも、よくそれで海賊だって思ったね」
「なんだ、知らないのか? アンタと、後ろのオッサンも。同じ海賊団として手配されてたぜ」
「ラコットさんが?」
奏澄は驚きを隠せなかった。以前ギルドで確認した時には、奏澄とライアーの二人しか載っていなかったはずだ。しかし、思い返せば少年は確かに『たんぽぽ海賊団』と言った。偶然見かけただけなら、その名を知るはずはない。
「ラコットさん、知らない内に何かしました……?」
「おいおい、知らないってことはないだろ。多分、カスミといた時だぜ」
「え?」
「ほら、お前が迷子になった島。言ってたんだよ、『目が厳しい』って」
「ま、迷子って……それは置いといて、どういうことですか?」
「相互監視、だったか。要は役人への告げ口が多いんだと。俺が『たんぽぽ海賊団』だって名乗ったのを聞いてたんだろ」
「それだけで……」
あの時のラコットは、小さな騒ぎこそ起こしたものの、最終的には和解をしたし、手配されるほどのことだとは思えない。
島では奏澄は変装していたため、手配書と結びつかなかったが、旗を掲げるようになったことで仲間と判明しマークされてしまったのだろう。
つまり、たんぽぽ団は、いよいよ海賊団としてお尋ね者集団になった、ということだ。
「あ、あのさ!」
「ん?」
「同じ団に、元黒弦のメイズがいるって見たんだけど……マジ?」
少年の目には、疑いの中に、ちらちらと憧れの光が混在している。なるほど、メイズが隠れている理由がわかった、と奏澄は苦笑した。これを予期しての行動かどうかは不明だが、海賊を目指す少年の前には出ない方が良いと判断したのだろう。
「会いたいの?」
「マジ!? 会えんの!?」
少年の目が輝きを増した。メイズからはっきり断りを入れれば少年も諦めるだろう、と思った奏澄だったが、ラコットがそれを遮った。
「おう坊主、お前ごときがそう簡単にメイズに会えると思うなよ」
「な……っ」
「え、ちょっとラコットさん?」
困惑する奏澄に、ラコットは唇を吊り上げた。
「カスミ、こいつは俺に預からしちゃくんねぇか」
「え?」
「ちょうど留守番だしな。その間に、ここでやっていけるか見極めてやるよ。坊主、名前は?」
「ディーノだ」
「ディーノ。この島に滞在する三日間、お前を見習いとして俺の元で働かせる。それで、最終的に船に乗るかどうかは、お前が決めろ」
「え……? オレが、自分で決めるのか?」
ディーノは目を瞬かせた。見極める、と言うからには、ラコットが決めるのではないのか。奏澄も同じ疑問を抱き、怪訝そうにラコットを見る。
「そうだ。どうする?」
「やるやる! やります!」
「よし、決まりだ!」
一も二もなく、ディーノは返事をした。それはそうだろう。ディーノは船に乗りたがっている。自分で決めて良いと言うのなら、例え無理難題を押し付けられたとしても、三日間耐え切れば念願の船に乗れるのだ。しかし、ラコットが何の考えも無しにそんなことを言い出すとも思えない。
「ラコットさん。任せて、大丈夫なんですね?」
「おう! カスミは安心して、メイズと街でのんびりしてこい」
「……わかりました。よろしくお願いしますね」
奏澄の言葉に、ラコットは笑顔で答えた。
*~*~*
「おーい、見習い! こっち片付け終わってないぞー!」
「はーい! ただいま!」
「見習い! ちょっと来ーい!」
「はいはーい!!」
「おい何だぁその返事は!」
言いながら、乗組員はからからと笑っている。本気でいびっているわけではないらしいが、皆新しく来た年若い見習いが珍しいのか、仕事を押し付けたりして可愛がっている。
こうなることはある程度予想していたので、青筋を立てながらも、ディーノは黙々と作業していた。
「訓練始めるぞー!」
上甲板から聞こえたラコットの大声で、乗組員たちが上甲板に集まっていく。ディーノは雑用を続けるべきかどうか迷ったが、訓練の様子にも興味があったので、乗組員たちと共に上甲板へ上がった。
「おう、来たか見習い」
「はい。あの、オレも参加……っすかね」
「当たり前だろ。ガキだからって手加減しねぇぞ」
楽しげなラコットに、ディーノは渋い顔をした。そして宣言通り、ラコットは自分の舎弟たちと変わりなくディーノを扱った。鬼のような筋トレを終えた後、ディーノは既に倒れこんでしまいたかったが、他の乗組員たちは手合わせを始めた。
「お前は俺が直々に手合わせしてやる」
「え……いやぁ、ラコットさんの手を煩わせるまでも」
「遠慮すんな! どーんとぶつかってこい!」
「……おねしゃっす」
嫌々ながら、ディーノはラコットに向き直った。しかし、ディーノには格闘技の経験が無いので、何をどうしたら良いのかもわからない。取り合えず喧嘩の要領で適当にかかっていくか、とやる気なく殴りかかったところ。
