エルフの少女と人外たちのゆるたび

Poyzow_eltonica

文字の大きさ
1 / 9

旅の帰路でヴァンパイアさんに出会いました

しおりを挟む
 私達が生きるこの場所は『超大陸ファンデラ』。その広さは大陸の最東端から最西端まで休みなしで歩いたとしても400日以上、軽く一年を超してしまうほど広い大陸です。これだけ広くても大陸地図なる物は完成していて旅に不安はありませんでした。
 この地図を作る為に世界を踏破した人物はエルフと呼ばれる長命な人種だけ。出発時には人間もドワーフもいたらしいけど、350年もの時間を掛けた精密な調査だったので彼らの寿命はてんで足りず、生まれたその子供達も親より地図作りに対して薄弱な心持ちだったからか意志の固い第一世代のエルフ以外、各地の住村に散ってしまったらしいのです。
 そんな歴史、事情を持つ地図を片手に私は旅をしました。大陸地図が出来たのはもう少しで1000年前になるし、今では分陸帯ごとに細かい地理情報が描かれている地図も、もっと細かく記されている地図もあります。最新版と少し古い版を見比べながら、180年前に失った故郷を訪れたのです。
 そこにはもう跡も何もありませんでしたが、近場には三つも住村が出来ていて私の知っている頃よりだいぶ栄えていました。故郷には人間とエルフしか住んでいませんでしたが、今ではそこにドワーフも貴竜達もいて活気に満ちていました。
 そこを訪れたのも、もう20年前の事。ファンデラの北西から北側を経由して東へ50年、故郷の周辺で一年過ごしたあと、つまり今は、南側を通って帰っている途中なのです。現在地はファンデラの南東、ドリグラン分陸帯と言う大陸を区別した時に最も大きな区分の中の、ダヌシャ広盆地と名付けられた場所の更に東側に流れるディルジーナ川の中流にあるギリーヌ住村にお世話になっていました。
「お世話になりましたー!」
「気をつけて行ってらっしゃーい!」
 住村と言うのは数十人から数千人規模の人類の住んでいる集落の事で、ファンデラ中に数百数千では収まらない数あります。それより人数が多くなると、住町、住都と呼ばれるようになり、逆に誰も住めない場所は廃村と呼ばれそれは臨時の際に拠点として仕方なく使われるだけです。
 ギリーヌ住村は大体2000人前後で、人間が7割、エルフが1割、ドワーフが1割強、この分陸帯では珍しい貴竜族が一割弱と、他の住村には見られない稀有な比率でした。でもそんな村だったからか、エルフである私が来ても快く歓迎してくださり、旅立ちまでの一週間で目立ったトラブルはありませんでした。

「あれぇ今日だっけ?あの娘出てっちゃうの」
「20分くらい前に行ったよ。惜しかったね」

 大きなバックパックを抱えて、各地で買い揃えた旅の装いを着込み、小物入れのバッグから取り出した懐中時計は、手のひらの中で出発から21分経った事を知らせていました。丁度ディルジーナ川から分岐した小川の一つを超えて、木々も深くなり始めた所です。日中なのに薄暗くて、当然ギリーヌ住村は見えませんでした。

「最近なんか出るって言うし、すぐそこまででも護衛ができる奴を連れて行かせたかったんだが、一人で大丈夫かね」
「心配しなさんな。あの子、私達が生まれる前から一人で旅してるっぽいからね、いなくても大丈夫だろうさ」

 私は一人に慣れているけれど、大抵の場合頭の中で今後何をするのか、料理は何にしようかなど色々な事をぐるぐるぐるぐると考えていて、無心で本当に静かな時間はあまりありません。しかもこの世界には、危険な野生動物と定められ『モンスター』と言う区分に数えられた生き物達が居るので、常に警戒して道を選ぶこともしないといけません。でも私の場合、何故かモンスターの方から私を避けて出会う事は殆どありません。危険ではない生物の区分の『動物』達は私を避けないので、狩りができて食糧には困りませんでした。

「え?あの娘40才あたりのエルフじゃ?人間だと十歳にも…。とても100越えの歳には見えんが…」
「私も言いはしなかったよ。ただやっぱりおかしいよね。エルフは人間の五倍の寿命ってんだから、成長も遅いし老いも緩やか。でもあの娘は確実に150年は生きてるよ。なんせ大陸の反対から来たって言ってたしね」

