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世界が広がる小学校(給食はない)
チョコレートは冷え性の薬
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昔、チョコレートは媚薬であった…。
この話には科学的根拠があって、興奮作用とリラックス効果があるかららしい。それをヴァレンタインデーに好きな男に送りつける日本の女子。強かですね。
ま、この世界じゃそんな習慣も、世界中のチョコレートが集まるハッピー期間も無くなってるんですがね!
と言うか、チョコレート自体が危機。
チョコレートの産地である西アフリカや中南米は、女性が少なくなっていることが判明した80年代の情勢を未だ引きずっている。
特にアフリカは内戦が続いており、資源を巡る争いの中には女性も含まれている状態だ。
そんな中でチョコレートという嗜好品の生産は少なくなり、主にインドネシア産のカカオを冷え性の薬として仕入れることで確保しているという仕組みになっていた。
インターネットで頑張って調べました。
透子さんが塊になっているチョコレートをザクザクと刻んでいき、それを耐熱容器に入れて砂糖と牛乳を入れてレンジで加熱。
好奇心に負けて100%のチョコをひとかけら二人で口に放り込んで、もの凄い顔になった。
「に、苦っ…にが…渋い…?」
「うえっ!」
チョコレートの風味は感じるが、カカオが強烈すぎた。
いや、しかしウン年ぶりのチョコレート~~~!!!
やっば!テンション上がる!!
ホットチョコレートに漢方薬として手に入れたシナモンを入れるのもいいかな!
100%チョコに二人で悶えていると、レンジの中のホットチョコレートが出来上がった。
耐熱容器から慎重にマグカップに移すと、ダイニングテーブルに持っていきキチンと座ると火傷しないように啜る。
……………………………。
優勝!!!!!!!
イヤ、一体何に対して優勝しているのか自分でも分かっていないが、ともかく久しぶりのチョコレートはとんでもねぇ食物だとしか言いようがない。
え、これが合法ってマジですか?
ヤバい。(語彙力)
透子さんも恍惚としている。
分かるよ。そんな顔になっちゃうよね…。
お互い無言でホットチョコレートを飲み干し、顔を見合わせる。
「もう一杯いっちゃう?」
「いきましょう」
二人で力強く頷き合った。
「うへへへ、お父さんには内緒にしちゃう?」
「しかし、お嬢様。お父様はスポンサーです」
「そうなんだよねー。っく、貴重なチョコレートが!」
「冷え性の薬と言えば定期購入は許して頂けるのでは?」
「女の子に冷えは大敵だもんね」
いや、マジで女の子に冷えは危険。不妊の原因にもなるからね。世の女の子は皆温活した方が良いよ。ダイエットにも良いし。
こっちだと冷え性だと分かった途端、親戚一同から暖かグッズを差し入れられ、その日のうちに女性専用ジムに入会させられ、マッサージか鍼灸に行かされるレベル。
まあ、私的にはまず食生活見直せー?って感じなのだが、飲食関係の改善は冷たい飲み物を避けて温かいお茶やコーヒーを飲むぐらい。
生姜を積極的に取り入れよう、砂糖は白糖じゃなくて黒砂糖にしようとか簡単な対策も思いつかないから、体の内側からのケアも難しいのが悲しい現状。
ちなみに私は冷え性ではない。ぽっかぽかの子供体温である。
でもこの世界、妙に若々しい人が多いんだよな…。
何だっけ、さ、さ、サーチュ何たら遺伝子の効果?
カロリー制限とかで効果が出る、長寿遺伝子。あれの効果かしら?
あと食費が少ない分、ボディケアなんかにお金を回せる。
うーむ、人体って不思議。
「…いくらでも、買いなさい」
「いえーい、私ちゃん大勝利ー!」
不審なものを見たように警戒したお父さんだが、一口飲んだら天を仰ぎ、ダメな父親の典型みたいなセリフを吐いた。
即落ち二コマってこういうことかー。
そう、チョコレート。
魔性の食べ物…。
お高いと言えばお高いけど、服だのアクセサリーだの買い漁るよりは安いしね。
金のかからない娘だと思われてます。
まあ、基本的に買うのは食材と食器とキッチン道具と本だけだから。
世の女性よりは安上がりだと思われている私…。
前世よりはだいぶ贅沢している感覚なんですがね。
「しかし、色々買って来たな」
「大体が冷え性の薬だね」
乾燥生姜なんてその代表みたいなものだ。
「冷え性なのか?」
「大丈夫です。お嬢様のはただの食欲です」
「大地が私に囁いている。これは美味いものだと…!」
「食欲だな」
まあ、囁いているのは前世の自分何ですけどね。
この話には科学的根拠があって、興奮作用とリラックス効果があるかららしい。それをヴァレンタインデーに好きな男に送りつける日本の女子。強かですね。
ま、この世界じゃそんな習慣も、世界中のチョコレートが集まるハッピー期間も無くなってるんですがね!
