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第七十六章『EEEその十四』

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   ユニーバの空き部屋で大補、康平、裕子はダンスパフォーマンスを考えていた、ユニーバの空き部屋は本当に何もない……。
裕子「本当に何もない……」
康平「仕方ねぇだろ?」
大補「何か使えばいいんだが、しかし、埃ばっか!」
   しばらく使ってなかったのか埃が舞い上がってしまうようだ。
裕子「じゃあ、掃除する?」
   裕子が言い放った瞬間、康平と大補の顔が引きずった。
裕子「どうしたの?」
大補「掃除するのか……」
康平「めんどくせ……」
裕子「もしかして普段は掃除しないんですか?」
大補「あぁ、しねぇ」
康平「あまりやらねぇ」
裕子「何かやれば浮かぶこともありますよ?」
   裕子の頭を左に傾ける仕草が康平の心に射止めた。
康平「掃除やろうぜ」
大補「はぁ!?」
康平「マジ掃除やろうぜ、準備運動だぜ!」
大補「う……結局掃除やるんかい」
   裕子と康平とめんどくさがってる大補は空き部屋の掃除を始めた。
   裕子と康平と大補はユニーバのスタッフに許可を得て掃除用具を取りに来ていた。
裕子「バケツに雑巾、箒にちりとりしかないよ」
康平「しょうがねえよ……モップは前あったけど訳あって清掃職員しか扱えねぇからな」
大補「あ、あの事件か?」
裕子「あの事件?」
   裕子があの事件について気になるようだ。
大補「三十年前ぐらいの話かな?   社長から聞くと前のアーティストがやらかしてモップを折れちまったんだ、それ以外、モップを扱うのがユニーバの清掃職員になっちまった」
康平「アーティスト写真の小道具以外使うのが禁止されちまったからこれしかない訳さ」
裕子「そうなんだ……」
   裕子は気まずそうに掃除用具を取り出す。
康平「さっ後は空き部屋に持っていくか」
大補「そうだな」
   裕子と康平と大補は掃除用具を取り出し、空き部屋へ向かって行った、そして。
裕子「よし、掃除を始めるぞ!」
康平「まずは掃き掃除からだな」
大補「俺、バケツに水を組んでくる」
   大補はバケツを持って水を汲みに行った、裕子と康平は掃き掃除を始めた。
裕子「埃だらけだからやりづらいよね」
康平「隅から隅までやらないとな」
   数十分後……裕子と康平は掃き掃除を終えた、そのタイミングで大補が水が入ったバケツを持ってきた。
大補「お待たせ~す」
康平「お、俺たちは丁度掃き掃除を終わったところだぜ」
大補「お、確かにあっ!」
   大補の不注意で足で床に突っかかってしまい、転んでしまった、しかも最悪なことにバケツの水は勢いよく飛び出し、裕子と康平にかかってしまった。
大補「あっやべ……二人とも大丈夫か?」
裕子「……」
康平「……」
   二人は無言で大補を貫く。
大補「マジで悪かった……」
康平「おっ」
裕子「あはははは……」
康平「裕子!?」
   何故か裕子が笑い出した。
大補「どうしたんだよ!?」
裕子「もうおかしくて!   やばい!   あはははは……」
康平「裕子が笑ってるなら許すぜ」
大補「ありがとう、俺、着替えを持ってくるぜ」
   そう言うと大補は着替えを持っていくために事務室を向かった、康平は裕子を包み込むように抱きしめる。
裕子「康平さん?」
康平「何?   風邪ひかれると困るからさ」
裕子「康平さんはどうなっちゃうの?」
康平「俺のことは大丈夫だ、裕子、大補が来るまで待つんだ」
裕子「分かった」
   裕子と康平はこの体勢で大補が来るのを待っていた、数分後大補が着替えを持ってきた。
大補「お待たせ!   着替えを持ってきた……」
康平「なんだよ」
大補「お邪魔しました」
康平「オイオイ帰んなよ!」
   大補は気まずすぎて空き部屋を後にしようとしてる、それを止める康平だが、結局着替えを置いて大補は出てしまった。
康平「行っちまったな」
裕子「どうするの?」
康平「裕子から着替えてくれ、俺は出てくから」
裕子「分かりました」
   そう言うと康平は空き部屋を後にしたのだった……。
   空き部屋のドアの前、康平と大補はダンスについて話し合っていた。
康平「どーすんだよ」
大補「大丈夫、考えてある」
康平「どんな感じだ?」
大補「まっ見てみろ」
   すると大補は踊り始めた、キレキレのあるダンスだ、しかし……。
康平「なんか足りねぇな」
大補「確かにな……」
   そう話し合うと裕子が着替え終わった。
裕子「康平さん、着替えを終わったよ」
康平「お、分かった、次は俺が着替えるわ」
   裕子と康平は入れ替わるように空き部屋に入り康平が着替えを始めた。
裕子「ダンスの話し合いをしてたんですか?」
大補「まぁな、見てみなって」
   大補は再び踊り始めた、キレキレのあるダンスだ、しかし……。
裕子「ラララ……の所はどうするんですか?」
大補「考えてる所だ……」
    二人は考え込む、そして。
裕子「片腕を大きく振るのは?」
   裕子がラララ……の所を歌いながら片腕を大きく降り始めた。
大補「おぉ!   それならみんなが真似できるな!」
   そう言うと康平が着替えを終わったのだ。
康平「なんだ?」
大補「康平、裕子を見てよ!」
裕子「ラララ……」
康平「おぉ!   いいな!   これ!」
大補「だろ?」
康平「っていつまでやってんだ?」
裕子「は!」
   裕子は康平の声で気づき、振りを終わった。
大補「しかし、白いTシャツ似合ってるな」
   裕子と康平が着替えたのは白いTシャツに黒いジャージだ。
裕子「そうかな?」
康平「言われたことがねぇな」
大補「そんなことより拭き掃除始めようぜ」
康平「そうだな」
   康平と裕子と大補は空き部屋の拭き掃除を始めたのだった。
   数十分後、空き部屋の掃除が終わったのだ。
裕子「やっと終わった!」
康平「疲れたぜ」
大補「俺も」
裕子「私、掃除用具を戻しに来ますね」
康平「俺も行くぜ!」
大補「二人とも元気だな、俺は空き部屋に残るよ……」
   裕子と康平は掃除用具を戻しに行った。
   裕子と康平は掃除用具をしまった後、空き部屋を向かう最中、裕子と康平が話していた。 
裕子「今日の康平さん、水に滴るいい男だったよ?」
康平「なんだよ!?   いきなり!?」
   裕子に言われたのが嬉しいのか康平の顔が真っ赤に染まる。
康平「でも、水に滴る裕子も悪くなかったぜ」
裕子「康平さん!?」
   康平に言い返されたのか裕子も真っ赤に染まる。
康平「それと……」
    康平は周りを確認してから裕子の頬にキスをした。
康平「昨日のお返しだぜ」
裕子「えーー!」
康平「ほら、早く行こうぜ!」
裕子「待ってよ!」
   康平は空き部屋に向かって走りだし、裕子は康平を追いかける、二人の恋物語は続く……。そしてダンスパフォーマンスはあっさり決め終わったため掃除の話題がほとんどだったが、それでも『image colour』のダンスフォーメーションを決め終わったのだった。
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