 私の小さな体は歩いて旅をするには歩幅が短すぎてとても疲れるし、大人になっていればもう少し筋肉も付けられて苦しい思いもしないんだろうなと、70年の旅の中で何回も思いました。でも色んな人と出会えて楽しかったし、退屈はしない旅でした。そして帰路に選んだ道も大陸南部を経由して北西に戻るので行きとはまるっきり違う土地、退屈は絶対にしないだろうなと思っていました。

「150年だって!?根拠はあるのか!?」
「無い。でもね、持ってる知識量も彼女の経験談も総じてそんだけ生きてこその物だし、その時からあの歳の姿だったような言い方をするんだ。特に『神龍に近しい少年』の話とかね」

 未だに未熟な体ではあまりに体力が心もとなくて、すぐにお腹は空くし喉だってそれ以上に早く渇きます。それなのに水筒は竹を切って作った小さなものしかありません。これ以上大きな物にすると今度は重量オーバーで倒れてしまうので仕方ありませんが、こうした時、お義父さんの所で食べていた特別な果実が恋しくなりました。

「『神龍の少年』って、爺さんから聞いたぞ?俺が生まれる前だ!少なくとも10年はな」
「なんとはない顔をしていたし、可愛いし、礼儀正しかったから詮索しなかったけどね、あの娘は絶対普通の境遇じゃ無いわよ」
「…さぁ、行っちまったんだからもう気にしない気にしない!思い出として大切にしましょ」
「…んまぁそうだな。じゃあ網引き上げてくるぞ。今日は大物かかってるかなぁ」