と言うか、チョコレート自体が危機。
チョコレートの産地である西アフリカや中南米は、女性が少なくなっていることが判明した80年代の情勢を未だ引きずっている。
特にアフリカは内戦が続いており、資源を巡る争いの中には女性も含まれている状態だ。
そんな中でチョコレートという嗜好品の生産は少なくなり、主にインドネシア産のカカオを冷え性の薬として仕入れることで確保しているという仕組みになっていた。
インターネットで頑張って調べました。
透子さんが塊になっているチョコレートをザクザクと刻んでいき、それを耐熱容器に入れて砂糖と牛乳を入れてレンジで加熱。
好奇心に負けて100%のチョコをひとかけら二人で口に放り込んで、もの凄い顔になった。
「に、苦っ…にが…渋い…?」
「うえっ!」
チョコレートの風味は感じるが、カカオが強烈すぎた。
いや、しかしウン年ぶりのチョコレート~~~!!!
やっば!テンション上がる!!
ホットチョコレートに漢方薬として手に入れたシナモンを入れるのもいいかな!
100%チョコに二人で悶えていると、レンジの中のホットチョコレートが出来上がった。
耐熱容器から慎重にマグカップに移すと、ダイニングテーブルに持っていきキチンと座ると火傷しないように啜る。
……………………………。
優勝!!!!!!!
イヤ、一体何に対して優勝しているのか自分でも分かっていないが、ともかく久しぶりのチョコレートはとんでもねぇ食物だとしか言いようがない。
え、これが合法ってマジですか?
ヤバい。(語彙力)
透子さんも恍惚としている。
分かるよ。そんな顔になっちゃうよね…。
お互い無言でホットチョコレートを飲み干し、顔を見合わせる。
「もう一杯いっちゃう?」
「いきましょう」
二人で力強く頷き合った。
「うへへへ、お父さんには内緒にしちゃう?」
「しかし、お嬢様。お父様はスポンサーです」
「そうなんだよねー。っく、貴重なチョコレートが!」
「冷え性の薬と言えば定期購入は許して頂けるのでは?」
「女の子に冷えは大敵だもんね」
いや、マジで女の子に冷えは危険。不妊の原因にもなるからね。世の女の子は皆温活した方が良いよ。ダイエットにも良いし。
こっちだと冷え性だと分かった途端、親戚一同から暖かグッズを差し入れられ、その日のうちに女性専用ジムに入会させられ、マッサージか鍼灸に行かされるレベル。
まあ、私的にはまず食生活見直せー?って感じなのだが、飲食関係の改善は冷たい飲み物を避けて温かいお茶やコーヒーを飲むぐらい。
生姜を積極的に取り入れよう、砂糖は白糖じゃなくて黒砂糖にしようとか簡単な対策も思いつかないから、体の内側からのケアも難しいのが悲しい現状。
ちなみに私は冷え性ではない。ぽっかぽかの子供体温である。
でもこの世界、妙に若々しい人が多いんだよな…。
何だっけ、さ、さ、サーチュ何たら遺伝子の効果?
カロリー制限とかで効果が出る、長寿遺伝子。あれの効果かしら?
あと食費が少ない分、ボディケアなんかにお金を回せる。
うーむ、人体って不思議。
「…いくらでも、買いなさい」
「いえーい、私ちゃん大勝利ー!」
不審なものを見たように警戒したお父さんだが、一口飲んだら天を仰ぎ、ダメな父親の典型みたいなセリフを吐いた。
即落ち二コマってこういうことかー。
そう、チョコレート。
魔性の食べ物…。
お高いと言えばお高いけど、服だのアクセサリーだの買い漁るよりは安いしね。
金のかからない娘だと思われてます。
まあ、基本的に買うのは食材と食器とキッチン道具と本だけだから。
世の女性よりは安上がりだと思われている私…。
前世よりはだいぶ贅沢している感覚なんですがね。
「しかし、色々買って来たな」
「大体が冷え性の薬だね」
乾燥生姜なんてその代表みたいなものだ。
「冷え性なのか?」
「大丈夫です。お嬢様のはただの食欲です」
「大地が私に囁いている。これは美味いものだと…!」
「食欲だな」
まあ、囁いているのは前世の自分何ですけどね。
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