「え」
気がついたら、空を見ていた。一瞬だった。何をされたのかもわからないまま、ディーノは甲板に転がっていた。
「おいおい、せめて全力出せ見習い。でないと」
すっとラコットの目から温度が消えた。
「死ぬぞ」
ぞ、っと背筋が寒くなった。この男は海賊なのだと、初めて思った。
無言のまま立ち上がって、ディーノは今度は気を引き締めて、ラコットに向かい合った。
「お、いいねぇ。やっとやる気出したか」
ぐっと力を込めて、ディーノはラコットに向かっていった。
「オレを、たんぽぽ海賊団の仲間にしてください!」
「えーーっと」
港についてすぐ。目の前で頭を下げる少年に、奏澄は困惑した様子を隠せなかった。
今まで、奏澄は必要最低限の仲間で航海してきたし、必要だと思う人材にだけ声をかけてきた。なのでまさか、何の募集もかけていないし、勧誘もしていないのに、仲間になりたいなんて言う人がいるとは夢にも思わなかった。
何と答えたものか、と迷う奏澄の前に、ずいとラコットが出てきた。
「帰れ帰れ、ガキの遊び場じゃねぇんだよ」
「ちょっとラコットさん、いきなりそれは」
「オレ、どうしても海賊になりたいんです!」
食い下がる少年に、奏澄は眉を下げた。
「あなた、いくつ?」
「もう十五です! 船乗りになるには充分です!」
「十五かぁ」
奏澄の感覚では、中高生は立派な子どもだ。身長は奏澄より高いが、顔立ちはまだ幼さが残る。
「ご両親はなんて?」
「……親なんて、どうでもいいだろ。オレは、海に出たいんだ!」
この反応を見て、奏澄は彼が目的があって海賊になりたいのではなく、反抗期の一種なのでは、という疑いを強くした。
しかし、子どもだからといって、適当にあしらっていい理由にはならない。
「どうしてうちに?」
たんぽぽ海賊団はまだ旗を掲げたばかりで、名が知られているとは思えない。海賊船を発見して行き当たりばったりに申し込んできたのだとしたら、少年の行動はかなり危険だ。
子ども扱いされたことにまだ不機嫌そうな顔をしているものの、奏澄が門前払いする気は無いことを理解したのか、少年は問いかけに応じた。
「最近手配書が出たばっかりだから、新しい団なんだろ。だったら、オレみたいなのでも下働きとして雇ってくれるかもって。それに……」
ちら、と少年は奏澄の顔を見た。言葉を濁した少年に、奏澄は先を促す。
「それに?」
「いや、なんでもない」
少年は、ごまかすように首を振った。奏澄は首を傾げたが、ラコットは目を眇めていた。
「そっか、私の手配書見たんだ。でも、よくそれで海賊だって思ったね」
「なんだ、知らないのか? アンタと、後ろのオッサンも。同じ海賊団として手配されてたぜ」
「ラコットさんが?」
奏澄は驚きを隠せなかった。以前ギルドで確認した時には、奏澄とライアーの二人しか載っていなかったはずだ。しかし、思い返せば少年は確かに『たんぽぽ海賊団』と言った。偶然見かけただけなら、その名を知るはずはない。
「ラコットさん、知らない内に何かしました……?」
「おいおい、知らないってことはないだろ。多分、カスミといた時だぜ」
「え?」
「ほら、お前が迷子になった島。言ってたんだよ、『目が厳しい』って」
「ま、迷子って……それは置いといて、どういうことですか?」
「相互監視、だったか。要は役人への告げ口が多いんだと。俺が『たんぽぽ海賊団』だって名乗ったのを聞いてたんだろ」
「それだけで……」
あの時のラコットは、小さな騒ぎこそ起こしたものの、最終的には和解をしたし、手配されるほどのことだとは思えない。
島では奏澄は変装していたため、手配書と結びつかなかったが、旗を掲げるようになったことで仲間と判明しマークされてしまったのだろう。
つまり、たんぽぽ団は、いよいよ海賊団としてお尋ね者集団になった、ということだ。
「あ、あのさ!」
「ん?」
「同じ団に、元黒弦のメイズがいるって見たんだけど……マジ?」
少年の目には、疑いの中に、ちらちらと憧れの光が混在している。なるほど、メイズが隠れている理由がわかった、と奏澄は苦笑した。これを予期しての行動かどうかは不明だが、海賊を目指す少年の前には出ない方が良いと判断したのだろう。
「会いたいの?」
「マジ!? 会えんの!?」
少年の目が輝きを増した。メイズからはっきり断りを入れれば少年も諦めるだろう、と思った奏澄だったが、ラコットがそれを遮った。
「おう坊主、お前ごときがそう簡単にメイズに会えると思うなよ」
「な……っ」
「え、ちょっとラコットさん?」
困惑する奏澄に、ラコットは唇を吊り上げた。
「カスミ、こいつは俺に預からしちゃくんねぇか」