 村を出て1時間が過ぎました。目の前にはディルジーナ川から分岐した河川の一つがまた流れていました。この川はさっきの川よりも少し太く、向こう岸に渡る橋も見当たりませんでした。
「うそぉ…橋落ちてるの~…?」
 地図には橋の印である二本線が川を跨いで引かれていました。しかし目の前には何も無くて、見える範囲の上流にも下流にも橋はありませんでした。ここ以外の橋は上下とも丁度地図の外で分かりませんでしたし、地図を見間違えた事は三十年以上無かったので、予定通りに行かなかった事に少しあわてていたと思います。
 川の広さは5m位、深さは分かりませんが確実に荷物を濡らしてしまいます。上流に行けば幅が狭くて渡る事が出きる場所か別の橋があるかもしれないけど、食料を買い込んで重くなっているバッグを背負って歩くには過酷でした。今日は快晴とは言えないものの雲が少なく、この川辺は陽も通っていたので、行くとなったらすごく汗かくだろうなーと思っていました。
「ん~…、いいや、行こっと」
 結局、私は上流に向かって歩く事にしました。初夏にしては肌寒い日だったけど、一度荷物を下ろして着ていたショートポンチョと腰に巻いた泥対策の巻きスカートを脱いでバッグにしまいました。これで服装は、インナー上下、五分袖で薄めのシャツ、裾を折った長ズボン、膝丈の靴下と革靴になりました。頻繁に洗いますがあまり髪の毛を切らないので白の髪留めも付けているけど、外すのは水浴びをする時か寝る時だけです。
 一気に通気性が良くなって、風が吹くと肌にぴたっと冷たい服が張り付きました。今は寒いですが、これで歩けば暑さがいい塩梅になると思いました。そして私はまたバッグを背負って、元々無い様な道から更に外れて歩き出しました。
「あっ、カープ?」
 川の中を眺めながら私は歩いていました。旅の中で川魚を採る事は珍しくありませんでしたから、その名前もすっかり覚えていました。今日もいい感じに美味しそうなカープが数匹泳いでいましたが、出発してまだ1時間程度、昼食には早すぎるので見守るだけにしました。あの子たちも私と同じ様に上流へ泳いでいて、数匹が忙しなく先頭を奪い合っていてなんだか競争でもしているみたいでした。
 他にも川魚はいくらか泳いでいるのが見えましたが、どれも小さくてどんな名前の魚たちなのかは分かりませんでした。行ったり来たりしている子やあまり動かない子もいて、見ていてとても安らぎます。
 キラキラとした水面と暗い川底も綺麗で、思わず足が止まる程に目を奪われました。やはりこの世界は綺麗です。私が生きて来た人生の半分は、こんな穏やかな景色も見れませんでした。だから私は旅に出て、世界を見ようと思ったのです。
 いつしか川の幅は見るからに狭くなっていました。しかし川の幅はまだ広くて荷物がなくてもジャンプして渡れそうにありませんし、急流なので川自体が窪んでいて周りの土や岩が剥き出しになっていました。荒れて泡立ち白くなった水面で川の中は見えませんし、もう川辺は崩れるかもしれないので少し離れて歩く事にしました。
 その時に地図を見ました。今まで使っていた精細な地図では現在地は範囲外らしく、もっと広く記してある地図を取り出しました。こっちの地図にはこの川の急流がしっかりと記されていて、しかもこの先にまた流れの緩やかな場所があるとの事でした。私は気を取り直して歩き始め、川から付かず離れずの距離を保ちながら少し暗い森林の中に入っていきました。
 ザァーザァーと川の流れる音を聴きながら森を歩く内に、草の踏まれている獣道みたいなものを見つけました。それは私が歩いて来た下流と、これから行く上流の方に続いていました。ここら一帯は普段人が入ってこないだろう場所なので、高さ1m位か、私の胸元あたりまで草が生え揃っていました。でもこの道は私も荷物も問題なく通れるほどに広かったです。それに何度も土が踏まれた証に、枯れた葉っぱすら土の上にありませんでした。
「大っきい動物がいるのかな…」
 あまり出会いたくは無いけれど、この獣道を作ったのは体が大きくて寿命が長い動物、アグネシスダリア辺りだろうと考えました。一時はモンスターとされていた草食でも巨体での突進が怖い鹿ダリア。獣道の広さと高さ、合致する生息地域で思い付く動物はこれくらいでした。モンスターが私から離れて行くと言っても危険度の低い動物に近い子は逃げないので、もしかしたら遭遇してしまうかもと考えていました。しかし、結局出会う事はありませんでした。代わりにこの獣道は、私に運命的な出会いを与えてくれました。
「えっ…?」
 ザァーザァーと音が鳴り続く川辺の森で、私は不思議な場所を見つけました。一言で言えば、誰かが作った狭い野営地でした。木の枝と葉っぱで作られたテントに、消えて時間が経っている焚き火、一緒に鉄か銀製の鍋っぽい器具も食器もありました。中心には切り株があって、その周りにそれらがありました。あまり広い空間ではありませんでしたが、テントの大きさだけ異常に大きく、野営地内に入り口がありますが、その外にまでテントは伸びていました。
「何ここ…」
 一目見て野営地だとは理解しましたが、アグネシスダリアを想像していただけに拍子抜けで、わざわざこんな場所に作る人が居るとは思えませんでした。だから目の前の光景が不思議で仕方がなくて、思わず声が洩れたのです。
 まだ流れの強い川の音、弱い風に吹かれる葉擦れの音、そして自分の呟く声。その瞬間に耳に入った音は確かにこれだけのはずでした。衣擦れの音は一切していませんでした。
「ここが見つかるなんてねぇ…。珍しい事もあるもんだ」
 突然現れたその声は私の耳元から聞こえました。私は咄嗟に振り返ろうとしましたが、私よりずっと背の高い何者かの片腕だけで私の両腕は抑えられ、同時に目元も隠されて視界が真っ暗になり何も出来なくなりました。私はその一瞬で途端に恐怖が湧き上がり、心臓がドクンと跳ねたのが分かりました。
 ぎゅっと抱きしめられる様に拘束されて数秒経った頃、私の長い髪を何かが押し退け、露わになった首筋に生暖かい湿った空気を感じました。そして直後、そこに鋭い痛みが走りました。
「イッ…っ!!」
 私はあまり怪我というものをした事がありませんでした。移動は安全なルートを選び、焦り走る事も少なかったですし、普通はあるモンスターという脅威を考えずに済んでいたからです。だからでしょうか、この時の痛みは何年経っても忘れそうにありません。
 短かったけど、鋭く厚みのあるナイフの様な何かが皮膚を突き抜けて、肉を切り裂いて太い血管を貫きました。最初にぷつんと強く痛み、その後に続く鈍い痛み。とくとくと流れ出る血の感覚と、それが直接吸い取られる感覚もありました。
「ハッハッ…ハァ…ハァ……ァァ…」
 私の呼吸は暗闇の中で急速に早くなっていき、血が失われるにつれてだんだんと遅く深くなりました。指先が冷たく動かしづらくなり、力も入らなくなり、頭もぼうっと、思考が霞んでいきました。呼吸が弱くなると、コクンッコクンッと私の血が喉を通る音も聞こえて来ました。
「…ぁ……ぁぅ…」
「…?あっ…しまった」
 いずれ私の足にも力が入らなくなって、ぐらぐらと地面が揺れている様に感じ始めました。そして鈍い痛みだけがはっきりと分かるまま、私は誰かの腕の中で気を失いました。

 何時間気を失っていたのか分かりません。普段から暦ではなく季節で時期を測っていたから、一緒に日数の感覚も緩慢になっていったのだと思います。ただ分かるのは、私が目を覚したのは気を失った時と同じくらいの太陽の位置だった事です。
「……んっ…」
 私は木々の葉の隙間から指す陽光で目が覚めました。目を開けたのもすぐに眩しさで開けられなくなり、気怠いままの体をよじって起きあがろうとしました。でも頭を動かすとぐわんと頭の中も動いている様で気持ち悪くて、思わず「うぅ…」と声が出てしまいました。それは150年前以来の嫌いな感覚でした。
「ああ、良かった、目覚めてくれて」
 少しだけ起き上がれた所で、あの声が少し遠くから聞こえて来ました。霞んだ視界には黒っぽい人影が映っていました。私は、すっかり片付けられ何にも無くなっていた野営地に寝かされていた様でした。寒くないなと思えば、私は草を編んで作られたベッドに、より粗い目で編まれた布を掛けられ、綿を詰めた革の枕まで用意されていました。これらを用意しただろう声の主の姿も、こうして辺りを確認する内に鮮明に見えるようになっていきました。
 その人は黒い服を着ていて、私と同じ白っぽい肌に白い髪とそこからはみ出た長く尖った耳を持ち、鼻は筋がよく通っていて、目は細く緩やかに吊り上がって瞳は赤黒い。そして何より、目立つピンクの唇と笑みのせいで見え隠れする長い牙が目に入りました。
「ぁっ……」
 私は首筋に迫った暖かさと襲った痛みの正体があの鋭く長い牙であると察して、途端に体が震え出してしまいました。声を聞く限り男性の目の前の人は、私の様子に、少し慌てながら「落ち着いて」と言って来ました。そしてさっと私の横たわるベッドの斜め前に片膝を突くと、指を揃えて胸に手を当ててこう言いました。
「済まなかった。気を失うまで飲むつもりは無かったのだ」
 男は私の目の前で頭を下げて謝罪しました。ふるふると震えていた体はもう止まっていましたが、まだ不用意に動こうとはしませんでした。私は彼に対して色々と聴きたい事がありましたが、まず最初に出たのはこの質問だった。
「あなたは…一体…?」
 それは声として辛うじて出たか細い声でした。彼はそれを受けて、優しげな笑顔を浮かべながら名乗りました。
わたくしの名は、『クイン・ミハエラ・イルゼリア』です。信じられないかも知れませんが、数千年生きているヴァンピールです」
 言葉そのものに柔らかな印象があり、小さな仕草からも育ちの良さか人の良さが出ている様でした。少なくともたったそれだけの言葉で、私の警戒心はどこかへ行ってしまいました。敵意も害意もありませんでしたし、今思えば、彼の持つ万年の命に惹かれていたのかも知れません。
「あなたの名は、何と言うのですか?」
 クインは柔らかな笑顔のまま私に聞き返しました。すっかり絆され、表情も柔らかくなって、私はどこか恥ずかしがりながらそれに答えました。
「『アナトミカ』…が、ファーストネーム…」
 クインは私の返事を聞いて、更に口元を弛ませて言ってきました。
「アナトミカさん、あなたはどうやら旅をしている様子ですね。そこでお願いがあるのですが、私も旅に同行させて頂けないでしょうか」
 私はその言葉に思わず頬を染めていました。そしてこの日から始まったのです。私達の、退屈しない長い旅が。

 現在地
 ドリグラン分陸帯東部
 ダヌシャ広盆地東部
 ディルジーナ分川7-03近辺の森
 クインの隠れ家
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

処理中です...