「え?」
「ちょうど留守番だしな。その間に、ここでやっていけるか見極めてやるよ。坊主、名前は?」
「ディーノだ」
「ディーノ。この島に滞在する三日間、お前を見習いとして俺の元で働かせる。それで、最終的に船に乗るかどうかは、お前が決めろ」
「え……? オレが、自分で決めるのか?」
ディーノは目を瞬かせた。見極める、と言うからには、ラコットが決めるのではないのか。奏澄も同じ疑問を抱き、怪訝そうにラコットを見る。
「そうだ。どうする?」
「やるやる! やります!」
「よし、決まりだ!」
一も二もなく、ディーノは返事をした。それはそうだろう。ディーノは船に乗りたがっている。自分で決めて良いと言うのなら、例え無理難題を押し付けられたとしても、三日間耐え切れば念願の船に乗れるのだ。しかし、ラコットが何の考えも無しにそんなことを言い出すとも思えない。
「ラコットさん。任せて、大丈夫なんですね?」
「おう! カスミは安心して、メイズと街でのんびりしてこい」
「……わかりました。よろしくお願いしますね」
奏澄の言葉に、ラコットは笑顔で答えた。
*~*~*
「おーい、見習い! こっち片付け終わってないぞー!」
「はーい! ただいま!」
「見習い! ちょっと来ーい!」
「はいはーい!!」
「おい何だぁその返事は!」
言いながら、乗組員はからからと笑っている。本気でいびっているわけではないらしいが、皆新しく来た年若い見習いが珍しいのか、仕事を押し付けたりして可愛がっている。
こうなることはある程度予想していたので、青筋を立てながらも、ディーノは黙々と作業していた。
「訓練始めるぞー!」
上甲板から聞こえたラコットの大声で、乗組員たちが上甲板に集まっていく。ディーノは雑用を続けるべきかどうか迷ったが、訓練の様子にも興味があったので、乗組員たちと共に上甲板へ上がった。
「おう、来たか見習い」
「はい。あの、オレも参加……っすかね」
「当たり前だろ。ガキだからって手加減しねぇぞ」
楽しげなラコットに、ディーノは渋い顔をした。そして宣言通り、ラコットは自分の舎弟たちと変わりなくディーノを扱った。鬼のような筋トレを終えた後、ディーノは既に倒れこんでしまいたかったが、他の乗組員たちは手合わせを始めた。
「お前は俺が直々に手合わせしてやる」
「え……いやぁ、ラコットさんの手を煩わせるまでも」
「遠慮すんな! どーんとぶつかってこい!」
「……おねしゃっす」
嫌々ながら、ディーノはラコットに向き直った。しかし、ディーノには格闘技の経験が無いので、何をどうしたら良いのかもわからない。取り合えず喧嘩の要領で適当にかかっていくか、とやる気なく殴りかかったところ。
「え」
気がついたら、空を見ていた。一瞬だった。何をされたのかもわからないまま、ディーノは甲板に転がっていた。
「おいおい、せめて全力出せ見習い。でないと」
すっとラコットの目から温度が消えた。
「死ぬぞ」
ぞ、っと背筋が寒くなった。この男は海賊なのだと、初めて思った。
無言のまま立ち上がって、ディーノは今度は気を引き締めて、ラコットに向かい合った。
「お、いいねぇ。やっとやる気出したか」
ぐっと力を込めて、ディーノはラコットに向かっていった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
【完結】異世界召喚 (聖女)じゃない方でしたがなぜか溺愛されてます
七夜かなた
恋愛
仕事中に突然異世界に転移された、向先唯奈 29歳
どうやら聖女召喚に巻き込まれたらしい。
一緒に召喚されたのはお金持ち女子校の美少女、財前麗。当然誰もが彼女を聖女と認定する。
聖女じゃない方だと認定されたが、国として責任は取ると言われ、取り敢えず王族の家に居候して面倒見てもらうことになった。
居候先はアドルファス・レインズフォードの邸宅。
左顔面に大きな傷跡を持ち、片脚を少し引きずっている。
かつて優秀な騎士だった彼は魔獣討伐の折にその傷を負ったということだった。
今は現役を退き王立学園の教授を勤めているという。
彼の元で帰れる日が来ることを願い日々を過ごすことになった。
怪我のせいで今は女性から嫌厭されているが、元は女性との付き合いも派手な伊達男だったらしいアドルファスから恋人にならないかと迫られて
ムーライトノベルでも先行掲載しています。
前半はあまりイチャイチャはありません。
イラストは青ちょびれさんに依頼しました
118話完結です。
ムーライトノベル、ベリーズカフェでも掲載しています。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる